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カレワラ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アイノ』(アクセリ・ガッレン=カッレラ、1891ねん) - ワイナミョイネンは乙女おとめアイノに求婚きゅうこんするが、アイノはそれをいとって見知みしらぬ海辺うみべおぼじに

カレワラ』(Kalevala、カレヴァラ) は、カレリアフィンランド民族みんぞく叙事詩じょじし[1]19世紀せいき医師いしエリアス・リョンロート(Elias Lönnrot, 1802ねん - 1884ねん)によって民間みんかん説話せつわからまとめられた。フィンランド文学ぶんがくのうちもっと重要じゅうようなもののうちのひとつで、フィンランドを最終さいしゅうてき1917ねんロシア帝国ていこくからの独立どくりつみちびくのに多大ただい刺激しげきあたえたとされている。名称めいしょうは「カレワという部族ぶぞく勇士ゆうしたちの」の[2]

リョンロートによる『カレワラ』は、1835ねんに2かん32しょうからなる叙事詩じょじしとして出版しゅっぱんされ、当時とうじ知識ちしきじん階級かいきゅうおおきな衝撃しょうげきあたえた。その、それを増補ぞうほし、1849ねんにはぜん50しょうからなる最終さいしゅうばんとして出版しゅっぱんした。[3]

フィンランドの作曲さっきょくジャン・シベリウスは『カレワラ』に影響えいきょうけた音楽おんがく多数たすう作曲さっきょくしているほか、文学ぶんがく絵画かいがなど、フィンランドのさまざまな文芸ぶんげい影響えいきょうあたえた。[4]

成立せいりつ過程かてい

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フィンランドに独特どくとく伝説でんせつ伝承でんしょう多数たすう存在そんざいすることは17世紀せいきころからられはじめ、18世紀せいきにはおおくの研究けんきゅうおこなわれるようになった。1809ねん、フィンランドがロシア帝国ていこく編入へんにゅうされたことを契機けいき民族みんぞく意識いしきたかまり、民族みんぞく特有とくゆう伝承でんしょうが、固有こゆう文化ぶんかとして認識にんしきされるようになった。

そうしたなかエリアス・リョンロートがこの分野ぶんや研究けんきゅうはじめた。まず1827ねんに『ワイナミョイネン・古代こだいフィンじん神格しんかく』という博士はかせ論文ろんぶん発表はっぴょう[5]。そのころから民族みんぞく採集さいしゅう旅行りょこうおこなった。なんかの旅行りょこうのちきたフィンランドのカヤーニ医師いしとして赴任ふにん、そこを本拠地ほんきょち歌謡かよう収集しゅうしゅう精力せいりょくてきった。1833ねんアルハンゲリスクのブオッキニエミで大量たいりょう歌謡かよう採集さいしゅうした。これによってサンポにまつわる物語ものがたりだい部分ぶぶんがそろい、かれはこれにレンミンカイネンの物語ものがたり結婚けっこん歌謡かようをまとめ、『ワイナミョイネンのみん詩集ししゅう』として発表はっぴょうした。これはのちに「はらカレワラ」とばれるようになった。

かれ翌年よくねんもそのおとずれておおくの歌謡かよう収集しゅうしゅうし、はらカレワラを補修ほしゅう改訂かいていして『カレワラ・フィンランド民族みんぞく太古たいこよりの古代こだいカレリアみん』を発表はっぴょう1835ねん)、これは「カレワラ」とわれる。かれはその調査ちょうさ地域ちいきひろげ、ラップランドみなみカレリア、イングリアなどからもみん採集さいしゅう、それまでのものを見直みなおした。その内容ないよう増補ぞうほした『カレワラ』が1849ねん発表はっぴょうされた(しんカレワラ)。これが現在げんざいカレワラとしてられているものである。

リョンロートによる創作そうさく

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カレワラはフィンランドの伝承でんしょうもとづくものではあるが、口承こうしょうそのままではない。リョンロートは、それらの歌謡かようみん適当てきとう取捨選択しゅしゃせんたくしただけでなく、全体ぜんたいがひとつながりの物語ものがたりとなるように配置はいちし、たがいの整合せいごうせい連続れんぞくたせるように編集へんしゅうしたり、名前なまええたり、ときには自分じぶん創作そうさくした詩句しくによってめたりもしている。カレワラ全体ぜんたいにおけるかれ創作そうさくは、一説いっせつによればやく5%とわれる。

このてんについては、やや注意ちゅういようする。芸術げいじゅつ作品さくひんとして場合ばあい、このことはなんら問題もんだいではない。かれ創作そうさくした部分ぶぶん違和感いわかんなく全体ぜんたいおさまっているとの評価ひょうかである。ただし、そのためにストーリー展開てんかい無理むりしょうじている部分ぶぶんもある。たとえば結婚けっこん歌謡かよう部分ぶぶんなど、物語ものがたりとしてはイルマリネンがついよめをもらって、それをれて実家じっかかえるだけの部分ぶぶんに5しょうついやしている。これは民謡みんよう採取さいしゅ保存ほぞんするという目的もくてきにはかなっているが、物語ものがたり展開てんかいとしてはくどくかんじられる。他方たほう、これを神話しんわ伝承でんしょうとして場合ばあいには、場合ばあいによっては本来ほんらい意味いみことなっている場合ばあいすくなくない。そのような観点かんてんから、カレワラを民俗みんぞくとしてむときには、上記じょうきてん留意りゅういしておかねばならない。

登場とうじょう人物じんぶつ

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カレワラにはじつおおくの名前なまえ登場とうじょうする。なかにはいちだけ登場とうじょうするものもあり、なんもあちこちにかおすものもある。人間にんげんのようにあつかわれているものもあれば、かみ、あるいは精霊せいれいとしてあつかわれるものもある。なお、カレワラでは口調くちょうととのえる目的もくてきもあり、固有名詞こゆうめいしたいしておまりの簡潔かんけつ形容けいようふた名前なまえのようにつくれいおおい。以下いか各論かくろんにおいて名前なまえのちの「」がそれである。わけ参考さんこうにあげた岩波いわなみ文庫ぶんこばん小泉こいずみやく)による。

かみてきなもの

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かみとしてるのはウッコである。

ウッコ
至高しこうかみ」 フィンランドで ukkonen は「かみなり」のことで、ウッコは老人ろうじん姿すがたをした雷神らいじんでもある[6]

このほかに明確めいかくかみとしてるものはいない。

あきらかに人間にんげんではなく、よりかみちか存在そんざいとしては、大気たいき乙女おとめみず乙女おとめとして時々ときどき姿すがたあらわ女性じょせいたちがある。イルマタルのほかにも、たとえばてつ起源きげん呪文じゅもんにも3にん乙女おとめがそのちちこぼしたものがてつとなったとの言葉ことばがある。

イルマタル
ワイナミョイネンのはは。「大気たいき乙女おとめ」であったがうみりてかれんだ。

悪魔あくまちかあつかいをされているのがヒーシである。

ヒーシ
本来ほんらい犠牲ぎせいささげるもりのことであったらしいが、次第しだいひと近寄ちかよれないもりおそろしい場所ばしょ、とったふうに意味いみわり、ひとわるさをする存在そんざい意味いみするようになったようである。

