九州大学 生体 解剖 事件
この |
経緯 [編集 ]
1945
「42-65305」号 [編集 ]
8
- 「42-65305」
号 搭乗 員 ※太字 は生体 解剖 犠牲 者 [6] -
副 操縦 士 :ウィリアム・R・フレデリックス少尉 (2nd Lt. William R. Fredericks )- レーダー
手 :デール・E・プランベック少尉 (2nd Lt. Dale E. Plambeck) 爆 撃 手 :ハワード・トーマス・シングルデッカー少尉 (2nd Lt. Howard Thomas Shingledecker)航法 士 :チャールズ・M・キーンズ・ジュニア少尉 (2nd Lt. Charles M. Kearns Jr.)機関 士 :テディ・J・ポンスカ二 等 軍曹 (S/Sgt. Teddy J. Ponczka)中央 火器 管制 :ジョン・C・コールハウアー伍長 (Corp. John C. Colehower)通信 手 :ロバート・B・ウィリアムズ伍長 (Corp. Robert B. Williams)右 銃 手 :レオ・C・オーニック伍長 (Corp Leo C Oeinck)左 銃 手 :ロバート・C・ジョンソン伍長 (Corp. Robert C. Johnson)尾 部 銃 手 :レオン・E・ザーネッキ伍長 (Corp. Leon E. Czarnecki)
「42−93953」号 [編集 ]
- 「42−93953」
搭乗 員 ※太字 は生体 解剖 犠牲 者 -
操縦 士 :ラルフ・E・ミラー中尉 (1st Lt. Ralph E. Miller)副 操縦 士 :ウィリアム・F・フィンケルスタイン少尉 (2nd Lt. Joseph F. Finkelstein)- レーダー
手 :ジャック・M・ベリー少尉 (2nd Lt. Jack M. Berry) 爆 撃 手 :クライド・M・ルーシュ中尉 (1st Lt. Clyde M. Roush)航法 士 :チャールズ・C・ウィンダー少尉 (2nd Lt. Charles C. Winder)機関 士 :ウィリアム・H・チャップマン一等 軍曹 (T/Sgt. William H. Chapman)通信 手 :ジャック・V・デングラー軍曹 (Sgt. Jack V. Dengler)中央 銃 手 :アルバート・R・ハワード軍曹 (Sgt. Albert R. Howard)右 銃 手 :クラーク・B・バセット・ジュニア伍長 (Corp. Clark B. Bassett, Jr.)左 銃 手 :マーリン・R・カルヴィン一等 兵 (Pvt. Merlin R. Calvin)尾 部 銃 手 :アーヴィング・A・コーリス伍長 (Corp. Irving A. Corliss)
ベリー
その
生体 解剖 [編集 ]
概要 [編集 ]
企画 者 :佐藤 吉 直 大佐 (西部 軍 )、小森 卓 軍医 (西部 軍 )、石山 福二 郎 (九州大学 教授 )実験 場所 :九州大学 解剖 実習 室 実験 期間 : 1945年 5月 17日 から6月 2日 実験 対象 者 - フレデリックス
少尉 - プランベック
少尉 - ベリー
少尉 - ブラウン
軍曹 - デングラー
軍曹 - パーマー
軍曹 - ウィリアムズ
軍曹 - コールハウアー
軍曹
- フレデリックス
実験 目的 と方法 [編集 ]
不足 する代用 血液 の開発 のための実験 結核 の治療 法 の確立 のための実験 人間 の生存 に関 する探求 新 しい手術 方法 の確立 のための実験
血管 へ薄 めた海水 を注入 する実験 肺 の切除 実験 心臓 の停止 実験 - その
他 の脳 や肝臓 などの臓器 等 の切除 実験 - どれだけ
出血 すれば人間 が死 ぬかを見 るための実験
関係 者 の証言 記録 [編集 ]
取調 べの調書 録 [編集 ]
私 は手術 の目的 について、捕虜 の肺 から銃弾 を取 り除 くためと聞 いていました。ところが肺 全体 が切 り取 られました。捕虜 の右 の肺 を取 り除 くと、大量 出血 が始 まり捕虜 は10分 後 に死亡 しました。
GHQ取調 官 :なぜ肺 を切除 したのか?
石山 先生 の手術 の狙 いは新 しい手術 方法 を試 すことだったと思 います。 —鳥巣 太郎助 教授
この
捕虜 の腕 に海水 が500ccほど注入 されました。この時 捕虜 はまだ生 きていましたが10分 ほどして捕虜 は死 にました。
GHQ取調 官 :その手術 は必要 だったのですか?
