瑞宝章ずいほうしょう

瑞宝章ずいほうしょう
勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうの正章まさあきと副ふく章あきら。現行げんこうの瑞みず宝たから大だい綬章じゅしょうと本体ほんたい部分ぶぶんの意匠いしょうは同おなじ。
日本にっぽんの勲章くんしょう
綬	藍あいと黄き
創設そうせつ者しゃ	明治天皇めいじてんのう
対象たいしょう	国家こっか又またハ公共こうきょうニ対たいシ積年せきねんノ功労こうろうアル者しゃ
状態じょうたい	存続そんぞく
最さい高級こうきゅう	瑞みず宝たから大だい綬章じゅしょう
最下さいか級きゅう	瑞みず宝たから単たん光章みつあき
歴史れきし・統計とうけい
創設そうせつ	1888年ねん（明治めいじ21年ねん）1月がつ4日にち
期間きかん	1888年ねん - 現在げんざい
序列じょれつ
上位じょうい	桐きり花はな章あきら
同位どうい	旭日きょくじつ章あきら・宝冠章ほうかんしょう
瑞宝章ずいほうしょうの綬

瑞宝章ずいほうしょう（ずいほうしょう、英えい: Orders of the Sacred Treasure）は、日本にっぽんの勲章くんしょうの一ひとつ。

概要がいよう

勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうを佩用はいようした秋田あきた清きよし

「瑞みず宝たから大だい綬章じゅしょう」も参照さんしょう

瑞宝章ずいほうしょうは、「勲章くんしょう増設ぞうせつの詔みことのり」（明治めいじ21年ねん1月がつ4日にち詔みことのり）により大だい勲くん位い菊花きっか章あきら頸飾ならびに勲一等くんいっとう旭日きょくじつ桐きり花はな大だい綬章じゅしょう、および女性じょせいを授与じゅよ対象たいしょうとした宝冠章ほうかんしょう（5等級とうきゅう後ごに8等級とうきゅう）とともに増設ぞうせつされた勲章くんしょうであり、同日どうじつの「各種かくしゅ勲章くんしょう等級とうきゅうノ製せい式しき及ヒ大だい勲くん位い菊花きっか章あきら頸飾ノ製せい式しき」（明治めいじ21年ねん1月がつ4日にち勅みことのり令れい第だい1号ごう）により勲一等くんいっとうから勲くん八はち等とうまでの8等級とうきゅうが制定せいていされ、「各種かくしゅ勲章くんしょう及大勲くん位い菊花きっか章あきら頸飾図様ずよう」（明治めいじ21年ねん11月25日にち閣かく令れい第だい21号ごう）によってその意匠いしょう等とうが定さだめられた。それ以前いぜんは男性だんせいを授与じゅよ対象たいしょうとした大だい勲くん位い菊花きっか大だい綬章じゅしょうおよび旭日きょくじつ章あきら（8等級とうきゅう）しかなく、制定せいてい当時とうじは瑞宝章ずいほうしょうも男性だんせいのみが授与じゅよ対象たいしょうとされていたが、「婦人ふじんノ勲くん労ろうアル者しゃニ瑞宝章ずいほうしょうヲ賜たまものフノ件けん」（大正たいしょう8年ねん勅みことのり令れい第だい232号ごう、 原文げんぶん）によって女性じょせいにも等ひとしく授与じゅよされるようになった。平成へいせい15年ねん5月がつ20日はつか閣議かくぎ決定けってい（勲章くんしょうの授与じゅよ基準きじゅん）により、勲等くんとうが数字すうじで表示ひょうじされていたものが瑞みず宝たから大だい綬章じゅしょう、瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら、瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょう、瑞みず宝たから小しょう綬章じゅしょう、瑞みず宝たから双そう光章みつあき、瑞みず宝たから単たん光章みつあきと名称めいしょう表記ひょうきに改あらためられるとともに、勲くん七なな等とうと勲くん八はち等とうが廃止はいしされ、6等級とうきゅうとされた。

瑞宝章ずいほうしょうは、「国家こっか又またハ公共こうきょうニ対たいシ積年せきねんノ功労こうろうアル者しゃ」に授与じゅよすると定さだめられ（勲章くんしょう制定せいていノ件けん3条じょう1項こう）、具体ぐたい的てきには「国くに及および地方ちほう公共こうきょう団体だんたいの公務こうむ」または「公共こうきょう的てきな業務ぎょうむ」に長年ながねんにわたり従事じゅうじして功労こうろうを積つみ重かさね、成績せいせきを挙あげた者ものを表彰ひょうしょうする場合ばあいに授与じゅよされる（「勲章くんしょうの授与じゅよ基準きじゅん」）。

