キングクルール

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ドンキーコングシリーズ > キングクルール

キングクルールKing K. Rool)は、レア開発かいはつしたキャラクターであり、任天堂にんてんどう発売はつばいもととなる『スーパードンキーコング』シリーズを中心ちゅうしん登場とうじょうする[1]開発元かいはつもとであったレア社あしゃ2002ねんマイクロソフト吸収きゅうしゅうされたのちも、キャラクター版権はんけん自体じたい任天堂にんてんどうつづ保持ほじしている。

ここでは、キャプテンクルールバロンクルールについても記述きじゅつする。

キングクルール[編集へんしゅう]

王冠おうかんあかマントにつけたそく歩行ほこうをする大柄おおがらワニで、血走ちばしったおおきな左目ひだりめ特徴とくちょう(この特徴とくちょうはキャプテンクルール、バロンクルールも同様どうよう)。巨体きょたい緑色みどりいろからだ金色きんいろはらをしており、ワニだがおおきなヘソのようなものをもつ。説明せつめいしょはなし序盤じょばんから名前なまえ姿すがたせることがおおい。

英語えいごでは King K. Rool表記ひょうきされる。よって、「キング・ク・ルール」と区切くぎるのがただしいのだが、日本にっぽんではとく意識いしきされておらず、まさしくばれたのは『ドンキーコング64ないでの1かいボクシングでの対戦たいせんしゃ紹介しょうかい)にとどまっている。また、「K.Rool」という区切くぎかたため英語えいごでは「キング・ケイ(ケー)・ルール」と発音はつおんされることがおおく、『だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』の英語えいごばんなどでは実際じっさいにこのかたによるゲームないアナウンスとなっている。

キャラクターデザインは『スーパードンキーコング』シリーズのデザイナーをつとめたグレッグ・メイルズ英語えいごばんおこなった[1]開発かいはつ初期しょきにはコマンダークルール(KOMMANDER K.ROOL)やクラッド(KRUDD)という名前なまえだった[1]

一人称いちにんしょうはゲームばんおよびアニメばんでは基本きほんてきに「おれさま」だが、ゲームばんでは作品さくひんによっては「わし」や「我輩わがはい」とうときもあった。語尾ごびおもに「〜じゃ」とけることがある。つねみをかべており、『64』以降いこうはよく高笑たかわらいをするようになった。

肩書かたがきからだおおきさは作品さくひんによってことなる。肩書かたがきは『64』では“クレムリンのおう”、『ぶらぶらドンキー』と『ジャングルクライマー』では“ボス”、『たるジェットレース』では“総帥そうすい”と紹介しょうかいされていた。からだおおきさは『スーパードンキーコング』や『ぶらぶらドンキー』のようなドンキーの2ばいほどおおきさのときもあれば、『64』のようにさらにすうばい巨大きょだいしたときもある。ただし『64』のかくしエンディングではドンキーとおなおおきさになっており、おなじく『スーパードンキーコングGB』や『ドンキーコンガ』、『たるジェットレース』でもドンキーよりすこおおきい程度ていど背丈せたけである。マリオシリーズのクッパのように、作品さくひんによっておおきく変化へんかする。

目的もくてきおもなにかをぬすことであり、そのほとんどがバナナ関係かんけいしている。作品さくひんによってはなにかしらの目的もくてき達成たっせいさせるために必要ひつようもの奪取だっしゅしたり、コングたちとらえることもある。『64』ではDKアイランドの破壊はかいを、『ジャングルクライマー』では世界せかい征服せいふく実行じっこうしようとしていた。かれひきいるクレムリン軍団ぐんだんたか技術ぎじゅつりょくゆうしており、部下ぶかども機械きかいあつかいにけている[2]。その技術ぎじゅつりょくは、作品さくひんによっては宇宙うちゅう次元じげんにまでおよぶ。拠点きょてんおも海賊かいぞくふね戦艦せんかん登場とうじょうしている。

アニメはんでの声優せいゆう小杉こすぎ十郎太じゅうろうた。ゲームばんでは開発かいはつスタッフのケヴィン・ベイリスが担当たんとうしていたが、『ドンキーコング たるジェットレース』から『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』までは土屋つちやトシヒデ

