アナライザー (宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト)

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アナライザー (宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト)
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズのキャラクター
登場とうじょう（最初さいしょ）	『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』第だい1話わ「SOS地球ちきゅう!!甦よみがえれ宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト」
声優せいゆう	緒方おがた賢一けんいち チョー（リメイクアニメ）
プロフィール
別名べつめい	AUえーゆー09（リメイクアニメ）
種類しゅるい	調査ちょうさ・分析ぶんせきロボット 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトサブフレーム（リメイクアニメ）
国籍こくせき	地球ちきゅう連邦れんぽう

アナライザーは、アニメ「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズ」に登場とうじょうする架空かくうのロボット。

担当たんとう声優せいゆうは、テレビアニメ第だい1作さく準拠じゅんきょのシリーズ関連かんれん作品さくひん（実写じっしゃ映画えいが含ふくむ）では緒方おがた賢一けんいち。『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』以降いこうのリメイク作品さくひんではチョー。

名前なまえの由来ゆらいはanalyzer（解析かいせき器き）から。

キャラクター解説かいせつ

名前なまえのとおり、主おもに調査ちょうさ・分析ぶんせきを任務にんむとする、等身とうしん大だいのロボットである。全体ぜんたいの大半たいはんが赤あかで占しめられたドームのある円柱えんちゅうに手足てあしが生はえた形状けいじょうをしている。顔かおはなく、昆虫こんちゅうのような見みた目めの「頭部とうぶ」の3枚まいのフィンがある側がわが背中せなか。頭部とうぶを中心ちゅうしんにメーターが多数たすうついている。ボディーは「頭部とうぶ」「胸部きょうぶ」「下半身かはんしん」の3つに切きり離はなし可能かのうで、完全かんぜん分離ぶんり状態じょうたいでは空中くうちゅうに浮遊ふゆうする。足あしはキャタピラとなっている。手首てくび（腕うで）は伸縮しんしゅく可能かのうで、腕うで部ぶをロケットパンチの要領ようりょうで飛とばすこともできる。また、臀部でんぶに内蔵ないぞうしたロケットで推進すいしんも可能かのう。

ガミラス戦車せんしゃを持もち上あげるほどの怪力かいりきを持もつ。また、電磁でんじバリヤー（『ヤマト』第だい8話わ）やレーザー銃撃じゅうげき（『さらば』中盤ちゅうばん、『ヤマト2』第だい14話わ、『ヤマトIII』第だい13話わなど）などに耐たえる高たかい耐久たいきゅう性せいを持もつが、鈍にぶい衝撃しょうげきに対たいしては破損はそんした描写びょうしゃも数すう度どある（『ヤマト』第だい23話わ、『さらば』終盤しゅうばん、『完結かんけつ編へん』序盤じょばんなど）。

酒さけに酔よい、感情かんじょう・触覚しょっかくを有ゆうする。いかにもロボット然しかとした外観がいかんとは裏腹うらはらに内面ないめんは極きわめて情緒じょうちょ性せいに富とんでおり、森もり雪ゆきに想おもいを寄よせ、たびたびスカートをめくるなどのセクハラ行為こういに及およんでいる。ムードメーカー的てきなお笑わらいキャラであり、やや頼たよりないところがある、いわゆるズッコケキャラ的てき存在そんざい。普段ふだんは生活せいかつ班はん調査ちょうさ・分析ぶんせき担当たんとうするほか、敵てき基地きち攻略こうりゃくなどの白兵戦はくへいせんに駆かり出だされることもある。固定こていした配置はいち場所ばしょを持もたないが、必要ひつように応おうじて第だい一いち艦橋かんきょう前部ぜんぶ左側ひだりがわの席せきに着つく。

話はなすときには特徴とくちょう的てきな電子でんし音おんが混まじり、各部かくぶの計器けいきが点滅てんめつする。

企画きかく書しょの段階だんかいでの名称めいしょうは「アナライザー・ロボット」であり、固有名詞こゆうめいしというより「調査ちょうさ・分析ぶんせきロボ」程度ていどの抽象ちゅうしょう的てきな呼よび名なであった。放送ほうそう前まえに製作せいさくされたパイロットフィルムでは、すでに「アナライザー」とテロップが付つけられているが、ナレーションでは「万能ばんのうロボット」とのみ呼よばれ、本編ほんぺんでも当初とうしょは「アナライザー」という名前なまえは出でてこず、第だい5話わでようやくアナライザーと呼よばれるようになる。