平成へいせい15年ねん（2003年ねん）に行おこなわれた栄典えいてん制度せいど改正かいせい、同年どうねん制定せいていの「各種かくしゅ勲章くんしょう及および大だい勲くん位い菊花きっか章あきら頸飾の制式せいしき及および形状けいじょうを定さだめる内閣ないかく府ふ令れい（平成へいせい15年ねん内閣ないかく府ふ令れい第だい54号ごう）」により、「勲くん○等とうに叙じょし瑞宝章ずいほうしょうを授さづける」といった勲等くんとうと勲章くんしょうを区別くべつする勲記くんきおよび叙勲じょくん制度せいどから、「瑞みず宝たから○○章しょうを授さづける」という文章ぶんしょうに改正かいせいされた。なお、改正かいせい時じの政令せいれい附則ふそくにより、改正かいせい前まえに授与じゅよされた者ものは改正かいせい後ごも引ひき続つづき勲等くんとう・勲章くんしょうとを分わけた状態じょうたいで有ゆうしているものと扱あつかわれる。

明治めいじ25年ねん（1892年ねん）7月がつ19日にち、広瀬ひろせ宰おさむ平たいら（住友すみとも総そう理事りじ）、渋沢しぶさわ栄一えいいち（第だい一いち銀行ぎんこう頭取とうどり）、古河ふるかわ市兵衛いちべえ（足尾あしお銅山どうざん経営けいえい者しゃ）、伊達だて邦くに成なり（北海道ほっかいどう開拓かいたく者しゃ）の4人にんが、「民間みんかん人じん」として初はじめて勲くん四よん等とう瑞宝章ずいほうしょうを受章じゅしょうした。それまで、勲章くんしょうは国家こっかのために尽つくした者もの、つまり官吏かんりにしか授さづけられなかったが、同年どうねん賞しょう勲くん条例じょうれいが改正かいせいされ、民間みんかん人じんでも国家こっかのために尽つくした者ものには授与じゅよされることとなった。

意匠いしょう

勲くん五ご等とう瑞宝章ずいほうしょうを佩用はいようした1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）頃ごろの吉岡よしおか彌生やよい。綬は女性じょせい用ようの蝶ちょう結ゆい状じょうの小しょう綬（2003年ねんの制度せいど改正かいせいで廃止はいし）

章あきらのデザインは、宇摩うま志麻しま遅おそ命いのちが神武じんむ天皇てんのうに奉たてまつった瑞みず宝たから（十じゅう種しゅ神宝しんぽう）に基もとづいているとされるが、実際じっさいは伊勢神宮いせじんぐうの御ご神体しんたいである鏡かがみをモチーフにしていると言いうのが一般いっぱん的てきな見解けんかいである。章あきらの中央ちゅうおう部ぶに、青色あおいろ七宝しっぽうに浮うくように鏡かがみのモチーフが浮うき出だして取とり付つけられ、連珠れんじゅが丸まるく囲かこむ。その外側そとがわは四方しほうに伸のびる光線こうせんが白しろ七宝しっぽうによって施ほどこされ、中央ちゅうおうの鏡かがみのモチーフを囲かこむ部分ぶぶんには赤あかの連珠れんじゅが配はいされる。基本きほん的てきにご神体しんたいである鏡かがみに強つよく光ひかりが当あたった状態じょうたいをデザインに起おこしていると言いって良よい。デザインは勲一等くんいっとうから勲くん六ろく等とうまでは基本きほん的てきに同一どういつであるが、等級とうきゅうにより金きむ鍍金めっきの施ほどこされる範囲はんいや章しょうの大おおきさが異ことなる。また大だい綬章じゅしょう（勲一等くんいっとう）の副ふく章しょうと重光しげみつ章あきら（勲くん二に等とう）の正章まさあきのみ、外側そとがわに伸のびる光線こうせんは八方はっぽうである。かつて制定せいていされていた七なな等とうと八はち等とうの正章まさあきの意匠いしょうは光線こうせんが省略しょうりゃくされ、連珠れんじゅで八はち芒すすき星ぼしをかたどった地ち板ばんを七なな等とうは金きむ、八はち等とうは銀ぎんとして、中央ちゅうおうに鏡かがみを据すえるものであった。

