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インフレーション

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
2019ねん世界せかい各国かっこくのインフレ

インフレーション英語えいご: inflation)とは、一定いってい期間きかんにわたって物価ぶっか水準すいじゅん上昇じょうしょうつづけることである[1][2][3][4]略称りゃくしょうとしてインフレともび、日本語にほんごでは通貨つうか膨張ぼうちょう(つうかぼうちょう)とも[5]経済けいざいがくにおいて物価ぶっか上昇じょうしょうすると、1単位たんい通貨つうか購入こうにゅうできるざいやサービスのかずる。その結果けっか、インフレーションは1単位たんい通貨つうかあたりの購買こうばいりょく低下ていか、つまり経済けいざいにおける交換こうかん手段しゅだん会計かいけい単位たんい実質じっしつてき価値かち低下ていか反映はんえいする[6][7]対義語たいぎごデフレーションであり、ざいやサービスの一般いっぱんてき価格かかく水準すいじゅん持続じぞくてき低下ていかすることである。インフレーションの一般いっぱんてき指標しひょうインフレりつで、物価ぶっか通常つうじょう消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう)の長期ちょうきてき変化へんかりつ年率ねんりつ換算かんさんしたものである。

経済けいざい学者がくしゃは、非常ひじょうたかいインフレりつハイパーインフレーション有害ゆうがいであり、マネーサプライ過剰かじょう増加ぞうか原因げんいんであるとかんがえている[8]一方いっぽうていちゅう程度ていどのインフレりつ決定けっていづける要因よういんについては、より多様たよう見解けんかいがある。ていちゅう程度ていどのインフレは、ざい・サービスにたいする実質じっしつてき需要じゅよう変動へんどうや、物資ぶっし不足ふそくしているときなどの供給きょうきゅう可能かのうりょう変化へんか起因きいんするとかんがえられる[9]。しかし、長期ちょうきてき持続じぞくするインフレは、マネーサプライが経済けいざい成長せいちょうりつ上回うわまわるスピードで増加ぞうかすることによってこるというのが共通きょうつう見解けんかいである[10][11]

インフレは、経済けいざい様々さまざま影響えいきょうわる影響えいきょうあたえる。インフレのまけ影響えいきょうとしては、おかね保有ほゆうすることによる機会きかい費用ひよう増加ぞうか将来しょうらいのインフレにたいする確実かくじつせいによる投資とうし貯蓄ちょちく抑制よくせい、さらにインフレが急速きゅうそくすすんだ場合ばあいには、消費しょうひしゃ将来しょうらい価格かかく上昇じょうしょう懸念けねんしていだめをはじめ、商品しょうひん不足ふそくすることなどがげられる。ポジティブな効果こうかとしては、名目めいもく硬直こうちょくせいによる失業しつぎょうりつ低下ていか中央ちゅうおう銀行ぎんこう金融きんゆう政策せいさく自由じゆう拡大かくだい、おかねをためむのではなく融資ゆうし投資とうしうながすこと、デフレにともな効率こうりつせい回避かいひなどがげられる。

今日きょう大半たいはんのエコノミストは、低位ていい安定あんていしたインフレりつ支持しじしている[12]。インフレりつひくい(ゼロやマイナスではなく)と、景気けいき後退こうたいさい労働ろうどう市場いちば調整ちょうせい迅速じんそくおこなわれるため、景気けいき後退こうたい深刻しんこくさが軽減けいげんされ、流動りゅうどうせいわなによって金融きんゆう政策せいさく経済けいざい安定あんていさせることができなくなるリスクが軽減けいげんされるのである。インフレりつひく安定あんていてき維持いじする任務にんむは、通常つうじょう金融きんゆう当局とうきょくあたえられている。一般いっぱんてきに、これらの金融きんゆう当局とうきょく中央ちゅうおう銀行ぎんこうであり、金利きんり設定せってい公開こうかい市場いちば操作そうさ銀行ぎんこう預金よきん準備じゅんびりつ設定せっていつうじて金融きんゆう政策せいさくをコントロールする。

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

実物じつぶつてき要因よういん[編集へんしゅう]