劇げき中ちゅうでの登場とうじょう

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト

第だい1話わで病院びょういん区画くかくのロボットとして初はつ登場とうじょうする。沖田おきた十三じゅうざにかかってきた通信つうしんをドア越ごしに盗ぬすみ聞ぎきして古代こだい達たちに教おしえた。また、この頃ころから森もり雪ゆきへのセクハラ行為こういは行おこなっている。第だい2話わでヤマトに召集しょうしゅうされた古代こだい進すすむ、島しま大介だいすけ、佐渡さど酒造しゅぞうらに強引ごういんに随伴ずいはんし、自分じぶんから沖田おきたに能力のうりょくを売うり込こんで現場げんば採用さいようの形かたちで無理むりやりヤマトの乗組のりくみ員いんとなる。

当初とうしょは酒さけを拒否きょひしていたが、第だい11話わで佐渡さどから酒さけを浴あびせられ、成分せいぶんを分析ぶんせきした直後ちょくごに酔よっ払ぱらう。デスラー機雷きらい処理しょりに酒気しゅき帯おびのまま参加さんかし、真田さなだ志郎しろうに「つまらんところが精巧せいこうにできてる」と揶揄やゆされるが、無事ぶじにコントロール機雷きらいを無力むりょく化かしてみせる。

雪ゆきに一方いっぽう的てきに想おもいを寄よせセクハラ行為こういをたびたび働はたらき、将来しょうらい結婚けっこんするとまで言いっていたが、第だい16話わのビーメラ星ぼしでの騒動そうどうの際さいに、古代こだいと抱だき合あう雪ゆきの姿すがたや、ビーメラ星ほし人じんに叩たたかれても傷きずつかず化ばけ物ものと呼よばれたことで、自身じしんが人間にんげんではなくロボットであることを改あらためて自覚じかくする。しかしその後ご、雪ゆきに対たいしてロボットにも人間にんげん的てきな博愛はくあいと自己じこ犠牲ぎせいの心しんがあることを示しめしている。

なお、名前なまえのクレジットは、第だい2話わまでは単たんに「ロボット」とだけなっており、「アナライザー」とクレジットされたのは第だい3話わ以降いこうである。劇げき中ちゅうでも最初さいしょは雪ゆきからも「ロボちゃん」と呼よばれており、初はじめて「アナライザー」と呼よばれたのは第だい5話わの土星どせいタイタンの探索たんさく時じである。

漫画まんが版ばん

松本まつもと零れい士しの漫画まんがでは、2199年ねん製せいの最新さいしん式しきにしては型かたが古ふるいとの沖田おきたの評ひょうに対たいし、「こうでないとロボットらしくないと開発かいはつ者しゃが抜ぬかしよりました」と説明せつめいしている。

聖ひじり悠紀ゆきの漫画まんがでは、デザイン自体じたいは変かわらないものの、黒目くろめがあり、かなり表情ひょうじょう豊ゆたかになっている。関西かんさい弁べんで話はなす陽気ようきなキャラとなっており、余計よけいなことを言いってはバラバラにされるのが常つねとなっている。

さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち

防衛ぼうえい軍ぐん科学かがく局きょくで真田さなだと共ともに勤務きんむし、謎なぞの電波でんぱの解析かいせきにあたっていた。都市とし帝国ていこくとの決戦けっせんでは、医務いむ室しつにて佐渡さど酒造しゅぞうの助手じょしゅとして負傷ふしょう者しゃの治療ちりょうにあたっていたが、医務いむ室しつが被弾ひだんしたために爆発ばくはつに巻まき込こまれ、佐渡さどと共ともに「戦死せんし」した。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2

第だい1話わから登場とうじょう。中央ちゅうおう病院びょういんで働はたらいていたり、技術ぎじゅつ局きょくで真田さなだの助手じょしゅを務つとめていたりしている。テレザート星ぼしからの強力きょうりょくな電波でんぱによって内部ないぶ回路かいろが焼やき切きれ煙けむりを吹ふき、さらに後頭部こうとうぶが飛とんで火ひを噴ふいたことがあり、精神せいしんエネルギー波はに対たいしてはかなりデリケートである描写びょうしゃを見みせている。