綬は（淡あわ藍あい）藍あいの織おり地じに黄きの双そう線せんと定さだめられているが、時代じだいによって色味いろみには非常ひじょうにバラツキがある。明治めいじの制定せいてい時じには公文書こうぶんしょの定さだめに等ひとしく「淡あわ藍あい地ち（極きわめて薄うすい灰はい青色あおいろ）に黄きの双そう線せん」であったが、大正たいしょう時代じだいの一時期いちじきには綬は染料せんりょうの経年けいねん変化へんかにより「淡あわ藍あい地ちに桃色ももいろ双そう線せん」になる綬が採用さいようされていた。大正たいしょう末期まっきから太平洋戦争たいへいようせんそう末期まっき頃ごろに掛かけては、靖国神社やすくにじんじゃに展示てんじされている物もののように織おり地じの「淡あわ藍あい」が非常ひじょうに濃こく、金鵄勲章きんしくんしょうと見みまごうばかりの灰はい緑みどりの物ものも存在そんざいしていた。戦後せんごは元もとの通とおり、極ごく淡あわい淡あわ藍あいの地ちに黄色おうしょくの双そう線せんに戻もどり、栄典えいてん制度せいど改訂かいていまではそのままの色味いろみであった。また制度せいど改訂かいていまで、女性じょせいに授与じゅよする場合ばあいは、勲くん三さん等とう以下いかの綬は勲くん二に等とう以下いかの宝冠章ほうかんしょうと同様どうように蝶ちょう結ゆい状じょうの小しょう綬で統一とういつされ、左ひだり胸むねに佩用はいようすることが定さだめられていた。

全すべての瑞宝章ずいほうしょうは章しょうの裏面りめんに「勲功くんこう旌章」の刻印こくいんが施ほどこされる。

• 旧きゅう勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう
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  勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう用ようの箱はこ
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  勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう
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  勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう裏面りめん
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  勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう略綬りゃくじゅ
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  勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう略綬りゃくじゅ裏面りめん

栄典えいてん制度せいど改正かいせいによる意匠いしょうの変更へんこう

瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょうを佩用はいようした菅原すがわら寛ひろし孝こう

瑞宝章ずいほうしょうは、各種かくしゅ勲章くんしょう及および大だい勲くん位い菊花きっか章あきら頸飾の制式せいしき及および形状けいじょうを定さだめる内閣ないかく府ふ令れい（平成へいせい15年ねん内閣ないかく府ふ令れい第だい54号ごう）の施行しこうに伴ともない、大おおきく意匠いしょうが変更へんこうされた。まず、それまで旭日きょくじつ章あきらの格下かくしたであった瑞宝章ずいほうしょうを同どう章しょうと同格どうかくに昇格しょうかくさせるにあたり、勲章くんしょうの体型たいけい（正章まさあき・副ふく章しょうなどのセット）が旭日きょくじつ章あきらと完全かんぜんに同等どうとうに改あらためられた。これにより瑞みず宝たから重光しげみつ章あきらは新あらたに瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょうの正章まさあきを副ふく章しょうとして持もつこととなった。加くわえて同時どうじに全すべての勲章くんしょうに、旭日きょくじつ章あきらと同形どうけいである桐きり紋もんの鈕ぼたん（ちゅう・綬と章あきらをつなぐ金具かなぐ）が備そなえられることとなり、また赤色あかいろ連珠れんじゅの固定こていも、これまでのカシメ留とめではなく、プラスネジによる固定こていとなった。

綬の色いろも変更へんこうされ、それまでの「淡あわ藍あいに黄きの双そう線せん」が「藍あいの地ちに黄きの双そう線せん」に改あらためられた。「藍あい」といっても比較的ひかくてき薄うすいもので、縹色はなだいろ（皇室こうしつの瑞祥ずいしょうの色いろとして用もちいられている日本にっぽんの伝統でんとう色しょく）や水色みずいろに近ちかい。綬の結むすび方かたも従来じゅうらいは性別せいべつで異ことなっていたが、栄典えいてん制度せいど改正かいせいを機きに男性だんせい用ようの方式ほうしきに統一とういつされた。

