大竹おおたけ貫一かんいち

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大竹おおたけ 貫一かんいち
おおたけ かんいち
貴族きぞく院いん議員ぎいん時代じだい
生年月日せいねんがっぴ 1860年ねん4月がつ2日にち
出生しゅっしょう地ち 越後えちご国こく蒲原かまはら郡ぐん中之島なかのしま村むら
没ぼつ年月日ねんがっぴ (1944-09-22) 1944年ねん9月22日にち（84歳さい没ぼつ）
死没しぼつ地ち 大日本帝国の旗 新潟にいがた県けん南蒲原みなみかんばら郡ぐん中之島なかのしま村むら
出身しゅっしん校こう 官立かんりつ新潟にいがた英語えいご学校がっこう中退ちゅうたい
県立けんりつ新潟にいがた学校がっこう
長ちょう善よし館かん
前ぜん職しょく 地主じぬし
所属しょぞく政党せいとう （大だい日本にっぽん協会きょうかい→）[1]
（大手おおて倶楽部くらぶ→）[2]
（進歩しんぽ党とう→）[1]
（同志どうし倶楽部くらぶ→）[1]
（憲政けんせい会かい→）[1]
（革新かくしん倶楽部くらぶ→）[1]
（革新党かくしんとう→）[1]
国民同盟こくみんどうめい[1]
称号しょうごう 従したがえ四よん位い
勲くん二に等とう旭日重光章きょくじつじゅうこうしょう
藍綬らんじゅ褒章ほうしょう
衆議院しゅうぎいん永年えいねん在職ざいしょく議員ぎいん
配偶はいぐう者しゃ 大竹おおたけツネ
子女しじょ 大竹おおたけ郁太郎いくたろう
大竹おおたけフサ
丸山まるやまハル
西村にしむらヤイ
親族しんぞく 丸山まるやま豊治郎とよじろう（娘むすめ婿むこの兄あに）
選挙せんきょ区く 勅みことのり選せん議員ぎいん
在任ざいにん期間きかん 1938年ねん2月がつ14日にち - 1939年ねん12月4日にち
選挙せんきょ区く （新潟にいがた県けん第だい4区く→）
（新潟にいがた県けん郡部ぐんぶ→）
（新潟にいがた県けん第だい7区く→）
新潟にいがた県けん第だい3区く
当選とうせん回数かいすう 16回かい
在任ざいにん期間きかん 1894年ねん3月1日にち - 1898年ねん6月がつ10日とおか
1902年ねん8月がつ10日とおか - 1924年ねん1月がつ31日にち
1928年ねん2月がつ20日はつか - 1938年ねん2月がつ14日にち
在任ざいにん期間きかん 1886年ねん - 1890年ねん
中之島なかのしま村むら会議かいぎ員いん
在任ざいにん期間きかん 1880年ねん - 1912年ねん
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大竹おおたけ 貫一かんいち（おおたけ かんいち、1860年ねん4月がつ2日にち（安政あんせい7年ねん3月12日にち）[3][4] - 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）9月がつ22日にち[1][3][4]）は、日本にっぽんの政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん、貴族きぞく院いん勅みことのり選せん議員ぎいん。族ぞく籍せきは新潟にいがた県けん平民へいみん[5][6][7]。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

越後えちご国こく蒲原かまはら郡ぐん中之島なかのしま村むら（現げん:新潟にいがた県けん長岡ながおか市し中之島なかのしま）で、大だい庄屋しょうや・大竹おおたけ英治えいじの六ろく男おとことして生うまれる[8][9][10]。若槻わかつき元もと輔、長ちょう善よし館かん（吉田よしだ町まち粟生津あおうづ）の鈴木すずき惕軒に漢学かんがくを学まなぶ[8]。1873年ねん、新潟にいがた学校がっこうに入はいり、1874年ねんに官立かんりつ新潟にいがた英語えいご学校がっこうに入学にゅうがくし、土木どぼく工学こうがくを専攻せんこうしたが[11]、1876年ねん8月がつに中退ちゅうたいした[8][12]。

1880年ねん、中之島なかのしま村むら会議かいぎ員いんに就任しゅうにん（1912年ねんまで在任ざいにん）[8][12]。南蒲原みなみかんばら郡ぐん会かい議員ぎいん、新潟にいがた県けん会議かいぎ員いんも務つとめ、刈谷田川かりやたがわ改修かいしゅう工事こうじ、大だい河津かわづ分水ぶんすい工事こうじの実現じつげんに尽力じんりょくし、「大竹おおたけ宗はじめ」と呼よばれた強つよい選挙せんきょ基盤きばんを確立かくりつした[4][8]。

