ニューロモルフィック・エンジニアリング

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニューロモルフィック・エンジニアリングえい: neuromorphic engineering神経しんけい模倣もほう工学こうがく)またはニューロモルフィック・コンピューティングえい: neuromorphic computing)とは[1][2][3]、1980年代ねんだい後半こうはんカーバー・ミード提唱ていしょうした概念がいねん[4]神経しんけいけい存在そんざいする神経しんけい生物せいぶつがくてきなアーキテクチャを模倣もほうする電子でんしアナログ回路かいろ搭載とうさいしたちょうだい規模きぼ集積しゅうせき(VLSI)システムの使用しよう意味いみしている[5][6]近年きんねん、ニューロモルフィックという言葉ことばは、神経しんけいけいのモデル(知覚ちかく運動うんどう制御せいぎょ英語えいごばん感覚かんかく統合とうごう英語えいごばんなど)を実装じっそうしたアナログ、デジタル、アナログ/デジタル混載こんさいVLSI、およびソフトウェアシステムを言葉ことばとして使つかわれている。ニューロモルフィック・コンピューティングのハードウェアレベルでの実装じっそうは、酸化さんかぶつけいメモリスタ[7]スピントロニクスメモリ、しきいスイッチ、およびトランジスタなどによって実現じつげんできる[8][6]

ニューロモルフィック・エンジニアリングの重要じゅうよう側面そくめんは、個々ここのニューロン、回路かいろ、アプリケーション、および全体ぜんたいてきなアーキテクチャの形態けいたいがどのようにのぞましい計算けいさんし、情報じょうほう表現ひょうげん方法ほうほう影響えいきょうおよぼし、損傷そんしょうたいする堅牢けんろうせい影響えいきょうあたえ、学習がくしゅう発達はったつみ、局所きょくしょてき変化へんか可塑かそせい)に適応てきおうし、進化しんかてき変化へんか促進そくしんするかを理解りかいすることである。

ニューロモルフィック・エンジニアリングは、生物せいぶつがく物理ぶつりがく数学すうがくコンピュータサイエンス電子でんし工学こうがく[6]から着想ちゃくそうて、視覚しかくシステム、ヘッドアイシステム、聴覚ちょうかくプロセッサ、自律じりつがたロボットなどの人工じんこうてき神経しんけいけい設計せっけいする学際がくさいてきなテーマであり、その物理ぶつりてきなアーキテクチャや設計せっけい原理げんりは、生物せいぶつ神経しんけいけい原理げんりもとづいている[9]

事例じれい[編集へんしゅう]

2006ねんには、ジョージア工科こうか大学だいがく研究けんきゅうしゃが、フィールドプログラマブルニューラルアレイを発表はっぴょうした[10]。このチップは、のうない神経しんけい細胞さいぼうのチャネル・イオン特性とくせいをモデルするために、MOSFETゲートじょう電荷でんかをプログラムできるようにした、ますます複雑ふくざつになるフローティングゲート・トランジスタのアレイの最初さいしょのものであり、シリコンでプログラム可能かのう神経しんけい細胞さいぼうアレイの最初さいしょ事例じれいの1つであった。

2011ねん11月、MIT研究けんきゅうしゃグループは、400のトランジスタと標準ひょうじゅんてきCMOS製造せいぞう技術ぎじゅつ使用しようして、2つのニューロンあいだのシナプスにおけるアナログのイオンベースの通信つうしん模倣もほうするコンピュータチップを作成さくせいした[11][12]

2012ねん6がつパデュー大学だいがくスピントロニクス研究けんきゅうしゃは、横型よこがたスピンバルブ英語えいごばんメモリスタ使用しようしたニューロ・モルフィック・チップの設計せっけいかんする論文ろんぶん発表はっぴょうした。かれらは、このアーキテクチャがニューロンと同様どうよう機能きのうするため、のう処理しょり再現さいげんする方法ほうほう検証けんしょう利用りようできると主張しゅちょうしている。さらに、これらのチップは従来じゅうらいのチップにくらべて大幅おおはばにエネルギー効率こうりつ向上こうじょうしている[13]

