青 あお い光 ひかり のつながりで描画 びょうが したデータネットワークやビッグデータのイメージ。
定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう (ていりょうてきけんきゅう、英 えい : quantitative research )とは、データの収集 しゅうしゅう と分析 ぶんせき を数値 すうち 化 か して行 おこな うことに焦点 しょうてん を当 あ てた研究 けんきゅう 戦略 せんりゃく である[ 1] 。経験 けいけん 主義 しゅぎ や実証 じっしょう 主義 しゅぎ の哲学 てつがく に基 もと づいており、理論 りろん を検証 けんしょう することに重点 じゅうてん を置 お いた演繹 えんえき 的 てき アプローチから形成 けいせい されている[ 1] 。
この研究 けんきゅう 戦略 せんりゃく では、観察 かんさつ 可能 かのう な現象 げんしょう の関係 かんけい を検証 けんしょう し理解 りかい するために客観 きゃっかん 的 てき な実証 じっしょう 研究 けんきゅう を促進 そくしん し、自然 しぜん 科学 かがく 、応用 おうよう 科学 かがく 、形式 けいしき 科学 かがく 、社会 しゃかい 科学 かがく に関連 かんれん している。定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう は、さまざまな定量 ていりょう 化 か の方法 ほうほう や技術 ぎじゅつ によって行 おこな われ、さまざまな学問 がくもん 分野 ぶんや にわたって研究 けんきゅう 戦略 せんりゃく として幅広 はばひろ く利用 りよう されて影響 えいきょう を及 およ ぼしている[ 2] [ 3] [ 4] 。
定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう の目的 もくてき は、現象 げんしょう に関 かん する数学 すうがく 的 てき モデル 、科学 かがく 理論 りろん 、および仮説 かせつ を開発 かいはつ し、採用 さいよう することである。測定 そくてい のプロセスは定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう の中心 ちゅうしん で、経験 けいけん 的 てき (英語 えいご 版 ばん ) な観測 かんそく と定量 ていりょう 的 てき な関係 かんけい の数学 すうがく 的 てき 表現 ひょうげん との間 あいだ の根底 こんてい にある繋 つな がりを提供 ていきょう する。
定量 ていりょう 的 てき データ(英 えい : quantitative data )とは、統計 とうけい 量 りょう やパーセンテージなどの数値 すうち 形式 けいしき のデータのことである[ 4] 。研究 けんきゅう 者 しゃ は、統計 とうけい 学 がく の助 たす けを借 か りてデータを分析 ぶんせき し、その数字 すうじ がより大 おお きな母集団 ぼしゅうだん に一般 いっぱん 化 か できるような偏 かたよ り(英語 えいご 版 ばん ) のない結果 けっか をもたらすことを期待 きたい している。一方 いっぽう 、定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう は、特定 とくてい の経験 けいけん を深 ふか く掘 ほ り下 さ げ、テキスト、物語 ものがたり 、または視覚 しかく 的 てき なデータを通 つう じてその関係 かんけい 者 しゃ だけの主題 しゅだい を開発 かいはつ し、意味 いみ を記述 きじゅつ ・探究 たんきゅう することを意図 いと している[ 5] 。
