ハーヴェイ・ワインスタイン

ハーヴェイ・ワインスタイン Harvey Weinstein
2014年ねん
生年月日せいねんがっぴ	(1952-03-19) 1952年ねん3月19日にち（72歳さい）
出生しゅっしょう地ち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ニューヨーク州しゅうニューヨーク市しフラッシング
国籍こくせき	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
配偶はいぐう者しゃ	イヴ・チルトン（1986年ねん - 2004年ねん） ジョージナ・チャップマン（2007年ねん - 2017年ねん）
著名ちょめいな家族かぞく	ボブ・ワインスタイン（弟おとうと）
主おもな作品さくひん
プロデュース作品さくひん 『パルプ・フィクション』 『イングリッシュ・ペイシェント』 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立たびだち』 『恋こいにおちたシェイクスピア』 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 『シカゴ』『キル・ビル』 『マスター・アンド・コマンダー』 『コールド マウンテン』 『華氏かし911』『アビエイター』 『イングロリアス・バスターズ』 『英国えいこく王おうのスピーチ』『アーティスト』 『LION/ライオン 〜25年ねん目めのただいま〜』
受賞じゅしょう アカデミー賞しょう 作品さくひん賞しょう 1998年ねん『恋こいにおちたシェイクスピア』 英国えいこくアカデミー賞しょう 作品さくひん賞しょう 1998年ねん『恋こいにおちたシェイクスピア』 アカデミー友愛ゆうあい賞しょう 2002年ねん その他たの賞しょう 大だい英えい帝国ていこく勲章くんしょう (後のちに剥奪はくだつ)

ハーヴェイ・ワインスタイン（Harvey Weinstein [ˈhɑɚvi ˈwaɪ̯nstiːn]、1952年ねん3月19日にち - ）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの元もと映画えいがプロデューサー、有罪ゆうざい判決はんけつを受うけた性せい犯罪はんざい者しゃである。

大学だいがく在学ざいがく中ちゅうに創設そうせつした映画えいがプロダクション「ミラマックス」を成功せいこうさせてハリウッドで大おおきな影響えいきょう力りょくを誇ほこったが、2017年ねんに過去かこの性せい暴力ぼうりょくおよび性的せいてき虐待ぎゃくたいとその隠蔽いんぺい工作こうさくが発覚はっかくして逮捕たいほされた。その後ご有罪ゆうざい判決はんけつを受うけ、2024年ねん現在げんざいも刑務所けいむしょに収監しゅうかんされている。

概要がいよう

1980年代ねんだいに急きゅう成長せいちょうしたアメリカの映画えいがプロダクション「ミラマックス」の設立せつりつ者しゃであり、2005年ねんからは弟おとうとのボブと共ともにワインスタイン・カンパニーを経営けいえいした。

少数しょうすうの大手おおて映画えいが会社かいしゃが支配しはいしていた当時とうじのアメリカ映画えいが界かいで、すぐれた作品さくひんを次々つぎつぎに手てがける新興しんこうプロダクションとして注目ちゅうもくされ、しだいにアカデミー賞しょうノミネート作品さくひんの常連じょうれんとなった。ワインスタイン自身じしんも『恋こいにおちたシェイクスピア』でプロデューサーとしてアカデミー作品さくひん賞しょうを受賞じゅしょうしている。

ワインスタインは、若わかいが有望ゆうぼうな監督かんとくや俳優はいゆう・脚本きゃくほん家かの才能さいのうを見抜みぬいて作品さくひんを任まかせ、興行こうぎょうを成功せいこうにみちびく手腕しゅわんが優すぐれていたとされ、ミラマックスを成長せいちょうさせる過程かていで、ワインスタインは米国べいこく映画えいが界かいの実力じつりょく者しゃとして業界ぎょうかい内ないで非常ひじょうに大おおきな影響えいきょう力りょくを持もつようになった。ミラマックス社しゃの最盛さいせい期きには、ハリウッドだけでなくカンヌやヴェニス、ベルリンなど世界せかいの主要しゅよう映画えいが祭さいをプライベートジェットでまわって自社じしゃ作品さくひんを売うり込こむ豪華ごうかなキャンペーンを展開てんかいしていた。

しかし2017年ねん、ワインスタインが長年ながねんにわたって多数たすうの女性じょせいを暴行ぼうこうし、さらに被害ひがい者しゃが事件じけんを口外こうがいしないよう口止くちどめ工作こうさくを行おこなってきたことが大おおきく報道ほうどうされた。一連いちれんの報道ほうどうの影響えいきょうを受うけてワインスタイン・カンパニーは破産はさん、ワインスタイン自身じしんも性せい暴力ぼうりょくや強姦ごうかんなどの罪つみで起訴きそされ、2022年ねんにはニューヨークの裁判所さいばんしょで禁錮きんこ23年ねん、2023年ねんにはロサンゼルスの裁判所さいばんしょで更さらに禁錮きんこ16年ねんを上乗うわのせする判決はんけつを受うける。

この事件じけんはアメリカ社会しゃかいで大おおきな衝撃しょうげきを与あたえ、性せい暴力ぼうりょく・セクハラを受うけていた女性じょせいたちが声こえを上あげる「＃MeToo運動うんどう」と呼よばれる世界せかい的てきな社会しゃかい現象げんしょうへとつながった。