ア社あしゃ開発かいはつしたゲームではクルールにワニらしく尻尾しっぽがある(普段ふだんマントや衣装いしょうかくれているがはしときなどに尻尾しっぽえる。『ドンキーコング64』ではおおくのシーンでえている)のだが、アニメばんでは尻尾しっぽい(このアニメでは、クルールのマント、ディディーの尻尾しっぽ、ディクシーやキャンディーのかみなどもみじかくなっており、3Dのうごきをつける作業さぎょうりょう関係かんけいでの変更へんこうのようにおもわれる)。後年こうねんパオンバンダイナムコなどの開発かいはつしたゲームに登場とうじょうするさいにも尻尾しっぽく、そのにも王冠おうかんおおきさや充血じゅうけつ具合ぐあいなどが統一とういつされ、以降いこう作品さくひんではそれが基本きほんてき姿すがたとして登場とうじょうするようになっている。

ドンキーコングシリーズ[編集へんしゅう]

スーパードンキーコング
ほんさくラストボスとしてはつ登場とうじょう[1]2代目だいめドンキーコングおよびコングファミリー敵役かたきやくとして、バナナ泥棒どろぼう軍団ぐんだんクレムリンひきいてバナナぬすみ、ディディーコングを幽閉ゆうへいするといった悪事あくじはたらいた[1]
ブーメランのようにもどってくる王冠おうかんげつけたり、たかんだり、地響じひびきをこしててつだまとすといった戦法せんぽうる。一定いっていのダメージをあたえるとんだフリをし、にせのスタッフロールをなが[1]。このスタッフロールのテロップでは、スタッフ紹介しょうかい意味いみする「CREDITS」の表記ひょうきが「KREDITS」となっているほか、「C」ではじまる役職やくしょくすべてが「K」に改竄かいざん、スタッフもクレムリン軍団ぐんだん名前なまえてられ(れいKOMMANDER(監修かんしゅう)…KING K.ROOL)、わりの表示ひょうじも「THE END?」になっている。このにせスタッフロールは20びょうほどでわり、わった瞬間しゅんかんがり、ジャンプしながら突進とっしんしてくる。GBAリメイクばんではセリフがあり、ジャンプりょくおとろえている。
スーパードンキーコングGB
SFCばんおなじくラストボスとして登場とうじょう。ドンキーとディディーの度胸どきょうためすためにバナナ泥棒どろぼうふたた決行けっこうし、コースないあらたな仕掛しかけやわな用意よういしたが、これはすべて「モノクロでスペックのひくいゲームボーイを媒体ばいたいにした冒険ぼうけんでユーザーをたのしませることができるのか」という挑戦ちょうせんじょうをドンキーたちにたたきつけたいクランキーコングによる提案ていあんであった[3]最終さいしゅうめんのコースが飛行船ひこうせんになっており、あらたな攻撃こうげきパターンが追加ついかされているなどSFCばんとのちがいがおおい。戦闘せんとうBGMのボスと同様どうようのものだが、SFCのラストバトルでながれたBGMは、アレンジされたものが海賊かいぞくせん関連かんれんのステージでながれる。
スーパードンキーコング2
直接ちょくせつ登場とうじょういものの、海賊かいぞくせん「バッドクルール」の船内せんないかざってある。GBAばん同様どうよう
ドンキーコング64
しん兵器へいきブラストマティックほう移動いどう要塞ようさい搭載とうさいし、DKアイランドを消滅しょうめつさせようと目論もくろんだものの、部下ぶか操縦そうじゅうミスで要塞ようさいしま衝突しょうとつし、衝撃しょうげきでブラストマティックが故障こしょう[1]修理しゅうり時間じかんかせぎとしてゴールデンバナナをぬすみ、ディディーコングら4ひきのコングを誘拐ゆうかいする[1]。また、計画けいかく反対はんたいしたクランジーを巨大きょだいなオリに幽閉ゆうへいしている。
あいだけた言動げんどうや、自分じぶん姿すがたベニヤ板べにやいた表現ひょうげんした「キング・カットアウト」というボスをつくるなどぜん3さくでの滑稽こっけいめんのこっている一方いっぽうで、「おれさまは『しっぱい』がきらいだ」、「しぬまえにリクエストは?」などとだいボスらしいすごみをせており、計画けいかくのリーダーだったイタチのスナイドを信頼しんらいせずに解雇かいこしたり、かえってきたボスに激怒げきどしたり、した部下ぶか無言むごんのままに処刑しょけいするなど、冷酷れいこくめん際立きわだつ。また、この作品さくひんから高笑たかわらいをすることがおおくなっている。