定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう は、心理 しんり 学 がく 、経済 けいざい 学 がく 、人口 じんこう 統計 とうけい 学 がく 、社会 しゃかい 学 がく 、マーケティング 、公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 、健康 けんこう や人間 にんげん の発達 はったつ 、ジェンダー研究 けんきゅう 、および政治 せいじ 学 がく などで広 ひろ く用 もち いられており、人類 じんるい 学 がく や歴史 れきし 学 がく ではあまり利用 りよう されていない。物理 ぶつり 学 がく などの数理 すうり 科学 かがく における研究 けんきゅう も(この用語 ようご の使用 しよう は文脈 ぶんみゃく によって異 こと なるが)定義 ていぎ 上 じょう は「定量 ていりょう 的 てき 」である。社会 しゃかい 科学 かがく では、この用語 ようご は、哲学 てつがく 的 てき 実証 じっしょう 主義 しゅぎ や統計 とうけい 史 し (英語 えいご 版 ばん ) の両方 りょうほう に由来 ゆらい する実験 じっけん 的 てき 方法 ほうほう に関連 かんれん しており、定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう 方法 ほうほう とは対照 たいしょう 的 てき である。
定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう では、調査 ちょうさ した特定 とくてい のケースに関 かん する情報 じょうほう のみ得 え られ、より一般 いっぱん 的 てき な結論 けつろん は仮説 かせつ にすぎない。そのような仮説 かせつ のどれが正 ただ しいかを検証 けんしょう するために定量 ていりょう 的 てき 方法 ほうほう を用 もち いることができる。1935年 ねん から2005年 ねん の間 あいだ にアメリカの社会 しゃかい 学 がく ジャーナルの上位 じょうい 2誌 し に掲載 けいさい された1,274の論文 ろんぶん を包括 ほうかつ 的 てき に分析 ぶんせき した結果 けっか 、これらの論文 ろんぶん のおよそ2/3が定量 ていりょう 的 てき な方法 ほうほう を用 もち いていることがわかった[ 6] 。
定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう は、一般 いっぱん 的 てき に「科学 かがく 的 てき 方法 ほうほう 」の考 かんが えと密接 みっせつ に関連 かんれん しており、次 つぎ のような例 れい をあげられる。
モデル、理論 りろん 、仮説 かせつ の作成 さくせい
測定 そくてい のための機器 きき や方法 ほうほう の開発 かいはつ
変数 へんすう の実験 じっけん 的 てき 制御 せいぎょ と操作 そうさ
経験 けいけん 的 てき データの収集 しゅうしゅう
データのモデリングと分析 ぶんせき
定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう はしばしば定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう と対比 たいひ される。後者 こうしゃ は数学 すうがく 的 てき モデルを用 もち いない方法 ほうほう で、現象 げんしょう や主体 しゅたい の種類 しゅるい の分類 ぶんるい を含 ふく め、根底 こんてい にある意味 いみ や関係 かんけい のパターンを発見 はっけん することに焦点 しょうてん を当 あ てることを目的 もくてき とする。定量 ていりょう 的 てき 心理 しんり 学 がく (英語 えいご 版 ばん ) での取 と り組 く みは、エルンスト・ハインリヒ・ヴェーバー の研究 けんきゅう に基 もと づいたグスタフ・フェヒナー による心理 しんり 物理 ぶつり 学 がく の研究 けんきゅう が最初 さいしょ であり、自然 しぜん 科学 かがく における定量 ていりょう 的 てき アプローチを手本 てほん にモデル化 か された[ 7] 。一 いち 科学 かがく 的 てき 調査 ちょうさ は一般 いっぱん に質的 しつてき 側面 そくめん と量的 りょうてき 側面 そくめん に分 わ けられるが、両者 りょうしゃ は密接 みっせつ に関連 かんれん していると言 い われている。たとえば、トーマス・クーン は、科学 かがく 史 し の分析 ぶんせき に基 もと づいて「物理 ぶつり 科学 かがく において実 みの りある定量 ていりょう 化 か を行 おこな うためには、通常 つうじょう 、大量 たいりょう の定性的 ていせいてき な作業 さぎょう が必要 ひつよう であった」と結論 けつろん づけている[ 8] 。