1894年ねん3月、第だい3回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょに新潟にいがた県けん第だい四よん区くから出馬しゅつばして当選とうせん[13]。その後ご、第だい4回かいから第だい5回かい、第だい7回かいから第だい14回かいまで、第だい16回かいから第だい20回かい総そう選挙せんきょでも当選とうせんし、衆議院しゅうぎいん議員ぎいんを通算つうさん16期き、34年ねん10ヵ月かげつ務つとめた[4][8][13]。1905年ねん9月5日にち、河野こうの広中ひろなからと日比谷公園ひびやこうえんで日にち露ろ戦争せんそうの講和こうわ条約じょうやくポーツマス条約じょうやくに反対はんたいする集会しゅうかいを開催かいさいし、それが暴動ぼうどうの引ひき金がねとなったため（日比谷ひびや焼打やきうち事件じけん）、大竹おおたけは検挙けんきょされ起訴きそされたが1896年ねん4月がつに証拠しょうこ不十分ふじゅうぶんで無罪むざいとなった[8][9][12]。日にち露ろ事件じけんの功こうのため勲くん四よん等とうに叙じょし旭日きょくじつ小しょう綬章じゅしょうを賜たまわる[5][7]。第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん後のちには、普ふ選せん運動うんどうに尽力じんりょくし普通ふつう選挙せんきょ法ほうの実現じつげんに貢献こうけんした[4][8][10]。

大だい日本にっぽん協会きょうかい、進歩しんぽ党とう、同志どうし倶楽部くらぶ、憲政けんせい会かい、革新かくしん倶楽部くらぶ、革新党かくしんとうなどを経へて1932年ねん、国民同盟こくみんどうめいに転てんじる[1]。

1938年ねん2月がつ14日にち、貴族きぞく院いん勅みことのり選せん議員ぎいんに任にんじられ衆議院しゅうぎいん議員ぎいんを退職たいしょく[13][14][15]。1939年ねん、支ささえ那な事変じへん（日にち中ちゅう戦争せんそう）処理しょり方針ほうしんの意見いけん書しょを提出ていしゅつし、同年どうねん12月がつ4日にち、貴族きぞく院いん議員ぎいんを辞職じしょくした[9][14][16]。藍綬らんじゅ褒章ほうしょうを賜たまわる[17][18]。1944年ねん9月がつ22日にち、自宅じたくで逝去せいきょした[11]。

人物じんぶつ[編集へんしゅう]

大竹おおたけ家か32代だいである[11]。大だい地主じぬしで[5][7]、土地とちの名望めいぼう家かだった[19]。1874年ねん、家督かとくを相続そうぞくした[19]。

趣味しゅみは書画しょが、骨董こっとう[17][18]。宗教しゅうきょうは真宗しんしゅう[17][18]。住所じゅうしょは新潟にいがた県けん南蒲原みなみかんばら郡ぐん中之島なかのしま村むら[5]。

家族かぞく・親族しんぞく[編集へんしゅう]

大竹おおたけ家か
  • 父ちち・鳳おおとり羽はね（ほうう、新潟にいがた平民へいみん）[5][6][7]
  • 母はは・タタ（1829年ねん - ?、新潟にいがた、小柳こやなぎ浄きよし雲くもの長女ちょうじょ）[7]
  • 兄あに・皛七なな郎ろう[5]
    • 同どう三男さんなん・興亜こうあ（1884年ねん - ?、東京とうきょう、喜谷きたに喜和きわの入夫にゅうふとなり、市郎いちろう右みぎ衛門えもんと改名かいめい）[19]
  • 弟おとうと・俶友（1872年ねん - ?、分家ぶんけ）[5]
    • 同どう妻つま・ミサノ（東京とうきょう、西澤にしざわ之の助すけの長女ちょうじょ）[19]
  • 妻つま・ツネ（1862年ねん - ?、新潟にいがた、久須美くすみ秀三郎ひでさぶろうの従妹じゅうまい）[7]
  • 男おとこ・郁太郎いくたろう（1882年ねん - ?）[5][6]
  • 長女ちょうじょ・フサ（1880年ねん - ?、新潟にいがた、大竹おおたけ住じゅう啓けいの妻つま）[5][6][7]
  • 二女じじょ・ハル（1884年ねん - ?、新潟にいがた、丸山まるやま豊治郎とよじろうの弟おとうと茂治しげはるの妻つま）[5][6]
  • 三さん女じょ・ヤイ（1888年ねん - ?、東京とうきょう士族しぞく、西村にしむら政枝まさえの養子ようし）[5][6]
親戚しんせき
  • 喜谷きたに市郎いちろう右みぎ衛門えもん（東京とうきょう府ふ多額たがく納税のうぜい者しゃ、薬種やくしゅ商しょう）
  • 丸山まるやま豊治郎とよじろう（高田たかだ日報にっぽう社しゃ社長しゃちょう、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん）
  • 従兄弟いとこの曾孫そうそんに女優じょゆうの大竹おおたけしのぶがいる[20]。

