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共振きょうしん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

共振きょうしん(きょうしん)は、エネルギーゆうするけい外部がいぶからあたえられた刺激しげきにより固有こゆう振動しんどうこすことである。とくに、外部がいぶからの刺激しげき固有こゆう振動しんどうすうちか状態じょうたいあらわす。共鳴きょうめいおな原理げんりもとづく現象げんしょうであるが、電気でんき固体こたいについては「共振きょうしん」のかたりがよくもちいられる。

共振きょうしん特性とくせいあらわ次元じげんりょうとしてQもちいられる。おおきいほどエネルギーの分散ぶんさんちいさく、せま振動しんどうすう帯域たいいき共振きょうしんする。

共振きょうしんシステムとして、振動しんどうする単純たんじゅんれいとしてげられる。してけい振動しんどう励起れいきすることにより、はその固有こゆう振動しんどうすう振動しんどうはじめる。固有こゆう振動しんどうちか周期しゅうき振動しんどうあたえると、振動しんどう振幅しんぷく次第しだいおおきくなる。しかし、固有こゆう振動しんどうおおきくことなる周期しゅうき振動しんどうあたえると、振幅しんぷくおおきくならない。

共振きょうしんによる現象げんしょうれいとしてタコマナローズきょうがしばしばげられるが、これについては専門せんもんから誤解ごかい指摘してきされている[1][2]ミレニアム・ブリッジの一時いちじ閉鎖へいさ多数たすう歩行ほこうしゃによってこされた共振きょうしん現象げんしょうれいである。

共振きょうしん回路かいろ

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電気でんきでは、コイルコンデンサ性質せいしつ利用りようした共振きょうしん回路かいろ(きょうしんかいろ、えい: resonance circuit)が有名ゆうめいである。

直列ちょくれつ共振きょうしん回路かいろ
コンデンサとコイルを直列ちょくれつ接続せつぞくした共振きょうしん回路かいろ特定とくてい周波数しゅうはすう共振きょうしん周波数しゅうはすう)でたがいの電位でんいい、そとからは「インピーダンス交流こうりゅうかんする抵抗ていこう)が0Ωおーむえる」。
並列へいれつ共振きょうしん回路かいろ
コンデンサとコイルを並列へいれつ接続せつぞくした共振きょうしん回路かいろたがいの電流でんりゅうしあい、共振きょうしん周波数しゅうはすうにおいてそとからは「インピーダンスが無限むげんだいえる」(はん共振きょうしんとも)。このとき、コンデンサの内部ないぶ電界でんかいとしてたくわえられたエネルギーと、コイルの内部ないぶ磁界じかいとしてたくわえられたエネルギーがけい内部ないぶたがいに移動いどうするため、外部がいぶから場合ばあいにエネルギーの消費しょうひい。

これらの回路かいろ受信じゅしんせんきょく回路かいろ同調どうちょう回路かいろ)、フィルタ回路かいろ(濾波)などに頻用ひんようされる。

また、アンテナにおいては、電磁波でんじは波長はちょう空中線くうちゅうせん素子そし(エレメント)のながさの関係かんけいがある一定いってい条件じょうけんたした場合ばあいに、エネルギーの変換へんかん効率こうりつ最大さいだいとなる。この現象げんしょう共振きょうしんばれる。

共振きょうしん周波数しゅうはすう測定そくていする機器ききとしてディップメータがある。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ グレイム・ドナルドちょ花田はなた知恵ちえやくにせ科学かがくちん学説がくせつ読本とくほんはら書房しょぼう、2013ねん、p. 26.
  2. ^ Rock-and-Roll Bridge Science News Online

関連かんれん項目こうもく

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