100ちょうジンバブエ・ドル紙幣しへいジンバブエの紙幣しへい

戦争せんそう産業さんぎょう構造こうぞう破壊はかいにより、供給きょうきゅう需要じゅよう大幅おおはば下回したまわることによって発生はっせいするインフレーション。だい大戦たいせん終戦しゅうせん日本にっぽんでは、1945ねん水準すいじゅんからみて1949ねんまでにやく70ばいやく6900 %)というハイパーインフレーション[注釈ちゅうしゃく 1] となった[13]

また、ジンバブエでは、政策せいさくにより白人はくじん農家のうか国外こくがいされ農業のうぎょう構造こうぞう破壊はかいされたところに旱魃かんばつちをかけたことにより極度きょくどもの不足ふそく発生はっせい最終さいしゅうてきに2おく3000まん%というちょうハイパーインフレーションとなった[14]

需要じゅよう[編集へんしゅう]

需要じゅようがわ原因げんいんがあるインフレーションで、需要じゅよう超過ちょうかインフレーション需要じゅよう牽引けんいんがたインフレーション、ディマンドプル・インフレーション、demand-pull inflation)ともばれる。需要じゅよう増大ぞうだい需要じゅよう曲線きょくせん上方かみがたシフト)により、価格かかくたかくても購買こうばい意欲いよくおとろえないので物価ぶっか上昇じょうしょうする。この場合ばあい供給きょうきゅう曲線きょくせん垂直すいちょくである(すなわち価格かかく変動へんどうによって供給きょうきゅうりょう変化へんかしない)場合ばあいのぞいて景気けいきはよくなる。

1973ねんから1975ねんにかけての日本にっぽんのインフレ要因よういんは、オイルショック注目ちゅうもくあつまるが、変動へんどう相場そうばせい移行いこう直前ちょくぜん短資たんし流入りゅうにゅうによる過剰かじょう流動りゅうどうせい、「列島れっとう改造かいぞうブーム」による過剰かじょう建設けんせつ需要じゅようおおきな要因よういんである[よう出典しゅってん]

供給きょうきゅう[編集へんしゅう]

供給きょうきゅう曲線きょくせん上方かみがたシフトに原因げんいんがあるインフレで、原価げんか上昇じょうしょうインフレーション(コストプッシュ・インフレーション、cost-push inflation)ともばれる。おおくの場合ばあい景気けいき悪化あっかスタグフレーションか、それにちか状態じょうたいになる。通常つうじょう為替かわせレート下落げらくすると、輸入ゆにゅう物価ぶっか上昇じょうしょうしてインフレをこすと同時どうじに、企業きぎょうかかえる外貨がいかての債務さいむ返済へんさい負担ふたんふくらむ[15]

原価げんか上昇じょうしょうそう供給きょうきゅう上方かみがたにシフトするので、実質じっしつGDP減少げんしょうする[16]一方いっぽうで、需要じゅよう超過ちょうかそう需要じゅよううえにシフトするので、実質じっしつGDPは増加ぞうかする[16]。つまり、実質じっしつGDPのうごきで原価げんか上昇じょうしょう需要じゅよう超過ちょうかかは判別はんべつできる[16]景気けいき過熱かねつによって物価ぶっか上昇じょうしょうしているのかどうかを判断はんだんするには、消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすうではなくGDPデフレーターなければならない[17]