高位こうい勲章くんしょうの調製ちょうせいは完成かんせいまでに時間じかんがかかるため、制度せいど改正かいせいによる意匠いしょうや細部さいぶの造つくりの変更へんこうが間まに合あわない場合ばあいがある。そのため、瑞宝章ずいほうしょうにおいては大だい綬章じゅしょうの副ふく章しょうならびに重光しげみつ章あきらの正章まさあきが法令ほうれいの許容きょよう範囲はんい内ないで旧きゅう制度せいどの在庫ざいこ品ひんから授与じゅよされていった。平成へいせい20年ねん頃ごろより完全かんぜんな新しん制度せいど版ばんの物ものに切きり替かわり、裏面りめんの佩用はいようピンが以前いぜんの縦たて方向ほうこうに差さし込こむ物もので無なく、横よこ方向ほうこうに向むいてそのまま礼服れいふくの生地きじに差さし込こめるブローチピンのような形態けいたいに変更へんこうされた。　また裏面りめんも以前いぜんの鏡面きょうめん仕上しあげから梨地なしじ仕上しあげに変更へんこうされ、赤あかい連珠れんじゅの部品ぶひんは以前いぜんの4個このネジ留とめから2個このネジ留とめに変更へんこうされた。

名称めいしょうと等級とうきゅう

現行げんこうの瑞宝章ずいほうしょうの名称めいしょうを、旧きゅう制度せいど下かの名称めいしょうを添そえて以下いかに示しめした。

現行げんこうの名称めいしょう（下した行ぎょうは英訳えいやく名めい）・画像がぞう	旧きゅう制度せいど下かの名称めいしょう	改正かいせいの要点ようてん
瑞みず宝たから大だい綬章じゅしょう（ずいほう だいじゅしょう） Grand Cordon of the Order of the Sacred Treasure 正章まさあき（上うえ）・副ふく章あきら（右みぎ下か）・略綬りゃくじゅ（左下ひだりした）	勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょう（くんいっとう ずいほうしょう）	名称めいしょうから「勲一等くんいっとう」を除のぞき、等級とうきゅうを旭日きょくじつ章しょうにならい「大だい綬章じゅしょう」で示しめす正章まさあきに鈕ぼたんを加くわえる
瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら（ずいほう じゅうこうしょう） The Order of the Sacred Treasure, Gold and Silver Star 正章まさあき（左ひだり）・副ふく章あきら（右みぎ）・略綬りゃくじゅ（中なか）	勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんにとう ずいほうしょう）	名称めいしょうから「勲くん二に等とう」を除のぞき、等級とうきゅうを旭日きょくじつ章しょうにならい「重光しげみつ章あきら」で示しめす副ふく章あきら（瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょう正章まさあき）を新設しんせつする
瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょう（ずいほう ちゅうじゅしょう） The Order of the Sacred Treasure, Gold Rays with Neck Ribbon 正章まさあき（右みぎ）と略綬りゃくじゅ（左ひだり）	勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんさんとう ずいほうしょう）	名称めいしょうから「勲くん三さん等とう」を除のぞき、等級とうきゅうを旭日きょくじつ章しょうにならい「中ちゅう綬章じゅしょう」で示しめす正章まさあきに鈕ぼたんを加くわえる
瑞みず宝たから小しょう綬章じゅしょう（ずいほう しょうじゅしょう） The Order of the Sacred Treasure, Gold Rays with Rosette 正章まさあき（右みぎ）と略綬りゃくじゅ（左ひだり）	勲くん四よん等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんよんとう ずいほうしょう）	名称めいしょうから「勲くん四よん等とう」を除のぞき、等級とうきゅうを旭日きょくじつ章しょうにならい「小しょう綬章じゅしょう」で示しめす正章まさあきに鈕ぼたんを加くわえる
瑞みず宝たから双そう光章みつあき（ずいほう そうこうしょう） The Order of the Sacred Treasure, Gold and Silver Rays 正章まさあき（右みぎ）と略綬りゃくじゅ（左ひだり）	勲くん五ご等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんごとう ずいほうしょう）	名称めいしょうから「勲くん五ご等とう」を除のぞき、等級とうきゅうを旭日きょくじつ章しょうにならい「双そう光章みつあき」で示しめす正章まさあきに鈕ぼたんを加くわえる
瑞みず宝たから単たん光章みつあき（ずいほう たんこうしょう） The Order of the Sacred Treasure, Silver Rays 正章まさあき（右みぎ）と略綬りゃくじゅ（左ひだり）	勲くん六ろく等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんろくとう ずいほうしょう）	名称めいしょうから「勲くん六ろく等とう」を除のぞき、等級とうきゅうを旭日きょくじつ章しょうにならい「単たん光章みつあき」で示しめす正章まさあきに鈕ぼたんを加くわえる
正章まさあき（左ひだり）と略綬りゃくじゅ（右みぎ）	勲くん七なな等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんななとう ずいほうしょう）	廃止はいし
正章まさあき（左ひだり）と略綬りゃくじゅ（右みぎ）	勲くん八はち等とう瑞宝章ずいほうしょう（くんはっとう ずいほうしょう）

