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Yahoo!ニュース

リンクを追加ついか
出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
（ヤフーニュースから転送てんそう）
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、日本にっぽん向むけサイト「Yahoo! JAPAN」(yahoo.co.jp)について説明せつめいしています。yahoo.COMについては「en:Yahoo! News」をご覧らんください。
「Yahoo!ニュース」のロゴ

Yahoo!ニュース（ヤフーニュース）は、日本にっぽんの企業きぎょうLINEヤフー[注ちゅう 1]が運営うんえいするポータルサイト『Yahoo! JAPAN』のニュースサイト。日本にっぽん国内こくないや海外かいがいのニュース・話題わだいを多岐たきにわたり提供ていきょうするウェブサイトである。1996年ねん7月がつサービス開始かいし[1]。iOS・Androidスマートフォン用ようの専用せんようアプリ「Yahoo!ニュースアプリ」もある[2][3]。

契約けいやくパートナーは約やく300社しゃ・約やく500媒体ばいたい[1]、個人こじんニュースオーサーは約やく500名めい[1]。1日にち約やく4,000本ほんのニュースを配信はいしんする[4]。2020年ねん4月がつの時点じてんで月間げっかんPV（ページビュー）は約やく225億おく[5]、1日にちのPVは約やく5億おく[4]と、日本にっぽん国内こくないのニュースサイトではトップシェアである[4]。

契約けいやくパートナーは大手おおて新聞しんぶん社しゃから小ちいさな会社かいしゃまでさまざまで、見出みだし(タイトル)には契約けいやくパートナー(ニュースのソース)を表示ひょうじする方針ほうしんを取とっている。個人こじんニュースの著者ちょしゃも見出みだしに表示ひょうじされる。

ロイター・ジャーナリズム研究所けんきゅうじょの「デジタル・ニュース・レポート」2018年版ねんばんの調査ちょうさによれば、日本にっぽん国内こくないでのニュース利用りようは「新聞しんぶん・テレビ・ラジオ」ではNHKが1位いだが、インターネットではYahoo!ニュースが1位いで、2位いのNHKを大おおきく引ひき離はなしている[4]。

提供ていきょうサービス

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Yahoo!ニュースは、記事きじニュース・写真しゃしんニュース・動画どうがニュース・トピックスから構成こうせいされており、ニュースおよびトピックスは更さらに8つのカテゴリに分わかれる。

ニュース、エンターテインメント、スポーツ、経済けいざい、国内こくない、国際こくさい、IT・科学かがく、地域ちいきのカテゴリで構成こうせいされる。特とくに話題わだいとなる主要しゅようニュースについては「トピックス」として『Yahoo! JAPAN』トップページにも掲載けいさいされる。配信はいしん日びより過去かこ7日間にちかんにトップで取とり上あげられたトピックスの見出みだしや記事きじを「バックナンバー」で閲覧えつらんすることができる。

記事きじニュースは、主おもに毎日新聞まいにちしんぶん、読売新聞よみうりしんぶん、朝日新聞あさひしんぶん、産経新聞さんけいしんぶん、時事通信じじつうしんなど、主要しゅよう新聞しんぶん社しゃ・通信つうしん社しゃが配信はいしんするニュースを掲載けいさいしている。記事きじによっては掲載けいさい期間きかんが過すぎると、Yahoo!ニュースのサイトから削除さくじょされてリンク切きれになる[6]。

例外れいがいとして、ヤフーやその関連かんれん会社かいしゃに関かんするニュースについては、トピックスでは（自社じしゃの利益りえき・不利益ふりえきに関かかわらず）取とり上あげない編集へんしゅう方針ほうしんとしていることを公おおやけにしていた。自社じしゃのニュースを周知しゅうちしないことでヤフーのサービスを利用りようするユーザーや投資とうし家かなどに不利益ふりえきを被こうむる恐おそれがある場合ばあいは、『Yahoo! JAPAN』のトップページなどで告知こくちする場合ばあいがあった[7]。しかし、2019年ねん11月のヤフーとLINEの経営けいえい統合とうごうや2021年ねん3月がつに発覚はっかくしたLINEの個人こじん情報じょうほう漏洩ろうえい問題もんだいなど、自社じしゃ絡がらみのニュースをトピックスとして採用さいようしなかったことで批判ひはんを受うけたため[8][9]、有識者ゆうしきしゃからの意見いけんも参考さんこうにした上うえで方針ほうしん転換てんかんし、同年どうねん6月がつから自社じしゃ絡がらみのニュースもトピックスとして掲載けいさいすることになった[10]。