原価げんかインフレーション(コストインフレーション)
賃金ちんぎん材料ざいりょうとう高騰こうとうによって発生はっせいする。原油げんゆ価格かかく高騰こうとうによるインフレーションや消費しょうひ増税ぞうぜいによるスタグフレーションが典型てんけいてきれいである。
構造こうぞうインフレーション
産業さんぎょうによって成長せいちょう格差かくさがある場合ばあい生産せいさんせいひく産業さんぎょう物価ぶっかたかくなり発生はっせいする。たとえば効率こうりつ製造せいぞうぎょう生産せいさんせいがり賃金ちんぎん上昇じょうしょうしたとする。これに影響えいきょうけてサービスぎょう生産せいさんせい向上こうじょう以上いじょう賃金ちんぎん上昇じょうしょうするとサービスりょうげざるをなくなるため、インフレーションをまねく。
輸出ゆしゅつインフレーション
輸出ゆしゅつ増大ぞうだいにより発生はっせいする。企業きぎょう製品せいひん輸出ゆしゅつけたことにより、国内こくない市場いちばけの供給きょうきゅうりょう結果けっかてきって発生はっせいする。幕末ばくまつ生糸きいとなどの輸出ゆしゅつ急増きゅうぞうし、インフレーションが発生はっせいしている。このパターンは乗数じょうすう効果こうかそう需要じゅよう増大ぞうだいしているため、需要じゅようインフレの側面そくめんもある。
輸入ゆにゅうインフレーション
他国たこく輸入ゆにゅうつうじて国外こくがいのインフレーションが国内こくない影響えいきょう発生はっせいする。たとえば穀物こくもつ輸入ゆにゅうしていたくにが、輸出ゆしゅつもとくに内需ないじゅ増加ぞうかしたり輸出ゆしゅつもと需要じゅようこく輸出ゆしゅつけた場合ばあいなどに穀物こくもつ輸入ゆにゅう減少げんしょうし、穀物こくもつ価格かかく上昇じょうしょうするといった具合ぐあいである。実際じっさい中国ちゅうごく穀物こくもつじゅん輸入ゆにゅうこくてんじたさい、トウモロコシ市場いちば価格かかく急騰きゅうとうきたことがある。
キャッチアップインフレーション
賃金ちんぎん物価ぶっか統制とうせいおこなっている体制たいせいが、市場いちば経済けいざい移行いこうするさい発生はっせいすることがおおい。米国べいこくおよび日本にっぽんで1970年代ねんだいにかけて発生はっせいした。欧州おうしゅうでは冷戦れいせん終結しゅうけつおよび欧州おうしゅう中央ちゅうおう銀行ぎんこう(ECB)拡大かくだいによる東欧とうおう諸国しょこく自由じゆう主義しゅぎ諸国しょこくへの経済けいざい統合とうごうにより、てい賃金ちんぎん諸国しょこくでの賃金ちんぎん・サービス価格かかく上昇じょうしょうによるキャッチアップインフレが発生はっせいしている[18]

貨幣かへいてき要因よういん[編集へんしゅう]

貨幣かへい供給きょうきゅうりょうえることによって発生はっせいする。貨幣かへい供給きょうきゅう増加ぞうかは、のあらゆるざい・サービスにたいする貨幣かへい相対そうたい価値かち低下ていかさせるが、これはインフレーションそのものである。さらに、貨幣かへい供給きょうきゅう増加ぞうか貨幣かへいたいする債券さいけん相対そうたい価値かちたかめることになり名目めいもく金利きんり低下ていかさせる。このため通常つうじょう投資とうし増大ぞうだいし、需要じゅよう増大ぞうだいをもたらす。そのプロセスが最終さいしゅうてきに、需要じゅようインフレに帰結きけつすることでもインフレーションにむすびつく。公開こうかい市場いちば操作そうさなどの中央ちゅうおう銀行ぎんこうによる通常つうじょう貨幣かへい供給きょうきゅう調節ちょうせつ以外いがいに、貨幣かへい供給きょうきゅうえる特段とくだん理由りゆうがある場合ばあいには、「財政ざいせいインフレ」「信用しんようインフレ」「為替かわせインフレ」などとんで区分くぶんけることもある。