HP研究所けんきゅうじょ英語えいごばんおこなわれたモット・メモリスタ(Mott memristor)の研究けんきゅうでは、モット・メモリスタは揮発きはつせいであるが、あい転移てんい温度おんど大幅おおはば下回したまわ温度おんどでは揮発きはつせい挙動きょどうしめすことがあきらかになり[14]、ニューロンの挙動きょどう模倣もほうした生物せいぶつがくてき着想ちゃくそうによるデバイスであるニューリスタ製造せいぞう利用りようできることがしめされた[14]。2013ねん9がつには、かれらは、これらのニューリスタのスパイク動作どうさ利用りようして、チューリングマシン必要ひつようなコンポーネントを形成けいせいする方法ほうほうしめすモデルとシミュレーションを発表はっぴょうした[15]

スタンフォード大学だいがくBrains in Silicon開発かいはつしたNeurogrid英語えいごばん[16]、ニューロモルフィック・エンジニアリングの原理げんり使用しようして設計せっけいされたハードウェアのれいである。回路かいろ基板きばんは、NeuroCoresとばれる16のカスタム設計せっけいされたチップで構成こうせいされている。NeuroCoreのかくアナログ回路かいろは、65,536ニューロンの神経しんけい素子そしをエミュレートするように設計せっけいされており、エネルギー効率こうりつ最大さいだいする。エミュレートされたニューロンは、スパイクスループットを最大さいだいするように設計せっけいされたデジタル回路かいろ使用しようして接続せつぞくされる[17][18]

ニューロモルフィック・エンジニアリングに影響えいきょうあたえる研究けんきゅうプロジェクトとして、生物せいぶつがくてきデータを使用しようして完全かんぜん人間にんげんのうをスーパーコンピュータでシミュレートしようとするヒューマン・ブレイン・プロジェクト英語えいごばんがある。これは、神経しんけい科学かがく医学いがく、コンピューティングの研究けんきゅうしゃグループで構成こうせいされている[19]。このプロジェクトの共同きょうどうディレクターであるヘンリー・マークラム(Henry Markram)は、このプロジェクトは、のうとその病気びょうき探求たんきゅう理解りかいするための基盤きばん確立かくりつし、その知識ちしき使つかってあたらしいコンピューティング技術ぎじゅつ構築こうちくすることを提案ていあんしているとべている。このプロジェクトの3つの主要しゅよう目標もくひょうは、のうかく部分ぶぶんがどのように適合てきごうして連携れんけいするのかをよりよく理解りかいし、のう病気びょうき客観きゃっかんてき診断しんだんおよび治療ちりょうする方法ほうほう理解りかいし、そして人間にんげんのう理解りかいをニューロモルフィック・コンピューターの開発かいはつ役立やくだてることである。人間にんげんのう完全かんぜんにシミュレートするには、現在げんざいの1,000ばい性能せいのうつスーパーコンピューターが必要ひつようになるとわれており、ニューロモルフィック・コンピュータは注目ちゅうもくあつめている[20]。このプロジェクトには、欧州おうしゅう委員いいんかい(EC)から13おくドルがてられた[21]

ニューロモルフィック・エンジニアリングに影響えいきょうあたえるほか研究けんきゅうとして、ブレイン・イニシアチブ[22]IBMTrueNorthがある[23]。また、ナノクリスタル、ナノワイヤー、導電性どうでんせいポリマーを使用しようしたニューロモルフィック・デバイスも実証じっしょうされている[24]

インテルは、2017ねん10がつLoihiばれるニューロモルフィック研究けんきゅうチップを発表はっぴょうした。このチップでは、非同期ひどうきスパイキングニューラルネットワーク(SNN)を使用しようして、適応てきおうがた自己じこ書換かきかえイベント駆動くどうがたほそつぶ並列へいれつ計算けいさん実装じっそうし、学習がくしゅう推論すいろんこう効率こうりつおこなうことができる[25][26]

ベルギーに本拠ほんきょくナノエレクトロニクス研究けんきゅうセンターであるIMECは、世界せかいはつ自己じこ学習がくしゅうがたニューロモルフィック・チップを実証じっしょうした。OxRAMテクノロジーにもとづくのう着想ちゃくそうたチップは、自己じこ学習がくしゅう能力のうりょくそなえ、作曲さっきょく能力のうりょくがあることが実証じっしょうされている[27]。IMECは、この試作しさくひん作曲さっきょくされた3びょうきょく公開こうかいした。このチップには、おな拍子ひょうしとスタイルのきょく順番じゅんばんにロードされた。きょくはベルギーやフランスのフルートのふるいメヌエットで、チップはそこから演奏えんそうのルールをまなび、それを適用てきようした[28]

