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ライおうのテラス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ライおうのテラス
ព្រះលានស្តេចគំលង់
外壁がいへきめん
所在地しょざいち カンボジアの旗 カンボジアシェムリアップしゅう
座標ざひょう 北緯ほくい1326ふん54びょう 東経とうけい10351ふん31びょう / 北緯ほくい13.44833 東経とうけい103.85861 / 13.44833; 103.85861
所属しょぞく アンコール遺跡いせき
全長ぜんちょう 25m
はば 25m
たか 6m
歴史れきし
建設けんせつしゃ ジャヤーヴァルマン7せい
完成かんせい 12世紀せいきまつ
建築けんちくぶつ
建築けんちく様式ようしき バイヨン様式ようしき

ライおうのテラスかったいおうのテラス、クメール: ព្រះលានស្តេចគំលង់, Preah Learn Sdech Kunlung英語えいご: Terrace of the Leper King, Leper King Terrace)は、カンボジアアンコール遺跡いせきぞくするアンコール・トム王宮おうきゅうまえにあるぞうのテラスのすぐ北側きたがわ位置いちする。

ライおうのテラスは、12世紀せいきすえジャヤーヴァルマン7せいのもと[1]バイヨン様式ようしききずかれたもので、一辺いっぺんやく25メートル、たかさはやく6メートルであり[2]、そのUがた構造こうぞうぶつは、王族おうぞく火葬かそうのように使つかわれていたともかんがえられる[3]

壁面へきめん

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ライおうのテラスのレリーフ

1911ねん外壁がいへきめん内側うちがわに、レリーフのあるもう1つの壁面へきめん確認かくにんされた。これは、当初とうしょ壁面へきめんくずれるまえ外壁がいへき拡張かくちょう[3]、もとのかべ土砂どしゃめたことによる[4]。1994ねんより[4]フランス極東きょくとう学院がくいん (EFEO) によって修復しゅうふくされ[2]南東なんとうがわ部分ぶぶんにおいて、そのじゅうとなった壁面へきめんしめされている[1]

名称めいしょう

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テラスめい由来ゆらいとなったライおうぞうレプリカ

現在げんざい名称めいしょうは、その場所ばしょ発見はっけんされた15世紀せいき彫像ちょうぞう由来ゆらいする。片足かたあしてた坐像ざぞうはヒンドゥーのかみであるヤマ閻魔えんま)を表現ひょうげんしている[3]

その塑像そぞう(そぞう)が「ライおう」としょうされたのは、変色へんしょくおよびこけすにつれて、ハンセン病はんせんびょうにかかったひと連想れんそうさせ、また同様どうように、ハンセン病はんせんびょうわずらったアンコールのおうヤショーヴァルマン1せいのあるカンボジア伝説でんせつてはまったことによる[5]。しかしながら、カンボジアじんられている名前なまえはダルマラーヤ (Dharmaraja) であり[ちゅう 1]、これは元来がんらいあった彫像ちょうぞう基部きぶきざまれていた。

遺跡いせき彫像ちょうぞう後世こうせい人間にんげんはクメール王朝おうちょう歴史れきしについて様々さまざま憶測おくそくめぐらせ、現地げんち人間にんげん彫像ちょうぞう伝説でんせつおうであるとしんじている[3]。このたかやく1メートルの本来ほんらいぞうは、プノンペン国立こくりつ博物館はくぶつかん英語えいごばん収蔵しゅうぞうされている[6]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ダルマラーヤ (Dharmaraja) 、「ダルマ(Dharmaほう)のおう」はヤマ(閻魔えんま)の称号しょうごう

出典しゅってん

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  1. ^ a b ブリュノ・ダジャンス ちょ中島なかじま節子せつこ やく石澤いしざわ良昭よしあき監修かんしゅう へん『アンコール・ワット』つくもとしゃ、1995ねん、195ぺーじISBN 4-422-21098-X 
  2. ^ a b Rooney, Dawn F. (2011). Angkor: Cambodia's Wondrous Khmer Temples (6th ed.). Odissey. pp. 197-198. ISBN 978-962-217-802-1 
  3. ^ a b c d 石澤いしざわ良昭よしあき『アンコール・おうたちの物語ものがたり日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい〈NHKブックス〉、2005ねん、169-170ぺーじISBN 4-14-091034-8 
  4. ^ a b 石澤いしざわ良昭よしあき『アンコール・ワット』講談社こうだんしゃ講談社こうだんしゃ現代新書げんだいしんしょ〉、1996ねん、122-124ぺーじISBN 4-06-149295-0 
  5. ^ Vietnam, Cambodia, Laos & the Greater Mekong by Nick Ray, Tim Bewer, Andrew Burke, Thomas Huhti, Siradeth Seng. Page 212. Footscray; Oakland; London: Lonely Planet Publications, 2007.
  6. ^ 石澤いしざわ良昭よしあき『アンコール・ワットへのみちJTBJTBキャンブックス〉、2000ねん、102-105ぺーじISBN 4-533-03341-5 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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座標ざひょう: 北緯ほくい1326ふん54びょう 東経とうけい10351ふん31びょう / 北緯ほくい13.44833 東経とうけい103.85861 / 13.44833; 103.85861