財政ざいせいインフレーション
政府せいふ発行はっこうした公債こうさい中央ちゅうおう銀行ぎんこうけること(財政ざいせいファイナンス、マネタイゼーション)により、貨幣かへい供給きょうきゅう増加ぞうかして発生はっせいするインフレーション[19]金融きんゆう政策せいさく経由けいゆした効果こうかくわえて、財政ざいせい政策せいさくによる有効ゆうこう需要じゅよう創出そうしゅつ効果こうかによって需要じゅようインフレも発生はっせいする。
信用しんようインフレーション
市中しちゅう銀行ぎんこう貸付かしつけ信用しんよう保証ほしょう増加ぞうかさせることによって信用しんよう貨幣かへい供給きょうきゅうりょう増大ぞうだいすることから発生はっせいするインフレーション。
為替かわせインフレーション
外国がいこく為替かわせ市場いちば経由けいゆして通貨つうか大量たいりょう供給きょうきゅうされることで発生はっせいするインフレーション。戦前せんぜんかね解禁かいきんにおける「為替かわせインフレーション論争ろんそう」をとく場合ばあいもある[20][21][22][23]。なお、当時とうじ固定こてい相場そうばせいであり、現在げんざい変動へんどう相場そうばせいとは、外国がいこく為替かわせ市場いちばうごきが貨幣かへい供給きょうきゅうりょうあたえる影響えいきょうことなることに留意りゅうい必要ひつようである。

速度そくどべつ[編集へんしゅう]

クリーピングインフレーション
ゆるやかにすすむインフレーション。インフレりつ年数ねんすう%で、こうきょうられる。経済けいざい健全けんぜん成長せいちょうしているとなされ、のぞましい状態じょうたいわれることがおおい。「マイルド・インフレ」ともばれる。
ギャロッピングインフレーション
早足はやあしすすむインフレーション。うま早足はやあしあらわす「ギャロップ」から。インフレりつ年率ねんりつ10%ちょう-すうじゅう%程度ていどすことがおおい。スタグフレーションにともなってしょうじることがある。
ハイパーインフレーション

経済けいざいへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

インフレは名目めいもく所得しょとく一定いっていひとにとってそんであるが、そのひとやとがわにとってはそのぶんとくとなる[24]

賃金ちんぎん物価ぶっか上昇じょうしょうともなって上昇じょうしょうするが、物価ぶっかくらべると調整ちょうせいおくれをとるため、実質じっしつ賃金ちんぎんがり、雇用こようやしやすくするので失業しつぎょうりつがる(フィリップス曲線きょくせん[25][26]実質じっしつGDPがえるディマンド・プルがたでは雇用こよう増加ぞうかし、実質じっしつGDPが減少げんしょうするコスト・プッシュがたでは雇用こよう[27]

経済けいざい学者がくしゃスティーヴン・ランズバーグは、ロバート・ルーカスの理論りろんげ「インフレは人々ひとびとだまして失業しつぎょうしゃしょくれさせ、雇用こようしゃには労働ろうどうしゃやとわせる。政府せいふはインフレがつづけばそれにともなってたか雇用こようつづくことにづき、インフレりつ自動的じどうてき操作そうさしようとめる。労働ろうどうしゃ雇用こようしゃ政府せいふ意図いとづき、だまされなくなる。インフレと失業しつぎょう相関そうかん関係かんけいれたのは、政府せいふがそれを利用りようしようとしたからである」と指摘してきしている[28]。ランズバーグは「『インフレ』が人々ひとびとはたらかせるのではなく、『予想よそうしなかった』インフレが人々ひとびとはたらかせる。完全かんぜん予想よそうされたインフレのしたでは、失業しつぎょうしゃ就業しゅうぎょうしない。完全かんぜん予想よそうされたインフレはだれ行動こうどうにも影響えいきょうあたえない」と指摘してきしている[29]

予想よそうがいのインフレは、値打ねうちのがった通貨つうか借金しゃっきん返済へんさいするにとってとくとなるが、返済へんさいにとってはそんとなる[24]物価ぶっか上昇じょうしょうりつ預金よきん金利きんり上回うわまわると預貯金よちょきん価値かち実質じっしつてきげる。物価ぶっか上昇じょうしょうりつ貸出かしだし金利きんり上回うわまわった場合ばあい、インフレにより実質じっしつてき負債ふさい価値かちがり、その結果けっか実質じっしつてき返済へんさい負担ふたんる(住宅じゅうたくローンなど)。