結局けっきょくけたボスキャラなどをコングたちことごと撃破げきはされブラストマティックも機能きのう停止ていしする。最後さいご勝負しょうぶさいには、脱出だっしゅつよう小型こがた飛行機ひこうきなか何故なぜ豪勢ごうせいなリングを展開てんかいし、ボクシングスタイルで勝負しょうぶ仕掛しかけてくる[1]。アッパーや衝撃波しょうげきはグローブブーメランのようにとばして攻撃こうげきしてくるほか自分じぶん姿すがたすなどの特殊とくしゅちから行使こうしする。最後さいごは5にんともにダウンをうばわれた挙句あげく幽閉ゆうへいしていたクランジーにいためつけられるという悲惨ひさんることになった。
ドンキーコング2001
どうさくは『スーパードンキーコング』の移植いしょくさくであり、たたかかた基本きほんてきおなじである。ミニゲームの「ガリオンガンマン」ではふね大砲たいほうってくる。SFCばんっていた海賊かいぞくせんおなじものであり、このふね攻撃こうげきするのはいまさくはじめてである。BGMは「スーパードンキーコングGB」の海賊かいぞくせん関連かんれんのステージでながれたものが流用りゅうようされている。
ドンキーコンガ
モグラはた形式けいしきのミニゲーム「しずめ! クルール」にてモグラやく登場とうじょうしており、あなから腕組うでぐみをしながらてくる[1]BGM何故なぜハンガリー舞曲ぶきょくながれる。、オープニングではタルコンガをはじめてたディディーにクルールのわなだと警戒けいかいされたり、フリーセッションではノリノリでおどってるなどみょう存在そんざいかんがある。
ぶらぶらドンキー
ドンキーたちがジャングルの祭典さいてん「ジャングルピック」を開催かいさいしようとしていたところそらぶメカにってあらわれ、ウィナーメダルをうばる。ただ運搬うんぱん途中とちゅう大半たいはんとしてしまっており、最終さいしゅうてきには手元てもとに3まいしかのこらなかった。また、「キングクルーザーIII」という巨大きょだい飛行ひこうていつくっていたが、船内せんないにトラップをつくっているのみで、直接ちょくせつこれを使つかって攻撃こうげきすることはかった。いまさくから高笑たかわらいするさいにはこしをあてるようになった。
勝負しょうぶは2かいおこなわれ、2かい勝負しょうぶライフせいで、武器ぶきとう使つかわずにドンキーと同様どうよう攻撃こうげき方法ほうほうをとる。また、撃破げきははジャングルピックない使つかえるようになり、クルールのプレイアブル元々もともと2002ねんの『ディディーコングパイロット』がはじめてだが開発かいはつ中止ちゅうしされ、実質じっしつてきどうさくはじめてとなる。
ドンキーコング たるジェットレース
クレムリンの精鋭せいえいたちとともにプレイヤーキャラクターとして登場とうじょう通常つうじょうこし装着そうちゃくするタイプのたるジェットではなく、特製とくせい中心ちゅうしんをくりいたかたちの、飛行機ひこうきのように大型おおがたたるジェットにむ。たたさいはタルの側面そくめんはたき、アタックはつめによる攻撃こうげきす。キングクルールがアニマルフレンドにるのはいまさくはじめてとなる。この作品さくひんから3Dでえがかれた場合ばあい基本きほんてきなデザインが統一とういつされている。
ドンキーコング ジャングルクライマー
バナナほしじんからスーパーパワーをめた「クリスタルバナナ」をうばい、このパワーを利用りようして世界せかいものにしようとたくらむ(最終さいしゅうてき宇宙うちゅう征服せいふくをもたくらんだ)。ワープ装置そうち宇宙うちゅう戦艦せんかんキングクルーザーIV」を使つかい、各地かくちでドンキーたちと対峙たいじする。ボスせんでは部下ぶかのクリッターにクリスタルバナナをあたえてパワーアップさせるほか大型おおがたロボット「メガンプ」などの兵器へいきしてドンキーらをむかった。最終さいしゅうステージのバナナぼしではラスボスとして登場とうじょうし、トッテを高速こうそくうごまわりながら体当たいあたり攻撃こうげきやトゲてつだまばらまき攻撃こうげき仕掛しかけてくる。一度いちどたおすとみずからクリスタルバナナを吸収きゅうしゅうして巨大きょだいし、だいラウンドとなる。ほのおいたり、隕石いんせき暴風ぼうふうこすわざしてくるなど、シリーズではじめて自然しぜん環境かんきょうあやつ能力のうりょくにつけた。
なお、かれらが「クリスタルバナナ」をうばったのは「キングクルーザーIV」の完成かんせいまえであり、どのような手段しゅだん強奪ごうだつしたのかはあきらかにされていない。