定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう は、現象 げんしょう に対 たい する一般 いっぱん 的 てき な感覚 かんかく を得 え て、その上 うえ に定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう を用 もち いて検証 けんしょう できる理論 りろん を形成 けいせい するためによく用 もち いられる。たとえば、社会 しゃかい 科学 かがく の分野 ぶんや では、(被験者 ひけんしゃ の音声 おんせい 応答 おうとう から)志向 しこう 性 せい や意味 いみ (なぜこの人 ひと ・グループが何 なに かを言 い ったのか、それは彼 かれ らにとって何 なに を意味 いみ したのか)などをより深 ふか く理解 りかい するために、定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう 法 ほう がしばしば行 おこな われる(Kieron Yeoman)。
人々 ひとびと が事象 じしょう や物 もの を数 かぞ えて記録 きろく をし始 はじ めて以来 いらい 、定量 ていりょう 的 てき な調査 ちょうさ は存在 そんざい していたが、現代 げんだい の定量 ていりょう 的 てき プロセスの考 かんが え方 かた は、オーギュスト・コント の実証 じっしょう 主義 しゅぎ の枠組 わくぐ みにまでさかのぼる[ 9] 。実証 じっしょう 主義 しゅぎ とは「何 なに が、どこで、なぜ、どのように、いつ起 お こるか」を説明 せつめい し予測 よそく する仮説 かせつ を実証 じっしょう 的 てき に検証 けんしょう するために、観察 かんさつ による科学 かがく 的 てき 方法 ほうほう を用 もち いることに重点 じゅうてん を置 お くものであった。コントのような実証 じっしょう 主義 しゅぎ の学者 がくしゃ は、人間 にんげん の行動 こうどう に対 たい して、これまでの精神 せいしん 的 てき な説明 せつめい ではなく、科学 かがく 的 てき な方法 ほうほう のみが進歩 しんぽ の可能 かのう 性 せい があると信 しん じていた。
定量 ていりょう 的 てき 方法 ほうほう は、データ・パーコレーションの方法 ほうほう 論 ろん によって育 はぐく まれた5つの分析 ぶんせき 視点 してん で不可欠 ふかけつ な要素 ようそ である[ 10] 。そこに含 ふく まれるものは、定性的 ていせいてき 方法 ほうほう 、文献 ぶんけん のレビュー(学術 がくじゅつ 的 てき なものを含 ふく む)、専門 せんもん 家 か へのインタビュー、コンピュータシミュレーション 、拡張 かくちょう されたデータ-・トライアンギュレーションの形成 けいせい である。
定量 ていりょう 的 てき 方法 ほうほう には限界 げんかい がある。これらの研究 けんきゅう は被験者 ひけんしゃ の回答 かいとう の背後 はいご にある根拠 こんきょ を説明 せつめい しておらず、また過小 かしょう 評価 ひょうか グループ に触 ふ れないことがしばしばあり、データを収集 しゅうしゅう するために長期間 ちょうきかん にわたる場合 ばあい がある[ 11] 。
統計 とうけい 学 がく は、自然 しぜん 科学 かがく 以外 いがい の定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう で最 もっと も広 ひろ く使 つか われている数学 すうがく の一 いち 分野 ぶんや であり、統計 とうけい 力学 りきがく など自然 しぜん 科学 かがく の分野 ぶんや でも応用 おうよう されている。統計 とうけい 的 てき 手法 しゅほう は、経済 けいざい 学 がく 、社会 しゃかい 科学 かがく 、生物 せいぶつ 学 がく などの分野 ぶんや で幅広 はばひろ く利用 りよう されている。統計 とうけい 的 てき 手法 しゅほう を用 もち いた定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう は、仮説 かせつ や理論 りろん に基 もと づき、データ収集 しゅうしゅう から始 はじ まる。