ティム・ホロウェイ

ティム・ホロウェイ Tim Holloway
生誕せいたん	(1951-02-09) 1951年ねん2月がつ9日にち（73歳さい） イギリス バッキンガムシャーアイルズベリー
国籍こくせき	イギリス
業績ぎょうせき
専門せんもん分野ぶんや	自動車じどうしゃエンジニア レーシングカーデザイナー
勤務きんむ先さき	ギブソン・テクノロジー
雇用こよう者しゃ	マーチ（1975 - 1988） フォンドメタル（1990 - 1992） ラルース（1992 - 1994） ジョーダン（1995 - 1996,2000 - 2002）
設計せっけい	フォンドメタル・フォメットF1 フォンドメタル・GR01 ヴェンチュリー・LC92 ラルース・LH93

ティム・ホロウェイ（Tim Holloway、1951年ねん2月がつ9日にち - ）は、イギリス・バッキンガムシャーアイルズベリー出身しゅっしんのエンジニア、レーシングカーデザイナー、自動車じどうしゃ技術ぎじゅつ者しゃ。

人物じんぶつ

ブラックアロー

英国えいこく国防省こくぼうしょうでロケットを研究けんきゅうするエンジニアとして訓練くんれんを受うけたホロウェイは、1975年ねんに24歳さいでマーチのロビン・ハードに採用さいようされる。

有名ゆうめいなタレントスポッターであるハードは、サッカーへの情熱じょうねつを若わかいエンジニアと共有きょうゆうした。

ホロウェイはマーチ・エンジニアリングでランクを上あげていった。

彼かれは治ち具ぐ製作せいさく者しゃとしてスタートしたが、設計せっけい製図せいず技師ぎしとして製図せいず板ばんに移うつった。

これは、1980年代ねんだい半なかばにマーチF2ファクトリーチームでトラックエンジニアとして働はたらくことにつながった。

1981年ねん、一時いちじ的てきに在籍ざいせきしたデザイナーのゴードン・コパックの下したでアシスタントチーフドラフトマンになった。

1987年ねんにホロウェイはマーチF1チームの設計せっけいから製造せいぞうまでを統括とうかつするエンジニアリングディレクターになったが、この時ときにもコパックはマーチにやってきて、短期間たんきかん、段取だんどりの準備じゅんびをしてくれた。

その後ご、ハードの企画きかくしたF1プログラムは、レイトンハウスに引ひき継つがれた。

この日本にっぽんの会社かいしゃの所有しょゆうするチームは、エイドリアン・ニューウェイとニック・ワースが設計せっけいしたマーチ881の有望ゆうぼうな1988年ねんシーズンの後のち、 1989年ねんには結果けっかが出でず、1990年ねんに旧きゅう体制たいせいが廃止はいしされた。

Fomet 名前なまえ 出生しゅっしょう 入社にゅうしゃ 職掌しょくしょう 〇 社長しゃちょう ロビン・ハード 1939.03.23 1969. オーナー 〇 ティム・ホロウェイ 1951.02.09 1975. ドラフトマン → R&D 〇 専務せんむ ティノ・ベリ 1961.04.10 1984.01 Aerodynamicist 〇 マネージャー レィ・マクターガート Indy Car Project Manager △ ジェイムズ・アリソン 1968.02.22 1993. Aerodynamicist △ ニック・ワース 1966.03.26 息子むすこの友人ゆうじん Aerodynamicist

フォンドメタル・GR01（1992年ねん）

ヴェンチュリー・LC92（1992年ねん）

ホロウェイはMarch PLCでハードとの仕事しごとに戻もどるが、その時ときにはそれも崩壊ほうかいしていた。

1990年ねんにホロウェイ、ロビン・ハード、ティノ・ベリ、マネージャーのレィ・マクターガートで、新規しんきに会社かいしゃを設立せつりつし、レースカーの設計せっけい・製造せいぞうを請うけ負おうビジネスを始はじめた。

それはフォメットと呼よばれ、その目的もくてきはイタリアのガブリエーレ・ルミのフォンドメタルF1チームのためにF1カーを英国えいこくのビスターで設計せっけい・製造せいぞうすることだった。