その作品さくひん[編集へんしゅう]

だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ
だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX
直接ちょくせつ登場とうじょういものの、フィギュアが存在そんざいする。フィギュア説明せつめいぶん桜井さくらい政博まさひろ担当たんとう[4]。その説明せつめいぶんなかでは大食漢たいしょくかん表記ひょうきされている。
だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX
フィギュア名鑑めいかんとシールの出演しゅつえん。フィギュア名鑑めいかん説明せつめいぶんでは、特技とくぎは「んだフリ」とかれている。なお同文どうぶんないのキャプテンクルールとの関係かんけいかれた部分ぶぶんについては後述こうじゅつ参照さんしょう
リンクリーコングのフィギュア説明せつめいでは、キングクルールがリンクリーの学校がっこう生徒せいとであったとかれている。
だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
フィギュアが存在そんざいする。また、ダウンロードコンテンツにてMii専用せんようのコスチュームにかれ姿すがた(モデルは『スーパードンキーコング』ばん)をしたものが登場とうじょう
だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL
プレイヤーキャラクターとして登場とうじょう[1][5]。『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』以来いらい、10ねんぶりに登場とうじょうした。『ドンキーコングシリーズ』からはドンキー、ディディーにぐ3にんの『スマブラ』シリーズへの進出しんしゅつたした。
使用しようするわざは『スーパードンキーコング』や『64』を意識いしきしたもののほか、後述こうじゅつのキャプテンクルール、バロンクルール由来ゆらいのものもふくまれている[1]大技おおわざ最後さいごりふだ」では突進とっしん相手あいてばして拘束こうそくしたのち、『64』のブラストマティックほう砲撃ほうげき相手あいてをDKアイランド諸共もろとも破壊はかいする[1]
参戦さんせんムービー「ライバルたち」では『ほしのカービィ』シリーズのデデデかれ変装へんそうして登場とうじょうし、ドンキーとディディーを唖然あぜんさせるシーンがある(こののち本人ほんにんがデデデをばしてあらわれ、かれらはさらにおどろいた)。
スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
かくしキャラではあるがマリオシリーズはつ進出しんしゅつたした。はしることを重視じゅうししたためか、おなじみのマントは着用ちゃくようせず、軽装けいそう参加さんか宝石ほうせききのつえをバットわりに使つかう。チャレンジモードではクリッターをひきいDKジャングル球場きゅうじょう占拠せんきょしていたが、打倒だとうクッパのため仲間なかまあつめているマリオやドンキーたちと勝負しょうぶするも敗北はいぼく。パワーはぜんキャラクターちゅう1,2あらそ実力じつりょくだが、スピードはぜんキャラクターちゅうもっとおそい。野球やきゅう試合しあいちゅうのみという条件じょうけんはあるものの、はじめてドンキーたちに協力きょうりょくすることに。マリオシリーズのラストボスであるクッパとはなかわる模様もよう。『ルイージマンション』での登場とうじょうキャラ・キングテレサとは相性あいしょう設定せっていになっている。

キャプテンクルール[編集へんしゅう]

海賊かいぞく格好かっこうをしたクルール[1]後述こうじゅつのように『スーパードンキーコング』シリーズ開発かいはつのレア社あしゃ設定せっていではキングクルール・バロンクルールとどう一人物いちじんぶつとしてあつかわれているのだが、ソラが開発かいはつした『だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』のフィギュア紹介しょうかいのみにて「キングクルールのあに」と紹介しょうかいされている。

