インフレターゲット

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インフレターゲットえい: inflation targeting)とは、物価ぶっか上昇じょうしょうりつ(インフレりつ)にたいして政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこう一定いってい範囲はんい目標もくひょうさだめ、それにおさまるように金融きんゆう政策せいさくおこなうこと[ちゅう 1]。ほとんどの場合ばあいは、インフレりつたかくなりすぎることを防止ぼうしし、目標もくひょうまでげるよう誘導ゆうどうするが、そのぎゃく場合ばあいもある。

類似るいじ政策せいさくとして物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょうというのもある[1]。こちらはあるとし一般いっぱん物価ぶっか水準すいじゅん基準きじゅんとして、それにめられた上昇じょうしょうりつぶんくわえたものをターゲットにするもので、物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう達成たっせい場合ばあい達成たっせいりつ+められた上昇じょうしょうりつをあわせて、あくまでめられた物価ぶっか指数しすうまでげることである。ちがいは、過去かこあやまりを相殺そうさいするかしないかのちがいとなる。

経緯けいい[編集へんしゅう]

インフレターゲットは元々もともとたかいインフレりつくるしむくに採用さいようされた[2]。インフレりつひくときは、通貨つうかりょう意図いとてき増加ぞうかさせて(公開こうかい市場いちば操作そうさ)ゆるやかなインフレーションをこして、経済けいざい安定あんていてき成長せいちょうはか政策せいさくリフレーション通貨つうかさい膨脹ぼうちょう)となる。貨幣かへい数量すうりょうせつ不安定ふあんていとなったことが導入どうにゅう背景はいけいにある。

経済けいざい学者がくしゃアーヴィング・フィッシャーは、世界せかい恐慌きょうこうで、貨幣かへい供給きょうきゅうやし物価ぶっか水準すいじゅん負債ふさい契約けいやくむすばれた時点じてん水準すいじゅんにまでげ、その水準すいじゅん維持いじする必要ひつようがあると主張しゅちょうした(物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう[3]

歴史れきしじょう最初さいしょのインフレターゲット採用さいようこくはスウェーデンであり、中央ちゅうおう銀行ぎんこうリクスバンクが1931ねんに「通貨つうかプログラム」という物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう設定せっていしている(1937ねんまで)[4]

1930年代ねんだい物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう英語えいごではprice-level target)を実施じっししたスウェーデンをのぞくと、世界せかい最初さいしょにインフレ目標もくひょう政策せいさく採用さいようしたのはニュージーランドである(1990ねん[5][ちゅう 2]

1990ねんニュージーランド導入どうにゅうされたのを皮切かわきりに、1990年代ねんだいイギリススウェーデンカナダオーストラリアひとしでも実施じっしされ、つづいてブラジルチリイスラエル大韓民国だいかんみんこくメキシコみなみアフリカフィリピンタイ王国おうこくチェコハンガリーポーランドなど、2012ねん現在げんざいは20カ国かこく以上いじょう導入どうにゅうされている。

IMFの監視かんしかれた韓国かんこく、タイ、インドネシアは、1998ねんから2000ねんにかけてインフレーション・ターゲティングを導入どうにゅうした[6]韓国かんこくは、1998ねんにアジアで最初さいしょのインフレーション・ターゲティング採用さいようこくとなった[6]中央ちゅうおう銀行ぎんこう金融きんゆう調節ちょうせつを、マネーサプライを中間ちゅうかん目標もくひょうとしてもちいる方式ほうしきから金利きんり操作そうさによりインフレ目標もくひょう達成たっせいする方式ほうしきへと転換てんかんした[6]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中央ちゅうおう銀行ぎんこうにあたる連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど(FRB)は中央ちゅうおう銀行ぎんこうとはことなりインフレりつ以外いがいにも雇用こよう(Employment Act of 1946)に責任せきにんっており、いわゆるインフレターゲットは採用さいようしていなかったが[7]、2006ねんにインフレターゲットの主唱しゅしょうしゃであるベン・バーナンキがFRB議長ぎちょう就任しゅうにんちか将来しょうらい導入どうにゅうされるのではないかとられていたが、2012ねん1がつ25にち長期ちょうきインフレ目標もくひょう公表こうひょうする方針ほうしんしめ事実じじつじょうの(FRBの自律じりつてき)インフレターゲット導入どうにゅうてんじた[8][9]

2012ねん時点じてん先進せんしんこくにおいてインフレターゲットが採用さいようされていないのは日本にっぽんのみであったが[10]、2013ねん1がつ22にち日本銀行にっぽんぎんこうは「中長期ちゅうちょうきてき物価ぶっか安定あんてい目途もくと」を「物価ぶっか安定あんてい目標もくひょう(Price Stability Target)」に変更へんこうし、物価ぶっか上昇じょうしょうりつを1%から2%にげた[11][12][13][14]

各国かっこく設定せってい[編集へんしゅう]

目標もくひょう[編集へんしゅう]

健全けんぜんなインフレりつは、人類じんるい経験けいけんそくから2-3%といわれている[15]おおくの中央ちゅうおう銀行ぎんこう物価ぶっか目標もくひょう設定せっていするこころみがおこなわれているが、設定せっていするインフレりつたとえばイギリスは2.0±1%)や政策せいさく目標もくひょうへの拘束こうそくりょくなどは様々さまざまである。日本銀行にっぽんぎんこう物価ぶっか目標もくひょうを2%とした根拠こんきょについて、消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう実態じったいよりうえれしやすく「1%では、実際じっさいにはゼロ%からデフレである可能かのうせいがあるため」と説明せつめいしている[16]

世界せかい中央ちゅうおう銀行ぎんこう大半たいはんが2%プラス・マイナス1、あるいは1-3%という範囲はんいでインフレ目標もくひょう設定せっていし、中心ちゅうしんは2%である[17]

対象たいしょう[編集へんしゅう]

物価ぶっかには、消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう個人こじん消費しょうひ支出ししゅつ物価ぶっか指数しすうGDPデフレーターなどいくつかの種類しゅるいがあり、どの指標しひょうしたがって上昇じょうしょうりつめるかはくにによってことなる。食品しょくひんとエネルギーは価格かかく変動へんどうはげしいので除外じょがいされることがおおい。

  • 日本にっぽん - 日本銀行にっぽんぎんこう生鮮せいせん食品しょくひんのぞいたコアCPI[18]物価ぶっか目標もくひょう指標しひょうとして採用さいようする一方いっぽうで、日本にっぽん政府せいふは2013ねん生鮮せいせん食品しょくひんおよびエネルギーをのぞいたコアコアCPI[19]判断はんだんする方針ほうしんあきらかにしている[20]
  • 米国べいこく - 消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう(CPI)ではなく個人こじん消費しょうひ支出ししゅつ(PCE)物価ぶっか指数しすう対象たいしょうとしている[21]食品しょくひんとエネルギーをのぞいたコアPCE物価ぶっか指数しすう重視じゅうししている。

インフレターゲット採用さいようこくは、目標もくひょうインフレりつ維持いじできると予想よそうできる場合ばあい資産しさん価格かかく原油げんゆ価格かかく考慮こうりょしないという方針ほうしん採用さいようしている[22]