表記ひょうきと発音はつおん

姓せいの原音げんおんに近ちかいカタカナ表記ひょうきは「ワインスティーン」である。アメリカのテレビ番組ばんぐみでも「ワインスティーン」の発音はつおんが主流しゅりゅうである。BBCの記事きじの日本語にほんご版ばんでも、「ワインスティーン」としている。日本にっぽんメディアではNHKがワインスティーンと表記ひょうきしている。日本にっぽんのメディアによる表記ひょうきは、「ワインスタイン」の表記ひょうきが主流しゅりゅう。名なは原音げんおんでは「ハーヴィ−」、日本にっぽんでは「ハーヴェイ」「ハーベイ」などと表記ひょうきされる。

経歴けいれき

生おい立たち

東欧とうおうから移民いみんしたユダヤ人じんでダイヤモンド加工かこう業者ぎょうしゃのマックス・ワインスタイン（Max Weinstein）を父ちち、ミリアム（Miriam）を母ははとして、1952年ねんにニューヨーク市しのクイーンズで生うまれた。2年ねん後ごに弟おとうとのボブが誕生たんじょう。

ワインスタインは幼おさないころから読書どくしょ家かで、芸能げいのう界かいへの憧あこがれがつよく、有名人ゆうめいじんのゴシップや新あたらしい映画えいがの動向どうこうに詳くわしかった。早はやくも10代後半こうはんに弟おとうとボブらと共ともに制作せいさく会社かいしゃ「ハーヴェイ&コーキー・プロダクション」を立たち上あげ、ロック・コンサートのプロデュース・運営うんえいを始はじめている。

地元じもとの高校こうこうを卒業そつぎょう後ご、ニューヨーク州立しゅうりつ大学だいがくバッファロー校こうに進学しんがくした。

ミラマックス設立せつりつ

兄弟きょうだいはこのころニューヨークの映画えいが館かんでトリュフォー『大人おとなは判わかってくれない』を鑑賞かんしょうして深ふかい感銘かんめいを受うけ、「アートハウス映画えいが」と呼よばれていた芸術げいじゅつ性せいの強つよい作品さくひんや外国がいこく映画えいがに傾倒けいとうするようになる。

そして大学だいがく在学ざいがく中ちゅうの1979年ねん、映画えいがプロダクション「ミラマックス (Miramax)」を設立せつりつする。この社名しゃめいは、彼かれらの両親りょうしんの名な（ミリアムとマックス）にちなんでいる。

初はじめて公開こうかいした作品さくひんはポール・マッカートニーのコンサート映画えいが『ROCK SHOW』（1980年ねん）だった。1980年代ねんだい初頭しょとう、ミラマックスは人権じんけん組織そしきアムネスティ・インターナショナルの映画えいが2本ほんの権利けんりを得えた。ワインスタイン兄弟きょうだいはオリジナル版ばんのプロデューサーのマーティン・ルイスと協力きょうりょくしてアメリカ市場いちば向むけに2本ほんの映画えいがを1本ほんに編集へんしゅうし、これがミラマックス初はじめてのヒット作さくとなった。アムネスティはこの映画えいがによって多額たがくの資金しきんを手てにし、そしてアメリカでの知名度ちめいど上昇じょうしょうに繋つながったとしている。

映画えいが界かいでの成功せいこう

2002年ねんのカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいにて

兄弟きょうだいのミラマックス社しゃは、当時とうじのアメリカで興行こうぎょう的てきにはふるわないのが当然とうぜんと思おもわれていたアートハウス映画えいがやドキュメンタリー映画えいがを次々つぎつぎに成功せいこうさせて、広ひろく注目ちゅうもくを集あつめるようになる。

ミラマックスの創設そうせつ初期しょきにとくに大おおきな成功せいこうをおさめたのは、著名ちょめいなドキュメンタリー映画えいが作家さっかエロール・モリスの作品さくひん（The Thin Blue Line）や、『セックスと嘘うそとビデオテープ』、『コックと泥棒どろぼう、その妻つまと愛人あいじん』、『アタメ』などで、これらはいずれも興行こうぎょう的てきに大だいヒットしてアメリカ映画えいが界かいの常識じょうしきをくつがえしたうえ、批評ひひょう家かからも高たかい評価ひょうかを受うけた。

さらに1993年ねんに『クライング・ゲーム』を世界せかい的てきにヒットさせ、これはディズニーに8000万まんドル（約やく80億おく円えん）で売却ばいきゃくされている。

翌よく1994年ねんにはクエンティン・タランティーノ監督かんとくの『パルプ・フィクション』を製作せいさく、1996年ねんには『イングリッシュ・ペイシェント』でミラマックスの作品さくひんとしては初はじめてアカデミー作品さくひん賞しょう受賞じゅしょうを果はたした。

その後ごも、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立たびだち』（1997年ねん）など現在げんざいも高たかく評価ひょうかされる作品さくひんを作つくりつづけ、ワインスタイン自身じしんも『恋こいにおちたシェイクスピア』（1998年ねん）のプロデュースによりアカデミー作品さくひん賞しょうを受賞じゅしょうした。ミラマックス作品さくひんは2005年ねんまでに249個こものアカデミー賞しょうノミネートを獲得かくとくしている。