通常 つうじょう は、大 だい 規模 きぼ な標本 ひょうほん データ が収集 しゅうしゅう された後 のち 、分析 ぶんせき が行 おこな われる前 まえ に検証 けんしょう 、妥当 だとう 性 せい 確認 かくにん 、記録 きろく が必要 ひつよう となる。この目的 もくてき のため一般 いっぱん に、SPSS やR などのソフトウェアパッケージが用 もち いられる。因果 いんが 関係 かんけい の調査 ちょうさ は、実験 じっけん 結果 けっか に関連 かんれん する他 ほか の変数 へんすう を制御 せいぎょ しながら、関心 かんしん のある現象 げんしょう に影響 えいきょう を与 あた えると考 かんが えられる因子 いんし を操作 そうさ することによって行 おこな われる。たとえば健康 けんこう の分野 ぶんや では、研究 けんきゅう 者 しゃ は、運動 うんどう などの他 ほか の重要 じゅうよう な変数 へんすう を制御 せいぎょ しながら、食事 しょくじ 摂取 せっしゅ 量 りょう と体重 たいじゅう 減少 げんしょう などの測定 そくてい 可能 かのう な生理学 せいりがく 的 てき 効果 こうか との関係 かんけい を測定 そくてい し研究 けんきゅう することが可能 かのう である。定量 ていりょう 的 てき な意見 いけん 調査 ちょうさ (英語 えいご 版 ばん ) はメディアで広 ひろ く使用 しよう されており、ある立場 たちば を支持 しじ する回答 かいとう 者 しゃ の割合 わりあい などの統計 とうけい が日常 にちじょう 報道 ほうどう されている。意見 いけん 調査 ちょうさ の分野 ぶんや では、回答 かいとう 者 しゃ に構造 こうぞう 化 か された一連 いちれん の質問 しつもん をし、その回答 かいとう を集計 しゅうけい する。気候 きこう 科学 かがく の分野 ぶんや で、研究 けんきゅう 者 しゃ は気温 きおん や二酸化炭素 にさんかたんそ の大気 たいき 中 ちゅう 濃度 のうど などの統計 とうけい を集 あつ めて比較 ひかく する。
また、一般 いっぱん 線形 せんけい モデル 、非線形 ひせんけい モデル、または因子 いんし 分析 ぶんせき を用 もち いて経験 けいけん 的 てき な関係 かんけい や関連 かんれん 性 せい の研究 けんきゅう もよく行 おこな われる。定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう の基本 きほん 原則 げんそく によれば、相関 そうかん 関係 かんけい は因果 いんが 関係 かんけい を意味 いみ しない とされているが、クライヴ・グレンジャー のように、一連 いちれん の相関 そうかん 関係 かんけい は因果 いんが 関係 かんけい の程度 ていど を示唆 しさ しうると提案 ていあん するものもいる。この原則 げんそく は、共 きょう 分散 ぶんさん がある程度 ていど 認 みと められる変数 へんすう の間 あいだ には、常 つね に疑似 ぎじ 相関 そうかん が存在 そんざい する可能 かのう 性 せい があるという事実 じじつ に基 もと づく。統計 とうけい 学 がく の方法 ほうほう を用 もち いて、連続 れんぞく 変数 へんすう とカテゴリ変数 へんすう の任意 にんい の組 く み合 あ わせの間 あいだ で関連 かんれん 性 せい を調 しら べることができる。
定量 ていりょう 的 てき 的 てき 研究 けんきゅう における測定 そくてい の役割 やくわり については見解 けんかい が分 わ かれている。測定 そくてい は、因果 いんが 関係 かんけい や関連 かんれん 性 せい を調 しら べるために、観察 かんさつ 結果 けっか を数値 すうち で表現 ひょうげん する手段 しゅだん に過 す ぎないとしばしば見 み なさる。しかし、定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう において、測定 そくてい はより重要 じゅうよう な役割 やくわり を果 は たすことが多 おお いと主張 しゅちょう されている[ 12] 。