最初さいしょのフォメット1シャーシは、1991年ねんにオリビエ・グルイヤールによってドライブし、1992年ねんにはGR01と名前なまえを変かえて序盤じょばんにも使用しようされたが、ルミは満足まんぞくせず、フォメットとの契約けいやくは1991年ねん末まつに既すでに廃棄はいきされていた。

ハードと彼かれの仲間なかまたちは、フォメットの名前なまえをVenturi UK, Larrousse UK Ltd.に変更へんこうし、GR02になるはずだった車くるまの設計せっけいを新あたらしいクライアント、ヴェンチュリー・ラルースのために流用りゅうようした(LC92)。

1992年ねん、ヴェンチュリー・LC92はベルトラン・ガショーと片山かたやま右京うきょうによってドライブされ、ホロウェイによって設計せっけいされた車くるまで、ガショーはモナコGPでポイントを獲得かくとくした。

1993年ねんと1994年ねんに、ホロウェイはラルース・LH93、LH94のR&Dで、エリック・コマスのレースエンジニアとして働はたらき、ジェイムズ・アリソンとともに、1995年ねんカーのLH95の用意よういをした。

1995年ねんのインディ500優勝ゆうしょうマシン
マルコム・オーストラーが設計せっけいしたレイナード・95i

1993年ねんに再ふたたび名前なまえを変更へんこうしてGenTechになり、フォーサイス・レーシング・インディカー・チームを支援しえんする独占どくせん契約けいやくに署名しょめいした。

その内容ないようは、テオ・ファビが乗のるレイナード・フォードの開発かいはつを、というが、バリー・グリーンの資金しきん提供ていきょうによる「ジャック・ヴィルヌーヴが乗のるレイナード・フォードの開発かいはつを」が正式せいしきな内容ないようだった。

チームの分裂ぶんれつから契約けいやくはフォーサイスからグリーンへと流ながれて、1995年ねんのジャック・ヴィルヌーヴのCARTでの成績せいせきとして結実けつじつする。

1995年ねんは、スタッフ一同いちどうは英国えいこくビスターを離はなれて、米国べいこくのR&Dでの連戦れんせんとなったために一緒いっしょに働はたらけなくなるようなメンバーも出でてきた。

ジョーダン・EJ11・ホンダ（2001年ねん）

ジョーダン・EJ12・ホンダ（2002年ねん）
ビスターで設計せっけい・製造せいぞうされた。

ホロウェイはF1に留とまりたいと考かんがえていたため、20年ねん近ちかく一緒いっしょだったハードのもとを去さり、ジョーダンのゲイリー・アンダーソンのエンジニアリングチームに加くわわり、1995年ねんにルーベンス・バリチェロ、1996年ねんにはマーティン・ブランドルのレースエンジニアとして働はたらき、R&Dを担当たんとうした。

心臓しんぞう発作ほっさを起おこした後のちも、ホロウェイはジョーダンのテストチームで数すう年間ねんかん働はたらき、その後ごエンジニアリングの責任せきにん者しゃとしてレースチームに戻もどった。

2000年ねん、マイク・ガスコインがベネトンに向むけて出発しゅっぱつした後のち、彼かれはエンジニアリングディレクターとして、設計せっけいチームを率ひきいて、イラン人ひとの空そら力りょくエンジニア・エグバル・ハミディとともにジョーダン・EJ11、EJ12の設計せっけいをして、EJ12の実じつ走はしを確認かくにんすること無むしに、2002年ねんの春はるにチームを去さった。

ザイテック・04S

2002年ねんの初はじめにジョーダンを離はなれて以来いらい、ホロウェイはF1に関与かんよしていない。

2004年ねん、ヨーロピアンルマンシリーズでホタチームが使用しようしたザイテックのスポーツカー「ザイテック・04S」を設計せっけいした。

同社どうしゃは、2014年ねん10月がつ1日にち、ギブソン・テクノロジー（Gibson Technology）と改称かいしょう。