人間にんげんてきなもの

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主要しゅよう登場とうじょうしゃ人間にんげんのようにえがかれながらも超人ちょうじんてき能力のうりょくをもつ。とく全編ぜんぺんつうじて主役しゅやくかくワイナミョイネンイルマリネンレンミンカイネンは、ひとびとのなか人間にんげんのようにらし、よめもとめたりするが、普通ふつうひとのできないことをおこない、ときにはおおくの人間にんげんひきいて活動かつどうする。この範囲はんいでは人間にんげんなか英雄えいゆうることができる。他方たほう魔法まほうちからなどにおいてはちょう人的じんてきなものがあるが、この物語ものがたりなかでは一般いっぱんひとびとも魔法まほう使つかうから、とく人間にんげんてき特徴とくちょうなすことはできない。

しかし、たとえばイルマリネンはてんおおいをしたとわれるように、このさんしゃ業績ぎょうせきとされるものには創世そうせいかかわるようなかみごうちかいものがふくまれている。これらについては、カレワラを神話しんわるか、伝説でんせつるかで判断はんだんかれる。前者ぜんしゃてき立場たちばれば、これらの登場とうじょうしゃかみであり、自然しぜん現象げんしょうなどの象徴しょうちょうであるとなせる。後者こうしゃ立場たちばてば、これらの人物じんぶつおおくは人間にんげんであり、実在じつざい人物じんぶつ複数ふくすう人物じんぶつもと創造そうぞうされたものとかんがえられる。実際じっさいにはこのどちらであるかはろんかれるところがおおい。

『サンポの防衛ぼうえい』(アクセリ・ガッレン=カッレラ、1896ねん) - ポホヨラのサンポをぬすしたワイナミョイネンを襲撃しゅうげきする魔女まじょたちと、それに応戦おうせんするワイナミョイネン
ワイナミョイネン [ワイナモイネン、ヴァイナモイネン](Väinämöinen):「強固きょうころうワイナミョイネン」「不滅ふめつ賢者けんじゃ
しろひげながばしたたくましい老人ろうじんである。広大こうだい知識ちしき魔法まほうちからち、大胆だいたん判断はんだんりょくにもすぐれる。おおくの伝承でんしょう呪文じゅもんなか最大さいだい英雄えいゆうである。またうた最後さいごかれ言葉ことばとして教訓きょうくんがつくれいおおい。語源ごげんてきにはワイナは、「ふかく、しずかにながれるかわ」のであること、かれ海中かいちゅうまれ、だい渦巻うずまきに姿すがたすことなどから、「みずあるじ」という性格せいかくきもある。世界せかい創造そうぞうも、もと伝承でんしょうではかれによるものである。
イルマリネン (Ilmarinen):「不滅ふめつたくみ
鍛冶屋かじやで、壮年そうねん鍛冶たんやとしては特別とくべつうでをもち、てんおおいをしたとわれる。カレワラのなかではサンポをきたえたほか、ワイナミョイネンなどが必要ひつよう道具どうぐかれつくってもらうシーンがおおい。魔法まほううですぐれている。しかし、ややかるはずみなめんがあり、つくったものがやくにたない場合ばあい月日つきひ黄金おうごん花嫁はなよめなど)もあった。かみてき性格せいかくとしてみると、ワイナミョイネンがみずかみ、イルマリネンは天空てんくうかみたるとするせつもある。
レンミンカイネン (Lemminkäinen):「かのむらなレンミンカイネン」「端麗たんれいなるカウコミエリ」
若者わかものである。男前おとこまえで、武術ぶじゅつうでも、魔法まほううで特級とっきゅう、そのうえにおんなたらし。しかもわがままで身勝手みがって、そのためにあちこちでさわぎをこし、災難さいなんにもう。本来ほんらい伝承でんしょうちゅうではそれほど出番でばんおおいわけでなく、カレワラちゅうかれかんする物語ものがたりは、のもとでつたえられたものをあつめたものらしい。
クッレルヴォ (Kullervo)「カレルヴォの息子むすこ」「老人ろうじんあお靴下くつした息子むすこ
ウンタモにほろぼされたカレルヴォ一族いちぞくおんながウンタモのところでとした男子だんしびきりりょくすぐれるが、まともなことが絶対ぜったい出来できない。これは、かれただしいそだしゅしたそだてられなかったからである。クッレルヴォの物語ものがたりは、本来ほんらいはカレワラのそれ以外いがい部分ぶぶんとは孤立こりつしていたものであるが、かれころした主婦しゅふをイルマリネンのつまにすることで、リョンロットがカレワラのなかにうまくんでしまったものである。また、こわれたかたなおや形見かたみとした部分ぶぶんもリョンロットの創作そうさくであり、その結果けっか、クッレルヴォは粗暴そぼう残虐ざんぎゃく人物じんぶつから悲劇ひげき主人公しゅじんこうへとその姿すがたえている。
かれちからがありすぎるのにそれを使つか知恵ちえそだっていない。だからふねをこげばかいけをこわし、ふねこわすし、網打あみうちをすればあみごと粉砕ふんさいする。しかし、これはかれわるいだけでなく、まわりのものもわるいのがしめされている。かれが「ちからかぎいでいか(あみっていか)?」とうのに「ちからかぎりにやれ」とこたえているが、これが間違まちがいであるのは、しょうでレンミンカイネンがワイナミョイネンに同様どうよういかけをしたとき、ワイナミョイネンは「状況じょうきょうわせてちからせれば十分じゅうぶん」とこたえているのでわかる。
ヨウカハイネン (Joukahainen)
吟遊詩人ぎんゆうしじんにして狩人かりゅうど。アイノのあに
アイノ (Aino)[7]
ワイナミョイネンとの結婚けっこんいられたむすめだがそれをこばみ、うみとうじる。
ロウヒ (Louhi)
ポホヨラおんな主人しゅじん強大きょうだいなる魔女まじょ
キュッリッキ (Kyllikki)
レンミンカイネンのつま誘拐ゆうかいまがいの結婚けっこんげきであった。

内容ないよう

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だい1しょうかたはじめと天地てんち創造そうぞう

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かたはじめの言葉ことばのちに、天地てんち創造そうぞうかれる。大気たいきむすめ、イルマタルはあるとき退屈たいくつしのぎに大空おおぞらから海面かいめんり、そこでなみによってごもった。彼女かのじょながらくおおきなおなかのままさまよい、そのあいだ彼女かのじょひざりたカモんだたまごくだけて天地てんちつくられた。彼女かのじょはさらにさまざまな地形ちけいつくったのち、ワイナミョイネンをとした。かれまれたときにすでに年老としおいていて、海上かいじょうをさまよったのちりくのぼった。

  • 天地てんち創造そうぞうは、もと伝承でんしょうではワイナミョイネンがおこなったことになっており、イルマタルにそれをうつしたのはリョンロットが聖母せいぼマリア想定そうていした創作そうさくである。

だい2しょう巨大きょだいかし大麦おおむぎ

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ワイナミョイネンはサンプサ・ペッレルボイネンにめいじて種蒔たねまきをおこなう。かしだけがそだたなかったのでよんにん乙女おとめうみのトゥルサスのはたらきでそだなおしたところ、今度こんどそだぎて天地てんちおおかくすようになった。そこでうみははねがってかしたおすものをんだ。やってきたおとこ最初さいしょ小人こどもだったがまえ大男おおおとことなり、たおした。たおれたうみち、その破片はへん人々ひとびとしあわせをもたらすものとなった。