倫理りんりてき配慮はいりょ[編集へんしゅう]

ニューロモルフィック・エンジニアリングの学際がくさいてき概念がいねん比較的ひかくてきあたらしいものであるが、ニューロモルフィック・システムには、人間にんげんてき機械きかい人工じんこう知能ちのう一般いっぱん適用てきようされるものとおな倫理りんりてき配慮はいりょおおくが適用てきようされる。しかし、ニューロモルフィック・システムが人間にんげんのう模倣もほうして設計せっけいされているという事実じじつは、それらの利用りようほうりまく独特どくとく倫理りんりてき問題もんだいこす。

しかし、実際じっさい議論ぎろんは、ニューロモルフィック・ハードウェアや人工じんこうニューラルネットワークがのう動作どうさ情報処理じょうほうしょり方法ほうほう非常ひじょう単純たんじゅんしたモデルであり、サイズや機能きのうてき技術ぎじゅつてんではるかにひく複雑ふくざつさで、接続せつぞくせいてんでははるかに規則きそくてき構造こうぞうつことにある。ニューロモルフィック・チップをのう比較ひかくすることは、つばさがあるという理由りゆうだけで飛行機ひこうきとり比較ひかくするのと同様どうようの、非常ひじょうおおざっぱな比較ひかくである。事実じじつ神経しんけい認知にんちけいは、現在げんざい最先端さいせんたん人工じんこう知能ちのうよりもなんけたもエネルギー効率こうりつ計算けいさん効率こうりつたかく、おおくのエンジニアリングデザインが生物せいぶつ模倣もほう特徴とくちょうつように、ニューロモルフィック・エンジニアリングは、のうのメカニズムから着想ちゃくそうて、このギャップをちぢめようとするこころみである。

民主みんしゅてき懸念けねん[編集へんしゅう]

世間せけん一般いっぱん認識にんしきにより、ニューロモルフィック・エンジニアリングに、おおきな倫理りんりてき制限せいげんせられる可能かのうせいがある[29]特別とくべつユーロバロメーター英語えいごばん382: 欧州おうしゅう委員いいんかい実施じっしした調査ちょうさ「ロボットにたいする一般いっぱん市民しみん姿勢しせい」では、欧州おうしゅう連合れんごう(EU)の市民しみんの60%が、どもや高齢こうれいしゃ障害しょうがいしゃ世話せわをするロボットの禁止きんしのぞんでいることがわかった。さらに、教育きょういく分野ぶんやでのロボット禁止きんし賛成さんせいするひとが34%、医療いりょう分野ぶんやで27%、レジャー分野ぶんやで20%であった。欧州おうしゅう委員いいんかいは、これらの分野ぶんやとくに 「人間にんげんてき」(human)であると分類ぶんるいしている。この報告ほうこくしょでは、人間にんげん機能きのう模倣もほうまたは再現さいげんできるロボットにたいする社会しゃかいてき関心かんしんたかまりを言及げんきゅうしている。ニューロモルフィック・エンジニアリングは定義ていぎじょう人間にんげん機能きのう、つまり人間にんげんのう機能きのう再現さいげんするように設計せっけいされている[30]

ニューロモルフィック・エンジニアリングをりまく民主みんしゅてき懸念けねんは、将来しょうらいさらにふかまっていく可能かのうせいがある。欧州おうしゅう委員いいんかい調査ちょうさによると、15さいから24さいまでのEU市民しみんは、55さい以上いじょうのEU市民しみんよりもロボットを(楽器がっきのようなものではなく)人間にんげんてきかんがえる傾向けいこうがあることがかった。人間にんげんてき定義ていぎされたロボットのイメージを提示ていじしたとき、15〜24さいのEU市民しみんの75%は、ロボットについてのかんがえと一致いっちするとこたえたが、55さい以上いじょうのEU市民しみんでは57%しか一致いっちしなかった。ニューロモルフィック・システムは人間にんげんてき性質せいしつっているため、EU市民しみんおおくが将来しょうらいてき禁止きんしされることをのぞんでいるロボットのカテゴリーにそれらを位置付いちづける可能かのうせいがある[30]