授与じゅよ基準きじゅん

• 「勲章くんしょう制定せいていノ件けん」（明治めいじ8年ねん太政官だじょうかん布告ふこく第だい54号ごう）によれば、瑞みず宝たから大だい綬章じゅしょう、瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら、瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょう、瑞みず宝たから小しょう綬章じゅしょう、瑞みず宝たから双そう光章みつあき、及および瑞みず宝たから単たん光章みつあきは「国家こっか又またハ公共こうきょうニ対たいシ積年せきねんノ功労こうろうアル者しゃ」に授与じゅよされる。
• 閣議かくぎ決定けっていにより定さだめられた「勲章くんしょうの授与じゅよ基準きじゅん」によれば、瑞宝章ずいほうしょうは、「国くに及および地方ちほう公共こうきょう団体だんたいの公務こうむ又または次つぎの各号かくごうに掲かかげる公共こうきょう的てきな業務ぎょうむに長年ながねんにわたり従事じゅうじして功労こうろうを積つみ重かさね、成績せいせきを挙あげた者ものを表彰ひょうしょうする場合ばあいに授与じゅよする」とされている。同どう規定きてい中ちゅうの「次つぎの各号かくごう」とは、以下いかの通とおり。
  1. 学校がっこうにおいて教育きょういく又または研究けんきゅうに直接ちょくせつ携たずさわる業務ぎょうむ
  2. 各種かくしゅ施設しせつにおいて社会しゃかい福祉ふくしに直接ちょくせつ携たずさわる業務ぎょうむ
  3. 医療いりょう又または保健ほけん指導しどうに直接ちょくせつ携たずさわる業務ぎょうむ
  4. 調停ちょうてい委員いいん、保護司ほごし、民生みんせい委員いいんなど国くに又または地方ちほう公共こうきょう団体だんたいから委嘱いしょくされる業務ぎょうむ
  5. 著いちじるしく危険きけん性せいの高たかい業務ぎょうむ
  6. 精神せいしん的てき又または肉体にくたい的てきに著いちじるしく労苦ろうくの多おおい環境かんきょうにおける業務ぎょうむ
  7. 前ぜん各号かくごうに掲かかげるもののほか、人目ひとめに付つきにくい分野ぶんやにおける業務ぎょうむ
• 授与じゅよする勲章くんしょうは、その者ものの果はたした職務しょくむの複雑ふくざつ度ど、困難こんなん度ど、責任せきにんの程度ていど等とうについて評価ひょうかを行おこない、特とくに重要じゅうようと認みとめられる職務しょくむを果はたし成績せいせきを挙あげた者ものに対たいしては瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら以上いじょう、重要じゅうようと認みとめられる職務しょくむを果はたし成績せいせきを挙あげた者ものに対たいしては瑞みず宝たから小しょう綬章じゅしょう以上いじょう、その他たの職務しょくむを果はたし成績せいせきを挙あげた者ものに対たいしては瑞みず宝たから単たん光章みつあき以上いじょうとする。
• 瑞宝章ずいほうしょうの授与じゅよは、形式けいしき的てきな職務しょくむ歴れきにより等ひとしく行おこなうものではなく、他たの模範もはんとなる成績せいせきを挙あげた者ものに対象たいしょうを限かぎり行おこなうものとする。
• 一般いっぱん行政ぎょうせい事務じむに長年ながねん従事じゅうじし成績せいせきを挙あげた者もののうち次つぎの各号かくごうに掲かかげる者ものに対たいして授与じゅよする勲章くんしょうは、それぞれ当該とうがい各号かくごうに掲かかげるものを標準ひょうじゅんとし、その他たの者ものに対たいしてはこれらの者ものとの均衡きんこうを考慮こうりょして相当そうとうと認みとめられる勲章くんしょうを授与じゅよするものとする。なお、その者ものの功労こうろう全体ぜんたいを総合そうごう的てきに評価ひょうかして、より上位じょういの勲章くんしょうの授与じゅよを検討けんとうすることができるものとする。
  • ア　事務次官じむじかんの職しょくを務つとめた者もの　瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら
  • イ　内部ないぶ部局ぶきょくの長ちょうの職しょくを務つとめた者もの　瑞みず宝たから中ちゅう綬章じゅしょう
  • ウ　本ほん府ふ省しょうの課長かちょうの職しょくを務つとめた者もの　瑞みず宝たから小しょう綬章じゅしょう
• 一般いっぱん行政ぎょうせい事務じむ以外いがいの国くに又または地方ちほう公共こうきょう団体だんたいの公務こうむ等とうに長年ながねん従事じゅうじし成績せいせきを挙あげた者ものに対たいしては、前号ぜんごうに準じゅんじて相当そうとうと認みとめられる勲章くんしょうを授与じゅよするものとする。
• 勲章くんしょうの授与じゅよに必要ひつようとされる職務しょくむ従事じゅうじ期間きかんは、その職務しょくむの重要じゅうよう度ど等とうを考慮こうりょし、適正てきせいに調整ちょうせいするものとする。

