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ウイスキーキャット

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウイスキーキャットえい:WhiskyCat)は、イギリスおもスコットランド地方ちほうウイスキービール製造元せいぞうもとがいじゅう駆除くじょ目的もくてきとしてわれているねこのこと。ディスティラリーキャットえい:Distillery cat/蒸留じょうりゅうしょねこ)、またはブリュワリーキャットえい:Brewery Cat/ビール醸造じょうぞうしょねこ)、ネズミ(マウス)をることからディスティラリーマウザーえい:Distillery mouser/蒸留じょうりゅうしょネズミ捕ねずみとり)、あるいはたんマウザーともばれる[1][2]。そのは「がいじゅう駆除くじょいん」の肩書かたがきで蒸留じょうりゅうしょスタッフとして記録きろくのこり、またその名前なまえはウイスキーに関係かんけいするものがおお[2]

概要がいよう

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ウイスキーやビールの原料げんりょうである大麦おおむぎねずみとりえさとなるため、製造元せいぞうもとではつねにこれらのがいじゅう駆除くじょおおきな課題かだいになる。駆除くじょざいなどは大麦おおむぎかおりをそこねない製品せいひん品質ひんしつ影響えいきょうあたえるためもちいることができず、ふるくからねこがいじゅう駆除くじょのために飼育しいくされてきた。これらのねこはウイスキーキャットとばれ、実用じつよう必要ひつようせい以上いじょうマスコットとして大切たいせつにされてきた。

ウイスキーキャットは、はじめからがいじゅう駆除くじょ目的もくてきむかれられることもあれば、勝手かっていたねこれられる場合ばあいもある。さらには、複数ふくすう蒸留じょうりゅうしょわたあるいたり、近接きんせつするいくつかの蒸留じょうりゅうしょ兼任けんにんしたりすることもある。また同時どうじふくすうひき在籍ざいせきしていることもめずらしくはなく、ハイランドパーク蒸留じょうりゅうしょのように、代々だいだいおな血筋ちすじねこしょくいでいる蒸留じょうりゅうしょがあったりと、就任しゅうにんさま様々さまざまれいられる。[2]

貯蔵ちょぞう技術ぎじゅつ向上こうじょうや、食品しょくひん製造せいぞう業者ぎょうしゃ建物たてものないものうことへの規制きせいつよまるなどの結果けっかおおくの製造元せいぞうもとからウイスキーキャットは姿すがたしており、現在げんざいわれているねこ大半たいはんはマスコットとしての役割やくわりおおきい。

著名ちょめいなウイスキーキャット

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タウザー(Towser)
おそらくもっと有名ゆうめいなウイスキーキャット。グレンタレット蒸留じょうりゅうしょ英語えいごばんわれていたメスねこタウザー(Towser)で、1987ねん3がつ20日はつかぬまでの24年間ねんかんに28,899ひきねずみつかまえ、ギネスブック記録きろくされている[2]。このねこ女王じょおうエリザベス2せいおな誕生たんじょうであることでも有名ゆうめいで、1986ねんにタウザー名義めいぎおくられた女王じょおうへのバースディカードにたいし、女王じょおうから「(人間にんげん年齢ねんれい換算かんさんして)161さい誕生たんじょうおめでとう」としるされた返事へんじかえってきたという。まごのアンバーとそののネクターもウイスキーキャットにいたが、ネズミぎらいのアンバーは人前ひとまえることがきでマスコットの役割やくわりほうおおきいねこであったが、ネクターはぎゃくしょくはげみ、職人しょくにんたちも滅多めったにその姿すがたにすることがかったとつたえられる。2ひきともに2004ねんくなった[2]
スモーキー
ボウモア蒸留じょうりゅうしょ在籍ざいせきしたねこで、雑誌ざっしの『カントリーライフ』(en:Country Life (magazine))によって「イギリスでもっともうつくしいねこ」として、選出せんしゅつされたが、2003ねんか2004ねんごろくなっている[2]


脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 『ウイスキーの基礎きそ知識ちしき』エイ出版しゅっぱんしゃ、2010ねん9がつ、p143、ISBN 978-4-777-91753-2
  2. ^ a b c d e f 土屋つちやまもる『スコッチウィスキー紀行きこう

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 土屋つちやまもる「ウィスキーキャット物語ものがたり」『スコッチウィスキー紀行きこう東京書籍とうきょうしょせき、2008ねん8がつ、223-233ぺーじISBN 978-4-487-80313-2 
該当がいとうしょう参考さんこう文献ぶんけんとしてMisako Udo ちょ『The Scottish Whisky Distilleries』 ISBN 978-0-955-06220-9

関連かんれん作品さくひん

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C・W・ニコルに、「ヌース」というねこかたで、「アザー・キャット」というねこ主人公しゅじんこうとした『ザ・ウイスキー・キャット』という作品さくひんがある。

浦沢うらさわ直樹なおきさくの『MASTERキートン単行本たんこうぼん10かん6に「ウイスキーキャットのむら」という醸造じょうぞうしょ閉鎖へいさのため引退いんたいしたウイスキーキャット「ベサ」視点してんのエピソードがある。

関連かんれん項目こうもく

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