プジョー・106

プジョー・106
前期ぜんき型がた5ドア
後期こうき型がた3ドア
概要がいよう
販売はんばい期間きかん	1991年ねん - 2003年ねん
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん	5人にん
ボディタイプ	3ドア ハッチバック 5ドア ハッチバック
駆動くどう方式ほうしき	FF
パワートレイン
エンジン	NFY型がた 1.3L 直ちょく4 100PS TU5J4/L型がた 1.6L 直ちょく4 118PS
変速へんそく機き	5速そくMT
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース	2,385mm
全長ぜんちょう	3,565mm 3,690mm
全幅ぜんぷく	1,615mm 1,620mm
全ぜん高こう	1,365mm 1,370mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう	930kg 960kg
その他た
姉妹しまい車しゃ	シトロエン・サクソ
系譜けいふ
先代せんだい	プジョー・104
後継こうけい	プジョー・107

プジョー・106（Peugeot 106 ）は、フランスの自動車じどうしゃ会社かいしゃであるプジョーが製作せいさくした一番いちばんベーシックラインの自動車じどうしゃである。シトロエン・サクソとの姉妹しまい車しゃにあたる。

概要がいよう

104の後継こうけい車しゃで、フランス本国ほんごくでは1991年ねんに登場とうじょう、ヨーロッパ市場いちばでは、3ドア、5ドア、エンジンも1,000cc、1,100cc、1,300cc、1,400cc、1,500ccディーゼル、更さらに1,400ccのインジェクション搭載とうさい車しゃ、XSiが当初とうしょ用意よういされた(後のちにXSiは1,600ccに移行いこうした)。そして1996年ねんのフロントマスクの変更へんこう等とうに伴ともなって導入どうにゅうされた1,600ccのDOHC16バルブを用意よういするという非常ひじょうに充実じゅうじつしたラインナップになっている。なお、その1,600ccDOHCのモデル、106S16のSはフランス語ふらんすごで弁べん・バルブを意味いみする「Soupape」（スパップ）のSをとったグレード名めいである。高たかめられたボディ剛性ごうせいもあいまってプジョーのラインナップの中なかでもスポーツ性せいの高たかいモデルとして人気にんきを博はくした。

106 Maxiは兄弟きょうだい車しゃのサクソ同様どうよう、エントリーモデルのラリーカーとしてWRC（世界せかいラリー選手権せんしゅけん）にも出場しゅつじょうしていたことがある。後のちにWRC9連覇れんぱという空前絶後くうぜんぜつごの記録きろくを成なし遂とげるセバスチャン・ローブの初期しょきキャリアも、106 Maxiから始はじまった。

2003年ねん販売はんばい終了しゅうりょう、後継こうけい車しゃは2005年ねんより生産せいさんされている107である。

バリエーション

この106は、ヨーロッパでは数すう限かぎりないほどの特別とくべつ仕様しよう車しゃが企画きかくされた。その中なかでも日本にっぽんでも並行へいこう輸入ゆにゅうされた有名ゆうめいなモデルについて記述きじゅつする。

ラリー前期ぜんき

ラリー後期こうき

• ラリー(Rallye)-基本きほん的てきに競技きょうぎ参加さんか用ようのモデルだったが、走行そうこう快適かいてき性せいもそれほど犠牲ぎせいにされていなかった。しかし身上しんじょうは、810kg迄まで軽量けいりょう化かされたボディを利りした軽快けいかいな運動うんどう性能せいのうで、ホットハッチファン垂涎すいぜんの1台だいとなった。初期しょき型がたは1,300ccだったが、マイナーチェンジに合あわせて1,600ccとなり、さらにはS16と同どう形式けいしきのDOHCエンジンも搭載とうさいされた。基本きほん的てきにエアコン等ひとしの快適かいてき装備そうびは装着そうちゃくされていないが、オプションで装着そうちゃく可能かのうであり、特とくに後期こうき型がたのラリー16Vは、並行輸入へいこうゆにゅうを行おこなっていた有名ゆうめいショップが装着そうちゃくして輸入ゆにゅうしていたのもあり、エアコン装着そうちゃく車しゃが多おおい。
• グリフ(Griffe)-『グリフ』とはライオン(プジョーのシンボル)が縄張なわばりを示しめすために印しるした爪痕つめあとを意味いみし、プジョーの威厳いげんを表あらわした高級こうきゅう指向しこうのモデル。イメージにふさわしい淡あわい色調しきちょうの本ほん革かわ張ばりのインテリアや、ボディカラーも銀ぎん、栗色くりいろ等とうシックなものを用意よういし、1,600ccエンジンを搭載とうさいしていた。3ドア、5ドアともに存在そんざいしたが、マイナーチェンジ前まえの限定げんてい仕様しようだったため、日本にっぽんには数かぞえるほどしか輸入ゆにゅうされなかった。

日本にっぽんでの販売はんばい

日本にっぽんでは1995年ねんにXSi（1,600cc）が限定げんてい車しゃの形かたちで販売はんばいされ、1996年ねんのマイナーチェンジ後ごはS16のみ正規せいき輸入ゆにゅうされた。なお、イギリス向むけなど右みぎハンドルの106自体じたいは生産せいさんされていたものの、設計せっけい上じょう日本にっぽん向むけには必須ひっすのカーエアコンを装備そうびできなかったため、姉妹しまい車しゃのシトロエン・サクソ同様どうよう、やむなく左ひだりハンドルのまま輸入ゆにゅうされた。

特別とくべつ仕様しよう車しゃとしては、1998年ねんに「日本にっぽんにおけるフランス年ねん」を記念きねんしたモデルの『セリー・スペシャル1998』（250台だい限定げんてい）、2002年ねんの最終さいしゅう仕様しよう『リミテッド』等とうが存在そんざいした。『セリー・スペシャル1998』には、インディゴブルー、ビアンカホワイト、チェリーレッドのフランス国旗こっきをイメージしたボディカラーが用意よういされた。このうちインディゴブルーは正規せいき輸入ゆにゅう車しゃにも存在そんざいしたが、ビアンカホワイトは他たにRallyeとリミテッドにしか存在そんざいせず、チェリーレッドにいたっては正規せいき輸入ゆにゅう車しゃはもちろん、他たの特別とくべつ仕様しよう車しゃにも存在そんざいしなかったカラーで、日本にっぽんにおいては大変たいへん希少きしょうである。

関連かんれん項目こうもく

• プジョー
• グループPSA
• シトロエン・サクソ