(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ダイ・アントワード - Wikipedia コンテンツにスキップ

ダイ・アントワード

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダイ・アントワード
2010ねん
基本きほん情報じょうほう
出身しゅっしん 南アフリカ共和国の旗 みなみアフリカ共和きょうわこく西にしケープしゅう ケープタウン
ジャンル ヒップホップ
レイヴ
活動かつどう期間きかん 2008ねん -
レーベル Zef
メンバー Ninja英語えいごばん
Yo-Landi Vi$$er
DJ Hi-Tek

ダイ・アントワード[1](Die Antwoord) (アフリカーンスで"こたえ"の。アフリカーンスでの発音はつおんディ・アントゥード)は、ケープタウン出身しゅっしんのラップグループ。リードラッパーのNinja、サイドラッパーのYo-Landi Vi$$er、DJのDJ Hi-Tekのさんにん構成こうせいされている。レイヴにつよ影響えいきょうけたヒップホップが音楽おんがくてき特徴とくちょうであり、また世界せかい各地かくちのフェスでおこなわれるかれらの独特どくとくなパフォーマンスには定評ていひょうがありカルトてき信者しんじゃおおくついている。

アフリカーナープア・ホワイト文化ぶんかである「ZEF」を提唱ていしょうしたいちくみでもある。

NinjaとYo-Landiはチャッピー (映画えいが)本人ほんにん名前なまえ主人公しゅじんこう強制きょうせいてき教育きょういくするギャングをえんじている。どう映画えいがつくったニール・ブロムカンプ映画えいがのファンだともメイキングでかたっている。

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

2008–2010: 結成けっせいからデビューアルバムリリース[編集へんしゅう]

ダイ・アントワードは2008ねん結成けっせいされた。[2][3]かれらのデビューアルバム『$O$』はかれらの公式こうしきウェブサイトから無料むりょうでダウンロードすることができる。[4]『$O$』ではケープ・フラッツラッパーであるGarlic Brown(別名べつめい Knoffel Bruin(Knoffelはアフリカーンスで"にんにく"の))、Scallywag、Isaac Mutant、Jack Parow、そしてJaak Paarl(別名べつめい Jaak)が出演しゅつえんしている。アルバムのカバーは写真しゃしんClayton James Cubitt撮影さつえいした。[5]2009ねんみなみアフリカの映画えいがカメラマンであるRob Malpageが共同きょうどう監督かんとくのNinjaとともに、シングル「Enter the Ninja」のミュージックビデオを撮影さつえいした。[6]ミュージックビデオではケープタウンのアーティストけんターンテーブリストのLeon Botha出演しゅつえんしている。[7]9ヶ月かげつには再生さいせいすうすうひゃくまんかいいたり、かれらのウェブサイトはトラフィック処理しょりをするためにアメリカのプロバイダーへ変更へんこうすることとなった。[2] シングル「Evil Boy」は、M.I.A.だいヒットさくPaper Planes」で有名ゆうめいなアメリカのアーティストDiploがプロデュースし、ゲストボーカリストのWanga (コサじんのラッパー)によるコサふくまれている。Wangaのはコサじん通過つうか儀礼ぎれい拒否きょひし、割礼かつれいおこなわない"悪魔あくま"としてきることをめるというものである。ミュージックビデオは2018ねん2がつ現在げんざい2800まんかい以上いじょう再生さいせいされている。[8]

ミュージックビデオの成功せいこうにより、ダイ・アントワードはインタースコープ・レコードとレコーディング契約けいやくむすんだ。2010ねん4がつにはCoachella Music Festivalかれらにとってはつ国際こくさいてきなコンサートをおこない、4まんにん集客しゅうきゃくした。そのかれらは『$O$』にささえられるかたち海外かいがいツアーをおこなった。[2][9]

epばん「5」でCherrytree Records(インプリントはInterscope Records)よりメジャーデビュー。『$O$』のインターネット流通りゅうつうや「Enter the Ninja」がくちコミでひろまったことにより、BoingBoingとう数々かずかず有名ゆうめいブログにげられた。「5」には、ダンスダンスレボリューションシリーズで有名ゆうめいSmile.dkによる楽曲がっきょくバタフライ」の要素ようそふくまれていた。「5」にはすでにリリースされているものにくわえ、新規しんきのトラック1つとリミックス1つがふくまれている。「Fish Paste」はプロモーションシングルとしてリリースされた。ピッチフォーク・メディアは2010ねん6がつ12にちすべてのEP音源おんげんをストリームで入手にゅうしゅできるようにした。