すべての植物しょくぶつそだつようになったが大麦おおむぎだけはそだたなかった。ワイナミョイネンはたおし、はたけ開墾かいこんしたが、白樺しらかんばを1ほんのこした。その理由りゆうわしわれて「とりまれるように」というと、わしちだし、開墾かいこんやした。そこにむぎくと、むぎはよくそだった。ワイナミョイネンは郭公かっこうによくくようにめいじた。

だい3しょうだい5しょう:アイノへの求婚きゅうこん

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ワイナミョイネンの名声めいせいいて、若者わかものヨウカハイネンは父母ちちはは反対はんたいって出掛でかけ、対決たいけつもうんだ。ワイナミョイネンはかれ相手あいてにしなかったが、ははイルマタルの創造そうぞうまでを自分じぶんわざだというかれ大言壮語たいげんそうごはらて、魔法まほううたかれ地面じめんめてしまう。ヨウカハイネンは命乞いのちごいをし、おくもの提案ていあんするがすべ拒否きょひされ、最後さいごいもうとのアイノをすというと、たすけられる。いえかえって報告ほうこくすると、父母ちちはははそれをむしろよろこぶが、アイノは悲嘆ひたんにくれる(だい3しょう)。アイノのまえにワイナミョイネンがあらわ求婚きゅうこんすると、彼女かのじょはこれを拒否きょひし、おおいにく。父母ちちははなぐさめ、気晴きばらしに着飾きかざってもりくようにうと、彼女かのじょはそうして海辺うみべて、そこでちておぼれ、さかなになる。ウサギにこのことを父母ちちははつたえるようねがい、ウサギはつたえる。ははおおいにく(だい4しょう)。ワイナミョイネンはこれをき、かなしんだのち、そのうみ出掛でかけ、りをはじめる。そして不思議ふしぎうつくしいさかなげる。かれ料理りょうりしようとするとさかなうみのがれたのち自分じぶんがアイノであることをげ、「べられにきたのではなく、つまになりにきたのに」とつたえ、姿すがたかくす。かれかなしみ、あみくがさかなつかまらなかった。ワイナミョイネンはははにどうすればよいかたずねると、はははポホヨラのむすめ求婚きゅうこんするようにげる(だい5しょう)。

だい6しょうだい9しょう:ポホヨラ往復おうふく

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ワイナミョイネンはポホヨラへ旅立たびだつ。そこをヨウカハイネンがゆみった。3はつたり、ワイナミョイネンはうみちた(だい6しょう)。ワイナミョイネンはうみをただよっていたが、わしがそれをつけ、りくまでせてんだ。そこでいているとそのこえをポホヨラのおんな主人しゅじんロウヒがき、かれいえむかえる。ワイナミョイネンは自分じぶんくにもどみちたずねると、ロウヒは「わたしのためにサンポつくるなら、くにかえし、うちのむすめよめにやる」と約束やくそくする。ワイナミョイネンはそのためには自分じぶんくにもどり、鍛冶屋かじやのイルマリネンをばねばならないとって、くにかえしてもらう(だい7しょう)。ワイナミョイネンが帰国きこく途中とちゅうみち頭上ずじょうにポホヨラの乙女おとめあらわれる。かれ彼女かのじょ求愛きゅうあいすると、彼女かのじょは3つの難題なんだいす。2つまではやすやすとやりげたものの、3つふね建造けんぞう最中さいちゅうおのがそれてかれひざおおきくきずつけた。かれ血止ちどめの処置しょちをするが十分じゅうぶんにできず、そりむらかい、助力じょりょくねがう(だい8しょう)。むらおとこ血止ちどめの呪文じゅもんのために必要ひつような「てつ起源きげん」がからないというので、ワイナミョイネンはそれをかたってかせ、それによって軟膏なんこう完成かんせいし、きずなおる(だい9しょう)。

だい10しょう:サンポの鋳造ちゅうぞう

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ワイナミョイネンはカレワラの巨大きょだいうたした。そのえださき太陽たいようつきけた。そうして鍛冶屋かじやのイルマリネンのもとき、ポホヨラにサンポをつくりにくようねがうが、拒否きょひされる。そこでえだ太陽たいようつきかったがあるとってせ、かれのぼらせ、それから大風おおかぜかせてそのごとかれをポホヨラへとおくした。ロウヒはかれ到着とうちゃくするやむすめたちに着飾きかざらせ、かれに「サンポができたらむすめよめに」というので、かれ承知しょうちして鍛冶たんやじょうづくりからはじめ、とうとうサンポをつくげた。ロウヒはおおいによろこび、これをやま奥深おくふかくにかくした。イルマリネンはむすめ要求ようきゅうするが、むすめ拒否きょひかれ悲嘆ひたんれて帰国きこくする。

だい11しょうだい14しょう:レンミンカイネンの求婚きゅうこん旅行りょこう

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レンミンカイネンは男前おとこまえ有能ゆうのう青年せいねんだったが、おおく、女癖おんなぐせわるかった。かれはサーリに求婚きゅうこんしに出掛でかける。そこではかれわらしゃであったが、次第しだいむすめたちを籠絡ろうらくし、すべてのおんなをつけた。名家めいかむすめキュッリッキはかれになびかなかった。かれ彼女かのじょをさらい、彼女かのじょ結婚けっこん承諾しょうだくさせる。ただし、かれ今後こんごせんかけないこと、彼女かのじょむらあそびにないことを約束やくそくした(だい11しょう)。2人ふたり約束やくそくまもってらしたが、あるとき彼女かのじょ約束やくそくやぶり、はらてたレンミンカイネンはポホヨラへせん出掛でかけようとする。おもつまめるのをって出掛でかけ、ポホヨラにくと、すべてのおとこたちにのろいをかけてしまう。ただし盲目もうもく老人ろうじんいちにんは「おまえはすであわれなものだ」とってのろいをかけなかった(だい12しょう)。そこでレンミンカイネンはむすめをよこすようにった。ポホヨラのおんな主人しゅじん最初さいしょにヒーシの鹿しかることを課題かだいとした。レンミンカイネンはスキーの名工めいこうにスキーをつくらせりにるが失敗しっぱいする(だい13しょう)。かれあらためてりの呪文じゅもんとなえ、ついに鹿しからえる。おんな主人しゅじんつぎトゥオネラの白鳥はくちょうってくるようにもとめる。かれ獲物えものをねらっていると、かつてかれのろわなかった老人ろうじんかれ毒矢どくやった。レンミンカイネンはかわちてんだ(だい14しょう)。

だい15しょう:レンミンカイネンの再生さいせい

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レンミンカイネンのははかれさっし、ポホヨラへはしり、かれ行方ゆくえたずねた。おんな主人しゅじんなんかごまかそうとするが、詰問きつもんされてこたえる。ははかれ行方ゆくえたずまわり、やがてかれかわちたことをる。彼女かのじょはイルマリネンにたのんで熊手くまでつくらせ、それで川底かわぞこあさり、息子むすこ破片はへんあつめ、つなぎあわせてもと姿すがたとした。しかし、かれはものもわなかったので、とく軟膏なんこうつくり、ようやくかれもともどった。かれはは自国じこくもどった。

