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アレゴリー

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寓意ぐういから転送てんそう
アルブレヒト・デューラーさくメランコリア Iそもそもうつ (ca. 1514)
インフレーションのアレゴリー。 日本にっぽん浮世絵うきよえ歌川うたがわかおるとら慶応けいおう元年がんねん1865ねん)) 日本にっぽん江戸えど幕府ばくふ末期まっき動乱どうらん市場いちば物価ぶっか上昇じょうしょう揶揄やゆしている。日本にっぽん浮世絵うきよえ元来がんらい政治せいじ社会しゃかい風刺ふうしおおい。

アレゴリーえい: allegory)とは、抽象ちゅうしょうてきなことがらを具体ぐたいする表現ひょうげん技法ぎほうひとつで、おもに絵画かいが詩文しぶんなどの表現ひょうげん芸術げいじゅつ分野ぶんや駆使くしされる。意味いみとしては比喩ひゆ(ひゆ)にちかいが日本語にほんごでは寓意ぐうい、もしくは寓意ぐういぞうやくされる。詩歌しかにおいては「諷喩」とほぼ同等どうとう意味いみつ。また、イソップ寓話ぐうわ代表だいひょうされるえられた象徴しょうちょうである。

アレゴリーの特徴とくちょうとして、教訓きょうくん風刺ふうし意味いみつことがおおい。またその場合ばあいはできるかぎ普遍ふへんてきなモチーフにえることによって、その作品さくひんれた人々ひとびとえられた概念がいねん想起そうきやすいようにさせている。たとえば寓話ぐうわにはしばしば「狡猾こうかつきつね」が登場とうじょうするが、実際じっさいきつね動物どうぶつくらべてずばけて狡猾こうかつであると論拠ろんきょはさほどおおくはない。しかし詩文しぶん絵画かいがにおいては「きつねへび狡猾こうかつ」というイメージが説得せっとくりょくつことがしばしばである。これは狡猾こうかつという抽象ちゅうしょうてき概念がいねんきつねという動物どうぶつになぞらえてあらわすものであり、このあたえられた抽象ちゅうしょうつもの(あるいはものにあたえられた抽象ちゅうしょう)がアレゴリーである。いちれいとして、タロットカードの絵柄えがらられるシンボリックなアイテムや宗教しゅうきょう絵画かいがなどに登場とうじょうするモチーフがそれに相当そうとうする。

  • そのれい
    • 天秤てんびん公正こうせい
    • 白色はくしょく純潔じゅんけつ

歴史れきしてきにはギリシアにおいて神話しんわうえ人物じんぶつ哲学てつがくてき解釈かいしゃくはじめたころまれた概念がいねんであるとされる。その聖書せいしょなどもおなじアプローチで解釈かいしゃくおこなわれた結果けっかキリスト教きりすときょう神学しんがく中世ちゅうせい実在じつざいろん哲学てつがくにおいてこの概念がいねんおおきく発展はってんした。チェーザレ・リーパの『イコノロジアぞうがく)』でとく頻繁ひんぱんあつかわれている。また象徴しょうちょうシンボル)とは微妙びみょう意味いみことにしており、一般いっぱんられた普遍ふへんてき概念がいねん(「普遍ふへん」)と擬人ぎじん比喩ひゆ表現ひょうげん(「特殊とくしゅ」)が一体化いったいかしているシンボルとことなり、「普遍ふへん」と「特殊とくしゅ」がある意味いみにおいてはぎゃくになっても直観ちょっかんとして双方そうほうつうじる意味いみ場合ばあいをアレゴリーであるとシェリングいている。

現代げんだい美術びじゅつにおいてもアレゴリーをもちいた表現ひょうげん自覚じかく無自覚むじかくわずにおこなわれつづけている。

寓意ぐうい

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