三穂みほ津つ姫ひめ

三穂みほ津つ姫ひめ
神祇じんぎ	天津てんしん神しん
全ぜん名な	三穂みほ津つ姫ひめ（ミホツヒメ）
別名べつめい	三穂みほ津つ姫ひめ尊たかし、御ご穂ほ津つ姫ひめ命いのち
親おや	高こう皇すめらぎ産さん霊れい尊みこと
兄弟きょうだい姉妹しまい	思おもえ兼けん神かみ 栲たえ幡はた千せん千姫せんひめ 少しょう彦名ひこな命いのち
配偶はいぐう者しゃ	大物おおもの主神しゅしん（大国たいこく主神しゅしん）
神社じんじゃ	氷川ひかわ女體にょたい神社じんじゃ 出雲いずも大神宮だいじんぐう 御ご穂ほ神社じんじゃ 村むら屋や坐すわ弥わたる冨とみ都と比ひ売うり神社じんじゃ 美保みほ神社じんじゃ
記紀きき等とう	日本書紀にほんしょき

三穂みほ津つ姫ひめ（ミホツヒメ）は、日本にっぽん神話しんわに登場とうじょうする女神めがみ。高こう皇すめらぎ産さん霊れい尊みことの娘むすめで、大物おおもの主神しゅしんあるいは大国たいこく主神しゅしんの后きさき。

概要がいよう

『日本書紀にほんしょき』の葦原よしわら中国ちゅうごく平定へいてい場面ばめんの第だい二にの一いち書しょにのみ登場とうじょうする。

記述きじゅつ

日本書紀にほんしょき

巻まき第だい二に 第だい九きゅう段だん一いち書しょ第だい二に

大だい己おのれ貴き神かみ（大国たいこく主神しゅしん）が国くに譲ゆずりを決きめ、幽界ゆうかいに隠かくれた後のち、高こう皇すめらぎ産さん霊れい尊みことが大物おおもの主神しゅしん（大だい己おのれ貴き神かみの幸こう魂たましい奇き魂たましい）に対たいし「もしお前まえが国津くにつ神しんを妻つまとするなら、まだお前まえは心しんを許ゆるしていないのだろう。私わたしの娘むすめの三穂みほ津つ姫ひめを妻つまとし、八はち十じゅう万まん神かみを率ひきいて永遠えいえんに皇孫こうそんのために護まもられよ」と詔みことのりした。

考証こうしょう

「ミホツヒメ」の「ツ」は「の」を表あらわす格かく助詞じょしで、「ミホ」の女神めがみという意味いみになる。

祀まつる神社じんじゃ

• 氷川ひかわ女體にょたい神社じんじゃ（埼玉さいたま県けんさいたま市し緑みどり区く宮本みやもと） - 配はい祀まつ
• 御ご穂ほ神社じんじゃ（静岡しずおか県けん静岡しずおか市し清水しみず区く三保さんぼう） - 主祭しゅさい神しん
  • 三保みほの松原まつばらの入いり口くちにある。大だい己おのれ貴命きめい（ここでは別名べつめいを三穂みほ津つ彦命としている）とともに祀まつられており、「羽衣はごろもの松まつ」と縁えんが深ふかい（三穂みほ津つ彦命、御ご穂ほ津つ姫ひめ命いのちという表記ひょうきもあり）。
• 出雲いずも大神宮だいじんぐう（京都きょうと府ふ亀岡かめおか市し千歳ちとせ町まち出雲いずも無む番地ばんち） - 主祭しゅさい神しん
  • 大国たいこく主神しゅしんとともに主祭しゅさい神しんとなっており、大国たいこく主神しゅしんの后きさきとされている。
• 村むら屋や坐すわ弥わたる冨とみ都と比ひ売うり神社じんじゃ（奈良なら県けん磯城しき郡ぐん田原本たわらもと町まち藏堂くらどう） - 主祭しゅさい神しん
  • 大物おおもの主神しゅしんとともに主祭しゅさい神しんとなっており、大物おおもの主神しゅしんの后きさきとされている。
• 美保みほ神社じんじゃ（島根しまね県けん松江まつえ市し美保関みほのせき町まち美保関みほのせき） - 主祭しゅさい神しん
  • 大国たいこく主神しゅしんの子この事代ことしろ主神しゅしんとともに祀まつられている。

関連かんれん項目こうもく

• ミホススミ - 『出雲いずも国こく風土記ふどき』嶋しま根ね郡ぐん美保みほ郷さと条じょうに登場とうじょうする、同おなじく名なにミホを冠かんする神かみ。オオナモチとヌナガワヒメとの間あいだに生うまれた。

外部がいぶリンク

• 氷川ひかわ女體にょたい神社じんじゃ ｜ 埼玉さいたま県けんの神社じんじゃ
• 御ご穂ほ神社じんじゃ - 静岡しずおか県けん神社じんじゃ庁ちょう
• 縁結えんむすび神社じんじゃ　出雲いずも大神宮だいじんぐう　御ご祭神さいじん｜日本一にっぽんいちの縁結えんむすび　京都きょうとの神社じんじゃ　出雲いずも大神宮だいじんぐう (縁結えんむすび)　丹波たんば国こく一宮いちのみや
• 由緒ゆいしょ・御ご祭神さいじん | 村むら屋や坐すわ彌わたる冨とみ都と比ひ賣うり神社じんじゃ
• ご祭神さいじん・ご由緒ゆいしょ | 美保みほ神社じんじゃ | えびす様さまの総そう本宮ほんぐう | 島根しまね県けん松江まつえ市し美保関みほのせき町まち