だい16しょうだい17しょう:ワイナミョイネンのふねづく

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ワイナミョイネンはふねつくろうとする。ペッレルボイネンがかれのためにさがす。それをもっふねつくったが、みず呪文じゅもんからない。かれはそれをもとめてマナラの太古たいこかん死後しご世界せかい)へかい、言葉ことばもとめるがられなかった。かれ帰還きかん邪魔じゃまするものたちを、魔法まほうねむらせたり、姿すがたえたりしてのがれ、帰国きこくする(だい16しょう)。かれつぎ巨人きょじんのビプネンから言葉ことばをききだそうとかんがえ、イルマリネンにてつ防具ぼうぐつくらせ、ビプネンのくちなか侵入しんにゅうした。ワイナミョイネンはふねつくってかれちょうないさぐまわり、やがてはらうち鍛冶たんやじょうつくり、おおいにはたらいた。ビプネンはこれにおどろき、おおくの呪文じゅもんかれ排除はいじょしようとする。しかしワイナミョイネンがさないので、あきらめてかれおおくの言葉ことばおしえ、かれはビプネンのくちる(だい17しょう)。

だい18しょう:イルマリネンの求婚きゅうこん

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ワイナミョイネンはポホヨラのむすめ求婚きゅうこんするためにふねした。それをったイルマリネンのいもうとアンニッキはあににそれをつたえた。イルマリネンはあわてて身支度みじたくをし、そりかれった。両者りょうしゃちからづくでむすめうばうことはしないと約束やくそくし、ポホヨラへかった。ポホヨラのおんな主人しゅじんはやってくるのが求婚きゅうこんしゃ2にんると、むすめにどっちをえらぶかたずね、むすめわかいイルマリネンのほうがいいとこたえる。最初さいしょにワイナミョイネンが到着とうちゃくし、求婚きゅうこんするが、むすめ拒否きょひする(だい18しょう)。

だい19しょう:イルマリネンと課題かだい

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イルマリネンはおんな主人しゅじんむすめもとめると、彼女かのじょはそのまえまむしはたけたがやしてるようにもとめる。かれむすめのところにって相談そうだんすると、むすめかねすきぎんすききたえるようおしえる。かれはこれをつくげ、はたけたがやした。つぎにトゥオニのくまとマナラのおおかみをつないでることをもとめられる。むすめ相談そうだんし、はがねくつわてつうまろくをつくるようおしえられ、これをやりげる。さらにトゥオネラかわからかわカマスをってることをもとめられ、むすめわしつくってそれにやらせるようおしえられる。かれわしつくし、わしはカマスをころす。ずたずたのカマスに文句もんくがつくが、かれあらためてむすめもとめた。ついにおんな主人しゅじんはこれをみとめ、手打てうちのうたうたう。ワイナミョイネンは自分じぶん老齢ろうれいであることをみとめ、今後こんご老人ろうじんわかむすめをもらわぬよういましめた。

だい20しょうだい25しょう:イルマリネンの婚礼こんれい

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婚礼こんれい準備じゅんび巨大きょだいうしころされ、ビールつくられる。おきゃく招待しょうたいされるが、レンミンカイネンは招待しょうたいされなかった(だい20しょう)。婚礼こんれいはじまる。うたとしてワイナミョイネンがおおいにうたう(だい21しょう)。うたげがり、いよいよ花嫁はなよめ花婿はなむこわたされる。花嫁はなよめまれそだった場所ばしょからはなされることをなげく。家政かせい彼女かのじょがいなくなること、これからの苦労くろうかなしむうたうたう。子供こども激励げきれいうたうたう(だい22しょう)。花嫁はなよめ心掛こころがけを言葉ことばげられる。老婆ろうば自分じぶん過去かこかえり、その苦労くろうなどをかたる(だい23しょう)。婿むこたいしても心掛こころがけがかれ、よめ大事だいじにするようにげられる。そして花嫁はなよめ決別けつべつうたうたわれ、いよいよイルマリネンは花嫁はなよめそりむかえる。そりはイルマリネンのいえかった(だい24しょう)。実家じっかではそりかまえ、花婿はなむこ帰還きかん花嫁はなよめ到着とうちゃく歓迎かんげいする。歓迎かんげいうたげおこなわれ、出席しゅっせきしゃ次々つぎつぎたたえられる。それからワイナミョイネンはそりって故郷こきょうかうが、そりこわれたので、トゥオネラのきりにいれるためにトゥオネラにおもむき、帰還きかんした(だい25しょう)。

  • この部分ぶぶんは、結婚けっこんかんする祭礼さいれいなどのうたあつめたものである。導入どうにゅうなどにリョンロットの創作そうさくした部分ぶぶんがある。

だい26しょうだい27しょう:レンミンカイネンのポホヨラぎょう

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レンミンカイネンは自分じぶん招待しょうたいされない婚礼こんれいがあったことをる。すぐにはたけをなげうち、着飾きかざってばれぬ宴会えんかいくことを決意けついする。おもつまとめどめるがかない。はははその行路こうろみっつのがあると、また到着とうちゃくしたみっつのがあるといいきかせる。しかしかれ武具ぶぐにつけ、出掛でかけた。予告よこくどおりの危機ききをすべてだっして、かれ宴会えんかいかった(26しょう)。かれ宴会えんかいり、そこで主人しゅじん魔法まほうくらべをする。さらに主人しゅじんとの決闘けっとうち、かれころす。おんな主人しゅじんおこって武者むしゃ多数たすうし、かれかこんだ(27しょう)。

だい28しょうだい29しょう:レンミンカイネンの逃走とうそう

[編集へんしゅう]

レンミンカイネンはいえし、わし姿すがたえた。ポホヨラの主人しゅじんたかになってう。レンミンカイネンは自分じぶんいえんだ。ははかれて自分じぶん主人しゅじんころしてわれていることをつたえた。ははは、かれ二度にどせんないというちかいをてさせたのち海原うなばら小島こじまかくれるようすすめる(だい28しょう)。レンミンカイネンは食料しょくりょうふねんで出発しゅっぱつする。しまには乙女おとめがいたので、かれたずねると、かくれるのはいいが開墾かいこんする場所ばしょはないとこたえる。かれ魔法まほううたうたってみな御馳走ごちそうるまってられ、村中むらなかおんなをつけた。ただ一人ひとりみにくむすめだけを相手あいてにしなかった。レンミンカイネンはたびになって船出ふなで用意よういをしていると、彼女かのじょあらわれ、自分じぶん相手あいてにしなければ座礁ざしょうさせるむねげる。それを無視むしして、ふとけば、村中むらなかおとこたちがかれころ準備じゅんびをしていた。レンミンカイネンはげようとしたが、すでふねかれていた。あわてて魔法まほうふねつくし、旅立たびだった。むすめたちはいて見送みおくった。レンミンカイネンは故郷こきょうかえった。かれ故郷こきょうかえってると、いえがなくなっていた。ポホヨラの主人しゅじん攻撃こうげきされたのちであった。しかし、さいわはは無事ぶじちかくにちいさないえてていた。かれおおいによろこんだ(だい29しょう)。

だい30しょう:レンミンカイネンとティエラ

[編集へんしゅう]

レンミンカイネンは復讐ふくしゅうのためにせんることをめる。そこで友人ゆうじんのティエラをさそうことにした。かれ家族かぞく反対はんたいしたが、かれはレンミンカイネンとともに出発しゅっぱつした。ふねすすめると、ポホヨラの主人しゅじん魔法まほうこおりらせ、ふねこわれる。かれらは魔法まほううまし、進行しんこうする。しかし、さむさのためにすすめない。

だい31しょうだい33しょう:クッレルヴォの誕生たんじょう成長せいちょう

[編集へんしゅう]