たとえば、クーンは「定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう の範囲 はんい 内 ない で、示 しめ された結果 けっか が見慣 みな れないものであることを証明 しょうめい することができる」と主張 しゅちょう した。なぜなら、定量 ていりょう 的 てき なデータの結果 けっか に基 もと づく理論 りろん を受 う け入 い れることは、これが自然 しぜん 現象 げんしょう であることを証明 しょうめい する可能 かのう 性 せい を持 も っているからである。次 つぎ に示 しめ すように、彼 かれ は「このような異常 いじょう は、データを取得 しゅとく する過程 かてい で見 み られると興味深 きょうみぶか い。」と主張 しゅちょう した。
理論 りろん から外 はず れた測定 そくてい 値 ち は単 たん なる数値 すうち になりがちであり、その中立 ちゅうりつ 性 せい ゆえに改善 かいぜん 策 さく の示唆 しさ を得 え る源 みなもと としては特 とく に不毛 ふもう なものとなる。しかし数値 すうち はどんな定性的 ていせいてき な手法 しゅほう にも真似 まね できない権威 けんい や技巧 ぎこう をもって理論 りろん からの逸脱 いつだつ を記録 きろく し、その逸脱 いつだつ はしばしば探究 たんきゅう を開始 かいし するのに十分 じゅうぶん である。(Kuhn, 1961, p. 180)
古典 こてん 物理 ぶつり 学 がく では、測定 そくてい の基礎 きそ となる理論 りろん や定義 ていぎ は、本質 ほんしつ 的 てき に決定 けってい 論 ろん 的 てき である。これに対 たい し、社会 しゃかい 科学 かがく の分野 ぶんや では、ラッシュモデル (英語 えいご 版 ばん ) や項目 こうもく 応答 おうとう 理論 りろん モデルとして知 し られる確 かく 率 りつ 的 てき な測定 そくてい モデルが一般 いっぱん 的 てき に採用 さいよう されている。計量 けいりょう 心理 しんり 学 がく (英語 えいご 版 ばん ) は、社会 しゃかい 的 てき および心理 しんり 的 てき 属性 ぞくせい や現象 げんしょう を測定 そくてい するための理論 りろん と技術 ぎじゅつ に関 かん する学問 がくもん 分野 ぶんや である。この分野 ぶんや は、社会 しゃかい 科学 かがく の分野 ぶんや で行 おこな われる多 おお くの定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう の中心 ちゅうしん である。
定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう では、直接 ちょくせつ 測定 そくてい することができない他 ほか の数量 すうりょう の代用 だいよう として、プロキシ (proxy ) (英語 えいご 版 ばん ) を使用 しよう することがある。たとえば、樹木 じゅもく の年輪 ねんりん 幅 はば は、成長 せいちょう 期 き の暖 あたた かさや降雨 こうう 量 りょう など、周囲 しゅうい の環境 かんきょう 条件 じょうけん を示 しめ す信頼 しんらい できる代理 だいり 指標 しひょう と考 かんが えられる。科学 かがく 者 しゃ は過去 かこ の気温 きおん を直接 ちょくせつ 測定 そくてい することはできないが、年輪 ねんりん 幅 はば やその他 た の気候 きこう 指標 しひょう を使用 しよう して、紀元 きげん 1000年 ねん までの北半球 きたはんきゅう における平均 へいきん 気温 きおん (英語 えいご 版 ばん ) の半 はん 定量 ていりょう 的 てき な記録 きろく を提供 ていきょう することができる。この方法 ほうほう で使用 しよう した場合 ばあい 、プロキシ記録 きろく (たとえば年輪 ねんりん 幅 はば )は元 もと の記録 きろく からわずかな変動 へんどう のみしか復元 ふくげん できない。短期 たんき 的 てき 変動 へんどう と長期 ちょうき 的 てき 変動 へんどう のどちらを明 あき らかにするかを含 ふく め、どの程度 ていど の変動 へんどう を把握 はあく するかを決定 けってい するために(たとえば、機器 きき 記録 きろく の期間 きかん 中 ちゅう に)プロキシを較正 こうせい することがある。