みずからの部下ぶかにもどうよう格好かっこうをさせている。英語えいごでは 「Kaptain K. Rool」 と「C」が「K」に改竄かいざんされて表記ひょうきされる。おおきなラッパがたじゅう所持しょじしており、それを使つかい、コングたち攻撃こうげきする(のちに『ドンキーコング トロピカルフリーズ』では、たような特徴とくちょうつロード・フレドリックやホーンペンゴーが登場とうじょうしている)。『スーパードンキーコング2』のリンクリーの学校がっこうにてリンクリーから、キャプテンクルールやクレムリン軍団ぐんだんが、ごく最近さいきん生徒せいととして授業じゅぎょうけたような発言はつげんける。またそのさい、「クルールちゃん」とばれている。

スーパードンキーコング2
ラストボスとして登場とうじょう。ドンキーコングを誘拐ゆうかいし、バナナとのえを要求ようきゅうしてきた。
前作ぜんさくのキングクルール同様どうようんだフリもするが、スタッフクレジットなどは使つかわない。1度目どめたたかいのとなるデビルクルール空中くうちゅう戦艦せんかんであるが、これ自体じたい戦闘せんとう使つかったことはく、たたかいのすえらえていたドンキーによって戦艦せんかんからばされてしま頂上ちょうじょうから落下らっか、サメにおそわれて行方ゆくえ不明ふめいとなる(SFCばんのみ、ドンキーコングランドやGBAばんではあらわれない)。さらにゲームをすす条件じょうけんたすと、ロストワールドの中心ちゅうしんにてびた姿すがた目撃もくげきすることになり、再戦さいせんするもふたた敗北はいぼく。ラッパじゅう暴発ぼうはつでロストワールド中心ちゅうしんのエネルギーち、その影響えいきょうでエネルギー不安定ふあんていとなった結果けっかしましずむことになる。それでもびてはいるようで、高笑たかわらいをあげながら海賊かいぞくせんっていった。
前述ぜんじゅつのデビルクルールのほか海賊かいぞくせん「バッドクルール」も所有しょゆうしており、クレムリンとうやま頂上ちょうじょうかまえたとりで「クロコブルグ」を拠点きょてんとしている。GBAばんでは台詞せりふ追加ついかされている。
ドンキーコング64
直接ちょくせつ登場とうじょういものの、「ガリオンとうだい」の沈没ちんぼつ船内せんないや「クリスタルどうくつ」の小屋こやない、ゾゾゾ~キャッスルの室内しつないかざってある。

バロンクルール[編集へんしゅう]

白衣はくい着用ちゃくようした科学かがくしゃのようなクルール。英語えいごばんではBaron K. Roolenstein(バロン・ク・ルーレンシュタイン)という、フランケンシュタイン男爵だんしゃくのようなであり、姿すがたのクルールと体型たいけいおなじだが、フランケンシュタインの怪物かいぶつのように頭部とうぶ縦長たてながであるてんかみえているてんなどがことなる(ただし映画えいががモチーフであろうことや、あたまにつけたがくたいきょうよりしたのクルールとわらないので、がくたいきょうからうえつくもののカツラの可能かのうせいがある)。

背中せなかにプロペラしき発動はつどう背負せおっており、それを使つか空中くうちゅうまわることができる。『スーパードンキーコング3』および系列けいれつ作品さくひんのみ登場とうじょう