第だい10・11話わでは、宇宙うちゅうボタルに夢中むちゅうになって作業さぎょうがはかどらない乗組のりくみ員いんを見みかねて、宇宙うちゅうボタルを虫むしカゴに入いれて乗組のりくみ員いんに配くばるが、この宇宙うちゅうボタルはデスラーが罠わなとして仕掛しかけた金属きんぞくを捕食ほしょくするバクテリアであり、艦内かんないに騒動そうどうを引ひき起おこしてしまう。第だい20話わの土星どせい会戦かいせんにおいては、真田さなだとともにコスモタイガー三さん座ざ型がたで索敵さくてき任務にんむに出でて、敵てきが発はっする通信つうしんをキャッチし、敵てき機動きどう部隊ぶたいを発見はっけんする。第だい24・25話わの都市とし帝国ていこくとの決戦けっせん時じには、行方ゆくえ不明ふめいとなった島しまに代かわってヤマトの操縦そうじゅうをこなす。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 新あらたなる旅立たびだち

中央ちゅうおう病院びょういんにおり、相原あいはら義一ぎいちが「（退院たいいんさせてもらえなくて）まるで牢屋ろうやにいる気分きぶんだった」と古代こだいに耳打みみうちした際さいに、「相原あいはらさんは（看護かんご婦ふに大人気おとなげで常つねに囲かこまれてて）一生いっしょう入院にゅういんしていたいと言いっていた」と暴露ばくろする。英雄えいゆうの丘おかに行いった際さいに、雪ゆきのスカートをめくって雪ゆきに追おい掛かけ回まわされ、佐渡さどから「あの癖くせはなかなか直なおらんなぁ」と笑わらわれる。

ヤマトよ永遠えいえんに

佐渡さど犬いぬ猫ねこ病院びょういんにおり、佐渡さどとくつろいでいたところ、地球ちきゅうに降下こうかしてくる暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくの重じゅう核かく子こ爆ばく弾だんを目撃もくげきする。その後ご、敵てきの襲撃しゅうげきから逃のがれ、英雄えいゆうの丘おかにいたところ、同おなじく逃のがれてきた他ほかのヤマト乗組のりくみ員いんと合流ごうりゅうし、ヤマトがある小惑星しょうわくせいイカロスに向むかう。偽にせ地球ちきゅうに降おり立たった際さいには、周囲しゅういの映像えいぞうをヤマトまで送信そうしんしている。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII

第だい1話わから登場とうじょう。第だい二にの地球ちきゅう探さがしという航海こうかいの目的もくてき上じょう、惑星わくせい探査たんさに同行どうこうするなど活躍かつやくの場ばが増ふえている。しかし、第だい1・2話わで太陽たいよう異常いじょうによる世界せかい的てき規模きぼの磁気嵐じきあらしによって2度ども故障こしょうしたり、第だい11話わで波動はどうエンジンの故障こしょう箇所かしょを調しらべるため胴体どうたいを強引ごういんに利用りようされたり、第だい13話わで銃撃じゅうげき戦せんでの盾たて代かわりにされたりと、散々さんざんな目めにあっている。また、第だい2話わでは探査たんさロボットのリーダーという立場たちばになっていると語かたられるが、探査たんさロボット自体じたいが第だい2話わと第だい19話わにしか登場とうじょうしないため、リーダーとして活躍かつやくすることはない。

第だい20話わでの惑星わくせいファンタム調査ちょうさの際さいには、ファンタムから何なにかを感かんじ取とり、何なんとなくおかしいと判断はんだんして調査ちょうさに反対はんたいするが、物的ぶってき証拠しょうこがないとしてき入きいれられなかった。その後ご、第だい21話わにおいて信しんじてもらえなかったことにふて腐くされて、古代こだいたちからファンタムの超ちょう常つね現象げんしょうの原因げんいんを調しらべることを頼たのまれても頑がんとして拒否きょひしたが、雪ゆきに頼たのまれた途端とたん態度たいどを変かえ、意気揚々いきようようとファンタムの調査ちょうさに赴おもむき、ファンタムがスーパーサイコエネルギーを発はっする一ひとつの生命せいめい体たいであることを突つき止とめる。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつ編へん