手術 はどれだけ出血 すれば人間 が死 ぬかを見 るためのものだったので必要 なかったと思 います。 —筒井 シズ子 看護 婦長
先生 に反対 するなんてことは考 えられません。私 達 は大学 を辞 めたあとも一生 医者 として石山 先生 との関係 が続 くのです。また当時 軍 がやることに口 を挟 むことなんて出来 ませんでした。 —平尾 健一 助教授
GHQ
あなたは取調 官 :手術 は軍 の命令 で行 ったのですか?
その質問 には答 えられません。
GHQ取調 官 :あなたが実験 手術 をしようと決 めたんじゃないですか?
手術 は実験 的 な手術 ではないのでその質問 には答 えられません、私 が行 った手術 のすべては捕虜 の命 を救 う為 だったと理解 していただきたい。
GHQ取調 官 :私 達 は手術 がなぜ行 われたのかすべて知 っています。
私 からありもしない答 えをき出 そうとしている。 —石山 福二 郎 教授
戦後 の手記 ・回想 録 [編集 ]
日本 国土 を無差別 爆撃 し無辜 の市民 を殺害 した敵国 軍人 が殺 されるのは当然 だと思 った。ましてたった一人 の倅 をレイテ島 で失 った私 にすれば、それが戦争 であり自然 のなりゆきだと信 じていた。 —平光 吾 一 教授 (当時 の解剖 実習 室 管理 者 )の手記 より
事件 の問題 性 [編集 ]
捕獲 した爆 撃 機 の搭乗 員 への戦犯 [要 曖昧 さ回避 ]の規定 が日本 側 の軍法 会議 の判決 を経 ずに行 われたこと。実験 内容 が被験者 に対 し回復 の可能 性 への考慮 が極 めて低 い水準 のものであったこと。死亡 に至 った被験者 の埋葬 を怠 ったこと。
などが
九州 帝国 大学 の組織 的 関与 について[編集 ]
このように、この
また、2015
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^
第 313爆撃 団 第 504爆撃 群 第 393中隊 の所属 とも。また境田 ,高木 2014, p. 311では「第 19爆撃 群 」とあるが誤植 と思 われる - ^
上坂 冬子 『生体 解剖 ---九州大学 医学部 事件 』(中公 文書 )の230-1頁 において上坂 が大学 の組織 的 関与 がないと判断 した理由 は生体 解剖 が組織 的 に行 われたものであるならば、軍 が大学 総長 を通 して命令 を出 したはずであるが、これに関 する資料 が存在 しない。万 が一 、大学 総長 を飛 ばして命令 が伝達 されたとしても、組織 上 総長 に上申 して大学 としての判断 が下 されているはずであるが、その証拠 が存在 しない。死体 解剖 の許可 を下 す責任 者 は大野 医学 部長 であるが、生体 解剖 の関係 者 がこの許可 を申請 した証拠 が存在 しない。
理由 を挙 げている。 - ^
当時 九州 帝国 大学 総長 の百武 源 吾 は海軍 軍人 出身 であったが、本件 に関 して起訴 されていない。
出典 [編集 ]
- ^ “「
生体 解剖 事件 」戦犯 となった医師 の悔 い親類 が企画 、ドラマ化 ”.西日本 新聞 . 2023年 3月 28日 閲覧 。 - ^
熊野 以素『九州大学 生体 解剖 事件 :七 〇年 目 の真実 』岩波書店 、71ページ、2015年 - ^ a b c d
境田 ,高木 2014, p. 311. - ^
上坂 冬子 『生体 解剖 九州大学 医学部 事件 』1982年 、34頁 - ^ “「
紫電 改 」の悲劇 語 る残骸 B29と交戦 、墜落 の旧 日本 軍機 ガラス片 など50点 発見 ”.西日本新聞社 . (2018年 1月 6日 ) 2020年 9月 8日 閲覧 。 - ^ a b c d
藤井 2012, p. 51. - ^
境田 ,高木 2014, p. 313. - ^
境田 ,高木 2014, p. 315. - ^
境田 ,高木 2014, p. 316. - ^ a b “
本土 空襲 の墜落 米 軍機 と捕虜 飛行 士 西部 軍 管区 ”. POW研究 会 . 2020年 8月 25日 閲覧 。 - ^
目撃 の医師 「狂気 伝 えたい」=戦後 70年 で資料 展 -米 捕虜 生体 解剖 事件 ・福岡 -時事通信社 - ^
東野 利夫 談 (当時 19歳 ) - ^ 「