2005年ねんに兄弟きょうだいはミラマックス社しゃと所有しょゆうする作品さくひんの権利けんりを売却ばいきゃく、新あらたに「ワインスタイン・カンパニー」を設立せつりつ。ゴールドマン・サックス社しゃ等とうと数すう百ひゃく億おく円えんのファンドを組くんでアジア市場いちば、とくに中国ちゅうごくの映画えいが市場いちばへの進出しんしゅつをもくろんで華はなやかな売うり込こみキャンペーンを展開てんかいした。

性せい犯罪はんざい　

概要がいよう

2017年ねん10月がつ、『ニューヨークタイムズ』紙しがワインスタインによる数すう十じゅう年ねんにおよぶ性せい暴力ぼうりょくおよび性的せいてき虐待ぎゃくたいの実態じったいを告発こくはつする記事きじを掲載けいさいした。記事きじによると、ワインスタインは1990年代ねんだいから社内しゃないの女性じょせいスタッフや自社じしゃ作品さくひんに出演しゅつえんする女優じょゆう、若わかい女優じょゆう志願しがん者しゃなどに性的せいてき暴行ぼうこうと虐待ぎゃくたいを繰くり返かえしていた。しかしワインスタインが、事件じけんを口外こうがいすれば映画えいが界かいにいられなくするなどと被害ひがい者しゃを脅迫きょうはくしたほか、一部いちぶの被害ひがい者しゃに対たいしては口止くちどめ料りょうを払はらって守秘しゅひ義務ぎむを含ふくむ示談じだん契約けいやくを結むすんでいたため、長年ながねんにわたって発覚はっかくしなかった。

記事きじではミラマックスの作品さくひんに出演しゅつえんしたアシュレイ・ジャッド、グウィネス・パルトロウといった著名ちょめいな女優じょゆうが被害ひがいを告発こくはつしたほか、ワインスタインの元もとアシスタントらも実名じつめいで被害ひがいの様子ようすを詳細しょうさいに語かたり、大おおきな衝撃しょうげきを与あたえた。遅おくれて『ニューヨーカー』誌しにもワインスタインの性せい暴力ぼうりょくの実態じったいを追おう長文ちょうぶんの記事きじが掲載けいさいされ、ここでは彼かれが元もと諜報ちょうほう員いんらのチームを雇用こようして被害ひがい者しゃの弱よわみを握にぎるため身辺しんぺん調査ちょうさをさせたり、ジャーナリストの取材しゅざいを妨害ぼうがい・攪乱かくらんさせたりしていたことも明あきらかにされた。

これらの記事きじが大おおきなきっかけとなり、アメリカのエンターテイメント業界ぎょうかいで「自分じぶんも同様どうようの被害ひがいを受うけた」とする告発こくはつが現あらわれるようになり、著名ちょめいなTV番組ばんぐみ司会しかい者しゃや俳優はいゆうが解雇かいこされるケースが相次あいつぐことになる。

「ワインスタイン効果こうか」も参照さんしょう

ワインスタイン・カンパニーは、報道ほうどうによる新規しんきビジネスの停止ていしなど影響えいきょうがきわめて大おおきく、翌よく2018年ねん3月がつに破産はさん申請しんせいした。

ワインスタインは、記事きじが出でた直後ちょくごに同社どうしゃから解雇かいこ。翌年よくねん5月がつには過去かこの強姦ごうかん、性せい犯罪はんざい行為こうい、性的せいてき虐待ぎゃくたいなどの容疑ようぎでニューヨーク警察けいさつに逮捕たいほされた。その後ご、2020年ねん6月がつに有罪ゆうざい評決ひょうけつを受うけて禁固きんこ23年ねんの刑けいをい渡いわたされ、ワインスタインはかつて映画えいがの仕事しごとを始はじめたニューヨーク州しゅうバッファローの刑務所けいむしょに収監しゅうかんされる。

2022年ねん6月8日にちには、イギリス検察けんさつ当局とうきょくが1996年ねん8月がつにロンドンで女性じょせいに対たいし2件けんの暴行ぼうこうを行おこなった容疑ようぎでワインスタインを起訴きそ、さらに同年どうねん、ロサンゼルスでも2004年ねん〜2013年ねんにかけて行いった強姦ごうかんなど11件けんの罪つみで起訴きそされた。2023年ねん2月がつ23にカリフォルニア州しゅうロサンゼルスの裁判所さいばんしょから禁錮きんこ16年ねんをい渡いわたされた。

ニューヨークタイムズ社しゃによる一連いちれんの報道ほうどうは、取材しゅざいの中心ちゅうしんとなった記者きしゃジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーによって著作ちょさくにまとめられ、2022年ねんには同書どうしょを原作げんさくとする映画えいが『SHE SAID/シー・セッド その名なを暴あばけ』が公開こうかいされた。