2010ねん10がつ12にち「Ekstra」が「Very Fancy」「Super Evil」と同時どうじにリリースされた。

2010ねんまつにM.I.A.とおこなったサイドショーのチケットがつづけにれたこと[10][11][12]や、かれらのデビューきょくである「Enter the Ninja」がMyspaceの2010ねんベストミュージックビデオしょう獲得かくとくした[13]ことがひろまり、かれらはニュージーランドとオーストラリアにて2011ねんビッグ・デイ・アウト出演しゅつえんした。

2011–2013: 『Ten$ion』、そしてレコードレーベルとの紛争ふんそう[編集へんしゅう]

2011ねん11月、ダイ・アントワードはつぎにリリースするアルバムとそのリードシングルである「Fok Julle Naaiers」にかんする争議そうぎにより、インタースコープ・レコードとの契約けいやく解除かいじょした。[14]Yo-Landiはインタースコープがわからより売上うりあげばすために「もっと一般いっぱんてきになるよう後押あとおしされつづけた」と説明せつめいしている。また「もし人々ひとびとたようなきょくつくろうとすれば、そのバンドはつねにつまらないものになるはずだ。きなことをしつづけなければならない。結果けっかむすびつけば、それは奇跡きせきだ。そしてその奇跡きせきをダイ・アントワードはこしたのだ。」とも説明せつめいしている。[15]ダイ・アントワードは独立どくりつレーベル「Zef Recordz」を設立せつりつし、そのレーベルからニューアルバム『Ten$Ion』をリリースした。[16]リリースには日本にっぽんでダイ・アントワードグッズを製造せいぞうしているグッドスマイルカンパニーくわえ、世界せかい各国かっこくにレコードの市場いちば販路はんろDowntown Records協力きょうりょくした。[17]『Ten$Ion』には「Fok Julle Naaiers」のほかに、「I Fink U Freeky」、「Baby's on Fire」そして「Fatty Boom Boom」の3きょく収録しゅうろくされている。『Ten$Ion』に収録しゅうろくされているシングルがられるようになり、ダイ・アントワードはアメリカのトークショーでのパフォーマンスに招待しょうたいされたり、Alexander Wangがける広告こうこく起用きようされたりなど、世界せかいてき脚光きゃっこうはじめた。それでもアルバムはおおくの批評ひひょう酷評こくひょうされた。『Ten$Ion』につづいてシングル「XP€N$IV $H1T」がリリースされた。

2014: 『Donker Mag』、そしてさらなるツアー[編集へんしゅう]

「XP€N$IV $H1T」のリリースにつづいて、6がつから7がつにかけてみじかいヨーロッパ横断おうだんツアーをおこなった。ツアーを開始かいししてすぐニューシングル「Cookie Thumper!」の一部いちぶをリリースし、ミュージックビデオも公開こうかいされた。ニューシングルのリリースとおなじくして、ニューアルバム『Donker Mag』のタイトルとリリースが2014ねん6がつ3にちであることが告知こくちされた。[18]「Cookie Thumper!」のミュージックビデオは2014ねん6がつ18にちNoiseyのYouTubeチャンネルで公開こうかいされ、2018ねん2がつ時点じてんで3100まんかい以上いじょう再生さいせいされている。[19]2014ねん5がつ20日はつかには、『Donker Mag』からは2さくとなる「Pitbull Terrier」のミュージックビデオがダイ・アントワードのYouTubeチャンネルで公開こうかいされ、2018ねん2がつ時点じてんで3200まんかい以上いじょう再生さいせいされている。[20]