ウンタモとカレルヴォはちょっとしたことからいがみうようになり、ついにウンタモはカレルヴォとそのいちとうほろぼし、一人ひとりおんなをつれった。そのおんなんだのがクッレルヴォであった。かれ非常ひじょう力強ちからづよ成長せいちょうした。ちち殺害さつがいつようらみにおもっていることをったウンタモは、かれころすことをこころみたが、みずけてもいてもななかった。そこでかれ奴隷どれいとしてそだてた。しかしかれはどんな仕事しごともこなせず、子守こもりをさせれば子供こどもころし、開墾かいこんをさせればはたけ材木ざいもくこわれた。ウンタモはかれをイルマリネンのところへはらった(だい31しょう)。クッレルヴォは牧童ぼくどうをすることになった。主婦しゅふ家畜かちくおくうたうたった(だい32しょう)。ひるになりめしおうとすると、パンのなかいしはいっていてちち形見かたみ小刀こがたなってしまう。かれいかり、うしころし、くまおおかみうしうたえ、それをれてもどった。主婦しゅふうし世話せわをしようとしてくまおおかみおそわれてんだ(だい33しょう)。

だい34しょうだい35しょう:クッレルヴォの帰還きかん

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クッレルヴォはすぐさまイルマリネンのいえから逃走とうそうし、荒野あらの放浪ほうろうした。ところが、ここでとおりかかったひとから両親りょうしん健在けんざいであることをかされ、そのもとへとかった。母親ははおやよろこび、家族かぞく消息しょうそく説明せつめいし、いもうと行方ゆくえ不明ふめいであるとらせる(だい34しょう)。かれ両親りょうしんもとはたらいたが、やはりうまくこなせず、ふねをこげばかいけをこわし、網打あみうちをすればあみごと粉砕ふんさいした。そこでたびにはれているだろうと税金ぜいきんおさめにくことになった。そのかえり、かれはとあるむすめそりさそい、一夜いちやともにした。翌朝よくあさたがいの名乗なのりをしてみると、彼女かのじょ行方ゆくえ不明ふめいいもうとだった。彼女かのじょかわげて自殺じさつした。かれ自殺じさつしようとするが、ははめた。かれかんがなおし、ウンタモ一族いちぞくほろぼす決意けついをする(だい35しょう)。

だい36しょう:クッレルヴォの最期さいご

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クッレルヴォは出征しゅっせい準備じゅんびをする。かれみなわかれの挨拶あいさつをするが、母親ははおや以外いがいはさほどかなしまない。かれ出発しゅっぱつすると、いかけて使者ししゃがきて、家族かぞく全員ぜんいんじゅんらせる。かれはなしてこたえるが、ははたいしてだけはおおいになげく。かれはウンタモ一族いちぞくほろぼしき、故郷こきょうかえった。そこにはだけがあった。かれいた。それから食料しょくりょうさがしにもりはいって、くと、そこはいもうとんだ場所ばしょだった。かれかたなむねいて自殺じさつした。それをいたワイナミョイネンは後世こうせいけ、子供こどもそだかたあやまらないようにとかたった。

だい37しょう黄金おうごん花嫁はなよめ

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イルマリネンは、つまおおいにかなしみ、3ヶ月かげつあいだかしたのちかねぎん花嫁はなよめつくることをおもいつく。3度目どめかれ黄金おうごん花嫁はなよめつくしたが、彼女かのじょうごくこともはなすこともなく、いてるとつめたかった。かれはこれをワイナミョイネンにおくることにし、はこんでったが、ワイナミョイネンはこれを拒否きょひした。

だい38しょう:イルマリネン2度目どめ求婚きゅうこん旅行りょこう

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イルマリネンはふたたびポホヨラにかい、むすめもとめた。おんな主人しゅじんむすめいていかり、二度にどむすめはやらないとげた。かれむすめ直接ちょくせつねがったが拒否きょひされ、とうとうむすめをさらっていえした。むすめいかり、かなしみ、ゆるしをこうたがかれかず、あるむらんだときかれつかれててしまった。ますと、むすめおとこたのしんでいた。イルマリネンはいかかなしみ、むすめかもめうたえた。

イルマリネンは自分じぶんくにかえると、ワイナミョイネンに出会であい、ワイナミョイネンはかれにポホヨラのらしはどうだったかをたずねた。かれは「こうにはサンポがあるからしあわせにらしている」とげた。

だい39しょう:サンポ奪回だっかい

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ワイナミョイネンはイルマリネンにサンポ奪回だっかいちかける。イルマリネンはワイナミョイネンにかたなつくる。自分じぶんのためにはよろいつくった。かれらはふねつけ、ふねねがいに沿って、しゅとして若者わかもの乙女おとめ、それに老人ろうじん集団しゅうだんした。若者わかもの乙女おとめちからよわく、老人ろうじんすこしましだったが船足ふなあしおそく、ついにイルマリネンがいだ。レンミンカイネンはこのふねつけ、目的もくてきくとこれに参加さんかすることをもとめ、ふねんだ。

だい40しょうだい41しょう:カンテレ

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ふね巨大きょだいなカマスの座礁ざしょうし、レンミンカイネンはこれをたおそうとしてうみち、イルマリネンはりつけたがかたなった。ワイナミョイネンはかたなでカマスをころした。みな料理りょうりしてったのち、ワイナミョイネンはのこりのほねからカンテレつくった。はじこうとしたがだれにもけなかった。ワイナミョイネンはポホヨラにははじけるものがいるかもしれないと、これをポホヨラにおくった。そのではおおくのひとけたが、そのおとよろこばしくなかった。楽器がっきふたたづくしゅもどされた(だい40しょう)。ワイナミョイネンはカンテレを演奏えんそうした。すべての動物どうぶつがこれをきにあつまった。妖精ようせいたちもききほれた。いた人間にんげんはすべてなみだながした。ワイナミョイネンみずからもなみだながした。そのなみだうみしずんで真珠しんじゅとなった(だい41しょう)。

だい42しょう:サンポ奪回だっかい

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イルマリネンは先頭せんとうかい、レンミンカイネンは後尾こうびかいに、そしてワイナミョイネンは船尾せんびすわり、ふねすすんだ。ポホヨラにつき、おんな主人しゅじんのもとへかい、サンポをけるようにもとめた。彼女かのじょはこれを拒否きょひかれは、ならばすべてかえるとったので、おんな主人しゅじん立腹りっぷくし、ポホヨラの全員ぜんいんし、かれらは武装ぶそうしてあつまった。ワイナミョイネンはカンテレを演奏えんそうし、かれらは全員ぜんいんよい気持きもちになり、ねむんだ。ワイナミョイネンはサンポをしまったとびらひらき、はこそうとしたがうごかなかったので、うしれてきてかせ、ようやくはこし、ふねせた。レンミンカイネンはぎながらうたうとし、再三さいさんめたがついにうたした。そのこえでポホヨラのものたちはまし、ぬすまれたことをっておこった。まずもやをうたし、ワイナミョイネンの足止あしどめをした。かれはこれをはらうと、さらにすすんだ。今度こんどうみからイク・トゥルソあらわれたが、ワイナミョイネンにしかられて姿すがたした。つぎ大風おおかぜき、カンテレはばされた。ワイナミョイネンはかなしんだがふね強化きょうかしてさらにすすんだ。