経済けいざい学者がくしゃ高橋たかはし洋一よういちは「黒田くろだひがし日銀にちぎん採用さいようしているインフレ目標もくひょうには、株式かぶしき地価ちかなどの資産しさん価格かかくふくまれておらず、一般いっぱんざい・サービスで構成こうせいされる消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう目標もくひょう対象たいしょうである」「目先めさき市場いちばうごきで金融きんゆう政策せいさく左右さゆうされたら、実体じったい経済けいざい悪影響あくえいきょうになる」と指摘してきしている[23]ヤン・ティンバーゲン#ティンバーゲンの定理ていり参照さんしょう

実施じっし方法ほうほう[編集へんしゅう]

インフレターゲットの目標もくひょう物価ぶっか上昇じょうしょうりつ設定せってい主体しゅたいは、政府せいふ政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこう中央ちゅうおう銀行ぎんこうの3タイプが存在そんざいする[24]

インフレターゲット政策せいさく自体じたいは、新興しんこうこくふくおおくのくに採用さいようされているが、その運営うんえい方法ほうほうかならずしも一貫いっかんしておらず、おおくは本来ほんらいのインフレターゲット政策せいさく意図いとから逸脱いつだつしているのが実情じつじょうである[25]みなみアフリカ、オーストラリア、ニュージーランドは比較的ひかくてき忠実ちゅうじつにインフレターゲット政策せいさく実施じっししている[25]

インフレターゲットを達成たっせいできなくても政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこう幹部かんぶ罷免ひめんできるほう規定きてい存在そんざいするくにほとんどなく、唯一ゆいいつニュージーランドにすう年間ねんかんにわたっていちじるしくインフレターゲットを達成たっせいしない総裁そうさいについて解任かいにんできるほう規定きていがあるのみである。ただし、目標もくひょう達成たっせい総裁そうさい罷免ひめんされたれいはない。

ユーロけんにおける中央ちゅうおう銀行ぎんこうてき役割やくわりたす欧州おうしゅう中央ちゅうおう銀行ぎんこう(ECB)ではインフレターゲットとはばれないものの「物価ぶっか安定あんてい数値すうちてき定義ていぎ」として2%のインフレりつ設定せっていされている。スイス国立こくりつ銀行ぎんこう同様どうよう物価ぶっか安定あんてい数値すうちてき定義ていぎである。

中国ちゅうごくはインフレターゲットを設定せっていしているが、金融きんゆう政策せいさく物価ぶっか安定あんていっているわけではなく、事実じじつじょう為替かわせレート水準すいじゅん維持いじっている[26]

政府せいふ 政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこう  中央ちゅうおう銀行ぎんこう
オーストリア
ブラジル
カナダ
チリ
コロンビア
チェコ
ハンガリー
アイスランド
インドネシア
イスラエル
韓国かんこく
メキシコ
ニュージーランド
ノルウェー
ペルー
フィリピン
ポーランド
ルーマニア
スロバキア
みなみアフリカ
スウェーデン
タイ
トルコ
イギリス
アメリカ
日本にっぽん
(参考さんこう
ユーロエリア
スイス

政策せいさく有用ゆうようせい[編集へんしゅう]

マクロ経済けいざいがくまとには、そう需要じゅよう安定あんていてき推移すいいさせ、金利きんりによる物価ぶっか調整ちょうせい機能きのうさせるためには1-3%程度ていどゆるやかなインフレターゲットを具体ぐたいてき宣言せんげんすることが必要ひつようであると推進すいしん学者がくしゃ主張しゅちょうしており、おおくのくに中央ちゅうおう銀行ぎんこう物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう設定せっていしている。その結果けっかアメリカ、日本にっぽん中国ちゅうごく、インド、ロシア、ドイツ、フランス、中東ちゅうとう諸国しょこく(イスラエルをのぞく)、アフリカ諸国しょこくみなみアフリカをのぞく)、東南とうなんアジア諸国しょこく(フィリピン・タイ・インドネシア・韓国かんこくのぞく)、南米なんべい諸国しょこく(チリ・ブラジル)をのぞ有力ゆうりょく経済けいざいけんにおいては、物価ぶっか上昇じょうしょうりつ制御せいぎょおよデフレーション防止ぼうし成功せいこうしていると主張しゅちょうしている。

インフレターゲットの採用さいようにより、資産しさん価格かかく大幅おおはば下落げらく民間みんかん投資とうし低迷ていめい過大かだい評価ひょうかされた為替かわせレートといった問題もんだい解消かいしょうかうとされている[27]経済けいざい学者がくしゃ岩田いわた規久男きくおは「市場いちば参加さんかしゃあいだで『中央ちゅうおう銀行ぎんこうは、金融きんゆう政策せいさく中期ちゅうきてきにインフレターゲットを達成たっせいするようにコミットする』というどうがくてき整合せいごうなりせいたいする信頼しんらい形成けいせいされれば、中央ちゅうおう銀行ぎんこうがインフレ予想よそう発表はっぴょうするだけで、市場いちば金利きんり株価かぶか為替かわせレートは適正てきせい方向ほうこう反応はんのうする」と指摘してきしている[28]

ベン・バーナンキは「インフレターゲットは物価ぶっか雇用こよう安定あんてい両方りょうほう貢献こうけんする」と指摘してきしている[29]

経済けいざい学者がくしゃ若田部わかたべあきらきよしは「インフレターゲットとは、政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこうそれぞれがなにをなすべきかについて確認かくにんし、中央ちゅうおう銀行ぎんこう実行じっこうすべき数値すうち目標もくひょうさだめる契約けいやくである[30]」「イギリス、スウェーデンなどの国々くにぐにのマクロ経済けいざい政策せいさく運営うんえい成功せいこう背景はいけいには、インフレターゲットの採用さいようという重要じゅうよう事実じじつがある[31]」とべている。

エコノミストの村上むらかみ尚己なおみは「世界せかい物価ぶっか目標もくひょうせい導入どうにゅうされている理由りゆう中央ちゅうおう銀行ぎんこう独立どくりつせいたかめる有効ゆうこう仕組しくみだからである。この仕組しくみがあれば、中央ちゅうおう銀行ぎんこうはインフレりつたかまりすぎるときに、金融きんゆうめをおこなうことができる」とべている[32]

「インフレターゲットが財政ざいせい規律きりつ喪失そうしつ財政ざいせいファイナンス(赤字あかじ穴埋あなうめ)につながる」との見解けんかい[33]たいしては岩田いわた規久男きくおは「財政ざいせいファイナンスがこらないようにするために考案こうあんされたのが、インフレターゲットである[34]」と指摘してきしている。

岩田いわたは「インフレターゲットを導入どうにゅうしているくにはつのバブル崩壊ほうかいによる金融きんゆう危機きききていない。バブル崩壊ほうかいによる金融きんゆう危機きききたのは、導入どうにゅうしていない(2011ねん当時とうじ日米にちべい[35]」「はっきりとした目標もくひょうたなかった日本にっぽん米国べいこくでバブル経済けいざい生成せいせい崩壊ほうかいきた[33]」とべている。また岩田いわたは「名目めいもく成長せいちょうりつげるためには、インフレターゲット政策せいさく効果こうかてきである[36]」「物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう下限かげんを1%、上限じょうげんを3%としているくに経済けいざい成長せいちょうたか[37]」と指摘してきしている。