現行げんこうサービス

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映像えいぞうニュース
日にっテレNEWS（NNN）、TBS NEWS DIG（JNN）、FNNプライムオンライン（フジテレビ系けい）、テレビ朝日てれびあさひ系けい（ANN）の民放みんぽう4系列けいれつや一部いちぶの独立どくりつ局きょく・ケーブルテレビ局てれびきょくのニュース映像えいぞう（ニュース1本ほんごとに動画どうが1本ほんの形式けいしき）を再生さいせいできる。
なお、テレビ東京てれびとうきょうの映像えいぞうニュースは配信はいしんされていない。再生さいせい速度そくど調整ちょうせい機能きのうには対応たいおうしていない（gooニュースでは対応たいおう）。
ライブ動画どうがニュース
2017年ねん4月がつ18日にちより開始かいし[11]。ライブ配信はいしんされる動画どうがを視聴しちょうできる機能きのう[12]。映像えいぞうニュースとは異ことなり、動画どうがはニュース1本ほんごとに区分くぶんされていない。
2023年ねん1月がつ現在げんざい、『日にっテレNEWS24』『TBS NEWS』『BBCワールドニュース』が配信はいしんされている[13]。
雑誌ざっし記事きじ
30以上いじょうの配信はいしん元もとの雑誌ざっし（ウェブマガジンを含ふくむ）から話題わだいをピックアップして配信はいしんする。記事きじによってはトピックスのカテゴリで扱あつかわれることもある。
Yahoo!ニュース 個人こじん
2012年ねん9月がつより開始かいし[14]。ジャーナリスト、研究けんきゅう者しゃ、士し業ぎょう資格しかく者しゃ、NGO職員しょくいんなどが、個人こじんで時事じじ問題もんだいに関かんするコラムを寄稿きこうする[1]。
みんなの意見いけん
2006年ねんより開始かいしされた機能きのう[15]。ニュース記事きじに対たいしてアンケート投票とうひょうができる。2020年ねん1月がつ30日にちに「Yahoo!ニュース 意識いしき調査ちょうさ」から「Yahoo!ニュース みんなの意見いけん」へ名称めいしょう変更へんこうした[15]。

廃止はいしされたサービス

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新聞しんぶん記事きじ横断おうだん検索けんさく（有料ゆうりょう）
主要しゅよう新聞しんぶん6紙しの過去かこ2年ねん分ぶんの記事きじを閲覧えつらんできる有料ゆうりょうサービス。富士通ふじつうの子会社こがいしゃジー・サーチのデータベースサービスを利用りようしていた。
Yahoo!ニュース BUSINESS
2012年ねん7月がつ12日にちに開設かいせつされたビジネスニュースサイト[16]。Yahoo!ニュースとは別べつデザインのトップページで、Androidスマートフォン向むけアプリが用意よういされていた。

コメント機能きのう

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Yahoo!ニュースでは、2007年ねんから掲載けいさいされたニュース記事きじに対たいして、Yahoo! JAPAN IDを持もつユーザーがコメントを投稿とうこうできる（記事きじ提供ていきょう社しゃによっては不可ふか）[17]。「ヤフコメ」とも俗称ぞくしょうされる[18][19][20][21][22][23][24]。この機能きのうは、2007年ねんより開始かいしされた[18]。コメントに対たいして返信へんしん（レス）を投稿とうこうすることもできる。コメントは1記事きじに対たいし1投稿とうこうまで可能かのう（返信へんしんは何なん回かいでも可能かのう）[25]。ニュース記事きじの掲載けいさい期間きかんが終了しゅうりょうし、記事きじが削除さくじょされるとコメントも同時どうじに削除さくじょされる[25]。

各かく分野ぶんやの有識者ゆうしきしゃ・著名ちょめい人じんの「コメンテーター」や「オーサー」のコメントには返信へんしん機能きのうがなく、それらの「コメンテーターコメント」には「参考さんこうになった」ボタンが表示ひょうじされる[25]。