2024年とし4月がつ26日にち、ニューヨーク州しゅう最高裁さいこうさいは禁錮きんこ23年ねんとした一いち審しん判決はんけつを破棄はきした。起訴きその対象たいしょうではない女性じょせいの被害ひがい証言しょうげんを認みとめたことが不適切ふてきせつだったとして、裁判さいばんのやり直なおしが必要ひつようだと判断はんだんした。ただ、カリフォルニア州しゅうでの事件じけんで禁錮きんこ16年ねんをい渡いわたされているため、同どう州しゅうに移送いそうされて服役ふくえきを続つづける見通みとおし。

ワインスタイン側がわの反応はんのう

『ニューヨークタイムズ』が発表はっぴょうした最初さいしょの記事きじで、ワインスタイン側がわの声明せいめいが引用いんようされている。この中なかでワインスタインは、「今いまは自分じぶんが育そだった1960年代ねんだいから70年代ねんだいの文化ぶんかとは異ことなることを理解りかいしていなかった」「同僚どうりょうに対たいする過去かこのふるまいが多おおくの苦痛くつうをもたらしたことを謝罪しゃざいする」などと述のべていた。しかしその後ご、ワインスタイン自身じしんはこの声明せいめいをひるがえし、代理人だいりにんを通とおして「ハラスメントに関かんする一連いちれんの報道ほうどうは虚偽きょぎである」などと主張しゅちょうするようになった。

こうしたワインスタインの姿勢しせいに対たいし、弟おとうとのボブは「兄あにの後悔こうかいの念ねんと被害ひがい者しゃへの謝罪しゃざいの言葉ことばは空虚くうきょなものです。」「兄あには自みずからを世界せかい有数ゆうすうの嘘うそつきであると証明しょうめいしてしまいました。兄あには助たすけを求もとめているというよりも、むしろ他者たしゃを非難ひなんしているように見みえます。兄あにの主張しゅちょうは何なにから何なにまで不誠実ふせいじつです。」と厳きびしく批判ひはんする一方いっぽう、「兄あにに必要ひつような助たすけがあることを祈いのっています。」と述のべている。

報道ほうどうへの反響はんきょう

一連いちれんの報道ほうどうで明あきらかになったワインスタインの行為こういに対たいして、ジェニファー・ローレンスやメリル・ストリープ、ジュディ・デンチ、ジェシカ・チャステインらハリウッドの関係かんけい者しゃが厳きびしく非難ひなんするコメントを発はっしている。グレン・クローズは本件ほんけんに関かんして発はっしたコメントの中なかで、ワインスタインがセクハラを行おこなっているという噂うわさが長ながらく業界ぎょうかい内ないに存在そんざいしていたことを証言しょうげんしている。

同月どうげつ10日にちには、ワインスタインにレイプされたと訴うったえる女性じょせいたちの証言しょうげんが『ザ・ニューヨーカー』上じょうに掲載けいさいされた。11日にち、ワインスタイン・カンパニーは彼かれを非難ひなんするコメントを重役じゅうやく陣じんの連名れんめいで発表はっぴょうした。12日にちには、ワインスタインが当時とうじ未成年みせいねんの女優じょゆうに飲酒いんしゅを勧すすめた上うえでセクハラ発言はつげんを行おこなったとの告発こくはつが報ほうじられた。

また、ジェーン・フォンダは今回こんかいの報道ほうどうの1年ねんほど前まえにワインスタインがセクハラを行おこなっている事実じじつを把握はあくしていたとインタビューで述のべた。フォンダはその事実じじつをすぐに公おおやけにしなかったことを後悔こうかいしているとも語かたった。なお、リンジー・ローハンはワインスタインを擁護ようごするビデオコメントを自身じしんのInstagramに投稿とうこうしたが、その後ごすぐに削除さくじょしている。

2017年ねん12月7日にち、ミラ・ソルヴィノは『ハリウッド・レポーター』のコラムで「ワインスタインの性的せいてき強要きょうようを拒絶きょぜつしたことが、自分じぶんのキャリアに悪影響あくえいきょうを与あたえたのではないか」という主旨しゅしのことを述のべた。15日にち、ピーター・ジャクソンがソルヴィノの主張しゅちょうを裏付うらづけるような証言しょうげんをした。

1998年ねん、ジャクソンはワインスタイン率ひきいるミラマックスの出資しゅっしを受うけて『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの製作せいさくを進すすめていたが、その際さい、同社どうしゃから「以前いぜんに散々さんざんな目めに遭あったので、アシュレー・ジャッドとミラ・ソルヴィノは起用きようしないように」と言いわれたのだという。ジャクソンはその要求ようきゅうの裏うらにあった真実しんじつについて知しらなかったと述のべつつも、結果けっか的てきに2人ふたりのキャリアを損そこなったことについて謝罪しゃざいしている。翌日よくじつ、テリー・ツワイゴフもジャクソンと同様どうようの証言しょうげんをした。

一方いっぽうで、セクハラや性せい暴力ぼうりょくを告発こくはつした女性じょせいたちに対たいするバッシングも発生はっせいした。特とくにイタリアでは、告発こくはつ者しゃの一人ひとりであったアーシア・アルジェントが攻撃こうげきの対象たいしょうとなり、ジャーナリストのヴィットリオ・フェルトリは「性行為せいこういは合意ごういの上うえで見返みかえりを得えており、レイプとは言いえない。アルジェントが今いまさら告発こくはつするのはおかしい」と発言はつげんし、元もと下院かいん議員ぎいんのヴィットーリオ・スガルビは「ワインスタイン氏しこそ真しんの被害ひがい者しゃである」と発言はつげんした。こうしたバッシングを受うけてアルジェントはイタリアからドイツに移住いじゅうした。

