伊藤 栄樹
1985 | |
1925 | |
1988 | |
人物 [編集 ]
略歴 [編集 ]
旧制 愛知 一 中 (後 の愛知 県立 旭丘 高等 学校 )、旧制 第 八 高等 学校 (後 の名古屋大学 教養 部 )を経 て東京 帝国 大学 法学部 に入学 。- 1944
年 (昭和 19年 )海軍 主計 科 見習 尉官 として海軍 経理 学校 に入学 。 - 1945
年 (昭和 20年 )6月 海軍 主計 少尉 として出征 。 - 1945
年 (昭和 20年 )9月 復員 。 - 1947
年 (昭和 22年 )4月 高等 文官 試験 行政 科 および司法 科 試験 に合格 。 - 1947
年 (昭和 22年 )10月 東京大学 卒業 。第 一 期 司法 修習 生 。 - 1949
年 (昭和 24年 )11月東京 地方 検察庁 検事 に任官 。 - 1957
年 (昭和 32年 )10月 売春 汚職 事件 の捜査 員 の一員 となる - 1961
年 (昭和 36年 )12月法務省 刑事 局 参事官 に就任 。 - 1964
年 (昭和 39年 )4月 刑事 局 刑事 課長 に就任 。 - 1966
年 (昭和 41年 )6月 刑事 局 総務 課長 に就任 。 - 1968
年 (昭和 43年 )6月 大臣 官房 人事 課長 に就任 。 - 1970
年 (昭和 45年 )2月 大臣 官房 会計 課長 に就任 。 - 1972
年 (昭和 47年 )9月 東京 地検 次席 検事 に就任 。 - 1975
年 (昭和 50年 )11月最高 検察庁 検事 に就任 。 - 1977
年 (昭和 52年 )3月 法務省 刑事 局長 に就任 。 - 1979
年 (昭和 54年 )8月 法務 事務次官 に就任 。 - 1981
年 (昭和 56年 )7月 次長 検事 に就任 。 - 1983
年 (昭和 58年 )12月東京 高等 検察庁 検事 長 に就任 。 - 1985
年 (昭和 60年 )12月 検事 総長 に就任 。 - 1988
年 (昭和 63年 )3月 24日 定年 を1年 10か月 残 して退官 。 - 1988
年 (昭和 63年 )5月 4日 より朝日新聞 において、回顧 録 である『秋霜烈日 』の連載 開始 。 - 1988
年 (昭和 63年 )5月 25日 盲腸 癌 により死去 。
エピソード[編集 ]
父親 は第 一 次 世界 大戦 前 からの船員 (外 航 船 の機関 長 )を務 めていた。母親 が病身 になった後 、小学校 ・中学校 時代 の伊藤 は、しばしば父 が乗 る船 に便乗 して船上 生活 を送 った。この間 は、同船 していた高等 商船 学校 の実習 生 から勉強 を教 わったという。[1]- 『
秋霜烈日 』売春 汚職 事件 の回 において、立松 和博 読売新聞 社会 部 記者 の逮捕 に繋 がった「衆議院 議員 が収賄 容疑 で召喚 必至 」のネタ元 は捜査 情報 をリークしていた人物 を特定 するために流 した偽 情報 であったことを明 らかにした。この回 で一連 の経緯 を明 かしているが、ガセネタを流 した人物 と捜査 情報 をリークしていた人物 の名前 は「すっかり忘 れてしまった」として明 かさなかった。渡邉 文幸 によると、ガセネタを流 したのは伊藤 本人 、捜査 情報 をリークしていたのは河井 信太郎 法務省 刑事 課長 であったとしている[2]。 一方 で花岡 信昭 によると、伊藤 は限 られた記者 との極秘 懇談 を好 んだ。懇談 の内容 は本当 の意味 のオフレコで、意 に反 して表 に出 せば即座 に懇談 の輪 から外 した[3]。伊藤 によれば、東京 地検 次席 検事 時代 に、公判 部 検事 に無罪 論告 を指示 したことが2回 ほどある(窃盗 の常習犯 が被告人 となっていた事件 )。こうした事件 では、被告人 が警察 に親切 にしてもらった御礼 として、その警察 の管内 未 検挙 事件 を自分 がやったと虚偽 自白 することがあり、取調 べ担当 検事 がそれを見抜 けないとそのまま起訴 されてしまうことがある。冤罪 であることを事後 的 に知 った伊藤 は無罪 論告 を指示 したのである[4]。
著書 [編集 ]
- 『
秋霜烈日 』(朝日新聞社 、1988年 ) - 『
人 は死 ねばゴミになる』(小学館 文庫 、1998年 、単行本 :新潮社 、1988年 ) - 『だまされる
検事 』(立花 書房 ) - 『まただまされる
検事 』(立花 書房 ) - 『
巨 悪 は眠 らせない検事 総長 の回想 』(朝日 文庫 、2020年 )
参考 文献 [編集 ]
山本 祐司 『特捜 検察 物語 (上 )(下 )』(講談社 、1998年 )
脚注 [編集 ]
- ^ a b
伊藤 栄樹 『だまされる検事 』立花 書房 、1982年 、131,136頁 。ISBN 4-8037-4008-9。 - ^
渡辺 文幸 『検事 総長 』(初版 )中央公論 新 社 (中公新書 ラクレ)(原著 2009年 10月 11日 )、p. 116頁 。ISBN 9784121503312。 - ^
花岡 信昭 小沢 氏 秘書 逮捕 、検察 は「民主党 政権 」を嫌 った? / SAFETY JAPAN [花岡 信昭 氏 /日経 BP社 「検察 は遠山 の金 さんたれ」] - ^
伊藤 栄樹 『検事 総長 の回想 』朝日新聞社 、1992年 、98頁 。ISBN 4-02-260693-2。
関連 項目 [編集 ]