人格じんかくせい[編集へんしゅう]

ニューロモルフィック・システムの進化しんかともない、これらのシステムに人格じんかくえい: personhood (英語えいごばんけんみとめるべきだと主張しゅちょうする学者がくしゃもいる。のう人間にんげん人格じんかくあたえるものであるならば、ニューロモルフィック・システムはどの程度ていどまで人間にんげんのう模倣もほうしなければ人格じんかくけんみとめられないのか?のう利用りようしたコンピューティングの進歩しんぽ目指めざヒューマン・ブレイン・プロジェクト英語えいごばん技術ぎじゅつ開発かいはつ批評ひひょうは、ニューロモルフィック・コンピューティングの進歩しんぽ機械きかい意識いしき人格じんかくせいにつながる可能かのうせいがあると主張しゅちょうしている[31]批評ひひょうは、もしこれらのシステムが人間にんげんとしてあつかわれるのであれば、人間にんげんがニューロモルフィック・システムを使つかっておこなおおくの作業さぎょうは(ニューロモルフィック・システムの中止ちゅうし行為こういふくめ)ニューロモルフィック・システムの自律じりつせい侵害しんがいするとして、道徳どうとくてきゆるされないのではないかと主張しゅちょうしている[32]

両用りょうよう軍事ぐんじ用途ようと[編集へんしゅう]

べいぐんいち部門ぶもんであるJoint Artificial Intelligence Centerは、戦闘せんとうよう人工じんこう知能ちのうソフトウェアやニューロモルフィック・ハードウェアの調達ちょうたつ導入どうにゅう専門せんもんとするセンターである。具体ぐたいてき用途ようととしてスマートヘッドセットやゴーグル、ロボットがげられる。JAICは、ニューロモルフィック技術ぎじゅつ多用たようして、「すべての戦闘せんとう、すべての射撃しゃげきしゅ」をニューロモルフィック対応たいおう部隊ぶたいのネットワークないでつなぐことをかんがえている。

法的ほうてき考慮こうりょ事項じこう[編集へんしゅう]

懐疑かいぎは、電子でんしてき人間にんげんてき、つまりニューロモルフィック技術ぎじゅつ適用てきようされる人間にんげんせい概念がいねん法的ほうてき適用てきようする方法ほうほうはないと主張しゅちょうしている。「スマートロボット」を合法ごうほうてき人物じんぶつとしてみとめるという欧州おうしゅう委員いいんかい提案ていあん反対はんたいする法律ほうりつがく、ロボット工学こうがく医学いがく倫理りんりがく専門せんもん285めい署名しょめいした書簡しょかんで、著者ちょしゃつぎのようにべている。「ロボットの法的ほうてき地位ちいは、自然人しぜんじんモデルに由来ゆらいするものではない。なぜなら、ロボットは、尊厳そんげん権利けんり完全かんぜんせい権利けんり報酬ほうしゅう権利けんり市民しみんけん権利けんりなどの人権じんけん保有ほゆうすることになり、人権じんけん直接ちょくせつ対決たいけつすることになる。これは、欧州おうしゅう連合れんごう基本きほんけん憲章けんしょうおよび人権じんけん基本きほんてき自由じゆう保護ほごのための条約じょうやくはんするものである[33]。」

所有しょゆうけん財産ざいさんけん[編集へんしゅう]

財産ざいさんけん人工じんこう知能ちのうをめぐっては、重要じゅうよう法的ほうてき議論ぎろんがある。Acohs Pty Ltd v. Ucorp Pty Ltdにおいて、オーストラリア連邦れんぽう裁判所さいばんしょ英語えいごばんのクリストファー・ジェサップ判事はんじは、製品せいひん安全あんぜんデータシートソースコードは、人間にんげん作成さくせいしたものではなく、ソフトウェア・インターフェイスによって生成せいせいされたものであるため、著作ちょさくけん英語えいごばん主張しゅちょうすることはできないとした[34]おな問題もんだいがニューロモルフィック・システムにもてはまる可能かのうせいがある。ニューロモルフィック・システムが人間にんげんのうをうまく模倣もほうし、オリジナルの作品さくひんした場合ばあいだれがその作品さくひん所有しょゆうけん主張しゅちょうできるのだろうか?