映画えいが界かいの動うごき

2017年ねん10月がつ9日にち、アップル社しゃはワインスタイン・カンパニー（TWC）と共同きょうどうで製作せいさくする予定よていだったエルヴィス・プレスリーの伝記でんきドラマへの関与かんよを打うち切きると発表はっぴょうした。12日にち、出版しゅっぱん社しゃのアシェットがTWC傘下さんかのワインスタイン・ブックスとの提携ていけい関係かんけいを解消かいしょう。13日にち、Amazonはデヴィッド・O・ラッセルが手掛てがける予定よていだったTWC製作せいさくのテレビドラマシリーズの発注はっちゅうをキャンセルすると発表はっぴょうした。18日にち、チャニング・テイタムはマシュー・クイックの小説しょうせつ『Forgive Me, Leonard Peacock』の映画えいが化かをTWCと共同きょうどうで進すすめていたが、その計画けいかくを一時いちじ中断ちゅうだんするというコメントを出だした。後のちにテイタムはTWCとの絶縁ぜつえんを宣言せんげんした。

2017年ねん10月がつ12日にち、英国えいこく映画えいがテレビ芸術げいじゅつアカデミーはワインスタインの会員かいいん資格しかくを一時いちじ停止ていしすると発表はっぴょうした。14日にち、アメリカの映画えいが芸術げいじゅつ科学かがくアカデミー（AMPAS）が理事りじ会かいを開催かいさいし、評決ひょうけつの結果けっか「ワインスタインを団体だんたいより追放ついほうする」ことを決定けっていして発表はっぴょうした。

政界せいかいへの影響えいきょう

ワインスタインは民主党みんしゅとうの支持しじ者しゃとして多額たがくの資金しきん援助えんじょを行おこなっていたこともあって、今回こんかいの一いち件けんは政界せいかいを巻まき込こむ騒動そうどうにまで発展はってんした。バラク・オバマやヒラリー・クリントンらが相次あいついでワインスタインを批判ひはんするコメントを公表こうひょうしている。また、共和党きょうわとう選出せんしゅつの大統領だいとうりょうであるドナルド・トランプは「ワインスタイン氏しと知己ちきになってから久ひさしいが、こういう話はなしを聞きいても驚おどろかない。」「彼かれの行動こうどうは不適切ふてきせつなものだった。」と述のべた。

#MeToo運動うんどうへの波及はきゅう

ワインスタインによる性せい犯罪はんざい報道ほうどう以降いこう、他たの映画えいが関係かんけい者しゃに対たいする告発こくはつも相次あいついで行おこなわれた。この動うごきはワインスタイン効果こうか（en:Weinstein effect）又または#MeToo運動うんどうと呼よばれている。

アマゾン・スタジオズのロイ・プライス社長しゃちょう（当時とうじ） や『バグジー』で知しられる脚本きゃくほん家かのジェームズ・トバック、映画えいが監督かんとくのブレット・ラトナー、俳優はいゆうのケヴィン・スペイシー、ダスティン・ホフマンが過去かこにセクハラを行おこなったと告発こくはつされている。

MeToo運動うんどうの影響えいきょうは、映画えいが界かいだけではなく政治せいじの世界せかいにも波及はきゅうした。11月1日にちには過去かこのセクハラ行為こういを理由りゆうにマイケル・ファロン英えい国防こくぼう相しょうが辞任じにんするに至いたった。また、労働党ろうどうとうの幹部かんぶにレイプされたという告発こくはつも出でている。

『タイム』誌しは、2017年ねんのパーソン・オブ・ザ・イヤーに「セクハラ・性せい犯罪はんざいの告発こくはつ者しゃ」を選えらんだ。

その他た

女優じょゆうに服装ふくそうを強要きょうよう

ワインスタインは、妻つま（当時とうじ）のジョージナ・チャップマンが経営けいえいするブランド「マルケーザの服ふく」を着用ちゃくようすることを、女優じょゆうたちに強要きょうようしていたとも報ほうじられている。ワインスタイン・カンパニー配給はいきゅうの『トランスアメリカ』（2005年ねん）で主演しゅえんを務つとめたフェリシティ・ハフマンは「マルケーザの服ふくを着きないならば、俺おれはお前まえの賞しょうレースキャンペーンをやらんぞ」と脅迫きょうはくされたと証言しょうげんしている。

