サッカロピン

サッカロピン
IUPAC名めい 2-[(5-アミノ-5-カルボキシ-ペンチル)アミノ]ペンタン二に酸さん
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう	997-68-2
PubChem	1087
KEGG	C00449
MeSH	Saccharopine
SMILES C(CCNC(CCC(=O)O)C(=O)O)CC(C(=O)O)N
特性とくせい
化学かがく式しき	C11H20N2O6
モル質量しつりょう	276.286 g/mol
沸点ふってん	257-259°C
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・常つね圧あつ (100 kPa) におけるものである。

サッカロピン（Saccharopine）は、リシンの代謝たいしゃ中ちゅう間あいだ体たいの一ひとつ。少数しょうすうの下等かとう真ま菌きん、高等こうとう真ま菌きんおよびユーグレナ藻もに存在そんざいするαあるふぁ-アミノアジピン酸さん経路けいろではリシンの前駆ぜんく体たいである。哺乳類ほにゅうるいと高等こうとう植物しょくぶつではリシンの分解ぶんかい中ちゅう間あいだ体たいの一ひとつで、リシンとαあるふぁ-ケトグルタル酸さんの縮ちぢみ合あい反応はんのうで生成せいせいする。

反応はんのう

サッカロピンデヒドロゲナーゼによって合成ごうせいされる。

リシン+ αあるふぁ-ケトグルタル酸さん $\rightleftharpoons$ サッカロピン $\rightleftharpoons$ グルタミン酸ぐるたみんさん + アリシン

病理びょうり学がく

いくつかの遺伝いでん性せいによるリシン分解ぶんかいの異常いじょうは、サッカロピン尿にょう症しょう（Saccharopinuria）およびサッカロピン血ち症しょう（saccharopinemia）の原因げんいんとなる。

歴史れきし

サッカロピンは1961年ねんにDarlingとLarsenによって酵母こうぼ菌きんから初はじめて単たん離はなされた。