ニューロメモリスタ・システム[編集へんしゅう]

ニューロメモリスタ・システム(neuromemristive systems)は、神経しんけい可塑かそせい英語えいごばん実現じつげんするためにメモリスタ使用しよう焦点しょうてんてた、ニューロモルフィック・コンピューティングシステムのサブクラスである。ニューロモルフィック・エンジニアリングが生物せいぶつがくてき行動こうどう模倣もほう焦点しょうてんわせているのにたいし、ニューロメモリスタ・システムは抽象ちゅうしょう焦点しょうてんわせている[35]。たとえば、ニューロメモリスタ・システムは、大脳皮質だいのうひしつ微小びしょう回路かいろ動作どうさ詳細しょうさいを、抽象ちゅうしょうてきなニューラルネットワークモデルにえることができる[36]

ニューロンにヒントをた、しきい論理ろんり関数かんすう[37]のメモリスタによる実装じっそうがいくつか存在そんざいし、こうレベルのパターン認識にんしきアプリケーション[38]応用おうようされている。最近さいきん報告ほうこくされたおう用例ようれいでは、音声おんせい認識にんしき[39]かお認識にんしき[40]物体ぶったい認識にんしきなどがある。また、従来じゅうらいのデジタル論理ろんりゲートをえる用途ようともある[41][42]

理想りそうてき受動じゅどうメモリスタ回路かいろでは、回路かいろ内部ないぶメモリにかんする正確せいかく方程式ほうていしき(Caravelli-Traversa-Di Ventra方程式ほうていしき)がある[43]