インフレりつ上昇じょうしょう自体じたいは、個人こじん消費しょうひ底上そこあげする効果こうかがある[30]期待きたいインフレりつたかまり実質じっしつ金利きんり低下ていかした場合ばあいには、消費しょうひ増大ぞうだいする[30]。ただし、インフレりつ過度かどたかまった場合ばあいには将来しょうらい予測よそく困難こんなんになり、確実かくじつせいたかめることから消費しょうひ投資とうし停滞ていたいする。

経済けいざい学者がくしゃ原田はらだやすし大和総研だいわそうけんは「こうインフレは、人々ひとびと実質じっしつ所得しょとく低下ていかさせ、自国じこく通貨つうかての資産しさん価値かち低下ていかさせる[31]」「ハイパーインフレは、一物いちもついち法則ほうそくから為替かわせレートを暴落ぼうらくさせ、資本しほん対外たいがい逃避とうひなどをこす[32]」と指摘してきしている。

経済けいざい学者がくしゃ伊東いとう光晴みつはるは「人々ひとびと期待きたい多様たようであり、物価ぶっかがれば、生活せいかつめるひともいるかもしれない。てい金利きんり設備せつび投資とうしえるかというと、過去かこ経済企画庁けいざいきかくちょう企業きぎょう行動こうどう調査ちょうさ否定ひていてき調査ちょうさ結果けっかしている」と指摘してきしている[33]

S・ランズバーグは「インフレのしん経済けいざいコストは、人々ひとびとがインフレを回避かいひするためにコストのたか行動こうどうはしり、その行動こうどうだれとくにもならないことである」と指摘してきしている[34]

経済けいざい学者がくしゃ岩田いわた規久男きくおは「インフレによって物価ぶっか上昇じょうしょうしても、それ以上いじょう賃金ちんぎんがり実質じっしつ所得しょとくえれば、生活せいかつゆたかとなる」と指摘してきしている[35]岩田いわたは「人々ひとびと生活せいかつ安定あんていさせるためには、できるだけひく水準すいじゅんのインフレりつ維持いじしなければならない」と指摘してきしている[36]岩田いわたは「安定あんていてき経済けいざい成長せいちょう雇用こよう達成たっせいするという意味いみにおいての物価ぶっか安定あんていとは、過去かこ各国かっこく経験けいけんから、インフレりつ中期ちゅうきてきに2-3%程度ていど推移すいいのことを意味いみする」と指摘してきしている[37]

経済けいざい学者がくしゃ高橋たかはし洋一よういちは「3-5%のインフレりつはマイルド・インフレーションの範囲はんいであり、いちこく経済けいざいにとって問題もんだいとならないというのがコンセンサスとなっている」と指摘してきしている[38]経済けいざい学者がくしゃ竹中たけなか平蔵へいぞうは「『物価ぶっか毎年まいとし1-2%くらいがるのが自然しぜんでよい』というのが、世界せかい専門せんもんのコンセンサスである。5%を上回うわまわ物価ぶっか上昇じょうしょうはよくない」と指摘してき[39]、また竹中たけなかは「理想りそうは、物価ぶっか上昇じょうしょうりつをゼロからかず%程度ていど範囲はんい安定あんていさせることである」とも指摘してきしている[40]

経済けいざい学者がくしゃ若田部わかたべあきらきよしは「ハイパーインフレのれいを俟つまでもなく、インフレりつが2ケタ以上いじょうたかくなるのは経済けいざい悪影響あくえいきょうをおよぼす。おそらく5%をえるとのぞましくないだろう」と指摘してきしている[41]

経済けいざい学者がくしゃJ・E・スティグリッツは「インフレに過大かだい関心かんしんそそぐあまり、一部いちぶくに中央ちゅうおう銀行ぎんこうは、金融きんゆう市場いちばきている状況じょうきょう無頓着むとんじゃくになってしまった。資産しさんバブルが制約せいやくにふくらんでいくのを中央ちゅうおう銀行ぎんこう放置ほうちすることにより経済けいざい負担ふたんするコストにくらべれば、ゆるやかなインフレによるコストなど微々びびたるものにすぎない」とべている[42]

対策たいさく[編集へんしゅう]

インフレの阻止そし解消かいしょうのため様々さまざま対策たいさくおこなわれている。

れい[編集へんしゅう]