2015–2016: EPばんのリリースと『Mount Ninji and da Nice Time Kid』[編集へんしゅう]

2015ねん2がつ、ダイ・アントワードはCypress HillDJ Muggs(別名べつめい The Black Goat)とともに作品さくひんつくはじめていることを告知こくちした。[21]2016ねん5がつ19にち、『Suck on This』とだいしたミックステープをSoundCloudにてリリースした。[22][23]ミックステープにはDJ MuggsとGod(DJ Hi-Tekであると発表はっぴょうされた[24][25])の作品さくひんふくまれている。すでにリリースされている「Dazed and Confused」、「Bum Bum」、そしてDita Von Teeseとのコラボ楽曲がっきょく「Gucci Coochie」もふくまれている。ミュージックビデオの広告こうこくは2016ねん5がつ18にちにリリースされた。[26]ミックステープには「I Fink You Freeky」、「Fok Julle Naaiers」、そして「Pitbull Terrier」といったかれらの以前いぜんきょくのリミックスもふくまれている。2016ねん7がつ22にち、アルバムタイトルが『Mount Ninji and da Nice Time Kid』となることが告知こくちされた。[27]2016ねん9がつ18にち、『Mount Ninji and da Nice Time Kid』がリリースされた。2016ねん8がつ31にち、アルバムから「Banana Brain」のミュージックビデオが公開こうかいされた。2018ねん2がつ時点じてんで5100まんかい以上いじょう再生さいせいされている。[28]2016ねん12月16にちつづいて「Fat Faded Fuck Face」がYoutubeではなくVimeoにてリリースされた。2018ねん2がつ時点じてんで120まんかい以上いじょう再生さいせいされている。[29]

2017–現在げんざい: 「The Book of Zef」と解散かいさんうわさ[編集へんしゅう]

2017ねんはじごろ、ダイ・アントワードはソーシャルメディアをつうじて『The Book of Zef』とだいされた最後さいごのアルバムのリリースが2017ねん9がつであること、そして直後ちょくご解散かいさん告知こくちされた。[30]アルバム収録しゅうろくきょくのうちの1きょく「Love Drug」が2017ねん5がつ5にちにリリースされた。[31]

楽曲がっきょく[編集へんしゅう]

歌詞かしはコーサ、アフリカーンス英語えいごうたわれる。暴言ぼうげん日本語にほんごでは卑猥ひわいられる歌詞かしじっているものがおおいがクール重視じゅうししているため、おと独特どくとくこえからめ、それが魅力みりょくひとつであるともえる。

ディスコグラフィー[編集へんしゅう]

  • 2009 :$O$
  • 2012 :Ten$Ion
  • 2014 :Donker Mag
  • 2016 :Mount Ninji and da Nice Time Kid