投稿とうこうしたコメントに対たいして他たのユーザーが批評ひひょうをすることができる。最初さいしょ期きは「そう思おもう[26]」しかなかったが、後のちに「そう思おもう」「そう思おもわない[27]」という2種類しゅるいの評価ひょうかに改あらためられ[28]、コメントや返信へんしんコメントに対たいする賛否さんぴを投票とうひょうできるようになった[25][19]（賛否さんぴの投票とうひょうにはYahoo! JAPAN IDは不要ふよう）。2023年ねん12月がつ上旬じょうじゅんからこのサービスは「共感きょうかんした[29]」「なるほど」「うーん[30]」という3種類しゅるいのボタンに改あらためられると発表はっぴょうされた[28]。

Yahoo!ニュースの月間げっかんページビュー（PV）の1～2割わりはコメント欄らんで稼かせいでおり[5]、コメント数すうの多おおいニュース記事きじは、トップページの「コメントランキング」に表示ひょうじされ、コメントが多おおい記事きじほど注目ちゅうもくされやすく、閲覧えつらん数すうが上昇じょうしょうすることでさらにコメントが集あつまる仕組しくみ（一種いっしゅの「炎上えんじょうマーケティング」）になっている[5]。また、過去かこにライブドアやLINEで勤務きんむしていた田端たばた信太郎しんたろうはPVに応おうじた広告こうこく収入しゅうにゅうが得えられることから、LINEヤフーは年間ねんかんで数すう十じゅう億おく円えん規模きぼになる収入しゅうにゅう源げんを簡単かんたんには切きることは出来できないと指摘してきしている[31]。Yahoo!関係かんけい者しゃは「コメント欄らんを問題もんだい視ししている人ひとは社内しゃないでもたくさんいるが、PVが減へるから閉鎖へいさできないんです」としている[5]。

真まっ当とうなコメントへの投票とうひょうは概おおむね得票とくひょう数すうの10%前後ぜんごがコメント内容ないように否定ひてい的てきな傾向けいこうにある[32]。

ヤフコメ民みん

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コメントを寄よせるユーザーは、かつて2ちゃんねるのユーザーが「2ちゃんねらー」と呼よばれたように「ヤフコメ民みん」と呼よばれる[20][33]。なお、コメント投稿とうこう者しゃのYahoo! JAPAN IDは、一部いちぶが伏字ふせじで表示ひょうじされ匿名とくめい性せいが高たかい。

ヤフコメ民みんの属性ぞくせいは、以下いかの通とおりに指摘してきされている。

  • 反はんマスコミ、右翼うよく思想しそう、排外はいがい主義しゅぎ（反はん東ひがしアジア）が多おおい[34][20]
  • 男性だんせいが80%以上いじょう、30-50代だいの男性だんせい50%以上いじょうで、特とくに40代だいの男性だんせいが突出とっしゅつして高たかい（2015年ねん時点じてん）[35]

批判ひはん

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ニュースサイトという性格せいかく上じょう、時事じじ問題もんだいや政治せいじ家かに関かんする記事きじ、芸能人げいのうじんなど有名人ゆうめいじんのスキャンダル、企業きぎょうの不祥事ふしょうじに関かんする記事きじなどでは、コメント欄らんが「荒あれる」状態じょうたいになり「炎上えんじょう」することも多おおい[20][21][23][36]。他たの媒体ばいたいに執筆しっぴつした記事きじがYahoo!ニュースに配信はいしんされてしまったがゆえに、著者ちょしゃの意図いとに反はんしてコメント欄らんが炎上えんじょうしたり[19]、それがさらにTwitterなどのSNSへ「飛とび火ひ」することさえある[19]。読者どくしゃによる誤解ごかいでコメント欄らんが炎上えんじょうしたこともあり、後日ごじつ関係かんけい者しゃなどから苦言くげんを呈ていされたこともある[注ちゅう 2]。