ガルマン・ガミラスへ向むかう際さいには、雪ゆきの席せきに着ついてレーダーを担当たんとうしていた。その後ご、ディンギル帝国ていこくのハイパー放射ほうしゃミサイルの攻撃こうげきによって乗組のりくみ員いんが全滅ぜんめつし、付近ふきんの惑星わくせいに落下らっかしていくとき、偶然ぐうぜん自動じどう操縦そうじゅうが働はたらいたのを見みて、「ヤマトにも命いのちがあるのか」と言いった直後ちょくごに壊こわれる。地球ちきゅう帰還きかん後ごに修理しゅうりされた模様もようで、ヤマト艦内かんないの佐渡さどの私室ししつでくつろいでいる。ディンギルの少年しょうねんがフライドチキンを奪うばった際さいには密航みっこう者しゃとして捕つかまえようとしたが、段差だんさで転ころんで捕つかまえそこねる。本ほん作さくではこのシーン以降いこう登場とうじょうせず、それまでの作品さくひんに比くらべて出番でばんが非常ひじょうに少すくない。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 復活ふっかつ篇へん

ヤマトには乗艦じょうかんせず、地球ちきゅうのフィールドパークで佐渡さどとともにすごしている。地球ちきゅうがブラックホールに飲のみ込こまれる際さいは、地球ちきゅうに最後さいごまで残のこることを決きめ、説得せっとくしに来きた美雪みゆきを無理むりやり救命きゅうめい艇ていに乗のせる。

SPACE BATTLESHIP ヤマト

実写じっしゃ映画えいが『SPACE BATTLESHIP ヤマト』では、古代こだいが装備そうびする小型こがたコンピューターに移植いしょくしたAIとして登場とうじょう。元々もともとは「アナライザーユニット」という、コスモゼロにオプションで搭載とうさいされるナビゲーションユニットの1種しゅであった。

コスモゼロから分離ぶんり・独立どくりつして、強力きょうりょくな武器ぶきを備そなえた戦闘せんとうロボットにも変形へんけいできる。このロボット形態けいたいは、コスモゼロのマニュピレータコアに不ふ整地せいち用よう二に脚きゃくバランスローダを組くみ合あわせたもので、ヤマトの整備せいび班はんによってコスモゼロの拡張かくちょうユニットの基幹きかん部ぶとして追加ついかで組くみ込こまれた。その姿すがたはアニメ版ばんと頭部とうぶこそ似にているが、ずんぐりむっくりした体形たいけいではなく、身長しんちょう約やく3メートルのスマートなスタイルをしている。

ガミラス・イスカンダル星ぼしへの上陸じょうりく作戦さくせん時じに再ふたたびコスモゼロに搭載とうさいされ、上陸じょうりく後ごに戦闘せんとうロボットとなって古代こだいたちを守まもるためにガミラス兵へいに攻撃こうげき。多数たすうのガミラス兵へいに数かずで押おされて古代こだいに地球ちきゅうを託たくすメッセージを送おくり、爆発ばくはつした。

本ほん作さく制作せいさく当初とうしょ、「ロボットを登場とうじょうさせるのは、実際じっさいに模型もけいを作つくるにしてもCGで描写びょうしゃするにしても大変たいへん」ということで登場とうじょう予定よていは無なかった。しかし、制作せいさくスタッフの1人ひとりが「アナライザーのいないヤマトはヤマトじゃない」と強つよく主張しゅちょうしたため、監督かんとくがラフモデルだけ作つくり、後ごの全すべてをそのスタッフに任まかせることで登場とうじょうすることになった。

リメイクアニメ

第だい1作さく『ヤマト』のリメイク作品さくひんである『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』を初はつ作さくとする本ほんシリーズでは、ヤマトの自律じりつ型がたサブコンピュータという設定せっていになっており、『ヤマト』のように自分じぶんを沖田おきたに売うり込こむシーンは存在そんざいしない。デザインは出渕いずぶち裕ひろし。

また、「AUえーゆー09（エーユー・オーナイン）」という型番かたばんがあり、「アナライザー」という呼称こしょうは型番かたばんで呼よばれることを嫌きらった本人ほんにんが名乗なのったものであるという設定せっていになっている。