経済けいざい学者がくしゃ伊藤いとう元重もとしげは「人々ひとびとからデフレマインドを払拭ふっしょくすることはむずかしく、これが日本にっぽんでデフレが定着ていちゃくしている最大さいだい理由りゆうである。インフレターゲットを導入どうにゅうすることでデフレマインドが払拭ふっしょくできるのであれば、インフレ・ターゲティングという政策せいさくはその本来ほんらい機能きのうたしたことになる」と指摘してきしている[38]

経済けいざい学者がくしゃジョセフ・E・スティグリッツ各国かっこく中央ちゅうおう銀行ぎんこうの「硬直こうちょくした」インフレターゲットが世界せかいてき金融きんゆう危機きき一因いちいんになったとの見方みかたしめし、ちゅうぎんていインフレに集中しゅうちゅう金融きんゆう安定あんてい経済けいざい成長せいちょう確保かくほおこたったと指摘してきしている[39]

政策せいさく効果こうか[編集へんしゅう]

インフレターゲット政策せいさく採用さいようしたくに採用さいよう、インフレりつ低下ていかする一方いっぽうで、実質じっしつGDP成長せいちょうりつ上昇じょうしょうし、2008ねん世界せかい金融きんゆう危機きききるまで、良好りょうこう成果せいかおさめていた[40]岩田いわた規久男きくおは「インフレターゲット採用さいようの1993ねんから2008ねんまでのイギリスは、成長せいちょうりつ安定あんていてき上昇じょうしょうし、インフレりつひく水準すいじゅんおさえられ、失業しつぎょうりつ低下ていかした」と指摘してきしている[41]。また岩田いわたは「インフレターゲット採用さいようのオーストラリアのマクロ経済けいざい効果こうか良好りょうこうである」と指摘してきしている[42]

2008ねんのリーマン・ショックまえ、(1)スウェーデン(1931-1933ねん)、(2)スウェーデン(1996-1999ねん、2004-2005ねん)、(3)ニュージーランド(1998-1999ねん)(4)カナダ(1994ねん)では、インフレターゲットによりインフレりつはマイナスからプラスになった[43]

しかし、日銀にちぎんはじめとして政府せいふ当初とうしょそれほど深刻しんこくにはかんがえておらずデフレーション克服こくふく本腰ほんごしれることはかったため、デフレきょう長期ちょうきし、「うしなわれた10ねん」とばれる経済けいざいてき不況ふきょうとあいまって不良ふりょう債権さいけん処理しょりをより困難こんなんにした。

2000ねん10がつ日本銀行にっぽんぎんこう報告ほうこくしょ「『物価ぶっか安定あんてい』についてのかんがかた」では「物価ぶっか安定あんてい数値すうちしめすことは適切てきせつではない」としていた[44]

2002ねん12月17にち日本銀行にっぽんぎんこう決定けってい会合かいごうで、速水はやみゆう総裁そうさい物価ぶっか目標もくひょうについて「経済けいざい無謀むぼうけにさらす。政策せいさくとして適当てきとうでない」と発言はつげんし、物価ぶっか目標もくひょう導入どうにゅう否定ひていした[45][46][47]

2006ねん3がつ日本銀行にっぽんぎんこうは「中長期ちゅうちょうきてき物価ぶっか安定あんてい理解りかい(Understanding of Medium- to Long-Term Price Stability)」を公表こうひょうした[48][49][50]。2006年版ねんばんでは「物価ぶっか安定あんてい」について「消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう変化へんかりつが0%の状態じょうたい」としており「0から2%の範囲はんいない」としていた[44]福井ふくい俊彦としひこ総裁そうさいは「政策せいさく目標もくひょうではない」とべていた[44]

2009ねん11月3にち日本銀行にっぽんぎんこう白川しらかわほうあきら総裁そうさい講演こうえんで「インフレ誘導ゆうどう政策せいさく採用さいようすれば、様々さまざま問題もんだいこる」「中央ちゅうおう銀行ぎんこうはそのような政策せいさくけっしておこなわない」とべている[51]

2010ねん4がつ20日はつか衆院しゅういん財務ざいむ金融きんゆう委員いいんかいおこなわれた日銀にちぎん半期はんき報告ほうこくでは、デフレ脱却だっきゃくけて物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう(インフレターゲット)政策せいさくについて議論ぎろん展開てんかいされた[52][53]

2012ねん2がつ14にちには「中長期ちゅうちょうきてき物価ぶっか安定あんてい目途もくと(The Price Stability Goal)」を公表こうひょう[50][54][55]、「理解りかい」から「目途もくと」に変更へんこうした[56][57]白川しらかわ総裁そうさいは、「目標もくひょう」ではなく「(中央ちゅうおう銀行ぎんこう総意そういとしての)目途もくと」であるとして、政策せいさくてき達成たっせい義務ぎむのある「目標もくひょう」であることに否定ひていてき見解けんかいしめしていた[58]

2012ねん11月12にち白川しらかわ総裁そうさい都内とない講演こうえんでインフレターゲットについて「物価ぶっか賃金ちんぎんがらない状況じょうきょうながつづいた日本にっぽん経済けいざいでは現実げんじつてきでない」とべ、否定ひていてき見解けんかいしめした[59]。また、日本にっぽん消費しょうひしゃ企業きぎょうでは「物価ぶっかがらないのが普通ふつうだという感覚かんかく」が定着ていちゃくしているとべた[59]

もと日銀にちぎん審議しんぎ委員いいん中原なかはら伸之のぶゆきは「日銀にちぎんは、物価ぶっか目標もくひょう責任せきにん自分じぶんたちだけがうのではないと抵抗ていこうしていた。日銀にちぎんには物価ぶっか目標もくひょうたいする全面ぜんめんてき責任せきにんがある」とべている[60]岩田いわた規久男きくおは、物価ぶっか上昇じょうしょうりつ目標もくひょう中期ちゅうきてき達成たっせいすることが「日銀にちぎん義務ぎむ」と強調きょうちょうしている[61]

経済けいざい学者がくしゃ伊藤いとう隆敏たかとしは「インフレターゲットのフレーム導入どうにゅう政府せいふ日銀にちぎん合意ごういするのであれば、手段しゅだん日銀にちぎんゆだねられる。そのわり、目標もくひょう達成たっせい責任せきにん日銀にちぎんしょうじるということを承知しょうちしたということになり、そのてんはしっかり認識にんしきしておくべきである」と指摘してきしている[62]

2013ねん1がつ22にち日本銀行にっぽんぎんこう金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうにおいて、物価ぶっか安定あんてい目標もくひょうを2%とさだめたインフレターゲットの導入どうにゅうめた。また、物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう達成たっせいのため、政府せいふ日銀にちぎん一体いったいとなりむことを共同きょうどう声明せいめいとして発表はっぴょうした。[63]

導入どうにゅう推進すいしんろん[編集へんしゅう]