特とくに外交がいこう問題もんだいのニュースは、特定とくていの国くにや地域ちいきに対たいするバッシングが起おきやすく、排外はいがい主義しゅぎやヘイトスピーチにつながるとの批判ひはんが多おおい[24][38][39][34][40]。また、犯罪はんざい被害ひがい者しゃや災害さいがいの被災ひさい者しゃ、そのほか社会しゃかい的てき弱者じゃくしゃに対たいする誹謗ひぼう中傷ちゅうしょう（ネットリンチ）も後ごを絶たたない[23][41][42][43]。2021年ねんに発生はっせいした宇治うじウトロ地区ちく放火ほうか事件じけんの犯人はんにんは放火ほうか事件じけんを起おこした理由りゆうの一ひとつとして、同どうサイトにおけるコメント欄らんの反応はんのうへの期待きたいを挙あげている[44]。

問題もんだい点てんを指摘してきしたまともな批判ひはんコメントであっても「ヘイト」「誹謗ひぼう中傷ちゅうしょう」などとして扱あつかう向むきが強つよく、フィルターに引ひっかかって反映はんえいされなかったり、即時そくじ削除さくじょとなることが多おおい。また、指定していされたNGワードはユーザーによって異ことなっているため、特定とくていの単語たんごが遣つかえるユーザーと遣つかえないユーザーがおり、一貫いっかんしていない。そのため、言論げんろんの自由じゆうを阻害そがいしているとの批判ひはんがある。

「ネットいじめ」、「サイバーカスケード」、「リスキーシフト」、および「フレーミング (ネット用語ようご)」も参照さんしょう

Yahoo!ニュース自みずからが取材しゅざいし、配信はいしんしたオリジナル記事きじでもインタビューに応おうじてくれた取材しゅざい対象たいしょう者しゃを誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうするようなコメントが投稿とうこうされ、スタッフが心しんを痛いためたり、ヤフコメの存在そんざいを理由りゆうとして、取材しゅざい拒否きょひされる事例じれいもあり、LINEヤフーの社内しゃないでもコメント欄らんの存続そんぞくに反対はんたいする声こえは多おおいとしている[31]。

トラブル事例じれい

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Yahoo!ニュースの中傷ちゅうしょうコメントが原因げんいんで裁判さいばんになった事例じれいがある。2018年ねん10月がつに大阪おおさか府ふ高槻たかつき市しの市議会しぎかい議員ぎいんが行おこなった住民じゅうみん監査かんさ請求せいきゅうに関かんするニュースのコメント欄らんにおいて、特定とくていの宗教しゅうきょう団体だんたいとのつながりを疑うたがわせる虚偽きょぎの内容ないようを投稿とうこうしたとして、同市どうし在住ざいじゅうの投稿とうこう者しゃに対たいし、名誉めいよ毀損きそん罪ざいで罰金ばっきん10万まん円えんの略式りゃくしき命令めいれいが出だされている[45]。

Yahoo!ニュースのコメント欄らんでのトラブルが実際じっさいの暴力ぼうりょく事件じけんに発展はってんした例れいもある。2019年ねん5月がつには41歳さいの無職むしょく男性だんせいが、那須川なすかわ天心てんしん対たい亀田かめだ和かず毅あつし戦せんの記事きじに関かんするコメント欄らんでトラブルとなった45歳さいの男性だんせいに対たいし、東京とうきょう都と品川しながわ区く旗はたの台だいの路上ろじょうに呼よび出だして殴なぐる蹴けるなどの暴行ぼうこうを振ふるい怪我けがをさせたとして、同年どうねん7月がつ23日にちに警視庁けいしちょう荏原えばら警察けいさつ署しょに傷害しょうがい罪ざいで逮捕たいほされた[46][47][48]。容疑ようぎ者しゃと被害ひがい者しゃは面識めんしきがなかったが、コメント欄らんで投稿とうこうを続つづけるうちにいい（いわゆる「レスバトル」[46][48]）となり、旗はたの台だい駅えき付近ふきんに呼よび出だし待まち合あわせて会あった上うえで暴行ぼうこうしたという[46][47][48]。