物理ぶつりてきメモリスタネットワークの特性とくせい外部がいぶソースの関数かんすうとしてあらわすことができる。うえしきで、は「忘却ぼうきゃくのスケール定数ていすうは、メモリスタの限界げんかい抵抗ていこうのオフとオン回路かいろのソースのベクトル、回路かいろ基本きほんループの投影とうえいせんである。定数ていすうは、電圧でんあつ次元じげんち、メモリスタの特性とくせい関連かんれんしている。その物理ぶつりてき起源きげんは、導体どうたいない電荷でんか移動いどうである。たいかく行列ぎょうれつとベクトルはそれぞれメモリスタの内部ないぶであり、0から1のあいだつ。したがって、このしきでは、信頼しんらいせいたかめるためにメモリ追加ついか制約せいやくくわえる必要ひつようがある。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Monroe, D. (2014). “Neuromorphic computing gets ready for the (really) big time”. Communications of the ACM 57 (6): 13–15. doi:10.1145/2601069. 
  2. ^ Zhao, W. S.; Agnus, G.; Derycke, V.; Filoramo, A.; Bourgoin, J. -P.; Gamrat, C. (2010). “Nanotube devices based crossbar architecture: Toward neuromorphic computing”. Nanotechnology 21 (17): 175202. Bibcode2010Nanot..21q5202Z. doi:10.1088/0957-4484/21/17/175202. PMID 20368686. https://zenodo.org/record/3428659. 
  3. ^ The Human Brain Project SP 9: Neuromorphic Computing Platform - YouTube
  4. ^ carver mead website”. carvermead. 2021ねん4がつ10日とおか閲覧えつらん
  5. ^ Mead, Carver (1990). “Neuromorphic electronic systems”. Proceedings of the IEEE 78 (10): 1629–1636. doi:10.1109/5.58356. https://authors.library.caltech.edu/53090/1/00058356.pdf. 
  6. ^ a b c Neuromorphic Circuits With Neural Modulation Enhancing the Information Content of Neural Signaling | International Conference on Neuromorphic Systems 2020 (Report) (英語えいご). doi:10.1145/3407197.3407204. S2CID 220794387
  7. ^ Maan, A. K.; Jayadevi, D. A.; James, A. P. (2016-01-01). “A Survey of Memristive Threshold Logic Circuits”. IEEE Transactions on Neural Networks and Learning Systems PP (99): 1734–1746. arXiv:1604.07121. Bibcode2016arXiv160407121M. doi:10.1109/TNNLS.2016.2547842. ISSN 2162-237X. PMID 27164608. 
  8. ^ Zhou, You; Ramanathan, S. (2015-08-01). “Mott Memory and Neuromorphic Devices”. Proceedings of the IEEE 103 (8): 1289–1310. doi:10.1109/JPROC.2015.2431914. ISSN 0018-9219. https://zenodo.org/record/895565. 
  9. ^ Boddhu, S. K.; Gallagher, J. C. (2012). “Qualitative Functional Decomposition Analysis of Evolved Neuromorphic Flight Controllers”. Applied Computational Intelligence and Soft Computing 2012: 1–21. doi:10.1155/2012/705483. 
  10. ^ Farquhar, Ethan; Hasler, Paul. (May 2006). A field programmable neural array. 4114–4117. doi:10.1109/ISCAS.2006.1693534. ISBN 978-0-7803-9389-9 
  11. ^ MIT creates "brain chip"”. 2012ねん12月4にち閲覧えつらん
  12. ^ Poon, Chi-Sang; Zhou, Kuan (2011). “Neuromorphic silicon neurons and large-scale neural networks: challenges and opportunities”. Frontiers in Neuroscience 5: 108. doi:10.3389/fnins.2011.00108. PMC 3181466. PMID 21991244. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3181466/. 
  13. ^ Sharad, Mrigank; Augustine, Charles; Panagopoulos, Georgios; Roy, Kaushik (2012). "Proposal For Neuromorphic Hardware Using Spin Devices". arXiv:1206.3227 [cond-mat.dis-nn]。
  14. ^ a b Pickett, M. D.; Medeiros-Ribeiro, G.; Williams, R. S. (2012). “A scalable neuristor built with Mott memristors”. Nature Materials 12 (2): 114–7. Bibcode2013NatMa..12..114P. doi:10.1038/nmat3510. PMID 23241533. https://semanticscholar.org/paper/b6ba6f496ace2b947f111059663e76bb60e9efeb. 
  15. ^ Matthew D Pickett & R Stanley Williams (September 2013). “Phase transitions enable computational universality in neuristor-based cellular automata”. Nanotechnology (IOP Publishing Ltd) 24 (38): 384002. Bibcode2013Nanot..24L4002P. doi:10.1088/0957-4484/24/38/384002. PMID 23999059. 
  16. ^ Boahen, Kwabena (24 April 2014). “Neurogrid: A Mixed-Analog-Digital Multichip System for Large-Scale Neural Simulations”. Proceedings of the IEEE 102 (5): 699–716. doi:10.1109/JPROC.2014.2313565. 
  17. ^ Waldrop, M. Mitchell (2013). “Neuroelectronics: Smart connections”. Nature 503 (7474): 22–4. Bibcode2013Natur.503...22W. doi:10.1038/503022a. PMID 24201264. 
  18. ^ Benjamin, Ben Varkey; Peiran Gao; McQuinn, Emmett; Choudhary, Swadesh; Chandrasekaran, Anand R.; Bussat, Jean-Marie; Alvarez-Icaza, Rodrigo; Arthur, John V. et al. (2014). “Neurogrid: A Mixed-Analog-Digital Multichip System for Large-Scale Neural Simulations”. Proceedings of the IEEE 102 (5): 699–716. doi:10.1109/JPROC.2014.2313565. 
  19. ^ Involved Organizations”. 2013ねん3がつ2にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2013ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  20. ^ Human Brain Project”. 2013ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  21. ^ The Human Brain Project and Recruiting More Cyberwarriors” (2013ねん1がつ29にち). 2013ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  22. ^ Neuromorphic computing: The machine of a new soul, The Economist, 2013-08-03