経済けいざい学者がくしゃ岡田おかだやすしは「2%程度ていどのインフレを目標もくひょう経済けいざい運営うんえいすべきだということは、ほとんどの先進せんしんこくれられている政策せいさく枠組わくぐみとなっている」とべている[64]金融きんゆう政策せいさく透明とうめいせい向上こうじょう[65]予想よそうインフレりつ安定あんていさせることから、日本にっぽんでも導入どうにゅうもとめるこえがあった。アメリカの経済けいざい学者がくしゃポール・クルーグマン[66][67]ベン・バーナンキ岩田いわた規久男きくお[35][68][69][70][71]竹中たけなか平蔵へいぞう[72][73]中原なかはら伸之のぶゆき[72]日米にちべい経済けいざい学者がくしゃ経済けいざい論者ろんしゃたちは日銀にちぎん政府せいふ姿勢しせいつよ批判ひはんし、リフレ政策せいさくによるデフレーション克服こくふくとなえた。

上記じょうき経済けいざい学者がくしゃのほかにもリフレ経済けいざいろんしゃである野口のぐちあさひ[74][75]森永もりなが卓郎たくろう[76][77]原田はらだやすし[78]若田部わかたべあきらきよし[68][79][80]勝間かつま和代かずよ[81][82]片岡かたおか剛士たけし[83][84][85]田中たなか秀臣ひでおみ[86]浅田あさだみつる一郎いちろう[87][88]飯田いいだ泰之やすゆき[89]高橋たかはし洋一よういち[71][90]安達あだち誠司せいじ[91]浜田はまだ宏一こういち[92] からインフレターゲットが提案ていあんされていたが、日銀にちぎん学者がくしゃなかには反対はんたいろんおおかった[72][93][94]毎日新聞まいにちしんぶん朝日新聞あさひしんぶん週刊しゅうかん東洋とうよう経済けいざいはん金融きんゆう緩和かんわはんインフレ・ターゲティング急先鋒きゅうせんぽうであった[74]

ポール・クルーグマンは1998ねん論文ろんぶんで「バブル崩壊ほうかい以降いこうきょうからせない日本にっぽん実行じっこうできる政策せいさくは、もはやインフレターゲットしかない」とはじめて指摘してきし、その著書ちょしょでインフレターゲットの必要ひつようせい主張しゅちょうしていた[95]。1990年代ねんだい後半こうはん日本にっぽんにおける深刻しんこくデフレーションたいし、である企業きぎょう負担ふたんとなるデットデフレーション(Debt Deflation)の解消かいしょうをはかる見地けんちから、クルーグマンは中央ちゅうおう銀行ぎんこう(ここでは日本銀行にっぽんぎんこう)が長期ちょうきてき通貨つうかりょう増加ぞうかさせることにより、名目めいもく金利きんりから予想よそう物価ぶっか上昇じょうしょうりつ(15年間ねんかんにわたってとし4%ずつ)をいた実質じっしつ金利きんりをマイナスにするというあんしめした[67][96][97][98][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]。クルーグマンのインフレターゲット政策せいさく核心かくしんは、市場いちば参加さんかしゃ期待きたい形成けいせい影響えいきょうあたえる、マイナス金利きんり達成たっせいすることで経済けいざい不安定ふあんてい解消かいしょうするということである[99]

日銀にちぎんは0-1%の物価ぶっか上昇じょうしょうりつ目途もくと日銀にちぎん認識にんしきしめ目安めやすであって、日銀にちぎん政策せいさく目標もくひょうとしての規律きりつせいたない[58])を設定せっていしていたが、インフレ・バイアス(日銀にちぎん物価ぶっか安定あんてい指標しひょうとしてもちいるCPI(消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう)は統計とうけい性格せいかくじょう、1%じゃく上方かみがたバイアスがかかるとの研究けんきゅう報告ほうこくがある)まで考慮こうりょするならば、ニュージーランド準備じゅんび銀行ぎんこう採用さいようしているように1-3%のはば目標もくひょうインフレりつ設定せっていするのがのぞましいとの主張しゅちょうがあった[だれ?]

反論はんろん[編集へんしゅう]

これまでの実施じっしこくおおくがインフレ抑制よくせい手段しゅだんとしてこれをもちいていることからデフレーション克服こくふくもちいることにかんして疑問ぎもんする意見いけん存在そんざいしていた。速水はやみゆうは「インフレターゲットは、インフレのくに採用さいようしているのであり、デフレのくに採用さいようしているというのはいたことがない」と指摘してきしている[100]

田中たなか秀臣ひでおみは「インフレターゲットは、実際じっさいにニュージーランドなどで、デフレ脱却だっきゃく成果せいかげている。また、デフレ予防よぼうのため各国かっこくはインフレターゲットに上限じょうげんだけでなく、下限かげん数値すうち目標もくひょうれており、こうインフレ対策たいさく同時どうじにデフレ対策たいさくとしても機能きのうしている」と指摘してきしている[101]

経済けいざい学者がくしゃ加藤かとうひろしは「国民こくみん将来しょうらい不安ふあんがあるのに、通貨つうか増発ぞうはつによる物価ぶっか上昇じょうしょう政府せいふしめせば国民こくみん消費しょうひするというかんがえは短絡たんらくてきである」と指摘してきしている[102]

インフレーションを実現じつげんする具体ぐたいてき政策せいさく手段しゅだんがないというものがある。しかし、中央ちゅうおう銀行ぎんこうがどれだけ多額たがく債権さいけんとうってもインフレにならないというのはかんがえにくく[ちゅう 3]実際じっさい有力ゆうりょく経済けいざいけん中央ちゅうおう銀行ぎんこうでは明示めいじてき物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう(インフレターゲット)を導入どうにゅうしている。

原田はらだやすしは「どんなものでも供給きょうきゅうやせば価格かかくがり、らせばがる。通貨つうかおなじである。歴史れきしてきでも構造こうぞうてきでもなんでもない。これはハリー・G・ジョンソンジェフリー・フランケルなどの経済けいざい学者がくしゃが1970年代ねんだいに、厳密げんみつしめしたことである」と指摘してきしている[103]

岩田いわた規久男きくおは「銀行ぎんこう貸出かしだしえなければマネーはえないというひとおおいが、銀行ぎんこう証券しょうけんえばマネーはえる[104]」「かりにどんなに長期ちょうき国債こくさいいオペレーションがくやしてもインフレがきないのであれば、日本銀行にっぽんぎんこうがすべての長期ちょうき国債こくさいをインフレをこさずにってしまうことができることになる。マネーがあふれてもインフレがこらない状況じょうきょうはありないというのが経済けいざいがく常識じょうしきであり、歴史れきししめしている[105]」と指摘してきしている。

インフレ目標もくひょう設定せってい経済けいざいてき意味いみがあるのかどうかというてんについては、ブロガーの池田いけだ信夫しのぶからは疑問ぎもんされている[106]高橋たかはし洋一よういちは、「1-3%のインフレターゲット政策せいさくは、名目めいもく金利きんりのゼロ下限かげん名目めいもく賃金ちんぎん下方かほう硬直こうちょくせいによる金利きんり賃金ちんぎん調整ちょうせい機能きのう不全ふぜん是正ぜせいできるので、意味いみがある。マイルドデフレとマイルドインフレでは成長せいちょうりつがでる」とべている[106]