外見がいけんに関かんしては、腕うでから背中せなかに伸のびていた黄色おうしょくのコードがなくなり、代かわりに背中せなかにスラスターを備そなえた箱はこ状じょうの突起とっきがある。艦かん外がい活動かつどうでは外部がいぶ強化きょうかユニットも装着そうちゃくしている。全長ぜんちょうは140センチメートル、胴回どうまわりの全幅ぜんぷくは55.5センチメートルである。ボディーの分離ぶんりや浮遊ふゆう、腕うでの伸縮しんしゅく機能きのうなどの描写びょうしゃはなく、原作げんさくアニメほどのオールマイティーさは見みられない。

平時へいじはよく佐渡さどの私室ししつでくつろいでいた原作げんさくと異ことなり、本ほん作さくでは特とくに他たに仕事しごとが無ない時ときは第だい一いち艦橋かんきょうの戦術せんじゅつ長ちょう席せきの左ひだり隣となりの予備よび操縦そうじゅう席せきに常駐じょうちゅうしている。

性格せいかくは原作げんさくに比くらべると機械きかい的てきな印象いんしょうが強つよくなり、セクハラ行為こういをしないだけでなく、古代こだいと雪ゆきの関係かんけいを疑うたがった原田はらだの言葉ことばを全まったく理解りかいできなかったり、酒さけも機能きのう障害しょうがいを起おこす可能かのう性せいがあるとして頑かたくなに断ことわったりするため、佐渡さどや原田はらだからは「つまらない奴やつ」と言いわれている。反面はんめん、自みずからを優秀ゆうしゅうと自賛じさんするなど自信じしん家かな面めんはそのままであり、嬉うれしい時ときは諸手もろてを上あげて喜よろこぶなど、全まったく機械きかい的てきなわけではない。

なお、本ほんシリーズのアナライザーは基本きほん的てきに3DCGで描写びょうしゃされている。

劇げき中ちゅうでの登場とうじょう（リメイクアニメ）

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 / 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 星ほし巡めぐる方舟はこぶね

第だい2話わにおけるヤマト発進はっしん準備じゅんび時じに初はつ登場とうじょうし、第だい3話わで自律じりつ型がたであることが明あかされる。

第だい9話わではメインキャラクターとしてクローズアップされている。第だい4話わのエンケラドゥスで捕獲ほかくしたガミロイド兵へいのオルタと同おなじ機械きかい同士どうしゆえの交流こうりゅうを深ふかめていく。アナライザーがオルタから、オルタが艦内かんないネットワークに接続せつぞくした際さいに会あった女性じょせい（オルタいわく「女神めがみ」）から言いわれた「あなたは誰だれ」という問といに関かんし、「あなたは答こたえられるか」と聞きかれた際さいには「友達ともだち」と答こたえた。これらの交流こうりゅうの中なか、オルタと自分じぶんたちは同おなじ存在そんざいと思考しこうするようになる。後のちにオルタが脱走だっそうした際さいには、自分じぶんたちを敵てきと思おもわれたくないとして保安ほあん部ぶに銃じゅうを一旦いったん収おさめることを願ねがい、オルタを人間にんげんと同おなじように捕虜ほりょとして扱あつかうかについての揉もめ事ごとが起おきる。最終さいしゅう的てきにオルタはアナライザーの手てによって活動かつどうを停止ていしするが、オルタの「周まわりをすべて敵てきと認識にんしきした際さいに自爆じばくする」というプログラムが作動さどうした形跡けいせきはなく、アナライザーを仲間なかま（友達ともだち）と認識にんしきしていたことが示唆しさされている。

最終さいしゅう話ばなしでは、旧作きゅうさくのように「ここが落おち着つく」と言いって佐渡さどの私室ししつに入いり浸びたるようになっている。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち

第だい4話わにおけるヤマトの出航しゅっこう準備じゅんびシーンで初はつ登場とうじょう。ヤマトが軍籍ぐんせきを外はずされた際さいに払はらい下さげ品ひんとなり、佐渡さどに引ひき取とられていた。ヤマト乗組のりくみ員いんの決起けっきに際さいし、再ふたたびヤマトへ乗艦じょうかんする。