年輪 ねんりん 幅 はば の場合 ばあい 、場所 ばしょ や生物 せいぶつ 種 しゅ の異 こと なりによって、たとえば降雨 こうう 量 りょう や気温 きおん に対 たい して敏感 びんかん あるいは鈍感 どんかん なこともある。気温 きおん の記録 きろく を復元 ふくげん する場合 ばあい 、目的 もくてき の変数 へんすう とよく相関 そうかん するプロキシを選択 せんたく するにはかなりの熟練 じゅくれん が要求 ようきゅう される[ 13] 。
自然 しぜん 科学 かがく や生物 せいぶつ 科学 かがく の分野 ぶんや では、定量 ていりょう 的 てき 方法 ほうほう と定性的 ていせいてき 方法 ほうほう のどちらを使 つか うかは議論 ぎろん の余地 よち がなく、それぞれは適切 てきせつ な場合 ばあい に用 もち いられる。しかし社会 しゃかい 科学 かがく の分野 ぶんや 、特 とく に社会 しゃかい 学 がく 、社会 しゃかい 人類 じんるい 学 がく 、心理 しんり 学 がく では、どちらか一方 いっぽう または他 た の方法 ほうほう を用 もち いるかによって論争 ろんそう が行 おこな われ、特定 とくてい の学派 がくは が一方 いっぽう の方法 ほうほう を支持 しじ し他方 たほう を軽蔑 けいべつ するというイデオロギーを形成 けいせい することさえある。しかし、社会 しゃかい 科学 かがく の歴史 れきし を通 つう じてみれば、両方 りょうほう の方法 ほうほう を組 く み合 あ わせて使 つか う「いいとこ取 と り」の取 と り組 く みが主流 しゅりゅう であった。定量 ていりょう 的 てき 方法 ほうほう によって得 え られた結論 けつろん の意味 いみ を理解 りかい するために、定性的 ていせいてき 方法 ほうほう が使 つか われることがある。定量 ていりょう 的 てき 方法 ほうほう を用 もち いることで、定性的 ていせいてき な考 かんが えに正確 せいかく さと検証 けんしょう 可能 かのう な表現 ひょうげん を与 あた えることができる。このように定量 ていりょう 的 てき データと定性的 ていせいてき データを組 く み合 あ わせて収集 しゅうしゅう する方法 ほうほう は、しばしば混合 こんごう 研究 けんきゅう 法 ほう (英語 えいご 版 ばん ) と呼 よ ばれている[ 14] 。
地球 ちきゅう の大気 たいき を構成 こうせい する全 ぜん 元素 げんそ のパーセンテージ量 りょう から構成 こうせい される研究 けんきゅう
ある医師 いし の待合室 まちあいしつ で、平均 へいきん 的 てき な患者 かんじゃ が診察 しんさつ を受 う けるまでに2時間 じかん 待 ま たなければならないと結論 けつろん 付 つ けた調査 ちょうさ
グループxは2錠 じょう /日 にち のアスピリンを、グループyは2錠 じょう /日 にち のプラセボを投与 とうよ し、各 かく 被験者 ひけんしゃ をどちらかのグループに無 む 作為 さくい に割 わ り当 あ てた実験 じっけん 。薬剤 やくざい の量 りょう 、成分 せいぶん の割合 わりあい 、待機 たいき 時間 じかん などの数値 すうち 的 てき な要因 よういん によって、状況 じょうきょう や結果 けっか が定量 ていりょう 的 てき になる。
金融 きんゆう の分野 ぶんや では、証券 しょうけん 市場 いちば に関 かん する定量 ていりょう 的 てき 研究 けんきゅう によって、定量 ていりょう 的 てき ヘッジファンド や取引 とりひき 戦略 せんりゃく 指標 しひょう (英語 えいご 版 ばん ) に見 み られるように、複雑 ふくざつ な取引 とりひき の価格 かかく を決定 けってい するモデルの開発 かいはつ や、投資 とうし 仮説 かせつ を活用 かつよう したアルゴリズムの開発 かいはつ が行 おこな われている[ 15] 。
