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グローエンジン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
模型もけいようグローエンジン
模型もけいようグロープラグ

グローエンジンとは、燃焼ねんしょうしつ露出ろしゅつしたグロープラグねつによって燃料ねんりょう空気くうき混合こんごうねつめん着火ちゃっかおこなう、内燃ないねん機関きかん一種いっしゅ英語えいごでは "glow plug engine" とばれる。

構造こうぞう性質せいしつ[編集へんしゅう]

2ストローク機関きかん4ストローク機関きかんのいずれも存在そんざいする。

現在げんざいは、模型もけい飛行機ひこうきエンジンとして多用たようされている。火花ひばな点火てんかしきガソリンエンジンおなじような構造こうぞうであり、シリンダーヘッド火花ひばな点火てんかようのプラグわりとしてグロープラグがけられている。

キャブレター気化きか)をち、噴射ふんしゃポンプもちいない。キャブレターによりアルコールけい燃料ねんりょう空気くうきとの混合こんごうをあらかじめつくってシリンダーうち混合こんごう吸入きゅうにゅうし、点火てんかには電熱でんねつせんんだグロープラグをもちいる。始動しどうのみグロープラグに通電つうでんし、電熱でんねつせんジュールねつによって混合こんごう点火てんかするものである。始動しどう焼玉やきだまエンジン焼玉やきだま同様どうようにプラグのねつ維持いじされる。点火てんか時期じきはほとんど自然しぜん決定けっていされ、調整ちょうせい不能ふのうである。

模型もけいよう動力どうりょく[編集へんしゅう]

小型こがた排気はいきりょう20 cc以下いか)の模型もけいようエンジンはシリンダーそのものがちいさく、火花ひばな点火てんかようのプラグむことが事実じじつじょう不可能ふかのうであるため、現在げんざいでもグローエンジンが主流しゅりゅうである。とくに、ラジオコントロール模型もけい航空機こうくうきにおいては、近年きんねん1980年代ねんだい以降いこう)まで適当てきとうな(軽量けいりょうこう出力しゅつりょくの)動力どうりょく存在そんざいしなかったことから、ほぼグローエンジンの独擅場どくせんじょうであった。

かつて、模型もけいようグローエンジンは2サイクル主流しゅりゅうで、排気はいきりょう0.2 cc程度ていどちょう小型こがたのものから30 cc程度ていどのものまで存在そんざいしていた。しかし、現在げんざいでは3 - 4 cc以下いかのものは、おおくがリチウム電池でんち(もしくはニッケル水素すいそ電池でんち)とモーターわせにってわられつつある。

燃料ねんりょうメチルアルコール主成分しゅせいぶんで、それに潤滑油じゅんかつゆとしてヒマシなど、燃焼ねんしょう促進そくしんよう添加てんかざいとしてニトロメタンなどを混入こんにゅうしたものがもちいられる。

焼玉やきだまエンジンとの比較ひかく[編集へんしゅう]

現在げんざい模型もけいよう使つかわれるグローエンジンは、焼玉やきだまエンジンシリンダーヘッド構造こうぞうことなる。グローエンジンは、火花ひばな点火てんかしきガソリンエンジンとおなじような構造こうぞうであり、スパークプラグわりにグロープラグがある。焼玉やきだまエンジンの焼玉やきだまのようなふくしつたないグローエンジンのグロープラグは、エンジン始動しどうにだけ通電つうでんしてジュールねつ発生はっせいさせ、そのねつ混合こんごうねつめん着火ちゃっかして始動しどうする。焼玉やきだまエンジンの着火ちゃっかねつめん着火ちゃっか同様どうようであり、着火ちゃっか燃焼ねんしょう混合こんごう燃焼ねんしょう同様どうようである。しかし、混合こんごうつく場所ばしょについては、グローエンジンが火花ひばな点火てんかしきガソリンエンジンのようにキャブレターもちいてシリンダーはいまえ混合こんごうがあらかじめつくられるのにたいし、焼玉やきだまエンジンは焼玉やきだまねつ燃料ねんりょう気化きかさせてシリンダーない空気くうき混合こんごうさせ、混合こんごうつくられる。また、グロープラグは混合こんごう点火てんか装置そうちとしての役目やくめだけであるのにたいし、焼玉やきだま燃料ねんりょう気化きか装置そうちねた着火ちゃっか装置そうちであることがことなる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]