第だい20話わ・第だい21話わでは惑星わくせいゼムリアの記憶きおく装置そうちに制御せいぎょを乗のっ取とられ、ヤマト乗組のりくみ員いんとの接触せっしょく媒体ばいたいにされる。第だい24話わでは医務いむ室しつの爆発ばくはつから佐渡さどをかばって致命ちめい的てきな損傷そんしょうを受うけ、「佐渡さど先生せんせい…あり…がと…」とい残いのこして電源でんげんが断絶だんぜつした半壊はんかい状態じょうたいの頭部とうぶが、佐渡さどと真田さなだによってヤマト退すさ艦かん時じに搬出はんしゅつされる。なお、続編ぞくへん『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205 新あらたなる旅立たびだち』では登場とうじょうせず、ヤマトの第だい一いち艦橋かんきょうにもAUえーゆー09の設置せっち場所ばしょそのものが存在そんざいしていない。

BD&DVD第だい3巻かんのAmazon限定げんてい特典とくてんのドラマCD『誰だれも聞きいてはならぬ裏うらヤマト 第だい三さん章しょう Wアナライザーの「タンケン ボクノフネ」』では、システムの故障こしょうによって旧作きゅうさくに近ちかい性格せいかくをした「アナライザー懐ふところ」となる（声こえも旧作きゅうさくの緒方おがた賢一けんいちが演えんじている）。

ヤマトよ永遠えいえんに REBEL3199

ガトランティス戦役せんえきで破壊はかいされた初代しょだいからメモリーデータを引ひき継つぎ、2207年ねん2月がつ1日にちにロールアウトした正統せいとう後継こうけい機きのAUえーゆー09 新しんアナライザーとして登場とうじょう。初代しょだいと同一どういつの記憶きおくや機能きのうを持もつ交換こうかん部品ぶひんでもある自分じぶんについては、考かんがえあぐねている。

ブラックアナライザー

『2202』に登場とうじょうするアナライザーと同どう形状けいじょうのロボット。声優せいゆうはアナライザーと同おなじくチョー。

型番かたばんは「AUえーゆー13」で、劇げき中ちゅうでは「指揮しきAI」と呼よばれている。外見がいけんは配色はいしょくが黒くろであることを除のぞき、アナライザーと同一どういつである。

波動はどう実験じっけん艦かん「銀河ぎんが」の自律じりつ制御せいぎょを司つかさどるAIユニットであり、このAIが策定さくていした航路こうろ図ずや作戦さくせん案あんに対たいし、人間にんげんが判断はんだん承認しょうにんを下くだす形かたちで銀河ぎんがは運用うんようされている。時間じかん断層だんそう内うちにて自己じこ増殖ぞうしょくシミュレーションを続つづけるAIと連動れんどうしており、その最新さいしんデータによってリアルタイムでアップデートされている。

銀河ぎんがのAIユニットは地球ちきゅうと人類じんるい滅亡めつぼうの可能かのう性せいが大おおきくなったと判断はんだんした場合ばあい、地球ちきゅう人種じんしゅの遺伝子いでんしを他たの惑星わくせいで存続そんぞくさせる「G計画けいかく」を発動はつどうするようプログラムされているが、最終さいしゅう的てきには艦長かんちょうの藤堂とうどう早紀さきがヤマトの救出きゅうしゅつを優先ゆうせんし、AIユニットを銃撃じゅうげきで破壊はかいしたうえで「更迭こうてつ」と称しょうして自分じぶんたちでの運用うんようを宣言せんげんしたことにより、「G計画けいかく」が実行じっこうされることはなかった。

最終さいしゅう話ばなし冒頭ぼうとう、月つきデブリの処理しょりをする銀河ぎんがのブリッジには、白色はくしょくの同型どうけいユニットが搭載とうさいされていた。

無人むじん艦かんアンドロメダブラックの艦橋かんきょうにも、同型どうけいのAIユニットが搭載とうさいされている。

アナライザーズ

『2205』に登場とうじょうするアナライザーと同どう形状けいじょうのロボット。声優せいゆうはアナライザーと同おなじくチョー。

型番かたばんは「AUえーゆー19」で、ヒュウガの自立じりつ型がたサブフレーム部隊ぶたい。艦橋かんきょうに配備はいびされた3機きのリーダー機きを中心ちゅうしんとして、運用うんよう目的もくてきごとに色分いろわけされた40機きの機体きたいによる連携れんけい処理しょりを担当たんとうしている。