スーパードンキーコング3
ラストボスとして登場とうじょうぜんさくのクルールとはことなり、最初さいしょはその存在そんざいかしておらず、表向おもてむきのボスとして、みずか製作せいさくした戦闘せんとうロボットカオス」を代理だいりえている[1]。ドンキーとディディーを[1]、「カオスのかく」とばれるしろ潜伏せんぷくしていたが、カオスが2たたかいにやぶれて完全かんぜん機能きのう停止ていししたことを確認かくにんするとついにその姿すがたをあらわす。部屋へや電極でんきょくをはじめとする無数むすう仕掛しかけをほどこしており、手持てもちのリモコンで自由じゆう発動はつどうさせることができる。背中せなか発動はつどう衝撃しょうげきくわわると一時いちじてき機能きのう停止ていししてしまうことをコングたちにかれ、仕掛しかけによる自滅じめつ発動はつどう暴走ぼうそうによって戦闘せんとう不能ふのうとなる。
その島中しまなかひさしみずうみ地下ちかかくされたしま「クレマトアとう」へび、しま地底ちていみずうみ奥深おくふかくに設置せっちした潜水せんすいかん潜伏せんぷくしていたが、コングたちにクレマトアとうかくコースではいるギアを使用しようされたことで、海底かいてい温度おんど異常いじょう上昇じょうしょうし、潜水せんすいかん潜行せんこう不能ふのうとなり水上すいじょうあらわれたところをコングたちに侵入しんにゅうされる。再戦さいせんではおなじく仕掛しかけをたくみに使つかうもたたかいのすえやぶれ、潜水せんすいかんかじまれて戦闘せんとう不能ふのうとなった。
ドンキーとディディーを誘拐ゆうかいしたことにとどまらず、物語ものがたりはじまった時点じてんで、すでに舞台ぶたいであるクレミスとうにいる女王じょおう「バナナクイーン」を封印ふういんし、封印ふういんちからのある15子供こども「バナナバード」のおおくを洞穴どうけつ水晶すいしょう封印ふういんする[1]。しかしコングたちによってこの封印ふういんかれると、バナナクイーンにみずか出動しゅつどうされ、2たたかいでやぶれながらもファンキーからホバークラフトぬすんでげようとしたところを巨大きょだいたまごからめられ、活動かつどう不能ふのうまれた。
ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング
ドンキーコングGB』でもラストボスとして登場とうじょう。ブリキの渓谷けいこく・ロストワールドのボス。ほんさくでは「クルール」と表記ひょうきされている。『スーパードンキーコング3』ではコースない仕掛しかけで登場とうじょうしていた電流でんりゅうを、ほんさくではかれ本人ほんにんはなつ。2かいたたかいではばくだんげてくる。

本人ほんにん家族かぞく設定せってい[編集へんしゅう]

『スーパードンキーコング3』においてバロンクルールが、カオスの材料ざいりょう自宅じたくにあった「カミさん」の調理ちょうり用具ようぐなどであり、それがこわされたことで「カミさんにおこられちまう(英語えいごばんでは“my wife's going to kill me”)」という発言はつげんをする。ただしつまらしき人物じんぶつはゲームちゅう登場とうじょうしない(日本にっぽん漫画まんがばんの『ウホウホドンキーくん』では登場とうじょうしており、ディクシーたちをパンチ一発いっぱつでコングとうばすなどの恐妻きょうさいだった)。

この発言はつげんかんしては、1999ねんにレア社あしゃきゅう公式こうしきサイト(『スーパードンキーコング』シリーズのストーリー制作せいさくにもかかわったリー・ラブデーがサイト制作せいさく質問しつもんたいする回答かいとう担当たんとうした)にて、「“my wife's going to kill me”はリーヴス&モーティマーによるイギリスのコメディである」、「クルールにつまがいるのか(制作せいさくしゃである)我々われわれらない」という回答かいとうをしており、これがイギリスのコメディ番組ばんぐみThe Smell of Reeves and Mortimer」にもとづいたジョークであることをかしている[6][7]

『ドンキーコング64』に登場とうじょうするクランジー(K. Lumsy)は、日本にっぽんばんではキングクルールのおとうと明言めいげんされているが[8]一方いっぽう日本にっぽん国外こくがいばんではクレムリンだんいんのひとりとしてあつかわれており、クルールとの血縁けつえん関係かんけいしめすような説明せつめいとくにされていない。

だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』のフィギュア名鑑めいかんのキングクルールの説明せつめいぶんかぎり「キャプテンクルールはかれあに」と表記ひょうきされているが、『スーパードンキーコング』シリーズ本編ほんぺんにそういった描写びょうしゃ一切いっさいく、それよりもまえ発売はつばいされたGBAばん『スーパードンキーコング2』のオープニングでは日本にっぽんばん英語えいごばんともにキャプテンクルールはキングクルールとどう一人物いちじんぶつのようにかたられている。

上記じょうきのレア社あしゃきゅう公式こうしきサイトにおいても、ほとんどの場合ばあいで(上記じょうきつまがいるのかという回答かいとうのようなときでも)キングクルール・キャプテンクルール・バロンクルールを区別くべつせず「K. Rool(三人称さんにんしょう単数たんすうとして)」とんでいたり、ギャラリーページで、キングクルール・キャプテンクルール・バロンクルールの公式こうしき画像がぞういちまいにまとめた画像がぞうを、「The Many Faces of K. Rool」(クルールのおおくのかお)というタイトルで展示てんじしているなど[9]、キングクルール・キャプテンクルール・バロンクルールをどう一人物いちじんぶつとしてあつかっている。