基礎 臨床 委員 会 (KRI)」(昭和 21年 7月 16日 )での会合 での発言 か - ^
上坂 (1982)、147頁 。 - ^
日本生命 倫理 学会 . “日本生命 倫理 学会 第 20回 年次 大会 トップページ”.日本生命 倫理 学会 第 20回 年次 大会 ホームページ.九州大学 大学院 医学 研究 院 臨床 薬理 学内 日本生命 倫理 学会 第 20回 年次 大会 事務 局 . 2010年 5月 11日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2023年 12月7日 閲覧 。 - ^
共同通信社 (2015年 4月 4日 ). “米 捕虜 生体 解剖 に言及 、福岡 九大 医学部 の歴史 館 ”. 47NEWS. 2015年 7月 15日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2015年 7月 18日 閲覧 。 - ^
大村 歩 「米兵 生体 解剖 焼 きつく記憶 」『東京 新聞 』2018年 1月 21日 付 朝刊 、11版 、24面 。
参考 文献 [編集 ]
テレビ朝日 『ザ・スクープ』「終戦 61年 目 の真実 "タブーに迫 る"第 2部 許 さざるメス~九州大学 生体 解剖 事件 ~ - ウェイバックマシン(2007年 2月 19日 アーカイブ分 )」、2006年 。上坂 冬子 『生体 解剖 九州大学 医学部 事件 』中央公論社 〈中公 文庫 〉、1982年 。東野 利夫 『汚名 「九大 生体 解剖 事件 」の真相 』文藝春秋 〈文庫 〉、1985年 、ISBN 4167376016。東野 利夫 『戦争 とは敵 も味方 もなく、悲惨 と愚劣 以外 の何 物 でもない』自費 出版 、2017年 。平光 吾 一 「戦争 医学 の汚辱 にふれて ―生体 解剖 事件 始末 記 ―」、『文藝春秋 』昭和 32年 12月 号 上野 文雄 『終戦 秘録 九州 8月 15日 』白川 書院 、1975年 熊野 以素『九州大学 生体 解剖 事件 ―70年 目 の真実 ―』岩波書店 、2015年 神奈川 新聞 昭和 23年 3月 12日 (金 )1面 - ヘンリー
境田 、高木 晃 治 『源田 の剣 米 軍 が見 た「紫電 改 」戦闘 機 隊 全 記録 』双葉社 、2014年 (原著 2003年 )。ISBN 978-4777050079。 藤井 可 「阿蘇 地方 の住民 によるB29飛行 兵 殺傷 事件 に関 する一 考察 」『先端 倫理 研究 :熊本大学 倫理 学 研究 室 紀要 』第 6巻 、熊本大学 、2012年 3月 、49-63頁 、2020年 9月 13日 閲覧 。- デイリー・メール 『US bomber crew shot down over Japan were dissected while ALIVE in horrific WW2 experiments: Japanese university acknowledges full details of atrocity 70 years』
関連 項目 [編集 ]
人体 実験 海軍 生体 解剖 事件 広島 原爆 で被爆 したアメリカ人 新潟大学 におけるツツガムシ病原菌 の人体 接種 問題 悲 しみの歌 遠藤 周作 『海 と毒薬 』(1957年 発表 ) - この事件 をモデルにした小説 。映画 化 もされている。松本 清張 『皿 倉 学説 』(1962年 発表 ) - この事件 をモチーフに使 った小説 。小林 信彦 『オヨヨ大統領 の悪夢 』(1975年 刊行 ) -収録 されている短編 「不眠 戦争 」において、主人公 (作者 がモデル)の伯父 が事件 に関 わった元 将軍 であり、主人公 と元 将軍 とが8月 15日 の戦争 特番 でテレビ出演 する場面 がある。- しかたなかったと
言 うてはいかんのです -熊野 『――70年 目 の真実 』を基 に2021年 に制作 されたNHKのドラマ。
外部 リンク[編集 ]
- 『
戦争 医学 の汚辱 にふれて ――生体 解剖 事件 始末 記 ――(平光 吾 一 著 )』:新字 新 仮名 -青空 文庫 - 2006
年 8月 6日 放送 ザ・スクープスペシャル|ザ・スクープ|テレビ朝日 終戦 61年 目 の真実 ~昭和 史 の“タブー”に迫 る~ - ウェイバックマシン(2015年 8月 11日 アーカイブ分 )