  23. ^ Modha, Dharmendra (Aug 2014). “A million spiking-neuron integrated circuit with a scalable communication network and interface”. Science 345 (6197): 668–673. Bibcode2014Sci...345..668M. doi:10.1126/science.1254642. PMID 25104385. 
  24. ^ Fairfield, Jessamyn (2017ねん3がつ1にち). “Smarter Machines”. 2021ねん4がつ10日とおか閲覧えつらん
  25. ^ Davies, Mike (January 16, 2018). “Loihi: A Neuromorphic Manycore Processor with On-Chip Learning”. IEEE Micro 38 (1): 82–99. doi:10.1109/MM.2018.112130359. 
  26. ^ Why Intel built a neuromorphic chip” (英語えいご). ZDNet. 2018ねん8がつ17にち閲覧えつらん
  27. ^ Imec demonstrates self-learning neuromorphic chip that composes music”. IMEC International. 2019ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  28. ^ A Neuromorphic Chip That Makes Music”. IEEE Spectrum. 2019ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  29. ^ 2015 Study Panel (September 2016). Artificial Intelligence and Life in 2030 (PDF). One Hundred Year Study on Artificial Intelligence (AI100) (Report). Stanford University.
  30. ^ a b European Commission (2012ねん9がつ). “Special Eurobarometer 382: Public Attitudes Towards Robots”. European Commission. 2021ねん4がつ10日とおか閲覧えつらん
  31. ^ Aicardi, Christine (September 2018). “Accompanying technology development in the Human Brain Project: From foresight to ethics management”. Futures 102: 114–124. doi:10.1016/j.futures.2018.01.005. 
  32. ^ Lim, Daniel (2014-06-01). “Brain simulation and personhood: a concern with the Human Brain Project” (英語えいご). Ethics and Information Technology 16 (2): 77–89. doi:10.1007/s10676-013-9330-5. ISSN 1572-8439. 
  33. ^ Robotics Openletter | Open letter to the European Commission” (フランス語ふらんすご). 2019ねん5がつ10日とおか閲覧えつらん
  34. ^ Lavan. “Copyright in source code and digital products” (英語えいご). Lavan. 2019ねん5がつ10日とおか閲覧えつらん
  35. ^ 002.08 N.I.C.E. Workshop 2014: Towards Intelligent Computing with Neuromemristive Circuits and Systems - Feb. 2014”. digitalops.sandia.gov. 2019ねん8がつ26にち閲覧えつらん
  36. ^ C. Merkel and D. Kudithipudi, "Neuromemristive extreme learning machines for pattern classification," ISVLSI, 2014.
  37. ^ Maan, A. K.; Jayadevi, D. A.; James, A. P. (2016-01-01). “A Survey of Memristive Threshold Logic Circuits”. IEEE Transactions on Neural Networks and Learning Systems PP (99): 1734–1746. arXiv:1604.07121. Bibcode2016arXiv160407121M. doi:10.1109/TNNLS.2016.2547842. ISSN 2162-237X. PMID 27164608. 
  38. ^ Maan, A.K.; Kumar, D.S.; Sugathan, S.; James, A.P. (2015-10-01). “Memristive Threshold Logic Circuit Design of Fast Moving Object Detection”. IEEE Transactions on Very Large Scale Integration (VLSI) Systems 23 (10): 2337–2341. arXiv:1410.1267. doi:10.1109/TVLSI.2014.2359801. ISSN 1063-8210. 
  39. ^ Maan, A.K.; James, A.P.; Dimitrijev, S. (2015). “Memristor pattern recogniser: isolated speech word recognition”. Electronics Letters 51 (17): 1370–1372. doi:10.1049/el.2015.1428. hdl:10072/140989. https://semanticscholar.org/paper/48d3ab11ec6e213b62f11eedcfb7b7febb058674. 
  40. ^ Maan, Akshay Kumar; Kumar, Dinesh S.; James, Alex Pappachen (2014-01-01). “Memristive Threshold Logic Face Recognition”. Procedia Computer Science. 5th Annual International Conference on Biologically Inspired Cognitive Architectures, 2014 BICA 41: 98–103. doi:10.1016/j.procs.2014.11.090. 
  41. ^ James, A.P.; Francis, L.R.V.J.; Kumar, D.S. (2014-01-01). “Resistive Threshold Logic”. IEEE Transactions on Very Large Scale Integration (VLSI) Systems 22 (1): 190–195. arXiv:1308.0090. doi:10.1109/TVLSI.2012.2232946. ISSN 1063-8210. 
  42. ^ James, A.P.; Kumar, D.S.; Ajayan, A. (2015-11-01). “Threshold Logic Computing: Memristive-CMOS Circuits for Fast Fourier Transform and Vedic Multiplication”. IEEE Transactions on Very Large Scale Integration (VLSI) Systems 23 (11): 2690–2694. arXiv:1411.5255. doi:10.1109/TVLSI.2014.2371857. ISSN 1063-8210. 
  43. ^ Caravelli (2017). “The complex dynamics of memristive circuits: analytical results and universal slow relaxation”. Physical Review E 95 (2): 022140. arXiv:1608.08651. Bibcode2017PhRvE..95b2140C. doi:10.1103/PhysRevE.95.022140. PMID 28297937. 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]