ネット上じょうで中傷ちゅうしょう被害ひがいを受うけた経験けいけんを持もつスマイリーキクチは、この事件じけんに対たいし自身じしんのTwitterで「青少年せいしょうねんだけでなく大人おとなもネットの在あり方かたについて真剣しんけんに考かんがえましょう」と警鐘けいしょうを鳴ならした[49]。また、警視庁けいしちょうサイバーセキュリティ対策たいさく本部ほんぶは「インターネットでは相手あいての顔かおが見みえず匿名とくめい性せいが高たかいため、トラブルが発生はっせいすると、現実げんじつ世界せかいでは考かんがえられないような表現ひょうげんや内容ないようを掲載けいさいしたり、過激かげきな書かき込こみをしがちになる」と警告けいこくしている[47]。

2021年ねんに開催かいさいされた東京とうきょうオリンピック[注ちゅう 3]でも出場しゅつじょう選手せんしゅに対たいする誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうが相次あいつぎ、大会たいかい組織そしき委員いいん会かいスポークスパーソンの高谷たかや正ただし哲あきらは「特定とくてい企業きぎょうに対たいしてエディトリアル（編集へんしゅう）の部分ぶぶんには要請ようせいできない」としながらも、「大おおきな問題もんだい意識いしきを感かんじている」とコメントした[5]。

2021年ねん10月がつ2日にち、コラムニストの尾藤びとう克之かつゆきが執筆しっぴつした記事きじ「眞子しんじさま、小室こむろ圭けいさん結婚けっこんへ「妬ねたみ」を吐はき出だすあさましい人ひとたち（オトナンサー）」（現在げんざい非公開ひこうかい）がYahoo!ニュースにが掲載けいさいされた。記事きじは炎上えんじょうし投稿とうこう数すう時じ間あいだでコメントが2万まん件けんを超こした。ヤフコメに殺害さつがい予告よこくがあったことから証拠しょうこ保全ほぜんしようとしていたところ一方いっぽう的てきに記事きじが非公開ひこうかいとなり保全ほぜんが不可能ふかのうになる。その後ご、尾藤びとうが所属しょぞくする明治大学めいじだいがくに脅迫きょうはく状じょうが届とどいたことから中野なかの警察けいさつ署しょに相談そうだんしたがYahoo!ニュースが情報じょうほう公開こうかいせず解決かいけつ点てんを見みいだせなかった[50]。

2022年ねん10月がつ、不正ふせい競争きょうそう防止ぼうし法ほう違反いはんの罪つみに問とわれ、後のちに無罪むざい判決はんけつを獲得かくとくした製鋼せいこう会社かいしゃの元もと専務せんむのニュース記事きじに対たいして、コメント欄らんにおいて侮辱ぶじょくされたとして、元もと専務せんむが投稿とうこう者しゃに対たいして、侮辱ぶじょく罪ざいで刑事けいじ告訴こくそすると共ともに損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめる裁判さいばんを名古屋なごや地方裁判所ちほうさいばんしょに起おこしたことが同年どうねん12月がつに報ほうじられた[51]。

2023年ねん11月、当時とうじ最高裁判所さいこうさいばんしょの判事はんじを務つとめていた宇賀うが克也かつやを名乗なのって、複数ふくすうの司法しほう関連かんれん記事きじにコメントを投稿とうこうしていたことが判明はんめいし、物議ぶつぎとなった。最高さいこう裁判所さいばんしょは報道ほうどう機関きかんの取材しゅざいに対たいし、「宇賀うがから自みずから投稿とうこうしたものではないことを確認かくにんした」とし、「最高裁さいこうさい判事はんじになりすました投稿とうこうが行おこなわれたことは遺憾いかんである。今後こんご対応たいおうを検討けんとうし、適正てきせいに対処たいしょしたい」との声明せいめいを出だした[52][53]。

対応たいおう

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こうした「不適切ふてきせつなコメントが多おおい」という批判ひはんを受うけ[18][21]、ヤフーでも問題もんだい点てんへの対応たいおうに苦慮くりょしており[21]、ガイドライン違反いはんのコメント通報つうほう機能きのうを設もうけたり[25]、AI（人工じんこう知能ちのう）による自動じどう検知けんちやコメント表示ひょうじ順位じゅんいの改善かいぜんにより「暴力ぼうりょく的てき・差別さべつ的てきコメント、品位ひんいに欠かけるコメントの表示ひょうじを減へらす」などとして対策たいさくを講こうじてはいるものの[18][40][54]、匿名とくめい性せいが高たかく自由じゆうに投稿とうこうできるというサイトの性格せいかく上じょう、抜本ばっぽん的てきな改善かいぜんは難むずかしいとされる[39]。また、特定とくてい企業きぎょう（ヤフー）にコメント削除さくじょ等とうの権限けんげんを与あたえすぎるのは世論せろんを一定いっていの方向ほうこうに導みちびくことになり、危険きけんであるという識者しきしゃからの指摘してきもある[5]。