スキャンダル潰つぶし

『ニューヨークタイムズ』にやや遅おくれてワインスタインの性せい暴力ぼうりょくを報道ほうどうしたローナン・ファローは、『ニューヨーカー』に掲載けいさいした記事きじをもとに、2019年ねんに著書ちょしょ『キャッチ・アンド・キル』を刊行かんこう。ここでファローは、ワインスタインが、密ひそかに契約けいやくを結むすんだ出版しゅっぱん社しゃによる偽装ぎそう取材しゅざいや元もとイスラエル諜報ちょうほう員いんによる特殊とくしゅ技能ぎのうのチーム等とうを通つうじて被害ひがい者しゃの情報じょうほうを入手にゅうしゅし、周辺しゅうへん調査ちょうさにより被害ひがい者しゃのスキャンダルを入手にゅうしゅしたうえで、脅迫きょうはくや買収ばいしゅうによって自みずからのスキャンダル潰つぶしを行おこなおうとしたり、スキャンダルを調査ちょうさしているメディアに圧力あつりょくをかけるなどしていたと述のべている。

評価ひょうか

ワインスタインは英国えいこくの映画えいが産業さんぎょうへの貢献こうけんが認みとめられ、大だい英えい帝国ていこく勲章くんしょうのコマンダーを授与じゅよされた（その後ご、前述ぜんじゅつの刑事けいじ事件じけんにより褫奪ちだつ）。また、ミラマックスでアメリカでの外国がいこく映画えいがの存在そんざいと人気にんきを高たかめる努力どりょくをしたことが認みとめられ、ニューヨークのフランス領事館りょうじかんより芸術げいじゅつ文化ぶんか勲章くんしょうシュヴァリエ（騎士きし）が贈おくられた。

オスカー・シーズンには自身じしんの作品さくひんにアカデミー賞しょうを受賞じゅしょうさせるために積極せっきょく的てきなキャンペーンを行おこなっており、後のちに映画えいが芸術げいじゅつ科学かがくアカデミーがそのような行為こういを禁止きんしさせるに至いたった。

映画えいが以外いがいの活動かつどう

ワインスタインはエイズ、糖尿とうにょう病びょう、多発たはつ性せい硬化こうか症しょうなどの問題もんだいに熱心ねっしんである。彼かれは、ニューヨーク市しの貧困ひんこん問題もんだいに取とり組くむ非ひ営利えいり団体だんたいであるボード・オブ・ロビン・フッドの会員かいいんである。

民主党みんしゅとうの支持しじ者しゃであり、2008年ねんの大統領だいとうりょう選せんではヒラリー・クリントンを応援おうえんしていると報ほうじられた。

私生活しせいかつ

2010年ねん8月がつ29日にち、妻つまのジョージナ・チャップマンが女児じょじを出産しゅっさんした。その他たにも前妻ぜんさいとの娘むすめが二に人にんいる。上記じょうきの性せい暴力ぼうりょく報道ほうどうののち離婚りこん。

愛煙あいえん家かであり、毎日まいにち数すう本ほんのダイエットコークを愛飲あいいんしていた。

2020年ねん3月がつ22日にち、新型しんがたコロナウイルスの検査けんさで陽性ようせい反応はんのうが検出けんしゅつされ、収監しゅうかんされているニューヨーク州しゅうの刑務所けいむしょ内ないで隔離かくりされていることが報ほうじられた。

