古宮こみや神社じんじゃ

古宮こみや神社じんじゃ
所在地しょざいち	埼玉さいたま県けん熊谷くまがや市し池上いけがみ606
位置いち	北緯ほくい36度ど9分ふん21.90秒びょう 東経とうけい139度ど25分ふん15.01秒びょう
主祭しゅさい神しん	石いし凝しこり姥うば命いのち,少しょう彦名ひこな命いのち,武たけ甕う槌づち命いのち
社格しゃかく等ひとし	村社そんしゃ
創建そうけん	1164年ねん以前いぜん
本殿ほんでんの様式ようしき	入母屋いりもや造づくり瓦葺かわらぶき
例祭れいさい	8月がつ29日にち
地図ちず	古宮こみや神社じんじゃ

古宮こみや神社じんじゃ（こみやじんじゃ）は、埼玉さいたま県けん熊谷くまがや市し池上いけがみにある神社じんじゃ。岩倉いわくら社しゃ、岩倉いわくら大明神だいみょうじんとも称しょうした。1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）に熊谷くまがや市し指定してい無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいに指定していされた池上いけがみ獅子舞ししまいが伝承でんしょうされている。

歴史れきし

創そう祀まつ（起源きげん）は詳つまびらかでなく、当初とうしょ社殿しゃでんを要ようさない祭祀さいし形態けいたい(磐いわ座ざ祭祀さいし)と伝つたえられる。1164年ねん（長ちょう寛ひろし2年ねん）1月がつに社殿しゃでん建立こんりゅう。池上いけがみ村むらの鎮守ちんじゅ、岩倉いわくら社しゃと称しょうした。成田なりた氏族しぞくの池上いけがみ藤ふじ兵衛ひょうえが当地とうちに居住きょじゅうして、池いけ上郷かみさと総そう鎮守ちんじゅとして深ふかく崇敬すうけいした。1445年ねん （文ぶん安やす2年ねん）、相そう殿どのに少しょう彦名ひこな命いのち、武たけ甕う槌づち命いのちを祀まつり、拝殿はいでんを建立こんりゅうした。江戸えど期きには、当社とうしゃの信仰しんこうは江戸えど市し中ちゅうまで広ひろまった様子ようすで、1795年ねん（寛政かんせい7年ねん）9月がつには当所とうしょの村田むらた辰たつ右みぎ衛門えもんと江戸えど浅草あさくさ三筋みすじ町まちの夏目なつめ大八だいはちとで、社前やしろまえの敷石しきいし50枚まいを奉納ほうのうしている。1855年ねん（安政あんせい2年ねん）2月がつ、神祇じんぎ管領かんりょうより「武蔵むさし国こく埼玉さいたま郡ぐん池上いけがみ村むら古宮こみや神社じんじゃ・岩倉いわくら大明神だいみょうじん」と記しるした幣帛へいはくを調進ちょうしんされた。

祭神さいじん

• 石いし凝しこり姥うば命いのち（いしこりどめのみこと）
  • 石いし凝しこり姥うば命いのちは別名べつめいイシコリトベと呼よばれ、鋳物いものの神かみ・金属きんぞく加工かこうの神かみとされている。社しゃ伝でんによれば、日前ひくま神宮じんぐう・國くに懸かか神宮じんぐう（和歌山わかやま県けん和歌山わかやま市し）より勧請かんじょうした。
• 少しょう彦名ひこな命いのち（すくなひこなのみこと）
• 武たけ甕う槌づち命いのち（たけみかづちのみこと）

年中ねんじゅう行事ぎょうじ・祭事さいじ

• 1月がつ1日にち 歳旦さいたん祭さい 新年しんねん特別とくべつ祈願きがん祭さい 獅子舞ししまい奉納ほうのう
• 2月がつ3日にち 節分せつぶん祭さい 厄除やくよけ祈願きがん祭さい
• 4月がつ18日にち 春はる祭さい
• 5月5日にち 疫神祭さい 獅子舞ししまい巡行じゅんこう
• 8月がつ28日にち 神幸しんこう祭さい(宵宮よいみや)
• 8月がつ29日にち 例祭れいさい 獅子舞ししまい奉納ほうのう
• 11月23日にち 新嘗祭にいなめさい（新穀しんこく感謝かんしゃ祭さい）

獅子しし舞まい

文ぶん安やす年中ねんじゅう（1444年ねん頃ころ）神主かんぬし茂木もぎ大膳だいぜんが京都きょうと石清水八幡宮いわしみずはちまんぐうの奉納ほうのう獅子じしを拝観はいかんし感かんずるところがあり、これを習得しゅうとくして氏子うじこに伝つたえたという。 疫神祭さいでは、午前ごぜん8時じからの祭典さいてんの後のち、神職しんしょく・総代そうだい、これに各かく廓くるわ（村むら組ぐみ）から選えらばれた子供こどもたちが、獅子頭ししがしらを着つけて行列ぎょうれつを作つくり、五色ごしきの幣ぬさを配くばりながら各かく家いえを巡めぐり、村むら境さかいに至いたって疫神除のけの神かみ札さつを付つけた竹たけを立たてる。これが済すむと、一同いちどうが後うしろを振ふり返かえらずに神社じんじゃに帰かえり行事ぎょうじを終おえる。 例祭れいさいでは、8月がつ28日にち午前ごぜん8時じの神幸しんこう祭さいの祭典さいてんの後のち、獅子舞ししまいの一いち行ぎょうを従したがえた神輿しんよが村むらを回まわる。途中とちゅう、檀那寺だんなでらの梅岩ばいがん院いんで獅子舞ししまいがあり、当社とうしゃに戻もどって「門もんがかり」「橋はしがかり」など数すう庭にわの獅子舞ししまいが奉納ほうのうされる。 現在げんざい、獅子舞ししまいは保存ほぞん会かいが結成けっせいされていて後継こうけい者しゃ育成いくせいに当あたっている。

現地げんち情報じょうほう

所在地しょざいち

• 埼玉さいたま県けん熊谷くまがや市し池上いけがみ606

交通こうつうアクセス

• 最寄駅もよりえき：JR高崎線たかさきせん熊谷くまがや駅えき下車げしゃ、国際こくさい十王じゅうおう交通こうつうバス「犬塚いぬづか」行ぎょう15分ふん、「下川上しもかわかみ」下車げしゃ徒歩とほ10分ふん。
• 最寄駅もよりえき：JR高崎線たかさきせん行田ぎょうだ駅えき下車げしゃ後ご、車くるま約やく15分ふん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 埼玉さいたま県けん神社じんじゃ庁ちょう神社じんじゃ調査ちょうさ団だん／編へん 編へん『埼玉さいたまの神社じんじゃ：大里おおさと・北葛飾きたかつしか・比企ひき』埼玉さいたま県けん神社じんじゃ庁ちょう、1992年ねん。 
• 蘆あし田た伊い人じん／編集へんしゅう校訂こうてい 編へん『新編しんぺん武蔵むさし風土記ふどき稿こう　第だい11巻かん』雄山閣ゆうざんかく、1996年ねん。 
• 茂木もき和平わへい／著ちょ 編へん『埼玉さいたま苗字みょうじ辞典じてん　第だい1巻かん』茂木もき和平わへい、2004年ねん。 

外部がいぶリンク

• 池上いけがみ獅子しし舞まい - 熊谷くまがや市し公式こうしきサイト
• 古宮こみや神社じんじゃ公式こうしきサイト