白塚しらつか重典しげのり物価ぶっか目標もくひょうとした金融きんゆう政策せいさくがむしろ資産しさん価格かかくのインフレーション(バブル景気けいき)をともな可能かのうせいがあると指摘してきしている[107]経済けいざい学者がくしゃ伊藤いとうおさむは「国民こくみん期待きたいはたらきかけることが大事だいじなのはたしかであるが、物価ぶっか安定あんていしているのにバブルがふくらんだ結果けっか巨大きょだい災厄さいやくになった事例じれいがある。中央ちゅうおう銀行ぎんこう物価ぶっかだけではなく、資産しさん価格かかく暴騰ぼうとうなども注視ちゅうしし、総合そうごうてき予防よぼうてき政策せいさく運営うんえいしなければならないのではないか」と指摘してきしている[108]

ジョセフ・E・スティグリッツは「インフレターゲットが政策せいさく手段しゅだんになると主張しゅちょうするほう一部いちぶにいらっしゃいます。インフレ期待きたい形成けいせいさせることができるかどうか。わたしは、インフレ期待きたい形成けいせいすることは不可能ふかのうであり、インフレにだけ焦点しょうてんてるという政策せいさくはまちがっているとおもいます。」とべている。「わたし意見いけんでは、金融きんゆう政策せいさくすべてのマクロ経済けいざい政策せいさく目的もくてき達成たっせいするためにおこなわれるべきです。たとえば、米国べいこくにおける政策せいさく目的もくてき雇用こよう経済けいざい成長せいちょう物価ぶっか安定あんていです。」「金融きんゆう政策せいさく目標もくひょうはマクロ経済けいざい安定あんていであり、完全かんぜん雇用こよう実現じつげんすべきです。これを実現じつげんする政策せいさく手段しゅだん適正てきせい政策せいさく手段しゅだんであります。」と期待きたいインフレを政策せいさく目標もくひょうとすることを批判ひはんしている。また「銀行ぎんこうのバランスシートじょう、マネーサプライと信用しんようりょうひとしいという事実じじつが、この分野ぶんやにおける長年ながねんにわたる混乱こんらん原因げんいんひとつです。回帰かいき分析ぶんせきおこなえば、この2つの数字すうじおなじものになってしまうので、なに原動力げんどうりょくになっているかを特定とくていすることはむずかしくなってしまいます。我々われわれ主張しゅちょうしている理論りろんでは、信用しんよう供給きょうきゅう焦点しょうてんてた(政府せいふ紙幣しへい発行はっこうのこと)わけです。たとえばベースマネーが増加ぞうかしたとしても、信用しんよう供給きょうきゅう直接ちょくせつ反映はんえいされないわけです。このてんこそ日本にっぽんかかえている問題もんだいの1つなのかもしれません。通貨つうか当局とうきょくはベースマネーをコントロールしていますが、直接的ちょくせつてきには信用しんよう供給きょうきゅうをコントロールしていません。最終さいしゅうてきにはこの2つはおなじかもしれませんが、なにをコントロールしているかというてん重要じゅうようだとおもいます。」とべベースマネーと信用しんよう供給きょうきゅう(こちらが直接ちょくせつ物価ぶっか影響えいきょうする)をひとしくることにたいして問題もんだいていしている[109]。また「インフレターゲットろんすくなくともマネタリストよりがいすくない。日本にっぽん場合ばあいのインフレターゲットろん問題もんだいてんは、それが短期たんきてき間違まちがった変数へんすう注目ちゅうもくすることであり、コミットメントが信用しんようできるものだとすれば、金融きんゆう当局とうきょく間違まちがった戦略せんりゃく長期ちょうきわたって推進すいしんすることになる。金融きんゆう政策せいさくは、こん現在げんざい実質じっしつ金利きんりよりも信用しんよう供給きょうきゅう拡大かくだい注目ちゅうもくしたほうがただしく推測すいそくできる」と指摘してきしている[110]。つまり金融きんゆう政策せいさくによる期待きたいインフレではなく、信用しんよう供給きょうきゅうるインフレターゲットを主張しゅちょうしている。

また、日本銀行にっぽんぎんこう使命しめいとしての「物価ぶっか安定あんてい(手段しゅだん)をはかることをつうじて、国民こくみん経済けいざい健全けんぜん発展はってん目的もくてき)にすること」(日銀にちぎんほうだい2じょう)にはんしているのではないかとのろんがある[だれ?]若田部わかたべあきらきよしは「物価ぶっか継続けいぞくてき下落げらくするデフレーションを放置ほうちすることはのぞましくない」とべている[80]

経済けいざい学者がくしゃベネット・マッカラムは、2003ねん発表はっぴょうした日本にっぽん金融きんゆう政策せいさくかんする論文ろんぶんなかで、日本銀行にっぽんぎんこうが2%のインフレターゲット政策せいさく導入どうにゅうし、量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわ政策せいさく実施じっしすれば、貿易ぼうえき収支しゅうし一時いちじてき悪化あっかし、貿易ぼうえき赤字あかじになるとを指摘してきしている[111]

中野なかの剛志たけしは「中央ちゅうおう銀行ぎんこうがインフレターゲットを宣言せんげん金融きんゆう緩和かんわしただけで、人々ひとびとがインフレ予想よそういだくとはかぎらない[112]」「金融きんゆう緩和かんわによるマネーがかならずしも国内こくない投資とうし消費しょうひかうとはかぎらない。金融きんゆう政策せいさくだけで需要じゅよう不足ふそく解消かいしょうし、物価ぶっか上昇じょうしょうはじめるという実行じっこうせいをあげることはできない[113]」と指摘してきしている。また中野なかのは「岩田いわた規久男きくおはインフレターゲット政策せいさく正当せいとうする理論りろんてき背景はいけいとしてトーマス・サージェント経済けいざい理論りろんげている。しかし、サージェントの理論りろんはインフレ対策たいさくかんするものであり、かれ歴史れきしてき実例じつれいとしてげているのはインフレ退治たいじ事例じれいである。岩田いわたはサージェントの理論りろんがデフレ対策たいさくにも応用おうようできるとしているが、それが可能かのうかどうかは疑問ぎもんである」と指摘してきしている[114]中野なかのは「デフレ脱却だっきゃく金融きんゆう政策せいさくだけではなく、あらゆる手段しゅだん総動員そうどういんしてレジーム・チェンジしなければげられない。日銀にちぎんだけが『インフレターゲット』政策せいさく導入どうにゅうして金融きんゆう緩和かんわおこなってもいしみずわる」と指摘してきしている[115]

岩石がんせき理論りろん[編集へんしゅう]

岩石がんせき理論りろん」とは「斜面しゃめんまっていた岩石がんせきしてころがすと加速かそくしてめられなくなり、すごいはやさでころがり斜面しゃめんした住民じゅうみんつぶしてしまう」というものであり「デフレからハイパーインフレへ瞬間しゅんかんてき変化へんかする」という理論りろんである[116]

日本にっぽんでインフレ目標もくひょうふくだい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわ政策せいさくをとった場合ばあい、ハイパーインフレがこる」という反論はんろんとはぎゃくに、「日本銀行にっぽんぎんこう果敢かかん金融きんゆう緩和かんわおこなったが、デフレの鎮圧ちんあつ効果こうかはなかったので、これ以上いじょう緩和かんわおこなっても意味いみがない(=インフレはこせない)」という反論はんろんせる識者しきしゃもいる[117]