運用うんよう

勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうを佩用はいようして貴族きぞく院本いんぽん会議かいぎに臨のぞむ近衛このえ文麿ふみまろ

旧きゅう制度せいど下かにおいては勲等くんとうの序列じょれつは旧来きゅうらいの宮中きゅうちゅう席次せきじに則のっとり、上位じょういから旭日きょくじつ章あきら、宝冠章ほうかんしょう、瑞宝章ずいほうしょうの順じゅんに、同おなじ勲等くんとうの中なかでは最もっとも下位かいに位置いちづけられていた。その序列じょれつにおいて、瑞宝章ずいほうしょうとその上位じょういの宝冠章ほうかんしょうの格差かくさは、宝冠章ほうかんしょうとその上位じょういの旭日きょくじつ章しょうの格差かくさよりも大おおきいとみなされており、瑞宝章ずいほうしょうの各かく等級とうきゅうは旭日きょくじつ章あきらと宝冠章ほうかんしょうに比くらべて半はん等級とうきゅう下位かいとみなされ、勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうは旭日きょくじつ章あきらと宝冠章ほうかんしょうの勲一等くんいっとうと勲くん二に等とうの中間ちゅうかん、勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょうは旭日きょくじつ章あきらと宝冠章ほうかんしょうの勲くん二に等とうと勲くん三さん等とうの中間ちゅうかんに位置付いちづけられていた。しかし2003年ねん（平成へいせい15年ねん）、栄典えいてん制度せいどの抜本ばっぽん的てき改革かいかくにあたり、栄典えいてん制度せいどの男女だんじょ公平こうへい化かによって旭日きょくじつ章あきら、桐きり花はな章あきら、菊花きっか章しょうが女性じょせいにも等ひとしく開放かいほうされることとなり、瑞宝章ずいほうしょうもこれまでとはその栄典えいてんの性質せいしつを変化へんかさせた。栄典えいてん制度せいど改正かいせいにより瑞宝章ずいほうしょうは旭日きょくじつ章あきらと同格どうかくになり、瑞宝章ずいほうしょうは旧きゅう制度せいど下かでの旭日きょくじつ章あきらと宝冠章ほうかんしょうの下位かいの勲章くんしょうという位置いちづけから、国家こっかに対たいする貢献こうけんの質的しつてきな違ちがいで旭日きょくじつ章あきらと差別さべつ化かが図はかられることになった。すなわち、旭日きょくじつ章しょうが「国家こっかや公共こうきょうへの功労こうろう」という観点かんてんを重視じゅうしして授与じゅよされるのに対たいし、瑞宝章ずいほうしょうは「公務こうむか公務こうむに準じゅんずる公共こうきょう的てきな業務ぎょうむへの長年ながねんの奉仕ほうし」という観点かんてんを重視じゅうしして授与じゅよされるように、より明確めいかく化かされたのである。その国家こっかに対たいする貢献こうけんと言いう観点かんてんでの質的しつてきな違ちがいをより正確せいかくにいうと、旭日きょくじつ章しょうの授章じゅしょう基準きじゅんが“国家こっかまたは公共こうきょうに対たいし功労こうろうがある者ものの内うち、功績こうせきの内容ないように着目ちゃくもくし、顕著けんちょな功績こうせきを挙あげた者もの”であるのに対たいし、瑞宝章ずいほうしょうの授章じゅしょう基準きじゅんは“国家こっかまたは公共こうきょうに対たいし功労こうろうがあり、公務こうむ等とうに長年ながねん従事じゅうじし、成績せいせきを挙あげた者もの”である。

