プトレシン

プトレシン
	IUPAC名めいブタン-1,4-ジアミン
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう	110-60-1
PubChem	1045
KEGG	C00134
MeSH	Putrescine
	SMILES NCCCCN;
特性とくせい
化学かがく式しき	C4H12N2
モル質量しつりょう	88.1516 g/mol
融点ゆうてん	27 °C
沸点ふってん	158–160 °C
	特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・常つね圧あつ (100 kPa) におけるものである。

プトレシン（英えい: putrescine, putrescin, putrescene）はアミンの一種いっしゅで、腐肉ふにくの臭においの成分せいぶんである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

カダベリンに類似るいじした性質せいしつを持もつ。これらは共ともに、生いきている、または死しんだ生物せいぶつ中ちゅうに存在そんざいするアミノ酸あみのさんが分解ぶんかいすることによって生成せいせいする。

健常けんじょうな細胞さいぼう中ちゅうでもオルニチン脱だつ炭酸たんさん酵素こうそによって少量しょうりょう合成ごうせいされている。プトレシンは最もっとも単純たんじゅんなポリアミンの1つであり、ポリアミンは細胞さいぼう分裂ぶんれつに必須ひっすな増殖ぞうしょく因子いんしであるとされている。

他たに腐臭ふしゅうを持もつ化合かごう物ぶつとしてメタンチオールや酪酸がある。