『スーパードンキーコング』のゲームデザインを担当たんとうしたグレッグ・メイレスは、Twitterうえせられたファンからの質問しつもんたいして、キングクルールとキャプテンクルールが兄弟きょうだいであるというせつ否定ひていし、バロンクルールもふくすべおなじワニであるとこたえている[10]

また、英語えいごばん『ドンキーコング64』の取扱とりあつかい説明せつめいしょでは、キャラクター紹介しょうかいのページでクランキーコングがキングクルールについて、「While K. Rool may have ditched his ridiculous disguises, his intentions are as evil as ever.(クルールが馬鹿馬鹿ばかばかしい変装へんそうをやめたのかもしれないが、相変あいかわらずあくだくみをしている)」とかたっている。

反響はんきょう[編集へんしゅう]

キングクルールは「ニンテンドーパワー英語えいごばんアワード '95」にて最優秀さいゆうしゅう悪役あくやくしょう( "Worst Villain" )を受賞じゅしょうした[11]。 また、海外かいがいサイト・COMPLEXが2011ねん実施じっしした「もっとも手強てごわいゲームのボスTOP50」では『64』登場とうじょうのキングクルールが27にランクインした[12][13]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q しまほまれこう (2018ねん8がつ20日はつか). “ついに『スマブラ』に参戦さんせんした「キングクルール」25ねん歴史れきし紹介しょうかい。「5ふん名前なまえかんがえた」デザイナーがかえるコンセプトも”. でんファミニコゲーマー. ドワンゴ. 2018ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  2. ^ たとえば『64』では多数たすう技術ぎじゅつスタッフをかかえており、部下ぶか修理しゅうりまかせていたほか、本人ほんにん飛行機ひこうき操縦そうじゅうをこなす、など。
  3. ^ 『スーパードンキーコングGB』の取扱とりあつかい説明せつめいしょより。
  4. ^ https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/flash/0707/topic0707.html
  5. ^ 『スーパードンキーコング』のなつかしいボス「キングクルール」が『だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』に参戦さんせん”. IGN Japan (2018ねん8がつ8にち). 2020ねん7がつ11にち閲覧えつらん
  6. ^ 英語えいご レア 公式こうしきウェブサイト SCRIBES(1999ねん11月10にち”. 2000ねん8がつ23にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん8がつ1にち閲覧えつらん
  7. ^ 英語えいご レア 公式こうしきウェブサイト SCRIBES(1999ねん12月23にち”. 2000ねん8がつ23にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん8がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ 任天堂にんてんどう ドンキーコング64 公式こうしきサイト - キャラクターの紹介しょうかい”. 2019ねん2がつ27にち閲覧えつらん
  9. ^ 英語えいご レア 公式こうしきウェブサイト GALLERY 「The Many Faces of K. Rool」”. 1999ねん8がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん8がつ1にち閲覧えつらん
  10. ^ グレッグ・メイレス [@Ghoulyboy] (2018ねん8がつ19にち). ""That's false, they are all the same Crocodile in different disguises!… "". X(きゅうTwitter)より2018ねん8がつ19にち閲覧えつらん
  11. ^ “'95 NP Award WINNERS”. Nintendo Power 84: 42. (1995ねん3がつ). https://archive.org/stream/Nintendo_Power_Issue001-Issue127/Nintendo%20Power%20Issue%20084%20May%201996#page/n41/mode/2up 2020ねん7がつ11にち閲覧えつらん. 
  12. ^ 池谷いけがや勇人はやと (2011ねん12月16にち). “海外かいがいサイトが「もっとも手強てごわいゲームのボスTOP50」を発表はっぴょう。1たおせるがしない……”. ねとらぼ. 2020ねん7がつ8にち閲覧えつらん
  13. ^ RANDY KALISTA (2011ねん12月15にち). “The 50 Hardest Video Game Bosses (And How To Beat Them)” (英語えいご). Complex. 2020ねん7がつ8にち閲覧えつらん