性格せいかく・その他た

• 「ハーヴェイ・シザーハンズ」とも揶揄やゆされており、買かい付つけた作品さくひんをそのまま公開こうかいする事ことはまずなく、長期間ちょうきかんに渡わたる再さい編集へんしゅう、再さい撮影さつえい、更さらにはマーケティング試写ししゃでのアンケート結果けっかの数字すうじが上昇じょうしょうするまで絶対ぜったいに公開こうかいしないスタンスを取とっている。日本にっぽん映画えいが『Shall we ダンス?』の買かい付つけ後ご、1年ねん近ちかくにも及およぶこうしたプロセスが敢行かんこうされた（周防すおう正行まさゆき監督かんとく著ちょ『Shall we ダンス？アメリカに行いく』より。文春ぶんしゅん文庫ぶんこ刊かん）。なお、ミラマックス社しゃの元もと重役じゅうやくのマーク・ギル（現げんザ・フィルム・デパートメント社しゃ社長しゃちょう）はラジオのインタビューで「ハーヴェイ・シザーハンズとは私わたし自身じしんの事ことだ」と告白こくはくしており、ワインスタインの指示しじを請うけ負おい、実際じっさい、再さい編集へんしゅうを実行じっこうしていたのはギル自身じしんであった事ことを明あかした。
• 『イン・ザ・ベッドルーム』はサンダンス映画えいが祭さいで絶賛ぜっさんされたが、ワインスタインのミラマックス社しゃに買かい上あげられてしまった。ワインスタインが作品さくひんを編集へんしゅうしてしまうことを恐おそれた監督かんとくトッド・フィールドは友人ゆうじんであるトム・クルーズに相談そうだんした。トム・クルーズは「再さい編集へんしゅうを拒否きょひするのではなく、再さい編集へんしゅう版ばんが試写ししゃ会かいで酷評こくひょうされるのを待まって、オリジナル版ばんの公開こうかいを交渉こうしょうしろ」とアドバイスし、その計画けいかくは成功せいこうして映画えいがはヒットし、アカデミー賞しょう5部門ぶもんにノミネートされた。
• 2013年ねん1月がつ10日とおか、セス・マクファーレンとエマ・ストーンが第だい85回かいアカデミー賞しょうのノミネート者しゃを発表はっぴょうした。助演じょえん女優じょゆう賞しょうの候補者こうほしゃの中なかに、ワインスタイン・カンパニーが配給はいきゅうした『世界せかいにひとつのプレイブック』に出演しゅつえんしたジャッキー・ウィーヴァーの名前なまえがあった。ウィーヴァーは賞しょうレースの前哨ぜんしょう戦せんでほとんど名前なまえが挙あがっていなかったため、このことは少すくなからぬ驚おどろきを持もって受うけ止とめられたと共ともに、ワインスタインの猛烈もうれつなプロモーションの影響えいきょうがあったことが容易よういに推察すいさつされた。5人にんの名前なまえが読よみ上あげられた後のち、マクファーレンは「おめでとう、皆みなさんはもうハーヴェイ・ワインスタインに媚こびを売うる必要ひつようはなくなりました。」と発言はつげんした。当時とうじ、この発言はつげんは痛烈つうれつなジョークとして受うけ止とめられたが、この発言はつげんの裏うらには別べつの意味いみがあった。ノミネーション発表はっぴょう以前いぜんに、マクファーレンは映画えいがで共演きょうえんした女優じょゆうから「ワインスタインからホテルでセクハラを受うけた」と相談そうだんされていた。ワインスタインを揶揄やゆしたのはその怒いかりと不快ふかい感かんを抑おさえ込ごめなかったからだという。
• 2013年ねん、ハーヴェイと娘むすめのリリーの発案はつあんで第だい85回かいアカデミー賞しょうの作品さくひん賞しょうをミシェル・オバマが発表はっぴょうすることになった。このことは当日とうじつまで授賞じゅしょう式しきのプロデューサーとホワイトハウスのスタッフしか知しらなかった。しかし、イランとアメリカの関係かんけいが悪化あっかする中なか、作品さくひん賞しょうが『アルゴ』に渡わたったこともあり、あらぬ憶測おくそくや「政治せいじ色しょくが強つよい」という批判ひはんを招まねく結果けっかとなった。
• 2014年ねん、イギリスの人気にんきグループワン・ダイレクションのメンバーであるハリー・スタイルズに「自分じぶんの３人にんの娘むすめとデートすれば、好すきなハリウッド映画えいがに出演しゅつえんできる」と持もちかけて物議ぶつぎを醸かもした。
• 2014年ねん3月がつに開催かいさいされた第だい86回かいアカデミー賞しょうの授賞じゅしょう式しきにおいて、司会しかいのエレン・デジェネレスが会場かいじょうのドルビー・シアターまで宅配たくはいピザを頼たのんだ。そのチップの回収かいしゅうの際さいに、エレンから「ハーヴェイ、あなたお金持かねもちなんだからチップたくさん出だしてよ！｣と言いわれた。