伝記でんき[編集へんしゅう]

  • 伝記でんき編纂へんさん会かい『大竹おおたけ貫一かんいち先生せんせい小伝しょうでん』大竹おおたけ貫一かんいち伝記でんき編纂へんさん頒布はんぷ会かい、1953年ねん。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i 大竹おおたけ 貫一かんいちとはコトバンク。2020年ねん5月がつ29日にち閲覧えつらん。
  2. ^ 『衆議院しゅうぎいん議員ぎいん党籍とうせき録ろく 第だい一囘議会乃至第四十囘議会』31頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2023年ねん1月がつ12日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b 「故こ正せい五位大竹貫一位階追陞の件けん」 アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.A12090540300 
  4. ^ a b c d e 『現代げんだい日本にっぽん朝ちょう日にち人物じんぶつ事典じてん』327頁ぺーじ。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい4版はん』を60頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2018年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
  6. ^ a b c d e f 『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい6版はん』を76-77頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2018年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
  7. ^ a b c d e f g 『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい3版はん』を101頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2018年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
  8. ^ a b c d e f g h 『県けん央ひさしの人物じんぶつ』223-225頁ぺーじ。
  9. ^ a b c 『新潟にいがた県けん大だい百科ひゃっか事典じてん』復刻ふっこくデスク版ばん、317頁ぺーじ。
  10. ^ a b 『新潟にいがた県けん県民けんみん百科ひゃっか事典じてん』141-142頁ぺーじ。
  11. ^ a b c 小伝しょうでん、中之島なかのしまが誇ほこる偉大いだいな政治せいじ家かを偲しのぶ 大竹おおたけ邸てい記念きねん館かん。
  12. ^ a b c 『日本にっぽん近きん現代げんだい人物じんぶつ履歴りれき事典じてん』105頁ぺーじ。
  13. ^ a b c 『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん』130頁ぺーじ。
  14. ^ a b 『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん』105頁ぺーじ。
  15. ^ 『官報かんぽう』第だい3333号ごう、昭和しょうわ13年ねん2月がつ15日にち。
  16. ^ 『官報かんぽう』第だい3875号ごう、昭和しょうわ14年ねん12月5日にち。
  17. ^ a b c 『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい14版はん 上じょう』オ112頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2018年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
  18. ^ a b c 『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい13版はん 上じょう』オ116頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2018年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
  19. ^ a b c d 『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい8版はん』オ104頁ぺーじ（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）。2018年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
  20. ^ NHKオンデマンド 『ファミリーヒストリー』「大竹おおたけしのぶ～語かたり継つがれる大竹おおたけ様さま伝説でんせつ1世紀せいきを経へての出会であい～」

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい3版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1903-1911年ねん。
  • 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい4版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1915年ねん。
  • 衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく編へん『衆議院しゅうぎいん議員ぎいん党籍とうせき録ろく 第だい一囘議会乃至第四十囘議会』衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく、1918年ねん。
  • 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい6版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1921年ねん。
  • 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい8版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1928年ねん。
  • 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい13版はん 上じょう』人事じんじ興信所こうしんじょ、1941年ねん。
  • 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい14版はん 上じょう』人事じんじ興信所こうしんじょ、1943年ねん。
  • 野島のじま出版しゅっぱん編集へんしゅう部ぶ編へん『新潟にいがた県けん県民けんみん百科ひゃっか事典じてん』野島のじま出版しゅっぱん、1977年ねん。
  • 新潟にいがた日報にっぽう事業じぎょう社しゃ出版しゅっぱん部ぶ編へん『新潟にいがた県けん大だい百科ひゃっか事典じてん』復刻ふっこくデスク版ばん、新潟にいがた日報にっぽう事業じぎょう社しゃ出版しゅっぱん部ぶ、1984年ねん。
  • 西方せいほう藤ふじ七なな編著へんちょ『県けん央ひさしの人物じんぶつ : 三条さんじょう・燕つばめ・加茂かも・吉田よしだ・分水ぶんすい・寺泊てらどまり・田上たうえ・栄さかえ・弥彦やひこ・岩室いわむろ・下田しもだ』野島のじま出版しゅっぱん、1989年ねん。
  • 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
  • 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
  • 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ編へん『現代げんだい日本にっぽん朝ちょう日にち人物じんぶつ事典じてん』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1990年ねん。
  • 秦はた郁いく彦編『日本にっぽん近きん現代げんだい人物じんぶつ履歴りれき事典じてん』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2002年ねん。
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