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ショウジンガニ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ショウジンガニ
分類ぶんるいDe Grave et al. (2009)
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 節足動物せっそくどうぶつもん Arthropoda
つな : 甲殻こうかくつな Crustacea
: エビじゅうきゃくDecapoda
: エビ Pleocyemata
下目しため : カニ下目しため Brachyura
うえ : Grapsoidea
: イワガニ Grapsiidae
: ショウジンガニ Plagusiinae
ぞく : ショウジンガニぞく Plagusia
たね : ショウジンガニ
P. dentipes
学名がくめい
Plagusia dentipes
De Haan1835[1]

ショウジンガニ精進しょうじんかに Plagusia dentipes[1])は、エビカニ下目しためイワガニ分類ぶんるいされるカニ一種いっしゅ外洋がいようめんした岩礁がんしょう海岸かいがん生息せいそくするカニで、食用しょくようにもなる。

特徴とくちょう

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きのえはば最大さいだいで6cmほど。全身ぜんしん赤褐色せきかっしょくで、がっしりした体型たいけいである。甲羅こうら表面ひょうめんみじか密生みっせいしていて、よこにはノコギリののようなとげが4ほんならぶ。やっとこあし左右さゆうおなおおきさで、ちいさないぼじょう突起とっき点線てんせんじょうにたくさんならぶ。一番いちばんまえあしみじかいが、2番目ばんめと3番目ばんめかぶとはばよりもながい。かくあし長節ちょうぶしにも前向まえむきのとげがならんでいる。

太平洋たいへいよう西部せいぶ熱帯ねったいいきから温帯おんたいいきひろ分布ぶんぷし、日本にっぽんでも東北とうほく地方ちほう以南いなん沿岸えんがんられる。

外洋がいようめんした岩礁がんしょう海岸かいがんの、水面すいめんから水深すいしん20mくらいまでに生息せいそくする。水質すいしつ悪化あっかにはよわく、なみあらわれるいそこのむ。また、水面すいめんじょうにはあまりない。

いわのすきにひそんだり、いわうえ素早すばやはしまわったりして生活せいかつする。しょくせい雑食ざっしょくせいで、海藻かいそうしょう動物どうぶつなどをべる。一方いっぽう捕食ほしょくしゃイシダイウツボタコなどである。

うごきは素早すばやいが単純たんじゅんで、捕獲ほかくはしやすい。からだわりにはハサミは発達はったつせず、おな環境かんきょうイシガニなどにくらべるとはさむちからつよくない。

タモもうイセエビようあみなどで漁獲ぎょかくされ、もの味噌汁みそしるなどで食用しょくようにもなる。また、適度てきど水質すいしつたもち、夏場なつば水温すいおん上昇じょうしょうおさえれば水槽すいそうでの飼育しいくもできる。ショウジンガニがすべるようにうごくさまには迫力はくりょくがある。

きんえんしゅ

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イボショウジンガニ Plagusia tuberculata
きのえはばは5cmほど。ショウジンガニにるが、甲羅こうらまるくふくらんでいること、和名わみょうどおり甲羅こうらにいぼじょう突起とっきらばっていること、あしみじかくて長節ちょうぶしのとげが1個いっこしかないことなどで区別くべつする。太平洋たいへいようインド洋いんどよう熱帯ねったいゆたか帯域たいいきひろ分布ぶんぷし、ショウジンガニとおなじような環境かんきょう生息せいそくするが、なが流木りゅうぼくにつくこともある。
トゲアシガニ Percnon planissimum
きのえはばは5cmほど。ショウジンガニよりも全体ぜんたいてきひらたく、甲羅こうら円形えんけいちかい。太平洋たいへいようインド洋いんどよう熱帯ねったいゆたか帯域たいいきひろ分布ぶんぷする。ショウジンガニとおなじような環境かんきょう生息せいそくし、いわうえ素早すばやはしまわる。

脚注きゃくちゅうおよび参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ a b Schubart and Cuesta (2010)分子ぶんしおよび形態けいたい検討けんとうしてしんぞくGuinusia記載きさいし、このたねうつしてGuinusia dentipes (De Haan, 1835) とした。Davie (2011) もこれを採用さいようしている。