地域ちいき経済けいざい学がく

広義こうぎの地域ちいき経済けいざい学がく（ちいきけいざいがく、英えい: regional economics）は、都市とし経済けいざい学がくと（狭義きょうぎの）地域ちいき経済けいざい学がくから成なる。狭義きょうぎの地域ちいき経済けいざい学がくは、全体ぜんたいの部分ぶぶんとして、地域ちいき（ローカルエリア）の経済けいざい分析ぶんせきを行おこなう学問がくもん分野ぶんやである。全体ぜんたいを定義ていぎして初はじめて地域ちいきが定義ていぎされるので、全体ぜんたいを日本にっぽんとして定義ていぎすれば、都道府県とどうふけん経済けいざいが地域ちいき経済けいざい学がくの対象たいしょうである。また、全体ぜんたいをアジア地域ちいきとして定義ていぎすれば、アジア各国かっこく間あいだの経済けいざい活動かつどうが地域ちいき経済けいざい学がくの対象たいしょうとなる。しかしながら、各国かっこく経済けいざいの経済けいざい分析ぶんせきについては国際こくさい経済けいざい学がくという学問がくもん分野ぶんやが確立かくりつされているので、通常つうじょう（狭義きょうぎの）地域ちいき経済けいざい学がくでは、一いち国内こくないの一部いちぶ地域ちいきおよび地域ちいき間あいだ相互そうごの関係かんけいをその分析ぶんせき対象たいしょうとすることが多おおい。（狭義きょうぎの）地域ちいき経済けいざい学がくの分析ぶんせき課題かだいは、地域ちいきの所得しょとく決定けってい、地域ちいきの経済けいざい成長せいちょう、地域ちいき間あいだ格差かくさ、地域ちいき産業さんぎょう、地域ちいき間あいだ交易こうえきなどであり、マクロ経済けいざい学がくや国際こくさい経済けいざい学がくなどの理論りろんやツールを多おおく利用りようすることが特徴とくちょうとなっている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 宮本みやもと憲一けんいちほか『地域ちいき経済けいざい学がく』（有斐閣ゆうひかく、1990年ねん）
• 岡田おかだ知弘ともひろほか『国際こくさい化か時代じだいの地域ちいき経済けいざい学がく』（有斐閣ゆうひかく、2007年ねん）

関連かんれん項目こうもく

• 都市とし経済けいざい学がく
• 農業のうぎょう経済けいざい学がく