出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事 きじ は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "チュウサギ" – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2018年 ねん 1月 がつ )
Ardea intermedia brachyrhyncha
チュウサギ (中 ちゅう 鷺 さぎ 、Ardea intermedia )は、鳥 とり 綱 つな ペリカン目 め サギ科 か アオサギ属 ぞく に分類 ぶんるい される鳥類 ちょうるい 。
サハラ砂漠 さはらさばく 以南 いなん のアフリカ大陸 たいりく 、南 みなみ アジアからインドシナ半島 いんどしなはんとう ・中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 、スンダ列島 れっとう 、オーストラリア 北部 ほくぶ および東部 とうぶ [3] 。冬季 とうき になるとカロリン諸島 しょとう やマリアナ諸島 しょとう へ移動 いどう する個体 こたい もいる[3] 。日本 にっぽん では夏季 かき に本州 ほんしゅう や九州 きゅうしゅう に飛来 ひらい するが(夏 なつ 鳥 とり )、暖地 だんち では越冬 えっとう することもある[3] 。
ユーラシア、アフリカ、オーストラリアの温帯 おんたい から熱帯 ねったい に分布 ぶんぷ する。日本 にっぽん では夏 なつ 鳥 とり で、本州 ほんしゅう 以南 いなん に渡来 とらい する。また九州 きゅうしゅう など暖地 だんち では少数 しょうすう が越冬 えっとう する。
全長 ぜんちょう 63 - 72センチメートル[3] 。全身 ぜんしん は白 しろ い[3] 。体長 たいちょう 68cm ほどで、ダイサギより一 いち 回 まわ り小 ちい さい。
虹彩 こうさい は黄色 おうしょく [3] 。眼 め 先 さき や嘴 くちばし は黄色 おうしょく [3] 。後肢 あとあし は黒 くろ い[3] 。
繁殖 はんしょく 期 き になると背 せ や胸部 きょうぶ の羽毛 うもう が伸長 しんちょう する[3] 。眼 め 先 さき は青 あお 緑色 みどりいろ に、嘴 くちばし は黒 くろ くなる[3] 。夏 なつ 羽 わ では嘴 くちばし が黒 くろ くなり、背 せ に飾 かざ り羽根 はね が現 あらわ れる。眼 め 先 さき が少々 しょうしょう 緑 みどり がかる。冬 ふゆ 羽 わ では嘴 くちばし が黄色 きいろ くなるが、先端 せんたん のみ黒 くろ く残 のこ る場合 ばあい もある。
全身 ぜんしん が白 しろ 、足 あし は全体 ぜんたい が黒 くろ く、眼 め 先 さき が黄色 おうしょく 。ダイサギに似 に るが、体長 たいちょう が小 ちい さいこと、嘴 くちばし が短 みじか いこと、眼下 がんか に入 はい る口角 こうかく の切 き れ込 こ みが眼 め の真下 ました で止 と まるところで区別 くべつ できる。
以下 いか の分類 ぶんるい ・分布 ぶんぷ はIOC World Bird List (v8.1) に、和名 わみょう は日本 にっぽん 産 さん 鳥類 ちょうるい 目録 もくろく 改訂 かいてい 第 だい 7版 はん に従 したが う[2] [4] 。2016年 ねん 現在 げんざい BirdLife Internationalでは以下 いか の亜種 あしゅ を全 すべ て独立 どくりつ 種 しゅ として扱 あつか っている[1] 。
Ardea intermedia intermedia Wagler, 1829 チュウサギ[5]
インド南部 なんぶ から日本 にっぽん にかけて、大 だい スンダ列島 れっとう
Ardea intermedia brachyrhyncha (Brehm, 1854)
サハラ砂漠 さはらさばく 以南 いなん のアフリカ大陸 たいりく
Ardea intermedia plumifera (Gould, 1848)
インドネシア東部 とうぶ 、オーストラリア、ニューギニア
河川 かせん や湿地 しっち 、マングローブ 林 はやし などに生息 せいそく する[3] 。単独 たんどく もしくは小規模 しょうきぼ な群 む れを形成 けいせい し生活 せいかつ する[3] 。内陸 ないりく の平地 ひらち を好 この む。鳴 な き声 ごえ は「ゴァー」などで、ダイサギと酷似 こくじ する。
魚類 ぎょるい や両生類 りょうせいるい などを食 た べる[3] 。日本 にっぽん での観察 かんさつ 記録 きろく では主 おも に農耕 のうこう 地 ち で採 と 食 しょく を行 おこ ない、湿地 しっち 棲に特 とく 化 か し農耕 のうこう 地 ち への依存 いぞん 性 せい が強 つよ いことが示唆 しさ されている[6] 。この観察 かんさつ 記録 きろく では農耕 のうこう 地 ち では獲物 えもの を待 ま ち伏 ぶ せ29.4 %を魚類 ぎょるい ・17.4 %ずつを甲殻 こうかく 類 るい と昆虫 こんちゅう ・11.6 %を両生類 りょうせいるい が占 し め、干潟 ひがた ではゆっくり移動 いどう しながら獲物 えもの を捕 と らえ76.3 %を魚類 ぎょるい が占 し めていたとされる[6] 。ダイサギやコサギが昼間 ひるま に水田 すいでん や湿地 しっち 、浅 あさ い湖沼 こしょう や河川 かせん などの湿地 しっち に出 で て魚 さかな や両生類 りょうせいるい を捕食 ほしょく するのに対 たい し、本 ほん 種 しゅ は田植 たう え前 まえ の田 た 、休耕田 きゅうこうでん など比較的 ひかくてき 乾 かわ いた場所 ばしょ で、主 おも にバッタなどの昆虫 こんちゅう を捕食 ほしょく する。