• 青あお - 航空こうくう管制かんせい・カタパルト管理かんり担当たんとう
• 黄き - 整備せいび・補給ほきゅう担当たんとう
• 桃もも - 火器かき管制かんせい担当たんとう

他た作品さくひんでの類似るいじロボット

松本まつもと零れい士し作品さくひんでは、「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズ」とのクロスオーバーエピソードなどで、アナライザーの関連かんれんキャラクターが登場とうじょうする。

アナライザー・ゼロ（ユニット0）

松本まつもとの作品さくひん群ぐんのクロスオーバーゲーム『松本まつもと零れい士し999 〜Story of Galaxy Express 999〜』に登場とうじょう。ユニット0として長ながい間あいだ壊こわれていたところを『銀河ぎんが鉄道てつどう999』の主人公しゅじんこう星野ほしの鉄郎てつおに助たすけてもらい、『宇宙うちゅう海賊かいぞくキャプテンハーロック』のヤッタラン副長ふくちょうに引ひき取とられ、アルカディア号ごうに同乗どうじょうすることとなる。

初はつ登場とうじょう当初とうしょはAIユニットだけだったが、中盤ちゅうばんのイスカンダル星ぼしでのエピソードで体からだを手てに入いれる。体からだの形状けいじょうはアナライザーと同一どういつだが、色いろが灰色はいいろとなっている。

バトル・アナライザー

松本まつもと監修かんしゅうのゲーム『コスモウォーリアー零れい』に登場とうじょうした戦闘せんとう用ようロボット。通称つうしょう「バトライザー」。デザイン自体じたいはアナライザーと異ことなるものの、円筒えんとう形がたの胴体どうたいにトサカ上じょうのフィンがある頭部とうぶなど、シルエットは近ちかい。身体しんたいの各所かくしょに武器ぶきを内蔵ないぞうし、両足りょうあしはヤマトの主砲しゅほうに酷似こくじしている。宇宙うちゅう艦かんモードに変形へんけいすることでワープ航法こうほうも可能かのう。

ゲーム中ちゅうではプレイヤーキャラクターの1人ひとりとして登場とうじょう。スクラップの山やまの中なかから目覚めざめるが、半なかば故障こしょうして狂くるった状態じょうたいであり、宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトを探さがすという目的もくてきだけに従したがって宇宙うちゅうの星ほし々を旅たびする。詳くわしい素性すじょうは明あかされないが、エピローグではアナライザーのことを「兄にいさん」と呼よんでいる。また、敵てきキャラクターとして、色いろ違ちがいのバトライザーも登場とうじょうしている。

アニメ版ばんでは、戦艦せんかん火ひ龍りゅうのシステム担当たんとう攻撃こうげき型がたロボットとして登場とうじょう。身長しんちょう約やく160センチメートル。

また、アナライザーと設定せってい上じょうの関係かんけい性せいは無ないが、似にたデザインのロボットも松本まつもと作品さくひんには登場とうじょうすることがある。『宇宙うちゅう海賊かいぞくキャプテンハーロック』では、ロペット・ワーワーが登場とうじょうしており、声こえもアナライザー役やくの緒方おがたが担当たんとうしている。また『大だいYAMATO零れい号ごう』では、ロボット工作こうさく兵へい艦隊かんたい「ティム艦隊かんたい」が登場とうじょうしており、そのうちの1体たいのティムが大だいヤマト零れい号ごうに乗のり込こんでいる。

その他た

呉くれ市し海事かいじ歴史れきし科学かがく館かん「大和やまとミュージアム」の展示てんじ室しつD「未来みらいへ」ではアナライザーが来場らいじょう者しゃを迎むかえてくれる。

外部がいぶリンク

• “情報じょうほう班はん資料しりょう室しつ アナライザー”. 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト発信はっしん！. 東北新社とうほくしんしゃ、バンダイネットワークス. 2006年ねん1月がつ3日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2017年ねん2月がつ22日にち閲覧えつらん。
• “AUえーゆー09 キャラクター｜宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト２１９９”. 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 先行せんこう上映じょうえい版ばん公式こうしきサイト. 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199製作せいさく委員いいん会かい. 2017年ねん2月がつ22日にち閲覧えつらん。
• “CHARACTER & MECHANIC 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち”. 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち 公式こうしきサイト. 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202製作せいさく委員いいん会かい. 2018年ねん11月17日にち閲覧えつらん。