ヤフー側がわはこのような批判ひはんに対たいして、「コメント欄らんの廃止はいしは、建設けんせつ的てきな議論ぎろんを奪うばうため、対策たいさくを講こうじながら改善かいぜんを続つづける」と説明せつめいし[38]、コメント欄らんの閉鎖へいさは考かんがえておらず、引ひき続つづき対策たいさくと健全けんぜん化かを図はかっていくと表明ひょうめいした[38][35]。

現状げんじょうで利用りよう者しゃ側がわで誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうや差別さべつ、暴力ぼうりょく的てき、荒あらしに該当がいとうするコメントに対処たいしょできる最善さいぜんの方法ほうほうはコメント非ひ表示ひょうじを設定せっていして、コメント欄らんを見みれなくしたり、そういった内容ないようのコメントに対たいしては「そう思おもう」ボタンを押おさず、返信へんしんもせず通報つうほうすることだと考かんがえられる。ただし、コメント非ひ表示ひょうじを設定せっていすると、そのままでは自身じしんもコメントできなくなるため、コメント非ひ表示ひょうじは今後こんご一切いっさいコメントしない予定よていの人ひとにとって有効ゆうこうな手段しゅだんと言いえる。

2019年ねん12月11日にちからは、Yahoo!ニュースのコメントをTwitterなどのSNSに拡散かくさんできる「コメントシェアボタン」機能きのうが追加ついかされた[25][40]。ヤフーは「コメント欄らんにより、他たの人ひとの意見いけんや感想かんそうに触ふれることで、より深ふかく多角たかく的てきにニュースを理解りかいするきっかけを提供ていきょうしたいと考かんがえて開始かいしした」と述のべたが[40]、Twitterでは「コメントではなく記事きじ自体じたいのシェアボタンを作つくってほしい」という意見いけんも相次あいついだ[40]。なお、ニュース記事きじ自体じたいのシェアボタンはかつて存在そんざいしたが、URLのコピー・アンド・ペーストなどによりSNSへの記事きじ貼ばり付づけが可能かのうになったこともあり廃止はいしされている[40]。

2021年ねん12月、ヤフーは「透明とうめい性せいレポート」を初はじめて公表こうひょうし、その中なかで同年どうねん3月がつに1か月げつ間あいだで全体ぜんたいの3%にあたる約やく35万まん件けんのコメントを削除さくじょしたことを明あきらかにした。削除さくじょした理由りゆうの65.4%は過度かどな批判ひはんや誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうなどによる「不快ふかいな投稿とうこう」が占しめていたとしている[55]。

2022年ねん5月がつ、ヤフーは東京とうきょうスポーツが配信はいしんしている「東ひがしスポWEB」、小学館しょうがくかんが配信はいしんしている「NEWSポストセブン」、主婦しゅふと生活社せいかつしゃが配信はいしんしている「週刊しゅうかん女性じょせいPRIME」のエンタメ記事きじにおけるコメント欄らんを閉鎖へいさした[31]。

