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ナミダカワウツボ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナミダカワウツボ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: ウナギ Anguilliformes
: Muraenoidei
: ウツボ Muraenidae
ぞく : アラシウツボぞくEchidna
たね : ナミダカワウツボ E.rhodochilus
学名がくめい
Echidna rhodochilus Bleeker,1863
和名わみょう
ナミダカワウツボ(なみだかわ鱓)
英名えいめい
pink-lipped moray eel

ナミダカワウツボなみだかわ鱓、Echidna rhodochilus)は、ウツボぞくする淡水魚たんすいぎょ一種いっしゅ西表島いりおもてじまにのみ生息せいそくしている。

分布ぶんぷ

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日本にっぽん国内こくないでは西表島いりおもてじま浦内川うらうちがわのみに分布ぶんぷする[1]国外こくがいでは、フィリピンインドネシアフィジー諸島しょとうなど西部せいぶ太平洋たいへいようインド洋いんどよう熱帯ねったいいき分布ぶんぷする[2][1][3]

形態けいたい

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成魚せいぎょ全長ぜんちょうは30cm。むねひれじょうすうは15~21、脊椎せきついこつかずは118~123。周囲しゅういしろえんられ、からしもあごにかけて白色はくしょくまだらがあるため、なみだながしているようにえることから、この和名わみょうがついた。からだえん褐色かっしょくで、斑紋はんもんはない。前上まえかみ顎骨がっこつばんは2~3れつなら[1]

生態せいたい

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マングローブ湿地しっち発達はったつする河口かこうのややけた汽水域すいいき生息せいそくし、いわ亀裂きれつサンゴのした土管どかんなかひそんでいる。生活せいかつたまきについてはあきらかにされていないが、稚魚ちぎょ幼魚ようぎょ海域かいいきレプトセファルスとしてごす両側りょうがわ回遊かいゆうまたはくだかわ回遊かいゆうおこなうとかんがえられている[1] [4]あご形状けいじょうから、甲殻こうかくるい中心ちゅうしんとしたしょう動物どうぶつ捕食ほしょくするとおもわれている[1]

利用りよう

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ペットとしても販売はんばいされており、飼育しいくではしょうさかなべる[1]

保全ほぜんじょうきょう

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浦内川うらうちがわ河口かこういきでは生活せいかつ排水はいすいがもたらすヘドロの堆積たいせきにより還元かんげんそう発達はったつし、生息せいそく環境かんきょう悪化あっかしている。そのため、個体こたいすう非常ひじょうすくなく、絶滅ぜつめつ危惧きぐⅠAるい指定していされている[1]

絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい (CR)環境省かんきょうしょうレッドリスト

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d e f g 細谷ほそやかずうみ 『増補ぞうほ改訂かいてい 日本にっぽん淡水魚たんすいぎょやま渓谷社けいこくしゃ 2019ねん 37ぺーじ
  2. ^ Common names for Echidna rhodochilus at www.fishbase.org.
  3. ^ かわのさかな情報じょうほうかん アラシウツボぞく https://ichthysinfo.web.fc2.com/ichthys/genus/arashiutsubo.html
  4. ^ 環境省かんきょうしょう レッドデータブック2014 日本にっぽん絶滅ぜつめつのおそれのある野生やせい生物せいぶつ 4 汽水・淡水魚たんすいぎょるい 2015ねん