  • 中央ちゅうおう銀行ぎんこう政策せいさく金利きんり
    • 金利きんりげによる通貨つうかだか[43]
  • 中央ちゅうおう銀行ぎんこう公開こうかい市場いちば操作そうさによる資金しきん吸収きゅうしゅうオペレーション
  • 中央ちゅうおう銀行ぎんこう預金よきん準備じゅんびりつ操作そうさ
  • 中央ちゅうおう銀行ぎんこうしん通貨つうか発行はっこう預金よきん封鎖ふうさにともなうしん通貨つうかへの
  • 政府せいふ財政ざいせい支出ししゅつ削減さくげん
  • 政府せいふ増税ぞうぜいをして消費しょうひおさえる
  • インフレターゲット物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう

れい[編集へんしゅう]

インフレーションのアレゴリー幕末ばくまつ、1868ねんよりまえ

世界せかい最古さいこ[編集へんしゅう]

記録きろくのこ世界せかい最古さいこのインフレーションはマケドニア王国おうこくアレクサンドロス3せい死去しきょ直後ちょくご紀元前きげんぜん323ねんのことであるとわれている[44]マサチュまさちゅセッツ工科大学せっつこうかだいがく教授きょうじゅピーター・テミンの研究けんきゅうによると、当時とうじバビロニアにはすで市場いちば経済けいざいがあり、農産物のうさんぶつ供給きょうきゅう不足ふそくなどにたいしてアケメネスあさなど征服せいふくから接収せっしゅうしてもたらされた過剰かじょう財宝ざいほうおもぎん)の在庫ざいこがあるなかで、大王だいおうによって人々ひとびと不安ふあんかん増大ぞうだいしたことががねとなって、インフレーションが発生はっせいした[44]

古代こだいローマ[編集へんしゅう]

軍人ぐんじん皇帝こうてい時代じだい古代こだいローマでは兵士へいしへの給与きゅうよやす必要ひつようせまられ銀貨ぎんか改悪かいあくかえした結果けっか、インフレーションがこり市民しみん生活せいかつ影響えいきょうてていた。ディオクレティアヌス通貨つうか改革かいかく敢行かんこうしたが効果こうかかったため、301ねん物品ぶっぴんやサービスの最高さいこう価格かかくさだめたみことのりれい最高さいこう価格かかくれい』をした。これらは実施じっしされた形跡けいせき効果こうかうすかったとされるが、にち用品ようひん価格かかくかく職業しょくぎょう給与きゅうよ詳細しょうさいさだめられており、現代げんだいでは貴重きちょう歴史れきし資料しりょうとなっている[45]

価格かかく革命かくめい[編集へんしゅう]

フランシスコ・ピサロによるインカ帝国ていこく征服せいふくポトシ銀山ぎんざんなどから大量たいりょう金銀きんぎんスペインはこばれた。1521ねんから1660ねんまでのあいだにスペインにはこばれた金銀きんぎんりょうかね200トン、ぎん1.8まんトンとわれる。これらの金銀きんぎんおも貨幣かへいとなったため、欧州おうしゅう全域ぜんいき貨幣かへい価値かちが3ぶんの1になった。つまり物価ぶっかが3ばいになるインフレがこったわけで、これを「価格かかく革命かくめい」とった。貨幣かへい供給きょうきゅうによりしょう工業こうぎょう発展はってんこり、地代じだい減少げんしょうのために封建ほうけん領主りょうしゅそう没落ぼつらくするなどの社会しゃかいてき変化へんかをもたらした。

ロシア革命かくめい[編集へんしゅう]