2022年ねん10月がつ、ヤフーは同年どうねん11月がつ中旬ちゅうじゅんからコメント欄らんに投稿とうこうする際さいに携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうの登録とうろくを義務ぎむ化かすることを発表はっぴょうした。実際じっさいに投稿とうこうの停止ていしした会員かいいんIDの半分はんぶん以上いじょうが携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうの登録とうろくがされておらず、悪質あくしつ投稿とうこう者しゃ対策たいさくの実効じっこう性せいを高たかめたいとしている。ヤフーでは2019年ねんから会員かいいんIDの新規しんき登録とうろくの際さいに携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうの登録とうろくを必須ひっすとしていたが、それ以前いぜんに登録とうろくされた会員かいいんIDについては携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうの登録とうろくを義務ぎむ化かしなかったこともあり、不適切ふてきせつな投稿とうこうの繰くり返かえしにより、コメント欄らんへの投稿とうこうを停止ていしされた利用りよう者しゃが携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうの登録とうろくがされていない別べつの会員かいいんIDを利用りようして、再度さいど不適切ふてきせつな投稿とうこうを行おこなう事例じれいがあったとしている[17][56]。また、携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうの登録とうろくを必須ひっす化かすることにより、不適切ふてきせつな投稿とうこうにより被害ひがいを受うけたユーザーが代理人だいりにん弁護士べんごしを通とおしての開示かいじ手続てつづき（弁護士べんごし会かい照会しょうかい）[注ちゅう 4]を利用りようすることにより、不適切ふてきせつな投稿とうこうをした加害かがい者しゃに対たいして民事みんじ訴訟そしょうなどを提起ていきし易やすくなる利点りてんもある[57]。

2023年ねん2月がつ、ヤフーは、「携帯けいたい電話でんわ番号ばんごう設定せっていの必須ひっす化か」により悪質あくしつなユーザが減少げんしょう、「投稿とうこう停止ていし措置そち」を受うけるYahoo! JAPAN ID数すうが56％減少げんしょう、不適切ふてきせつなコメントが減少げんしょうし、“投稿とうこう時じの注意ちゅういメッセージ”の表示ひょうじ回数かいすうが22%減少げんしょうしたと発表はっぴょうした[58][59]。

AIによる警告けいこく・コメント欄らん非ひ表示ひょうじ機能きのうの導入どうにゅう

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2021年ねん10月がつ1日にち、宮内庁くないちょうから秋篠宮あきしののみや眞子しんじの結婚けっこんと複雑ふくざつ性せい心的しんてき外傷がいしょう後ごストレス障害しょうがい（PTSD）が発表はっぴょうされたが、このニュースを報ほうじた記事きじを中心ちゅうしんにコメント投稿とうこう数すうが急増きゅうぞうし、不適切ふてきせつなコメント内容ないようも相次あいついだ[60][61]。これを受うけて、ヤフーはコメント欄らんの目立めだつ場所ばしょに注意ちゅうい書がきを掲出けいしゅつすると共ともにAI判定はんていモデルを用もちいて、不適切ふてきせつなコメントを繰くり返かえして投稿とうこうしているユーザーに対たいしての警告けいこくメッセージ掲出けいしゅつの対象たいしょう範囲はんいを広ひろげることを同月どうげつ2日にちに発表はっぴょうした[62][63]。

2021年ねん10月がつ19日にち、ヤフーは同日どうじつに公示こうじされた第だい49回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょ（同月どうげつ31日にち投開票とうかいひょう）に合あわせて、一定いってい数すうの中傷ちゅうしょうや差別さべつに該当がいとうする投稿とうこうが行おこなわれた場合ばあい、AIによる判断はんだんでコメント欄らんを自動的じどうてきに非ひ表示ひょうじにする機能きのうを導入どうにゅうした。また、同どう選挙せんきょの期間きかん中ちゅうは政治せいじニュース関連かんれんのコメントを投稿とうこうする際さいに公正こうせいな選挙せんきょを阻害そがいしないように求もとめると共ともに場合ばあいによっては刑事けいじ罰ばつの対象たいしょうになる可能かのう性せいがある旨むねの警告けいこくメッセージを表示ひょうじすることも発表はっぴょうした[64][65]。

2021年ねん10月がつ21日にち、ヤフーは前日ぜんじつ（同月どうげつ20日にち）夜よるに共同通信きょうどうつうしんから配信はいしんされた韓国かんこくの漁船ぎょせん転覆てんぷくに関かんする記事きじにおいて、同社どうしゃが定さだめる基準きじゅんを超こえた多数たすうの違反いはんコメントが投稿とうこうされているとして、前述ぜんじゅつのコメント欄らんを非ひ表示ひょうじにする機能きのうを初はじめて適用てきようしたと発表はっぴょうした[66][67]。同年どうねん10月がつ25日にち夜よるから同月どうげつ26日にち昼ひるにかけて、TBSテレビや日本にほんテレビなどから配信はいしんされた秋篠宮あきしののみや眞子しんじの結婚けっこん会見かいけんや婚姻こんいん届とどけ受理じゅりなどを報ほうじた4本ほんの記事きじに対たいしても、多数たすうの違反いはんコメントが投稿とうこうされたとして、AIの判断はんだんにより、コメント欄らんを閉鎖へいさした[68][69][70]。