主おもなプロデュース作品さくひん

• 『トゥルー・ロマンス』 - True Romance (1993)
• 『ブルー・イン・ザ・フェイス』 - Blue in the Face (1995)
• 『ビューティフル・ガールズ』 - Beautiful Girls (1995)
• 『ウェールズの山やま』 - The Englishman Who Went up a Hill but Came down a Mountain (1995)
• 『クロッシング・ガード』 - The Crossing Guard (1995)
• 『スクリーム』 - Scream (1996)
• 『イングリッシュ・ペイシェント』 - The English patient (1996)
• 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立たびだち』 - Good Will Hunting (1997)
• 『ゴッド・アーミー/復讐ふくしゅうの天使てんし』 - The Prophecy II (1997)
• 『もののけ姫ひめ』 - PRINCESS MONONOKE (1997) ※英語えいご版ばん・製作せいさく総そう指揮しき
• 『恋こいにおぼれて』 - Addicted to Love (1997)
• 『ジャッキー・ブラウン』 - Jackie Brown (1997)
• 『ベルベット・ゴールドマイン』 - Velvet Goldmine (1998)
• 『ラウンダーズ』 - Rounders (1998)
• 『パラサイト』 - The Faculty (1998)
• 『恋こいにおちたシェイクスピア』- Shakespeare in Love (1998)
• 『シーズ・オール・ザット』 - She's All That (1999)
• 『恋こいの骨折ほねおり損ぞん』 - Love's Labour's Lost (1999)
• 『最終さいしゅう絶叫ぜっきょう計画けいかく』 - Scary Movie (2000)
• 『マレーナ』 - Malèna (2000)
• 『ショコラ』 - Chocolat (2000)
• 『スパイキッズ』 - Spy Kids (2001)
• 『アザーズ』 - Los Otros (2001)
• 『アイリス』 - Iris (2001)
• 『ロード・オブ・ザ・リング』 - The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (2001)
• 『シッピング・ニュース』 - The Shipping News (2001)
• 『ロード・オブ・ザ・リング/二ふたつの塔とう』 - The Lord of the Rings: The Two Towers (2002)
• 『リベリオン』 - Equilibrium (2002)
• 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 - Gangs of New York (2002)
• 『シカゴ』 - Chicago (2002)
• 『コンフェッション』 - Confessions of a Dangerous Mind (2002)
• 『セレブな彼女かのじょの落おとし方かた』 - My Boss's Daughter (2003)
• 『キル・ビル』 - Kill Bill (2003)
• 『白しろいカラス』 - The Human Stain (2003)
• 『マスター・アンド・コマンダー』 - Master and Commander: The Far Side of the World (2003)
• 『バッドサンタ』 - Bad Santa (2003)
• 『ロード・オブ・ザ・リング/王おうの帰還きかん』 - The Lord of the Rings: The Return of the King (2003)
• 『コールド マウンテン』 - Cold Mountain (2003)
• 『華氏かし911』 - Fahrenheit 9/11 (2004)
• 『Shall We Dance?』 - Shall We Dance (2004)
• 『アビエイター』 - The Aviator (2004)
• 『ネバーランド』 - Finding Neverland (2004)
• 『世界せかいで一番いちばんパパが好すき!』 - Jersey Girl (2004)
• 『シン・シティ』 - Sin City (2005)
• 『ブラザーズ・グリム』 - The Brothers Grimm (2005)
• 『シャークボーイ&マグマガール 3-D』 - The Adventures of Sharkboy and Lavagirl in 3-D (2005)
• 『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』 - Proof (2005)
• 『すべてはその朝あさ始はじまった』 - Derailed (2005)
• 『ファクトリー・ガール』 - Factory Girl (2006)
• 『The FEAST/ザ・フィースト』 - Feast (2006)
• 『グレート・ディベーター 栄光えいこうの教室きょうしつ』 - The Great Debaters (2007)
• 『ヘルライド』 - Hell Ride (2008)
• 『正義せいぎのゆくえ I.C.E.特別とくべつ捜査そうさ官かん』 - Crossing Over (2009)
• 『イングロリアス・バスターズ』 - Inglourious Basterds（2009）
• 『キャピタリズム〜マネーは踊おどる〜』 - CAPITALISM: A LOVE STORY (2009)
• 『英国えいこく王おうのスピーチ』 - The King's Speech (2010) ※配給はいきゅうのみ
• 『ザ・ファイター』 - The fignter (2010)
• 『アーティスト』 - The Artist (2011) ※配給はいきゅうのみ
• 『ジャンゴ　繋つながれざる者もの』 - Django Unchained (2012)
• 『世界せかいにひとつのプレイブック』 - Silver Linings Playbook (2012)
• 『ザ・マスター』 - The master (2012)
• 『ジャッキー・コーガン』 - Killing Them Softly (2012)
• 『8月がつの家族かぞくたち』 - August: Osage County (2013)
• 『フルートベール駅えきで』 - Fruitvale Station (2013)
• 『あなたを抱だきしめる日ひまで』 - Philomena (2013)
• 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才てんさい数すう学者がくしゃの秘密ひみつ』 - The Imitation Game (2014)
• 『ビッグ・アイズ』 - Big eyes (2014)
• 『はじまりのうた』 - Begin agein (2014)
• 『ダークハウス』 - Demonic (2015)
• 『LION/ライオン 〜25年ねん目めのただいま〜』 - Lion (2016)
• 『ゴールド/金塊きんかいの行方ゆくえ』 - Gold (2016)

出演しゅつえん作品さくひん

• 『アラン・スミシー・フィルム』 - An Alan Smithee Film: Burn Hollywood Burn (1997)

参考さんこう文献ぶんけん

• ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー『その名なを暴あばけ　#MeTooに火ひをつけたジャーナリストたちの闘たたかい』古屋こや美登里みどり訳わけ、新潮社しんちょうしゃ、2020年ねん
• ローナン・ファロー（関せき美和みわ訳やく）『キャッチ・アンド・キル』（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2022）Ronan Farrow. Catch and Kill: Lies, Spies and a Conspiracy to Protect Predators (Fleet, 2019)

関連かんれん項目こうもく

• ワインスタイン効果こうか
• ＃MeToo
• Time's Up
• 『LAW & ORDER:性せい犯罪はんざい特捜とくそう班はん』 - シーズン18第だい11話わ"男性だんせい社会しゃかい（Flight Risk）"は、ワインスタインのセクハラ事件じけんを題材だいざいにしている。
• 『SHE SAID/シー・セッド その名なを暴あばけ』 - 彼かれの性的せいてき暴行ぼうこう事件じけんをスクープした記者きしゃたちの実話じつわの映画えいが化か。
• ジャニー喜多川きたがわ - やはりプロデューサーで、没後ぼつごに生前せいぜん囁ささやかれていた性せい暴力ぼうりょくが発覚はっかくした。
  • ジャニー喜多川きたがわによる性せい加害かがい問題もんだい
• ジェリー・サンダスキー - 大学だいがくフットボールの元もとコーチで、連続れんぞく児童じどう性的せいてき虐待ぎゃくたいで有罪ゆうざい判決はんけつを受うけた。
• ジェフリー・エプスタイン
• R・ケリー

外部がいぶリンク

• ハーヴェイ・ワインスタイン - allcinema
• ハーヴェイ・ワインスタイン - KINENOTE
• Harvey Weinstein - IMDb（英語えいご）
• 『その名なを暴あばけ―＃MeTooに火ひをつけたジャーナリストたちの闘たたかい―』- 新潮社しんちょうしゃ