だい43しょう:サンポ戦争せんそう

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おんな主人しゅじん軍勢ぐんぜい仕立したてて、せんせん進撃しんげきさせた。ワイナミョイネンはこれをつけ、暗礁あんしょううたしてふね粉々こなごなにした。かれらは全員ぜんいんねむんだ。武器ぶきつめえ、いたをつなげてつばさとし、わしのような姿すがたはじめた。そしてふねちかづき、サンポをうばおうとした。レンミンカイネンはけたが効果こうかがない。ワイナミョイネンはかじうみからきだし、なぐりつけた。とり姿すがたのものはうみちたが、つめかったのでサンポもうみち、破片はへんとなった。サンポの破片はへん各地かくちにたどりき、それぞれのませた。

ロウヒは復讐ふくしゅうのためにくまおくり、霰をらせるというが、ワイナミョイネンはそれに対抗たいこうできるむねこたえ、おんな主人しゅじんくあきらめた。ポホヨラにはサンポの破片はへんはほとんどず、ラップはパンの生活せいかつをすることになった。ワイナミョイネンはりくくと、サンポの破片はへんつけ、それをもっ土地とち繁栄はんえいするように呪文じゅもんとなえた。

だい44しょうあらたなカンテレ

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平和へいわになったことからワイナミョイネンはカンテレをきたくなり、イルマリネンにてつ熊手くまでつくらせ、カンテレをさがしたがつからない。かれ草原そうげんくと白樺しらかんばいていた。理由りゆうくと、られ、けずられるのがこわくてならないとう。そこでかれみなよろこびになるのだとなぐさめ、そのあたらしいカンテレをつくった。かれはそれを演奏えんそうし、みなそれをいて感動かんどうした。

だい45しょうだい46しょう復讐ふくしゅう

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カレワが繁栄はんえいしていることをいたロウヒはねたみ、疫病えきびょうおくった。ワイナミョイネンはそれをすくいに出掛でかけ、呪文じゅもん軟膏なんこうでそれをはらった(だい45しょう)。

カレワがすくわれたといたロウヒは、今度こんどくまおくけた。ワイナミョイネンはイルマリネンにやりつくらせ、くまらえ、れいくして解体かいたいした(だい46しょう)。

  • このあきら熊祭くままつり祭礼さいれいうた物語ものがたりむために、ロウヒがそれをおくんだことにしたものである。

だい47しょうだい49しょうつき太陽たいよう幽閉ゆうへい

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ワイナミョイネンがカンテレを演奏えんそうすると、つき太陽たいようまで近寄ちかよってききほれた。ロウヒはそこでつき太陽たいようつかまえ、ポホヨラにつれり、はがねやまなか幽閉ゆうへいし、さらにうばった。世界中せかいじゅうやみつつまれ、至高しこうかみウッコまでが憂鬱ゆううつになった。ウッコはつき太陽たいようさがしたがつからず、あらたにつくり、それを大気たいきむすめとしてしまう。ワイナミョイネンとイルマリネンはそのさがしにかい、大気たいきむすめい、はあちこちをいたのちさかなまれたことをげる。2人ふたりあみつくり、さかなさがすがつかまらない(だい47しょう)。

ワイナミョイネンは亜麻あまあみつくる。それでもさかなつかまらず、かれらはとてもおおきなあみつくり、ついに目的もくてきさかなつかまえた。したはワイナミョイネンにやけどをわせた。はその周辺しゅうへんいたが、やがておさまり、みないえあたためることになった。イルマリネンはやけどの軟膏なんこうつくった(だい48しょう)。

人々ひとびとはイルマリネンにもとめ、かれあたらしいつき太陽たいようつくった。しかしつくったものはかがやかなかった。ワイナミョイネンはうらないによってつき太陽たいよう行方ゆくえり、ポホヨラにかった。かれはそのいえはいり、つき太陽たいよう行方ゆくえたずね、その解放かいほうせまった。しかしききいれられなかったので、たたかってかれらをたおした。かれかくとびらつけ、しかしひらくことができなかった。かれはイルマリネンにとびらひら道具どうぐ作成さくせい依頼いらいした。ロウヒはとり姿すがた鍛冶たんやたずね、なにつくっているかとたずねた。かれは「ポホヨラの老婆ろうば首輪くびわだ」とこたえたのをいて、彼女かのじょはついにあきらめ、太陽たいようつき解放かいほうした。ワイナミョイネンはつき太陽たいようにあいさつし、これからもわらぬことをもとめる(だい49しょう)。

だい50しょう:ワイナミョイネンの出立しゅったつむすびの言葉ことば

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マリヤッタなる少女しょうじょ処女しょじょ懐胎かいたいして子供こどもんだ。そのをどうするかの判断はんだんもとめられたワイナミョイネンはかれころ判断はんだんをするが、そのになじられる。みなはその祝福しゅくふくし、ワイナミョイネンは旅立たびだ決意けついをする。うみ彼方かなた旅立たびだつところで物語ものがたり終結しゅうけつし、最後さいご物語ものがたりかたりはじめに呼応こおうするかたちめの言葉ことばかたられる。

  • この子供こどもキリスト意味いみし、キリスト教きりすときょう拡大かくだいによってフィンランドの土着どちゃく信仰しんこうしやられた経緯けいいしめすものとされる。『はらカレワラ』においては渦巻うずまきにのまれてワイナミョイネンが姿すがた物語ものがたりとなっていたが、水平すいへいせん彼方かなた姿すがたすという、生存せいぞん可能かのうせいのこかたちにあらためられたものである。

受容じゅよう影響えいきょう

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リョンロートが「カレワラ」を1835ねん発行はっこうしたさい、その発行はっこう部数ぶすうはわずか500であった[3]。しかも、その500るのに、12ねんもの時間じかんようした[8]。また、フィンランドの知識ちしきじんたちからのはんおうも、否定ひていてきなものが相次あいついだ[9]

一方いっぽうで、フィンランド文学ぶんがく協会きょうかいはリョンロートの研究けんきゅうや『カレワラ』の翻訳ほんやく助成じょせい、1841ねんのフィンランドばん皮切かわきりに、フランス語ふらんすごばん、ドイツばん出版しゅっぱんされた[10]。ドイツの思想家しそうかヘルデルは、叙事詩じょじしつということはフィンランドには文化ぶんかがあり、国民こくみんとしての資格しかくつとして、『カレワラ』を評価ひょうかした[11]

これら国外こくがいからの評価ひょうかとあわせて、1843ねんには学校がっこう教育きょういくでフィンランド採用さいようされ、教科書きょうかしょとして『カレワラ』がもちいられるようになったことが、その受容じゅよううながした。学校がっこうでは教育きょういくよう簡略かんりゃくされた『カレワラ』がもちいられ、リョンロートものちに短篇たんぺんの『カレワラ』をあらわしている。[12][3]

その『カレワラ』を契機けいきとして、カレリアニズムとばれる芸術げいじゅつ運動うんどうこる。それらの『カレワラ』にざいをとった作品さくひんとともに、『カレワラ』は国外こくがいひろられるようになった。[13]

だい世界せかい大戦たいせんには戦争せんそうのプロパガンダに利用りようされるなどの曲折きょくせつをへて、現在げんざいでもフィンランドでは企業きぎょう店舗てんぽに『カレワラ』に由来ゆらいする名前なまえひろられるなど、民衆みんしゅう生活せいかつふか根付ねついている[14]。また、『カレワラ』は50ヵ国かこく以上いじょう翻訳ほんやくされ、もっともよくられたフィンランド文学ぶんがくひとつとなっている[3]