インフレターゲットがハイパーインフレをむという懸念けねんについて、ポール・クルーグマンは「価格かかく安定あんていとハイパーインフレとの二者択一にしゃたくいつしかあたまにないひとおおい。わたし主張しゅちょうする、ゆるやかなインフレとジンバブエのハイパーインフレでは、まったくちがう。しかし、おおくの人々ひとびとはその区別くべつがつかない。実際じっさい経験けいけんしたわけでもないのに、ちょっとインフレになれば、かれらはもうすべりやすい坂道さかみちころちて収拾しゅうしゅうがつかないことになるとおもってしまうわけである。実際じっさいにはそうはならないのに、人々ひとびと極端きょくたんわるいイメージを飛躍ひやくてきいだく」と指摘してきしている[67]

原田はらだやすしは、「金融きんゆう緩和かんわつづけていればインフレになり、ジンバブエのようなハイパーインフレになってしまうという批判ひはんがある。だから途中とちゅうでやめなければならない。インフレターゲット政策せいさくとは、金融きんゆう緩和かんわ途中とちゅうでやめるための政策せいさくである」と指摘してきしている[118]

高橋たかはし洋一よういちは、「インフレターゲットは先進せんしんこく採用さいようされているが、ハイパーインフレになったくにはない」と指摘してきしている[119][120]岩田いわた規久男きくお[121]片岡かたおか剛士たけし[122]同様どうよう主張しゅちょうをしている。

設定せってい数値すうちについて[編集へんしゅう]

インフレターゲットを採用さいようすると、ハイパー・インフレに発展はってんする危険きけんせいがあるとの指摘してきがあるが、その危険きけんせいはインフレターゲットに上限じょうげん設定せっていすることによって回避かいひできる[27]

森永もりなが卓郎たくろうは「範囲はんい上限じょうげんえれば、ぎゃく金利きんりげ・資金しきん供給きょうきゅうめで物価ぶっか上昇じょうしょうりつげるように誘導ゆうどうする。そのための目標もくひょうけん設定せっていである」と指摘してきしている[123]森永もりながは「たかめに消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすうをインフレターゲットする場合ばあい、ゼロを目標もくひょうにはできない。消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう上昇じょうしょうりつがゼロの場合ばあい実際じっさい物価ぶっか上昇じょうしょうりつはマイナスとなる。1-3%の物価ぶっか上昇じょうしょうりつ目指めざせば、実際じっさいには物価ぶっかわらないあるいはすこしの上昇じょうしょうになる」と指摘してきしている[124]

岩田いわた規久男きくおは、下限かげん1%上限じょうげん3%程度ていどのインフレ・ターゲットの設定せってい提案ていあんしていた[104]。また岩田いわたは、具体ぐたいてきなインフレ目標もくひょうとして、消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう前年ぜんねん上昇じょうしょうりつなんねんなに%と、期限きげんって設定せっていする必要ひつようがあるとしている[125]

エコノミストの山崎やまざきはじめは「長年ながねんにわたって日本にっぽん物価ぶっか上昇じょうしょうりつひくく、バブルでも1%程度ていどだったので、2%以上いじょう物価ぶっか目標もくひょう現実げんじつせいとぼしいとの意見いけんもあるが、だからこそデフレへきなおり、マイルドなインフレが常態じょうたいになるまで金融きんゆう緩和かんわつづける必要ひつようがある」「金融きんゆう緩和かんわ財政ざいせい赤字あかじ拡大かくだいでインフレりつ上昇じょうしょうはじめると、ただちにハイパーインフレにつながるかのような『不安ふあん』ないし『おどし』の議論ぎろんがあるが、これは根拠こんきょとぼしい議論ぎろんである」と指摘してきしている[126]

原田はらだやすしは「2%インフレ目標もくひょうとは、2%をえたら金融きんゆうめるとあらかじめめているので、けっしてハイパーインフレなどにはなりえない[127]」「失業しつぎょうりつ十分じゅうぶん低下ていかしたら、物価ぶっか目標もくひょうかならずしもかかわらなくても[128]」と指摘してきしている。原田はらだは「大事だいじなのは景気けいきくなることで、2%というのはそのくらいのほうが雇用こようくなるという経験けいけんそくがあるからである」と指摘してきしている[129]

竹中たけなか平蔵へいぞうは3%もの物価ぶっか目標もくひょうかかげると長期ちょうき金利きんり上昇じょうしょうしかねないとの批判ひはんたいし、「効果こうかがない、長期ちょうき金利きんり物価ぶっか急騰きゅうとうしかねないという2つの矛盾むじゅんした批判ひはんがあるが、批判ひはんしゃ対案たいあんすべきである。効果こうかがない可能かのうせいも、きわめておおきな効果こうかがある可能かのうせいもある。慎重しんちょう実行じっこうできるひと中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさいえらべばよい」と指摘してきしている[130]

浜田はまだ宏一こういちは「(2%の物価ぶっか目標もくひょうは)経済けいざい回復かいふくしてくれれば、1%にしたことはない[131]」「インフレ目標もくひょう達成たっせいよりも雇用こよう生産せいさんなど実体じったい経済けいざい回復かいふく重要じゅうようである[132]」と指摘してきしている。または浜田はまだは「2%までならなに問題もんだいもないが、4-5%になればインフレ課税かぜいとなる。インフレはぎないようにめることは重要じゅうようである」と指摘してきしている[133]

ジョセフ・E・スティグリッツはインフレ目標もくひょう政策せいさくについて目標もくひょうインフレりつひく場合ばあい失業しつぎょう解決かいけつできない場合ばあいがあるとべている[134]。「日本にっぽん議論ぎろんされているインフレ目標もくひょうは、最低限さいていげんのインフレりつ実現じつげんさせるものであるが、3%程度ていどのインフレりつ目標もくひょうにするのがよい」と指摘してきしている[135]。「政府せいふ適切てきせつ景気けいき刺激しげきさくむなど、政府せいふ日銀にちぎんがそれぞれの役割やくわりたせば、(2%の物価ぶっか目標もくひょうの)達成たっせい可能かのうだとおもう」とべている[136]

2010ねん2がつ国際こくさい通貨つうか基金ききん(IMF)のリポートは「4%の目標もくひょう適切てきせつである」とした[137]

経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう(OECD)は、2%の物価ぶっか上昇じょうしょう目標もくひょう実現じつげんにはさらに大胆だいたん量的りょうてき緩和かんわさく必要ひつようだと指摘してきし、社債しゃさい長期ちょうき国債こくさいふくめた日銀にちぎんによる資産しさん購入こうにゅう拡大かくだいのぞましいとの見方みかたしめしている[138]

経済けいざい学者がくしゃ池尾いけお和人かずとは「物価ぶっか目標もくひょう2%は、コストプッシュてきかたちがっても生活せいかつくならない」と指摘してきしている[139]

国債こくさい日銀にちぎん引受ひきうけ[編集へんしゅう]

インフレターゲットろん主張しゅちょうする重要じゅうよう金融きんゆう政策せいさくひとつは国債こくさい市中しちゅう債券さいけん株式かぶしきとう引受ひきうけ(公開こうかい市場いちば操作そうさ拡張かくちょう)であり、とくに公正こうせいせい観点かんてんから日銀にちぎん国債こくさい引受ひきうけ有効ゆうこうであるとの主張しゅちょうがなされた[だれ?]