外国がいこく人じんに対たいする儀礼ぎれい的てき叙勲じょくんでの運用うんよう

瑞宝章ずいほうしょうが儀礼ぎれい叙勲じょくんで用もちいられることは少すくないが、国賓こくひんの来日らいにちや皇族こうぞくの外遊がいゆうなどの際さいに同席どうせきする、「広義こうぎのロイヤルファミリーとして一般いっぱんに認知にんちされているが、個人こじんとしては公式こうしきな王族おうぞくの身み位いを所持しょじしない者もの」や「準じゅん王族おうぞく・元もと王族おうぞく」といった身み位いの者ものに対たいして大だい綬章じゅしょう（勲一等くんいっとう）が贈おくられてきた例れいがある。タイのソムサワリ元もと皇太子こうたいし妃ひや、オランダのマルフリート王女おうじょ（ベアトリクス女王じょおうの妹いもうと）の夫おっとピーター・ファン・フォレンホーフェン（英語えいご版ばん）などにその例れいを見みることが出来できる。

珍めずらしい例れいとしては、明仁あきひと上皇じょうこうが皇太子こうたいし時代じだいに美智子みちこ妃ひを伴ともなってマレーシアを公式こうしき訪問ほうもんした際さいに、接せっ遇ぐうにあたった「前ぜん国王こくおうの令息れいそくの妃ひ」に対たいして儀礼ぎれい叙勲じょくんとして勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうを贈与ぞうよしている。通常つうじょう、女性じょせい王族おうぞくであれば勲一等くんいっとう宝冠章ほうかんしょうが与あたえられるところであるが、マレーシアの国王こくおうは複数ふくすうのスルタン家いえの中なかから任期にんきを指定していして輪番りんばん制せいで選えらばれる。このため「正式せいしきな王家おうけ・王族おうぞく」の定義ていぎが時期じきによって変かわり、身み位いの定義ていぎが難むずかしかった。そこで日本国にっぽんこく政府せいふの下くだした判断はんだんが、勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうの贈与ぞうよであった。

その他た著名ちょめい人じんの例れいとしては、1937年ねん - 1955年ねんの間あいだに3度ど訪日ほうにちし、1968年ねんに他界たかいした活動かつどう家かヘレン・ケラーへ勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうが贈おくられている。

皇族こうぞくに対たいする叙勲じょくん

勲一等くんいっとう宝冠章ほうかんしょうおよび勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうを佩用はいようした香こう淳じゅん皇后こうごう

皇族こうぞく叙勲じょくんについては、皇族こうぞくの初はつ叙じょが、男性だんせいは桐きり花はな章あきら以上いじょう、女性じょせいは宝冠ほうかん牡丹ぼたん章あきら以上いじょうであるため、単独たんどくで瑞宝章ずいほうしょうを授与じゅよされた例れいは無ない。

しかし例外れいがいとして、香こう淳じゅん皇后こうごうは勲一等くんいっとう宝冠章ほうかんしょうと共ともに勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうも所持しょじしていた。多おおくの写真しゃしんでその佩用はいようされた姿すがたが残のこっているが、この瑞宝章ずいほうしょうの副ふく章しょうは勲一等くんいっとう宝冠章ほうかんしょうとほぼ同おなじ直径ちょっけいを持もつ特製とくせいの小型こがたなものであった。貞明皇后ていめいこうごうも非常ひじょうに数かずが少すくないながら同様どうようの小型こがたな瑞宝章ずいほうしょうを佩用はいようしている写真しゃしんが残のこっている。勲くん二に等とう以上いじょうの瑞宝章ずいほうしょうは一般いっぱん女性じょせいも授章じゅしょうしているが、その際さいに授与じゅよされるのは通常つうじょうの男性だんせい用ようの物ものと同おなじ大おおきさであるため、上記じょうきのような小型こがたの副ふく章しょうは貞明皇后ていめいこうごうおよび香こう淳じゅん皇后こうごうにのみ確認かくにんされる。

これら皇族こうぞくに対たいする瑞宝章ずいほうしょうは天皇てんのうから親授しんじゅされているのか、もしくは宝冠章ほうかんしょうの項目こうもくで述のべているような、天皇てんのうの即位そくいに伴ともなって皇后こうごうとしての自みずからの佩用はいようであるのかは不明ふめいである。この例れい以外いがいで皇族こうぞくが瑞宝章ずいほうしょうを受章じゅしょうした記録きろくは無ない。