音楽おんがく作品さくひん

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フィンランドの作曲さっきょくジャン・シベリウスは下記かきげるとおり、『カレワラ』を題材だいざいとした音楽おんがく作品さくひん多数たすう作曲さっきょくしている。

シベリウスによる作品さくひんほかには、おなじくフィンランドの作曲さっきょくであるロベルト・カヤヌス交響こうきょう『アイノ』がげられる。また、フィンランドのヘヴィメタルバンドアモルフィスは、2ndアルバム『テイルズ・フロム・ザ・サウザンド・レイクス』に収録しゅうろくされている楽曲がっきょくぐんをはじめ、『カレワラ』を題材だいざいとした楽曲がっきょく多数たすう発表はっぴょうしている。

文学ぶんがく作品さくひん

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『カレワラ』は叙事詩じょじしであるが、フィンランドでは物語ものがたりとしての『カレワラ』もひろしたしまれている。フィンランド文学ぶんがくちちアレクシス・キヴィは『カレワラ』の英雄えいゆうクッレルヴォの悲劇ひげきえがいた戯曲ぎきょく『クッレルヴォ』をあらわした。ユハニ・アホ小説しょうせつ戯曲ぎきょくにも、『カレワラ』にざいをとったものがられる。また、詩人しじんエイノ・レイノ作風さくふうにも『カレワラ』の影響えいきょうられる。[15][4][16]

『カレワラ』は国々くにぐに文学ぶんがくにも影響えいきょうあたえた。1855ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく詩人しじんヘンリー・ワズワース・ロングフェロー叙事詩じょじしハイアワサのうた』を発表はっぴょうしたが、『カレワラ』の影響えいきょうけているという[17]

フィンランドの隣国りんごくエストニアでは、『カレワラ』に触発しょくはつされ、フリードリヒ・レインホルト・クロイツヴァルト民族みんぞく叙事詩じょじしカレヴィポエク英語えいごばん』(1857-1861ねん発行はっこう)をあらわした[18][19]。『カレヴィポエク』はエストニアの伝承でんしょうもとにしているが、一方いっぽうで『カレワラ』を参考さんこうにしたとみられる部分ぶぶんがあるという[20]

また『カレワラ』や『カレヴィポエク』の影響えいきょうけ、エストニアの隣国りんごくラトビアでも民族みんぞく叙事詩じょじしラーツィプレイシス英語えいごばん』(邦題ほうだい: 『勇士ゆうしラチプレシス』、1888ねん発行はっこう[21])がかれた。

指輪ゆびわ物語ものがたり』でられるJ・R・R・トールキンもまた、1911ねんウィリアム・フォーセル・カービー英訳えいやくばんの『カレワラ』をんでいたことがられており[22]、クッレルヴォを題材だいざいに『クレルヴォ物語ものがたり』(邦題ほうだい: 『トールキンのクレルヴォ物語ものがたり』、刊行かんこう没後ぼつご)をあらわしたほか、『シルマリルの物語ものがたり』の登場とうじょう人物じんぶつトゥーリン・トゥランバールにもクッレルヴォの影響えいきょうがみられるという[22]

美術びじゅつ

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『カレワラ』をえがいた絵画かいがもっと有名ゆうめいなものとしてアクセリ・ガッレン=カッレラ一連いちれん作品さくひんうえ掲『アイノ』参照さんしょう)があげられる。また、1890ねんパリ万博ばんぱくでは、フィンランドかん天井てんじょうに『カレワラ』を題材だいざいとしたフレスコえがかれ、耳目じもくあつめた。[23][4][16]

映画えいが

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魔法まほう水車みずぐるま・サンポ
監督かんとく
  • X・ハリヴィルタ[24]
  • ベ・エフゲネフ[24]
  • A・ワニチキン[24]
脚本きゃくほん
  • B・ヴィトコヴィチ[24]
  • G・ヤグドフェリド[24]
製作せいさく
  • A・ステエフハンスキー[24]
  • G・グズネツォフ[24]
出演しゅつえんしゃ
  • ウルホ・ソメルサリミ[24]
  • A・オロチコ[24]
  • イ・ヴォロノフ[24]
  • A・オシン[24]
  • A・ヴォイツィク[24]
  • エ・キヴィ[24]
  • G・ミリヤル[24]
  • M・トウロヤノフスキー[24]
音楽おんがく イーゴリ・モロゾフ[24]
撮影さつえい
  • G・シェカウイイ[24]
  • B・ヤクウシェフ[24]
製作せいさく会社かいしゃ
配給はいきゅう 日本の旗 中央ちゅうおう映画えいが[24]
公開こうかい 日本の旗 1962ねん6月1にち[25]
製作せいさくこく
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魔法まほう水車みずぐるま・サンポ』は、1958ねん制作せいさくされたソ連それんとフィンランドの合作がっさく映画えいが[24]。『カレワラ』を題材だいざいとした特撮とくさつファンタジー映画えいが[25]。カラー、ワイド、ステレオ[24]

日本にっぽんでは1962ねん6がつ1にち公開こうかいされた。日本語にほんごばん本多ほんだいの四郎しろう監修かんしゅうつとめており、声優せいゆうえを演出えんしゅつしている[25]ほん作品さくひんについて本多ほんだは、あたらしい技術ぎじゅつ考案こうあんされているわけではないが、自身じしん技術ぎじゅつ遜色そんしょくなく成功せいこうしており、とく赤外線せきがいせんフィルムの撮影さつえいについてよく研究けんきゅうされているとひょうしている[26]

スタッフ

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参照さんしょう[24]

  • 製作せいさく - A・ステエフハンスキー、G・グズネツォフ
  • シナリオ - B・ヴィトコヴィチ、G・ヤグドフェリド
  • 演出えんしゅつ - アレクサンドラ・プトゥシコ
  • 撮影さつえい - G・シェカウイイ、B・ヤクウシェフ
  • 監督かんとく - X・ハリヴィルタ、ベ・エフゲネフ、A・ワニチキン
  • 美術びじゅつ - L・ミリナン
  • 作曲さっきょく - イーゴリ・モロゾフ
  • 特殊とくしゅ撮影さつえい - A・レンコフ、L・ロフグヴィロ
  • 特殊とくしゅ美術びじゅつ - Z・マリヤコワ