2022年ねん1月がつ20日はつか、ヤフーはAIによるコメント欄らん非ひ表示ひょうじ機能きのうにより、同どう機能きのうを導入どうにゅうした2021年ねん10月がつからの2か月げつ間あいだで216本ほんの記事きじコメント欄らん「炎上えんじょう」を阻止そししたことを明あきらかにした。1日にち当あたりの配信はいしん記事きじの約やく0.05％に相当そうとうする約やく3.5本ほんが対象たいしょうとなり、配信はいしん元もと媒体ばいたいの内訳うちわけは新聞しんぶん社しゃ[71]が47本ほん、週刊しゅうかん誌しが42本ほん、テレビ局てれびきょくが41本ほんなどとなっている[72]。

2022年ねん12月6日にち、ヤフーは「2021年度ねんどメディア透明とうめい性せいレポート」を公開こうかいし、同どう年度内ねんどないに投稿とうこうされたコメントを削除さくじょした件数けんすうは513.1万まん件けん（総そう投稿とうこう数すうの約やく3.22%）、その内うちの75.5％はAIによる自動じどう削除さくじょだったことを明あきらかにした[73]。

ヤフーは今後こんご開催かいさいされる有識者ゆうしきしゃ会議かいぎなどにおいて、非ひ表示ひょうじになった記事きじやコメントの傾向けいこうを分析ぶんせきし、改善かいぜんを重かさねていくとしている[66]。

主おもなニュース配信はいしん社しゃ

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主要しゅよう配信はいしん社しゃのみ記載きさい（2021年ねん現在げんざい）。配信はいしん社しゃが太字ふとじのものはYahoo!ニュースのみに配信はいしんしていることを表あらわす。

最新さいしんの記事きじ提供ていきょう社しゃ一覧いちらんは、Yahoo!ニュース公式こうしきサイト「ニュース提供ていきょう社しゃ」を参照さんしょう。

現行げんこう配信はいしん社しゃ

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各かく項目こうもく共通きょうつう

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海外かいがいニュース

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経済けいざいニュース

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エンターテインメント

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※以下いかの項目こうもくに◎印しるしがあるものは「スポーツ」にも配信はいしんしていることを表あらわす。

スポーツ

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IT

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動画どうがニュース

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地域ちいきニュース

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雑誌ざっし記事きじ

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過去かこの配信はいしん社しゃ

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 2023年ねん9月がつ30日にちまではZホールディングス（ソフトバンクグループ）傘下さんかのヤフー。
  2. ^ 事例じれいとして、2022年ねん1月がつに長野ながの県けんで発生はっせいした自動車じどうしゃ販売はんばい店てんでの詐欺さぎ事件じけんでは契約けいやく金きんを支払しはらったにも関かかわらず、未いまだに納車のうしゃされていないのは「新車しんしゃ」であるが、「中古ちゅうこ車しゃ」などと誤解ごかいした読者どくしゃがコメント欄らんなどで被害ひがい者しゃを誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうしていたため、この事件じけんを追跡ついせきしているジャーナリストから批判ひはんされた[37]。
  3. ^ ヤフーは東京とうきょうオリンピック・パラリンピックのオフィシャルサポーターを務つとめている。
  4. ^ 正当せいとうな理由りゆうがある場合ばあいに限かぎって、弁護士べんごしがサイト運営うんえい者しゃから開示かいじされた携帯けいたい電話でんわ番号ばんごうから同どう電話でんわ番号ばんごうの所有しょゆう者しゃである氏名しめいや住所じゅうしょなどを携帯けいたい電話でんわ事業じぎょう者しゃに照会しょうかいできる制度せいどのこと。

出典しゅってん

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  26. ^ 選択せんたくすると赤あかくなるため、俗ぞくに「赤あかポチ」とよばれる。
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