反 はん 実証 じっしょう 主義 しゅぎ (英語 えいご 版 ばん ) - 社会 しゃかい 的 てき 領域 りょういき の研究 けんきゅう では、自然 しぜん 科学 かがく で利用 りよう される調査 ちょうさ 方法 ほうほう とは別 べつ の認識 にんしき 論 ろん を要 よう すと主張 しゅちょう する理論 りろん 的 てき 立場 たちば
ケーススタディ研究 けんきゅう - 現実 げんじつ 世界 せかい の文脈 ぶんみゃく の中 なか で、特定 とくてい のケース(事例 じれい )または複数 ふくすう のケースを深 ふか く詳細 しょうさい に検討 けんとう すること
計量 けいりょう 経済 けいざい 学 がく - 経済 けいざい 関係 かんけい に経験 けいけん 的 てき な内容 ないよう を与 あた えるために、経済 けいざい データに統計 とうけい 的 てき 手法 しゅほう を適用 てきよう すること
反証 はんしょう 可能 かのう 性 せい - 科学 かがく 的 てき 理論 りろん や仮説 かせつ の評価 ひょうか 基準 きじゅん (1934、カール・ポパー )
マーケティングリサーチ - 研究 けんきゅう 対象 たいしょう となる市場 いちば や顧客 こきゃく に関 かん する情報 じょうほう を収集 しゅうしゅう する組織 そしき 的 てき な取 と り組 く み
実証 じっしょう 主義 しゅぎ - 真 しん の知識 ちしき は、定義 ていぎ によって真 しん であるか、または感覚 かんかく 的 てき 経験 けいけん から理性 りせい と論理 ろんり によって導 みちび き出 だ された事後 じご 的 てき 事実 じじつ とする、経験 けいけん 主義 しゅぎ 的 てき な哲学 てつがく 理論 りろん
定性的 ていせいてき 研究 けんきゅう - 研究 けんきゅう 者 しゃ が得 え た(通常 つうじょう )非 ひ 数値 すうち 的 てき なデータに依拠 いきょ する質的 しつてき な側面 そくめん に注目 ちゅうもく した研究 けんきゅう
定量 ていりょう 的 てき マーケティング調査 ちょうさ - マーケティング・リサーチの分野 ぶんや に定量 ていりょう 的 てき な調査 ちょうさ 方法 ほうほう を適用 てきよう すること
定量 ていりょう 的 てき 心理 しんり 学 がく (英語 えいご 版 ばん ) - 心理 しんり 学 がく 的 てき プロセスの数学 すうがく 的 てき モデリング、研究 けんきゅう デザインと方法 ほうほう 論 ろん 、統計 とうけい 的 てき 分析 ぶんせき に焦点 しょうてん を当 あ てた研究 けんきゅう 分野 ぶんや
定量 ていりょう 化 か (科学 かがく )(英語 えいご 版 ばん ) - 数学 すうがく や実証 じっしょう 科学 かがく において、人間 にんげん の感覚 かんかく 的 てき な観察 かんさつ や経験 けいけん を数量 すうりょう に対応付 たいおうづ け・数 かぞ え・測 はか るという科学 かがく 的 てき 方法 ほうほう
観察 かんさつ 研究 けんきゅう (英語 えいご 版 ばん ) - 疫学 えきがく 、社会 しゃかい 科学 かがく 、心理 しんり 学 がく 、統計 とうけい 学 がく などの分野 ぶんや で、独立 どくりつ 変数 へんすう が研究 けんきゅう 者 しゃ の管理 かんり 下 か にない集団 しゅうだん からの標本 ひょうほん をもとに集団 しゅうだん に対 たい する推論 すいろん を行 おこな う研究 けんきゅう 方法 ほうほう
社会 しゃかい 学 がく における実証 じっしょう 主義 しゅぎ (英語 えいご 版 ばん ) - 科学 かがく 哲学 てつがく 者 もの オーギュスト・コンテによって提唱 ていしょう された実証 じっしょう 主義 しゅぎ の見解 けんかい
調査 ちょうさ 方法 ほうほう 論 ろん (英語 えいご 版 ばん ) - 調査 ちょうさ 方法 ほうほう に関 かん する研究 けんきゅう で、人間 にんげん に関 かん する調査 ちょうさ に特 とく 化 か した応用 おうよう 統計 とうけい 学 がく の一 いち 分野 ぶんや
統計 とうけい 学 がく - データの収集 しゅうしゅう 、整理 せいり 、分析 ぶんせき 、解釈 かいしゃく 、および提示 ていじ に関 かん する学問 がくもん
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