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 『アフロ・ポップ・ディスク・ガイド』シンコーミュージック、2014ねんISBN 978-4401639441 
  2. ^ a b c Bosch, Marius (2011ねん2がつ5にち). “S.African Afrikaans rappers takes Internet by storm”. Reuters. http://reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idAFTRE61446820100205?sp=true 
  3. ^ Jones, Michelle (2012ねん2がつ13にち). “Band have the answer to secret of success”. IOL. 2012ねん2がつ29にち閲覧えつらん
  4. ^ Davis, Andy (2010ねん7がつ3にち). “15 Minutes with a NINJA”. Mahala. http://www.mahala.co.za/music/15-minutes-with-a-ninja/ 
  5. ^ Bonner, Sean. “Die Antwoord $O$ album cover revealed”. BoingBoing. 2012ねん10がつ7にち閲覧えつらん
  6. ^ “Die Antwoord - Enter the Ninja Music Video”. Dont Party. (2010ねん2がつ3にち). オリジナルの2012ねん7がつ30にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://archive.is/20120730033555/http://www.dontparty.co.za/2010/02/die-antwoord-enter-the-ninja-video/ 
  7. ^ Jardin, Xeni (2010ねん2がつ3にち). “Die Antwoord, S. African zef-rap, and Progeria survivor Leon Botha”. Boing Boing. http://boingboing.net/2010/02/03/more-on-die-antwoord.html 
  8. ^ Die Antwoord - Evil Boy (Explicit Version)”. YouTube (2010ねん10がつ11にち). 2016ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  9. ^ Die Antwoord”. Watkykjy.co.za (2010ねん4がつ18にち). 2014ねん7がつ13にち閲覧えつらん
  10. ^ [1] Archived 18 March 2012 at the Wayback Machine.
  11. ^ M I A and Die Antwoord announce intimate BDO sideshows in Sydney and Melbourne”. the AUえーゆー review. 2014ねん7がつ13にち閲覧えつらん
  12. ^ M.I.A with Die Antwoord - Big Day Out Sideshows 2011 - M.I.A at Metro Theatre, Sydney, NSW on 28 Jan 11”. Liveguide.com.au. 2014ねん7がつ13にち閲覧えつらん
  13. ^ Die Antwoord Make No.1 Video of 2010 on Myspace. - we-are-awesome.” (英語えいご). we-are-awesome. (2010ねん12月9にち). 2016ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  14. ^ Fairbanks, Eve (2012ねん1がつ26にち). “Johannesburg's Most Wanted”. New York Times. https://www.nytimes.com/2012/01/29/magazine/die-antwoord.html?_r=2&hpw 2012ねん1がつ26にち閲覧えつらん 
  15. ^ Marchese, David (February 7, 2012).Die Antwoord's Totally Insane Words of Wisdom. Spin
  16. ^ Jardin, Xeni (7 November 2012). Die Antwoord leave Interscope, will release "TEN$ION" on their own new indie label. Boing Boing
  17. ^ Coetzer, Diane (30 January 2012). Die Antwoord: The Rolling Stone Interview. Rolling Stone
  18. ^ Hughes, Josiah. “Die Antwoord Reveal 'Donker Mag' LP, Share New Video”. exclaim.ca. 2014ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  19. ^ Die Antwoord - "Cookie Thumper" (Official Video)
  20. ^ Die Antwoord - Pitbull Terrier”. YouTube (2014ねん5がつ20日はつか). 2014ねん7がつ13にち閲覧えつらん
  21. ^ Die Antwoord, l’interview exclusive : "Nous sommes notre propre Etat indépendant"”. Les Inrocks (2015ねん2がつ21にち). 2015ねん3がつ23にち閲覧えつらん
  22. ^ Die Antwoord Release Suck on This Mixtape: Listen | Pitchfork”. pitchfork.com. 2016ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  23. ^ Ben Kaye (2016ねん5がつ19にち). “Die Antwoord release first mixtape Suck on This”. Consequence of Sound. 2016ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  24. ^ Instagram photo by ¥O-LANDI VI$$ER • May 19, 2016 at 10:50pm UTC”. Instagram. 2016ねん5がつ25にち閲覧えつらん
  25. ^ Album Review: Die Antwoord's Suck on This” (英語えいご). Baeble Music. 2016ねん5がつ25にち閲覧えつらん
  26. ^ Elias Leight (2016ねん5がつ18にち). “Die Antwoord Offers A Warning On "Gucci Coochie"”. The FADER. 2016ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  27. ^ Die Antwoord - Official Site” (2016ねん7がつ22にち). 2016ねん7がつ22にち閲覧えつらん
  28. ^ DIE ANTWOORD - BANANA BRAIN (Official Video)
  29. ^ DIE ANTWOORD - FAT FADED FUCK FACE (Official Video)
  30. ^ Die Antwoord: The Complete Interview | exclaim.ca”. exclaim.ca. 2017ねん5がつ5にち閲覧えつらん
  31. ^ DIE ANTWOORD ANNOUNCES NEW SINGLE AND FINAL ALBUM DETAILS | youredm.com”. youredm.com. 2017ねん5がつ4にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]