ロシア革命かくめいのちウラジーミル・レーニンひきいるボリシェヴィキ政権せいけん誕生たんじょうしたが、共産きょうさん主義しゅぎのためのしょ政策せいさく穀物こくもつ強制きょうせい徴発ちょうはつ産業さんぎょう国有こくゆうとう)で、ロシアはハイパーインフレにおちいり、ルーブルの価値かちだいいち世界せかい大戦たいせんまえの500おくぶんの1になった[46]ソビエト初期しょきのハイパーインフレ英語えいごばん参照さんしょう)。経済けいざい学者がくしゃジョン・メイナード・ケインズによれば、レーニンはこのインフレについて「資本しほん主義しゅぎ破壊はかいする最善さいぜん方法ほうほうは、通貨つうか堕落だらくさせることだ。政府せいふはインフレを継続けいぞくすることで、ひそかに、づかれることなく、国民こくみんとみのうち、かなりの部分ぶぶん没収ぼっしゅうできる。」とべたという[47]。そのルーブルは、1924ねん4がつまでに3かいのデノミがおこなわれ、ロシアのインフレは沈静ちんせいした[46]

局地きょくちてき[編集へんしゅう]

くに単位たんいでのインフレのほかに、地域ちいき単位たんい都市とし単位たんいでインフレ現象げんしょうきることがある。

1324ねんメッカ巡礼じゅんれいかったマンサ・ムーサは、とみらしめるために道中どうちゅうカイロ黄金おうごんをばらいたことからきむ相場そうば暴落ぼうらくし、10ねん以上いじょうあいだエジプト周辺しゅうへんでインフレーションがつづいたといわれる[48][49]。12ねん記述きじゅつでは、エジプトでのかね価格かかくは1ミスカール英語えいごばん(4.25グラム)のかねは25ディルハム以上いじょうであったが、マンサ・ムーサがおとずれてからは下落げらくし、1ミスカルのかねは22ディルハムを下回したまわったとされる[49]

現代げんだいてき問題もんだいになっているのは、国際こくさい連合れんごう平和へいわ維持いじ活動かつどう(Peace-Keeping Operations:PKO)にともなうインフレーションである[よう出典しゅってん]紛争ふんそう地域ちいき停戦ていせん平和へいわ維持いじのために派遣はけんされる各国かっこく部隊ぶたいは、経済けいざい疲弊ひへいしているところきゅうあらわれる富裕ふゆうそうおなじである。そのため、駐屯ちゅうとん周辺しゅうへんでは、部隊ぶたい調達ちょうたつする生活せいかつ物資ぶっし食料しょくりょうひん中心ちゅうしん価格かかく上昇じょうしょうきてインフレとなり、紛争ふんそう困窮こんきゅうした周辺しゅうへん住民じゅうみん生活せいかつ圧迫あっぱくする。対策たいさくとして部隊ぶたいいん駐屯ちゅうとんがいでの購買こうばい活動かつどう抑制よくせいおこなわれており、PKO部隊ぶたい価格かかく維持いじ活動かつどう(Price Keeping Operation)も同時どうじっていることになる。

日本にっぽんでは、明治めいじ以降いこう資本しほん主義しゅぎ経済けいざいした局地きょくちてきなインフレがられた。農業のうぎょう地域ちいき未開拓みかいたく地域ちいき北海道ほっかいどう)に工業こうぎょう鉱業こうぎょうきょ大物おおものりゅう施設しせつ港湾こうわん)が出来できると、急激きゅうげき資本しほん投下とうか人口じんこう急増きゅうぞう都市とし)とが発生はっせいし、生活せいかつ物資ぶっし必要ひつようから局地きょくちてきなインフレがきた。そのため、物価ぶっか安定あんてい目的もくてき日本銀行にっぽんぎんこう支店してん出張所しゅっちょうしょかれた。日銀にちぎん支店してん出張所しゅっちょうしょ開設かいせつ場所ばしょ開設かいせつ時期じきは、その地域ちいきでの経済けいざい活動かつどうともな局地きょくちてきインフレ懸念けねん密接みっせつ関係かんけいしている[よう出典しゅってん]

期待きたいインフレりつ[編集へんしゅう]

期待きたいインフレりつ予想よそうインフレりつ)やブレーク・イーブン・インフレりつ損益そんえき分岐ぶんきインフレりつ)にかんしては期待きたいインフレりつ参照さんしょう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ただし伊藤いとうCagan(1956)によるハイパーインフレーションの定義ていぎ依拠いきょせずに「ハイパー・インフレ」と記述きじゅつしていることに注意ちゅうい

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]