他 た 種 たね と混合 こんごう した集団 しゅうだん 繁殖 はんしょく 地 ち (コロニー)を形成 けいせい する[3] 。オスが巣 す 材 ざい を運 はこ び、メスが営巣 えいそう する[3] 。雌雄 しゆう ともに抱 かかえ 卵 らん し、抱 だき 卵 たまご 期間 きかん は24 - 27日 にち [3] 。他 た の白鷺 しらさぎ と同様 どうよう に、非 ひ 繁殖 はんしょく 期 き は単独 たんどく 行動 こうどう するが、繁殖 はんしょく 期 き には水辺 みずべ の林 はやし などに「サギ山 さん 」と呼 よ ばれる集団 しゅうだん 営巣 えいそう 地 ち を取 と り、一夫一妻 いっぷいっさい である。
人間 にんげん との関係 かんけい [ 編集 へんしゅう ]
上記 じょうき のように BirdLife International およびそれを出典 しゅってん としたIUCNレッドデータでは亜種 あしゅ を全 すべ て独立 どくりつ 種 しゅ として扱 あつか っているため、分類 ぶんるい 表 ひょう 内 ない の判定 はんてい および後述 こうじゅつ の内容 ないよう は本 ほん 項 こう で採用 さいよう した分類 ぶんるい では基 もと 亜種 あしゅ に対 たい する内容 ないよう となる。生息 せいそく 数 すう は減少 げんしょう 傾向 けいこう にあるが、分布 ぶんぷ が非常 ひじょう に広 ひろ いため絶滅 ぜつめつ のおそれは低 ひく いと考 かんが えられている[1] 。世界 せかい 的 てき には安定 あんてい している。
E. i. intermedia チュウサギ
環境省 かんきょうしょう レッドリストが採用 さいよう している分類 ぶんるい にあわせる。以前 いぜん は日本 にっぽん でのサギ類 るい のコロニーの優 ゆう 占 うらない 種 しゅ だったが1970年代 ねんだい 以降 いこう は減少 げんしょう した[5] 。減反 げんたん 政策 せいさく による獲物 えもの の減少 げんしょう 、農薬 のうやく による汚染 おせん 、営巣 えいそう 木 き の伐採 ばっさい などが影響 えいきょう したと考 かんが えられている[5] 。1991 - 1992年 ねん の調査 ちょうさ では秋田 あきた 県 けん 以南 いなん の25都道府県 とどうふけん 109か所 しょ のコロニーで2,569羽 わ (サギ類 るい 全体 ぜんたい の9.9 %)が確認 かくにん されている[5] 。日本 にっぽん でも過去 かこ は多数 たすう が繁殖 はんしょく 。しかし繁殖 はんしょく 適地 てきち の減少 げんしょう や田畑 たはた での農薬 のうやく 使用 しよう に伴 ともな う捕食 ほしょく 対象 たいしょう の減少 げんしょう などにより、渡来 とらい 数 すう が漸減 ぜんげん した。観察 かんさつ 数 すう は1970年代 ねんだい にコサギと逆転 ぎゃくてん した。
準 じゅん 絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ (NT) (環境省 かんきょうしょう レッドリスト )[5]
^ a b c d e BirdLife International. 2016. Ardea intermedia . The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22727668A95229595. doi :10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22727668A95229595.en , Downloaded on 21 February 2018.
^ a b Storks, ibis & herons , Gill F & D Donsker (Eds). 2018. IOC World Bird List (v 8.1). doi :10.14344/IOC.ML.8.1 (Retrieved 21 February 2018)
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 福田 ふくだ 道雄 みちお 「サギ科 か の分類 ぶんるい 」森岡 もりおか 弘之 ひろゆき 監修 かんしゅう 『世界 せかい の動物 どうぶつ 分類 ぶんるい と飼育 しいく 8 コウノトリ目 め +フラミンゴ目 め 』黒田 くろだ 長久 ちょうきゅう ・森岡 もりおか 弘之 ひろゆき 監修 かんしゅう 、東京 とうきょう 動物 どうぶつ 園 えん 協会 きょうかい 、1985年 ねん 、13-40,155頁 ぺーじ 。
^ a b 日本 にっぽん 鳥 とり 学会 がっかい 「チュウサギ」『日本 にっぽん 鳥類 ちょうるい 目録 もくろく 改訂 かいてい 第 だい 7版 はん 』日本 にっぽん 鳥 とり 学会 がっかい (目録 もくろく 編集 へんしゅう 委員 いいん 会 かい )編 へん 、日本 にっぽん 鳥 とり 学会 がっかい 、2012年 ねん 、84-85頁 ぺーじ
^ a b c d e 藤巻 ふじまき 裕 ひろし 蔵 ぞう 「チュウサギ」『レッドデータブック2014 -日本 にっぽん の絶滅 ぜつめつ のおそれのある野生 やせい 動物 どうぶつ -2 鳥類 ちょうるい 』環境省 かんきょうしょう 自然 しぜん 環境 かんきょう 局 きょく 野生 やせい 生物 せいぶつ 課 か 希少 きしょう 種 しゅ 保全 ほぜん 推進 すいしん 室 しつ 編 へん 、株式会社 かぶしきがいしゃ ぎょうせい 、2014年 ねん 、223頁 ぺーじ 。
^ a b Hitoshi Tojo , "Habitat Selection, Foraging Behaviour and Prey of Five Heron Species in Japan ," Japanese Journal of Ornithology , Volume 45, Issue 3, Ornithological Society of Japan , 1996, Pages 141-158.
ウィキメディア・コモンズには、
チュウサギ に
関連 かんれん するメディアがあります。
ウィキスピーシーズに
チュウサギ に
関 かん する
情報 じょうほう があります。