天文学てんもんがく

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フィンランドの天文学てんもんがくしゃユルィヨ・バイサラリイシ・オテルマは、自身じしん発見はっけんした複数ふくすう小惑星しょうわくせいに、『カレワラ』およびその登場とうじょう人物じんぶつ土地とち名前なまえをつけている。[27][28][29] [30]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 『ベリーの歴史れきし株式会社かぶしきがいしゃげん書房しょぼう、2020ねん11月30にち、29ぺーじ 
  2. ^ 小泉こいずみたもつ『カレワラ物語ものがたり フィンランドのかみ々』p.183
  3. ^ a b c d キルスティ・マキネン『カレワラ物語ものがたり フィンランドの国民こくみん叙事詩じょじし』p.196
  4. ^ a b c 小泉こいずみたもつ『カレワラ物語ものがたり フィンランドのかみ々』p.188
  5. ^ 北欧ほくおう世界せかいのことばと文化ぶんか』「7 『カレワラ』にるフィンランドせい形成けいせい」(石野いしの裕子ゆうこ)p.123
  6. ^ リョンロット へん『カレワラ(した)』岩波いわなみ文庫ぶんこ、1976ねん、452ぺーじ 
  7. ^ 「インド=ヨーロッパ神話しんわには、女神めがみ妖精ようせい、さらにじょ妖術ようじゅつ関連かんれんした、海上かいじょうつ9つのなみ(または3つのなみ)についての伝承でんしょうがある」が、「ヨーロッパの神話しんわ伝承でんしょうやフォークロアにくわしい中世ちゅうせいフランス文学ぶんがく専門せんもん」フィリップ・ヴァルテールは、「このモチーフの意味いみを、・・・「さけおんな」(たるアイノ)から出発しゅっぱつして、ケルト神話しんわ北欧ほくおう神話しんわられる類例るいれいとの比較ひかくによりあきらかにしている」(渡邉わたなべ浩司こうじ渡邉わたなべ裕美子ゆみこ)。- フィリップ・ヴァルテール『ユーラシアの女性じょせい神話しんわ-ユーラシア神話しんわ試論しろんⅡ』(渡邉わたなべ浩司こうじ渡邉わたなべ裕美子ゆみこやく中央大学ちゅうおうだいがく出版しゅっぱん 2021ねんISBN 978-4-8057-5183-1、95-111ぺーじだい5しょう さけおんなと9番目ばんめなみ(『カレワラ』だい5しょう))
  8. ^ 北欧ほくおう世界せかいのことばと文化ぶんか』「7 『カレワラ』にるフィンランドせい形成けいせい」(石野いしの裕子ゆうこ)p.124
  9. ^ 石野いしの裕子ゆうこ『「だいフィンランド」思想しそう誕生たんじょう変遷へんせん』p.28
  10. ^ 石野いしの裕子ゆうこ『「だいフィンランド」思想しそう誕生たんじょう変遷へんせん』p.28-30
  11. ^ 小泉こいずみたもつ『カレワラ物語ものがたり フィンランドのかみ々』p.184
  12. ^ 石野いしの裕子ゆうこ『「だいフィンランド」思想しそう誕生たんじょう変遷へんせん』p.30-31
  13. ^ 北欧ほくおう世界せかいのことばと文化ぶんか』「7 『カレワラ』にるフィンランドせい形成けいせい」(石野いしの裕子ゆうこ)p.125
  14. ^ 北欧ほくおう世界せかいのことばと文化ぶんか』「7 『カレワラ』にるフィンランドせい形成けいせい」(石野いしの裕子ゆうこ)p.121、131-135
  15. ^ 石野いしの裕子ゆうこ『「だいフィンランド」思想しそう誕生たんじょう変遷へんせん』p.31
  16. ^ a b キルスティ・マキネン『カレワラ物語ものがたり フィンランドの国民こくみん叙事詩じょじし』p.197
  17. ^ "ハイアワサ". 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん だい2はん. コトバンクより2023ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  18. ^ "カレビポエク". 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん だい2はん. コトバンクより2023ねん10がつ24にち閲覧えつらん
  19. ^ 「カレヴィポエク」の表記ひょうき以下いか文献ぶんけんにみられる:小泉こいずみたもつエストニア入門にゅうもん大学だいがく書林しょりん、2009ねんhttp://www.daigakusyorin.co.jp/book/b50760.html 
  20. ^ リョンロット へん『カレワラ(した)』岩波いわなみ文庫ぶんこ、1976ねん、395-396ぺーじなど。
  21. ^ 志摩しま園子そのこ. "ラトビア - 歴史れきし". 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ). コトバンクより2023ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  22. ^ a b 石野いしの 2023, p. 74.
  23. ^ 北欧ほくおう世界せかいのことばと文化ぶんか』「7 『カレワラ』にるフィンランドせい形成けいせい」(石野いしの裕子ゆうこ)p.136
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 本多ほんだぜん仕事しごと 2000, p. 124, 「本多ほんだいの四郎しろう作品さくひんリスト」
  25. ^ a b c 本多ほんだぜん仕事しごと 2000, p. 98, 「本多ほんだいの四郎しろうぜん仕事しごと一般いっぱん映画えいが世界せかい
  26. ^ 本多ほんだぜん仕事しごと 2000, p. 111, 「『サンポ』その特殊とくしゅ撮影さつえい」(初出しょしゅつ魔法まほう水車みずぐるま・サンポ』パンフレット)
  27. ^ 小惑星しょうわくせいKalevala”. MPC. 2021ねん10がつ24にち閲覧えつらん
  28. ^ 小惑星しょうわくせいIlmari”. MPC. 2021ねん10がつ24にち閲覧えつらん
  29. ^ 小惑星しょうわくせいLouhi”. MPC. 2021ねん10がつ24にち閲覧えつらん
  30. ^ 小惑星しょうわくせいPohjola”. MPC. 2021ねん10がつ24にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • リョンロットへん小泉こいずみたもつやく 『フィンランド叙事詩じょじし カレワラ』(岩波いわなみ文庫ぶんこ初版しょはん1976 - 1977ねん
    上巻じょうかんISBN 400-3274512下巻げかんISBN 400-3274520 - 2000ねん新装しんそう重版じゅうはんさい改訂かいてい
  • 小泉こいずみたもつ 『カレワラ神話しんわ日本にっぽん神話しんわ』(日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかいNHKブックス」、1999ねんISBN 414-0018550
    • 同年どうねんに「対訳たいやく カレワラ」(ぜん2かん大学だいがく書林しょりん、1999ねん)を刊行かんこう
  • 森本もりもとさとしわけ 『カレワラ フィンランド国民こくみんてき叙事詩じょじし』(講談社こうだんしゃ学術がくじゅつ文庫ぶんこ、1983ねん復刊ふっかん1992ねん
    上巻じょうかんISBN 406-1586122下巻げかんISBN 406-1586130 - 旧版きゅうばん戦前せんぜん刊行かんこう岩波いわなみ文庫ぶんこぜん3かん
  • キルスティ・マキネンへん 『カレワラ物語ものがたり フィンランドの国民こくみん叙事詩じょじしISBN 4861100348
    荒牧あらまき和子かずこやく春風しゅんぷうしゃ、2005ねん
  • マルッティ・ハーヴィオへん 『カレワラ タリナ』(坂井さかい玲子れいこやく北欧ほくおう文化ぶんか通信つうしんしゃ教養きょうよう新書しんしょ」、2009ねんISBN 4938409038
  • 小泉こいずみたもつへんやく 『カレワラ物語ものがたり フィンランドのかみ々』(岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこ、2008ねんISBN 400-1145871
  • 石野いしの裕子ゆうこ『「だいフィンランド」思想しそう誕生たんじょう変遷へんせん』(岩波書店いわなみしょてん、2012ねん
  • 岡澤おかざわけん芙、村井むらい誠人まさと編著へんちょ北欧ほくおう世界せかいのことばと文化ぶんか』(成文せいぶんどう、2007ねん
  • 石野いしの裕子ゆうこ「トールキンはなぜ『カレワラ』に出会であうことができたのか」『ユリイカ』2023ねん11月臨時りんじ増刊ぞうかんごう そう特集とくしゅう=J・R・R・トールキン、2023ねん10がつ25にち、74-83ぺーじ 
  • 竹内たけうちひろし へん本多ほんだいの四郎しろうぜん仕事しごと朝日あさひソノラマファンタスティックコレクション〉、2000ねん5がつ1にちISBN 4-257-03592-7 

関連かんれん項目こうもく

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