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コチョウザメ

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コチョウザメ
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: チョウザメ Acipenseriformes
: チョウザメ Acipenseridae
ぞく : チョウザメぞく Acipenser
たね : コチョウザメ A. ruthenus
学名がくめい
Acipenser ruthenus
Linnaeus, 1758

コチョウザメ (しょう蝶鮫ちょうざめAcipenser ruthenus) は、ユーラシア大陸たいりく生息せいそくする比較的ひかくてき小型こがたチョウザメである。黒海こっかいアゾフうみカスピ海かすぴかいそそ大河たいがと、オビがわからエニセイがわまでのシベリア河川かせん生息せいそくする[1]くだうみせい個体こたいぐん絶滅ぜつめつしており、現在げんざい河川かせん回遊かいゆうせい個体こたいぐんのみが生存せいぞんしている[2]

にくキャビアアイシングラスひとしるために乱獲らんかくされたことや汚染おせんとうのためかずっており、国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごうでは絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ位置付いちづけている。保護ほごプロジェクトが進行しんこうしており、自然しぜん分布ぶんぷいき以外いがい地域ちいきにも導入どうにゅうされているが、自立じりつするところまではおこなっていない。今日きょうでは、国際こくさいてき取引とりひきだい部分ぶぶん養殖ようしょくされたものである[1]

形態けいたい

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最大さいだい体重たいじゅう16kg、全長ぜんちょう125cmにたっするが、通常つうじょうは40cm程度ていどである[2]からだしょく様々さまざまであるが、はら側面そくめん通常つうじょう黄色きいろである。ヨーロッパに生息せいそくするほかのチョウザメとは、非常ひじょう数多かずおおくある側面そくめんしろうろこかぶとぼうのついたひげ、細長ほそながい吻等によって区別くべつされる。

生態せいたい

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おもえさそこせいせい生物せいぶつであり、甲殻こうかくるい蠕虫昆虫こんちゅう幼虫ようちゅうとうべる。

寿命じゅみょう

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寿命じゅみょうは、22ねんから25ねんたっする。

せい成熟せいじゅく

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ゆうは3-5さいめすは5-8さいせい成熟せいじゅくするが、シベリアの個体こたいぐんはこれより成長せいちょう時間じかんがかかり、ゆうは7-9さいめすは9-12さいせい成熟せいじゅくする[1]

繁殖はんしょく

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産卵さんらん期間きかんは4がつ中旬ちゅうじゅん-5がつまつから6がつはじめ。産卵さんらんには、12-17℃の温度おんどこのまれる。メスは、1まん5000から4まん4000たまごむ。

利用りよう

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観賞かんしょう

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プラハでのコチョウザメの展示てんじ

コチョウザメの飼育しいくには、比較的ひかくてきひろいけ水質すいしつ必要ひつようとする。コチョウザメは市販しはんさかなえさふくまれる植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつ消化しょうかできないため、特別とくべつえさ必要ひつようとする。

食用しょくよう

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サツィヴィとコチョウザメ

肉質にくしついことやキャビアやアイシングラスをれることから、ロシアでは食物しょくもつとして重用じゅうようされている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d Gesner, J., Freyhof, J. & Kottelat, M. (2010). "Acipenser ruthenus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.2. International Union for Conservation of Nature.
  2. ^ a b Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Acipenser ruthenus" in FishBase. April 2006 version.