ヘラルド島とう

ヘラルド島とう(露ろ :Остров Геральд) は、チュクチ海うみにあるロシアの小ちいさな孤立こりつした島しまで、ウランゲリ島とうのワーリングポイントから東ひがし60キロメートルにある。切きり立たった崖がけの中なかにそびえ立たっているため、船ふねや飛行機ひこうきでのアクセスは非常ひじょうに困難こんなんである。近ちかづくことができる唯一ゆいいつの海岸かいがん線せんは北西ほくせいの地点ちてんで、そこの崖がけは崩くずれ落おちて浮うわき石せきと砂利じゃりの山やまになっている。面積めんせきは11.3平方へいほうキロメートル ,最大さいだい標高ひょうこうは364メートル。この島しまは氷河ひょうががなく、無人島むじんとうである。世界せかいの陸地りくち最さい北東ほくとうの地点ちてん。

ヘラルド島とう (ゲラリト島とう)
所在地しょざいち	ロシア チュクチ自治じち管区かんく
所在しょざい海域かいいき	チュクチ海うみ
座標ざひょう	北緯ほくい71度ど23分ふん23.6秒びょう 西経せいけい175度ど40分ふん08.1秒びょう
面積めんせき	11.3 km²
最高峰さいこうほう	364m
北緯ほくい71度ど23分ふん23.61秒びょう 西経せいけい75度ど40分ふん08.1秒びょう
OpenStreetMap
プロジェクト 地形ちけい

地質ちしつ学がく

ヘラルド島とうは堆積岩たいせきがん、変成岩へんせいがん、火成岩かせいがんで構成こうせいされている。この島しまの北東ほくとう端はしは、厚あつさ 600 mの砂岩さがん、千せん枚まい岩がん、石英せきえい、及および壊滅かいめつ的てきな石英せきえい閃長岩がんの連続れんぞくで構成こうせいされている。これらの岩石がんせきは原生代げんせいだいまたは古生代こせいだい後期こうきのもの。この島しまの大だい部分ぶぶんはジュラ紀じゅらきの花崗岩かこうがんのプルトンで構成こうせいされている。

重要じゅうよう鳥類ちょうるいエリア

ヘラルド島とうは、近ちかくのウランゲリ島とうとともに、バードライフ・インターナショナルによって重要じゅうよう鳥類ちょうるい保護ほご区く(IBA) に指定していされている。

気候きこう

気候きこうは一年中いちねんじゅう厳きびしい。 一いち年ねんのほとんどの間あいだ、この地域ちいきは湿気しっけや塵ちりの含有がんゆう量りょうが少すくない冷つめたい北極ほっきょくの空気くうきの塊かたまりに覆おおわれている。夏なつには、暖あたたかく湿しめった太平洋たいへいようの空気くうきが南東なんとうから吹ふく。乾燥かんそうした強つよく暖あたためられたシベリアからの気団きだんが定期ていき的てきに吹ふいている。白夜はくやは5月がつ中旬ちゅうじゅんから7月がつ20日はつかまで続つづき、極ごく夜よるは11月中旬ちゅうじゅんから1月がつ末まつまで続つづく。冬ふゆは長ながく、継続けいぞく的てきな極寒ごっかんの天候てんこうと強つよい北風きたかぜが特徴とくちょう。1 月がつの平均へいきん気温きおんは -21.3 °C (-6.3 °F) で、最もっとも寒さむいのは 2 月がつと 3 月がつ。この期間きかん中ちゅう、気温きおんは数すう週間しゅうかんにわたり -30 °C (-22 °F) 未満みまんに留とまり、吹雪ふぶきが頻繁ひんぱんに発生はっせいし、風速ふうそくが 40 m/s (80 kn) 以上いじょうになることがある。夏なつは涼すずしく、霜しもや雪ゆきが降ふる。7 月がつの平均へいきん気温きおんは 2 〜 2.5 °C (35.6 〜 36.5 °F) の間あいだで変動へんどうする。