大だい勲くん位い菊花きっか大だい綬章じゅしょうの項目こうもくで述のべている、菊花きっか章あきら授章じゅしょうによる同時どうじ拝受はいじゅにより勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうを賜たまわった者ものは、公式こうしきな瑞宝章ずいほうしょうの受章じゅしょう者しゃには数かぞえられない。

危険きけん業務ぎょうむ従事じゅうじ者しゃに対たいする叙勲じょくん

詳細しょうさいは「危険きけん業務ぎょうむ従事じゅうじ者しゃ叙勲じょくん」を参照さんしょう

参考さんこう文献ぶんけん

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• 総理府そうりふ賞しょう勲くん局きょく監修かんしゅう　『日本にっぽんの勲章くんしょう』、大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）6月がつ10日とおか
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• 佐藤さとう正紀まさき 『勲章くんしょうと褒賞ほうしょう』 社団しゃだん法人ほうじん時事じじ画が報ほう社しゃ 2007年ねん12月 ISBN 978-4-915208-22-5
• 川村かわむら晧章 『勲章くんしょうみちしるべ～栄典えいてんのすべて～』 青雲せいうん書院しょいん 昭和しょうわ60年ねん3月がつ ISBN 4-88078-009-X
• 藤ふじ樫かし準じゅん二に 『勲章くんしょう』 保育ほいく社しゃ 昭和しょうわ53年ねん5月がつ
• 藤ふじ樫かし準じゅん二に 『皇室こうしつ事典じてん』 毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ 昭和しょうわ40年ねん5月がつ。新版しんぱん・明あきら玄げん書房しょぼう
• 三省堂さんせいどう企画きかく監修かんしゅう 『勲章くんしょう・褒章ほうしょう辞典じてん』 日本にっぽん叙勲じょくん者しゃ顕彰けんしょう協会きょうかい 2001年ねん8月がつ
• 三省堂さんせいどう企画きかく監修かんしゅう 『勲章くんしょう・褒章ほうしょう 新しん栄典えいてん制度せいど辞典じてん -受章じゅしょう者しゃの心得こころえ-』 日本にっぽん叙勲じょくん者しゃ顕彰けんしょう協会きょうかい 2004年ねん3月がつ
• 伊達だて宗そう克かつ 『日本にっぽんの勲章くんしょう -逸話いつわでつづる百ひゃく年ねん史し-』 りくえつ 昭和しょうわ54年ねん11月
• James W. Pererson 『ORDERS AND MEDALS OF JAPAN AND ASSOCIATED STATES -Thied Edition-』 An Order and Medals Society of America monograph 2000年ねん
• 婦人ふじん画が報ほう増刊ぞうかん 『皇族こうぞく画が報ほう』 東京とうきょう社しゃ 大正たいしょう4年ねん5月がつ
• 婦人ふじん画が報ほう増刊ぞうかん 『御ご大典たいてん記念きねん 皇族こうぞく画が報ほう』 東京とうきょう社しゃ 昭和しょうわ3年ねん10月がつ
• 中堀なかほり加津かつ雄お 監修かんしゅう 『世界せかいの勲章くんしょう展てん』 読売新聞社よみうりしんぶんしゃ 昭和しょうわ39年ねん
• 『皇族こうぞく・華族かぞく 古こ写真しゃしん帖じょう』 新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ 平成へいせい15年ねん8月がつ ISBN 4-404-03150-5 C0021
• 『明治めいじ・大正たいしょう・昭和しょうわ天皇てんのうの生涯しょうがい』 新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ 平成へいせい15年ねん8月がつ ISBN 978-4-404-03285-0
• 『宮家みやけの時代じだい セピア色しょくの皇族こうぞくアルバム』 鹿島かしま茂しげる 解説かいせつ、2006年ねん10月がつ ISBN 4-02-250226-6
• 大久おおひさ保利ほり謙けん 監修かんしゅう 『旧きゅう皇族こうぞく・華族かぞく秘蔵ひぞうアルバム 日本にっぽんの肖像しょうぞう 第だい十じゅう二に巻かん』 毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ 1991年ねん2月がつ ISBN 4-620-60322-8
• 『歴史れきし読本とくほん 特集とくしゅう 天皇てんのう家かと宮家みやけ』 新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ 平成へいせい18年ねん11月がつ号ごう

外部がいぶリンク

• 日本にっぽんの勲章くんしょう・褒章ほうしょう/勲章くんしょうの種類しゅるいおよび授与じゅよ対象たいしょう/勲章くんしょうの種類しゅるい（瑞宝章ずいほうしょう） - 内閣ないかく府ふ
• 国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かんデジタルアーカイブ