国債こくさい日銀にちぎん直接ちょくせつ引受ひきうけ財政ざいせいほうだい5じょう[ちゅう 4]原則げんそく禁止きんしされている一方いっぽう1ねん未満みまん短期たんきてき国庫こっこ短期たんき証券しょうけん引受ひきうけはどうじょう適用てきようがいとしてほぐされており[140]日本銀行にっぽんぎんこうほうだい34じょうだい4ごう[ちゅう 5] で1ねん未満みまん国庫こっこ短期たんき証券しょうけん引受ひきうけをできるとされている。

1ねん未満みまん国庫こっこ短期たんき証券しょうけん引受ひきうけは1945ねんから1998年度ねんどまでは継続けいぞくてき実施じっしされていた[ちゅう 6][141]。これを長期ちょうき国債こくさいまで適用てきよう拡大かくだいさせ、政府せいふ支出ししゅつ大幅おおはば減税げんぜい実施じっしする一方いっぽうで、その財源ざいげんとしての国債こくさい日銀にちぎんけさせること実質じっしつてき通貨つうか供給きょうきゅうやすというものである(ヘリコプターマネーろん)。

1990年代ねんだいから2000年代ねんだい日本にっぽんのケースでは直接ちょくせつこれらの政策せいさく採用さいようされることなく、量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわ政策せいさく、および2003ねん1がつから2004ねん3がつおこなわれたえんやす維持いじのための大幅おおはば胎化介入かいにゅう[ちゅう 7] により外国がいこく為替かわせ市場いちば経由けいゆしてマネタリーベース増加ぞうかしたため[142]、2004ねんだい3四半期しはんきまでの内閣ないかく発表はっぴょうGDPデフレーターはマイナスながら絶対ぜったいすくない方向ほうこう変化へんかしたが、その2005ねんだい3四半期しはんきまでは再度さいどマイナスの増加ぞうかする方向ほうこうてんじたものの2007ねんだい3四半期しはんきまでは再度さいどマイナスの絶対ぜったいすくなくなる方向ほうこうとなり、だい14循環じゅんかん景気けいき拡大かくだい期間きかんは2002ねん2がつから2007ねん10がつの69ヵ月かげつとなった。

岩田いわた規久男きくおは「インフレターゲットは財政ざいせいファイナンスをけるためのひとつの仕組しくみだ。そもそもインフレターゲットというのがどうしてできたかというと、中央ちゅうおう銀行ぎんこうがまだ独立どくりつしていなかったときに、政府せいふ無理むりやり国債こくさいわされていたためである。これでは中央ちゅうおう銀行ぎんこう財政ざいせいファイナンスをしていることになり、どんどんおかねった結果けっか、1980年代ねんだい欧米おうべいではけただいのインフレになった。これではこまるので中央ちゅうおう銀行ぎんこう政府せいふ目標もくひょう設定せっていするが、達成たっせいするための手段しゅだん中央ちゅうおう銀行ぎんこう政府せいふ介入かいにゅうけて自分じぶん決定けっていすることにした。目標もくひょう達成たっせいするような当座とうざ預金よきん増額ぞうがくや、ベースマネーをやすために長期ちょうき国債こくさいうという判断はんだん日銀にちぎん自身じしんがする。政府せいふがそれ以上いじょう要求ようきゅうしても、目標もくひょう達成たっせいすればそれ以上いじょう長期ちょうき国債こくさいわないというのがインフレターゲットの役割やくわりである[2]」「世界せかい標準ひょうじゅん物価ぶっか目標もくひょうしたでは達成たっせいけた金融きんゆう政策せいさく手段しゅだんかんしては独立どくりつせい保障ほしょうされているため、政府せいふ国債こくさい購入こうにゅう強要きょうようされる財政ざいせいファイナンスの懸念けねんこりようがない[143]」「大量たいりょう国債こくさいれをつづけても終戦しゅうせん直後ちょくごのような供給きょうきゅう不足ふそくしょうじないため、ハイパーインフレがこるかくりつすくない[16]」と指摘してきしている。

伊藤いとう隆敏たかとしは「すでに日銀にちぎん相当そうとう規模きぼ国債こくさいれており、満期まんき構成こうせいちがうものの、金額きんがくじょう国債こくさい新規しんき発行はっこうがくとほぼ同額どうがくれている」と指摘してきし、財政ざいせいファインナンスの懸念けねんさそ規模きぼとの認識にんしきしめし「ほかに購入こうにゅうできるリスク資産しさんがあれば、国債こくさいだけ極端きょくたんがくやさないことがのぞましい」とべている[62]過去かこにインフレターゲット達成たっせい手段しゅだんとして日銀にちぎんによる長期ちょうき国債こくさい大量たいりょう購入こうにゅう主張しゅちょうしていた伊藤いとうは「国債こくさいって市中しちゅう出回でまわるおかねがリスク資産しさんかえばおおきな意味いみがあるが、いま(2012ねん)は財政ざいせいわるぎる」と否定ひていてき見解けんかいしめし「無条件むじょうけんでどんどん国債こくさいえばいという主張しゅちょうたいし、わたしはくみすることができない」と指摘してきしている[144]

国庫こっこ短期たんき証券しょうけん[編集へんしゅう]

ドル資金しきん源泉げんせん財務ざいむ大臣だいじん所管しょかん外国がいこく為替かわせ資金しきん特別とくべつ会計かいけいであるが、国庫こっこ短期たんき証券しょうけん(FB)はかつてはほぼ全額ぜんがく日本銀行にっぽんぎんこう直接ちょくせつけていたため[ちゅう 8]国庫こっこ短期たんき証券しょうけん発行はっこうしたのち為替かわせ介入かいにゅうするとマネタリーベース増加ぞうかとなり、えん市場いちば単純たんじゅん供給きょうきゅうされることになる。

たとえば財務省ざいむしょうが3ヶ月かげつもののTBを日本銀行にっぽんぎんこう売却ばいきゃくして資金しきんをもって外貨がいか購入こうにゅうするというのが典型てんけいてきなケースであるが、ここで介入かいにゅうがもし「胎化」されれば(日銀にちぎん引受ひきうけたTBを市場いちば売却ばいきゃくしてゆかなければ)マネタリーベースは3ヶ月かげつあいだ増加ぞうかする。しかし3ヶ月かげつには財務省ざいむしょうはTBを償還しょうかんするために金融きんゆう市場いちば資金しきん調達ちょうたつおこな必要ひつようがあり、この時点じてんでマネタリーベースの水準すいじゅんもともどってしまう。このため実際じっさい金融きんゆう機関きかん日銀にちぎん保有ほゆうしているリザーブ残高ざんだかやマネタリーベース残高ざんだかにターゲットをもうけ、それを財務省ざいむしょう介入かいにゅうおうじて変動へんどうさせる方法ほうほうで「胎化」をおこなった[145]

かく政党せいとう姿勢しせい[編集へんしゅう]

2012ねん12月時点じてんでのかく政党せいとう姿勢しせい

賛否さんぴ 政党せいとう
自由民主党じゆうみんしゅとうみんなのとう新党しんとう改革かいかく日本にっぽん維新いしんかい
× 日本にっぽん共産党きょうさんとう社会しゃかい民主党みんしゅとう民主党みんしゅとう日本にっぽん未来みらいとう

[146]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ インタゲ略称りゃくしょうされることもある。
  2. ^ 一部いちぶ論者ろんしゃは「国際こくさいてきにはインフレターゲット(物価ぶっか上昇じょうしょうりつ目標もくひょう政策せいさくが、中央ちゅうおう銀行ぎんこう金融きんゆう政策せいさくりっする規律きりつとしては一般いっぱんてきである」と主張しゅちょうしている。[だれ?]
  3. ^ このてんしょうして、ベン・バーナンキのろん引用いんようして「バーナンキの背理法はいりほう」なるインターネットスラングがネット社会しゃかい流通りゅうつうした(田中たなか秀臣ひでおみ野口のぐちあさひ若田部わかたべあきらきよしへん 『エコノミスト・ミシュラン』 太田出版おおたしゅっぱん、2003ねん、115ぺーじ。)。
  4. ^ 財政ざいせいほう だい5じょう すべて、公債こうさい発行はっこうについては、日本にっぽん銀行ぎんこうにこれをけさせ、また借入金かりいれきん借入かりいれについては、日本銀行にっぽんぎんこうからこれをれてはならない。ただし、特別とくべつ事由じゆうがある場合ばあいにおいて、国会こっかい議決ぎけつ金額きんがく範囲はんいないでは、このかぎりでない。
  5. ^ 日本銀行にっぽんぎんこうは、くに中央ちゅうおう銀行ぎんこうとして、前条ぜんじょうだい1こう規定きていする業務ぎょうむのほか、くにとのあいだつぎかかげる業務ぎょうむおこなうことができる。(中略ちゅうりゃくだい4ごう 財務省ざいむしょう証券しょうけんその融通ゆうずう証券しょうけん応募おうぼまた引受ひきう
  6. ^ 国庫こっこ短期たんき証券しょうけんは、1998年度ねんどまでは、あらかじ利率りりつさだめて市中しちゅう公募こうぼおこない、応募おうぼがく発行はっこうがくたない場合ばあいには日本銀行にっぽんぎんこう残額ざんがくける「定率ていりつ公募こうぼ残額ざんがく日銀にちぎん引受ひきうけ方式ほうしき」により発行はっこうされていた。この方式ほうしきもとで、発行はっこう金利きんり市場いちば実勢じっせいくらべてひくいことがおおかったため、日本銀行にっぽんぎんこう発行はっこうがくほとんどをける結果けっかとなっていた。大蔵省おおくらしょう当時とうじ)は、1998ねん12月22にち公表こうひょうした「えん国際こくさい推進すいしんさくについて」において、国庫こっこ短期たんき証券しょうけん発行はっこう方式ほうしき原則げんそくとして「公募こうぼ入札にゅうさつ方式ほうしき」にあらためることを公表こうひょうし、1999ねん4がつ以降いこう、1ねん程度ていど目途もくとに、どう方式ほうしき移行いこうしていくこととされた。
  7. ^ えん介入かいにゅうにより市場いちば供給きょうきゅうされたえん資金しきんのうち60%は日本銀行にっぽんぎんこう金融きんゆう調節ちょうせつによってただちにオフセットされたものののこりの40%はオフセットされずしばらくのあいだ市場いちば滞留たいりゅうした。「通貨つうか短期たんき金融きんゆう市場いちば.量的りょうてき緩和かんわ外為がいため介入かいにゅう渡辺わたなべつとむ.やぶともりょう財務ざいむ総合そうごう政策せいさく研究所けんきゅうじょフィナンシャルレビュー2010だい1ごう通巻つうかんだい99ごう[1]
  8. ^ 国庫こっこ短期たんき証券しょうけん入札にゅうさつについて、日銀にちぎんは1998ねん12月に従来じゅうらい入札にゅうさつ方法ほうほう定率ていりつ公募こうぼ残額ざんがく日銀にちぎん引受ひきうけ方式ほうしき市場いちば実勢じっせい金利きんりから乖離かいりした条件じょうけん提示ていじしてほとんどが残額ざんがくとなる結果けっか日銀にちぎん引受ひきうけとなる実情じつじょう)をあらため、1ねん猶予ゆうよ期間きかんて2000ねん4がつから市中しちゅうで3ヶ月かげつ期限きげんまえ段階だんかい入札にゅうさつ時点じてん完全かんぜん入札にゅうさつによりえん調達ちょうたつすることとした [2][3]。この結果けっか、FB市場いちばへの介入かいにゅう胎化となるため、マネーサプライ増加ぞうかせず金融きんゆう政策せいさく効果こうかがないことになった。ようするに、以前いぜん日本銀行にっぽんぎんこう国庫こっこ短期たんき証券しょうけん放置ほうちしてりオペをしないかぎり、「介入かいにゅう胎化」(緩和かんわ効果こうかあり)だったが、2012ねん現在げんざいでは日本銀行にっぽんぎんこう国庫こっこ短期たんき証券しょうけん放置ほうちしていオペをしないかぎり「介入かいにゅう胎化」(緩和かんわ効果こうかなし)となっている(高橋たかはし洋一よういち『この金融きんゆう政策せいさく日本にっぽん経済けいざいすくう』光文社こうぶんしゃ新書しんしょ381、2008ねん 173ぺーじ。)。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ きょうのキーワード 物価ぶっか水準すいじゅん目標もくひょう 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん 2010ねん10がつ31にち
  2. ^ a b 岩田いわた規久男きくお教授きょうじゅ:日銀にちぎん国債こくさい購入こうにゅう不可欠ふかけつ 物価ぶっか目標もくひょう達成たっせい 毎日まいにちjp(毎日新聞まいにちしんぶん) 2013ねん2がつ15にち(2013ねん5がつ1にち時点じてんインターネットアーカイブ
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  4. ^ 田中たなか秀臣ひでおみ 『デフレきょう 日本銀行にっぽんぎんこう大罪だいざい朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、2010ねん、249ぺーじ
  5. ^ 田中たなか秀臣ひでおみ野口のぐちあさひ若田部わかたべあきらきよしへん 『エコノミスト・ミシュラン』 太田出版おおたしゅっぱん、2003ねん、51ぺーじ
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  8. ^ べいFRBが2%のインフレ目標もくひょう導入どうにゅう毎年まいとし1がつ見直みなおロイター 2012ねん1がつ25にち
  9. ^ インフレ目標もくひょう設定せっていかんするFOMC声明せいめい全文ぜんぶん ロイター 2012ねん1がつ26にち
  10. ^ デフレ論者ろんしゃたちのばかげた批判ひはんをすべて論破ろんぱする!これまで20年間ねんかん完璧かんぺきにはできなかったデフレ脱却だっきゃく安倍あべ政権せいけんげたならだい成功せいこう 現代げんだいビジネス 2012ねん12月24にち
  11. ^ 日銀にちぎんが「2%物価ぶっか目標もくひょう」と「期限きげん緩和かんわ導入どうにゅう物価ぶっか上昇じょうしょう見通みとおしは改善かいぜんちいさく Reters 2013ねん1がつ22にち
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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]