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黒田くろだひがし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
黒田くろだ ひがし
2011ねん
日本の旗 だい31だい 日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい
任期にんき
2013ねん3がつ20日はつか – 2023ねん4がつ8にち
首相しゅしょう安倍晋三あべしんぞう
かんよしえら
岸田きしだ文雄ふみお
代理だいりかん雨宮あまみや正佳まさよし
若田部わかたべあきらきよし
前任ぜんにんしゃ白川しらかわほうあきら
後任こうにんしゃ植田うえだ和男かずお
だい8だいアジア開発銀行あじあかいはつぎんこう総裁そうさい
任期にんき
2005ねん2がつ1にち – 2013ねん3月18にち
首相しゅしょう小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう
安倍晋三あべしんぞう
福田ふくだ康夫やすお
麻生あそう太郎たろう
鳩山はとやま由紀夫ゆきお
かん直人なおと
野田のだ佳彦よしひこ
安倍晋三あべしんぞう
前任ぜんにんしゃ千野ちの忠男ただお
後任こうにんしゃ中尾なかお武彦たけひこ
日本の旗 内閣ないかく官房かんぼう参与さんよ
任期にんき
2003ねん3がつ – 2005ねん1がつ
首相しゅしょう小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう
日本の旗 財務ざいむかん
任期にんき
1999ねん7がつ8にち – 2003ねん1がつ14にち
首相しゅしょう小渕おぶち恵三けいぞう
もり喜朗よしろう
小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう
前任ぜんにんしゃ榊原さかきばら英資えいすけ
後任こうにんしゃ溝口みぞぐちよし兵衛ひょうえ
日本の旗 国際金融局こくさいきんゆうきょくちょう
国際こくさい局長きょくちょう
任期にんき
1997ねん7がつ15にち – 1999ねん7がつ8にち
首相しゅしょう橋本はしもと龍太郎りゅうたろう
小渕おぶち恵三けいぞう
前任ぜんにんしゃ榊原さかきばら英資えいすけ
後任こうにんしゃ溝口みぞぐちよし兵衛ひょうえ
個人こじん情報じょうほう
生誕せいたん (1944-10-25) 1944ねん10月25にち(79さい
福岡ふくおかけん大牟田おおむた
国籍こくせき日本の旗 日本にっぽん
配偶はいぐうしゃ黒田くろだ久美子くみこ有馬ありま駿しゅん長女ちょうじょ[1]
親族しんぞく義父ぎふ有馬ありま駿しゅん電源でんげん開発かいはつ理事りじ[2]
祖父そふ有馬ありま敬之助けいのすけ大倉商事おおくらしょうじ受渡うけわたしがかり主任しゅにん[3]
出身しゅっしんこう東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ
オックスフォおっくすふぉド大学どだいがく経済けいざいがく研究けんきゅう経済けいざい学修がくしゅう
署名しょめい

黒田くろだ ひがし(くろだ はるひこ、1944ねん昭和しょうわ19ねん10月25にち - )は、日本にっぽん銀行ぎんこう財務ざいむ官僚かんりょうだい31だい日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい財務ざいむかん最後さいご退官たいかんし、一橋大学ひとつばしだいがく大学院だいがくいん教授きょうじゅアジア開発銀行あじあかいはつぎんこう総裁そうさい着任ちゃくにんした。財務省ざいむしょううちでの愛称あいしょうクロトンである[4]

経歴けいれき

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福岡ふくおかけん大牟田おおむた出身しゅっしん[5]ちち海上かいじょう保安ほあんかんで、黒田くろだ幼少ようしょうのときはちち転勤てんきんともな横浜よこはま神戸こうべ転々てんてんとし、小学校しょうがっこう5年生ねんせいときちち東京とうきょう世田谷せたがやきょかまえた[5]

東京教育大学とうきょうきょういくだいがく附属ふぞく駒場こまば中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうげん筑波大学つくばだいがく附属ふぞく駒場こまば中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこう)をて、東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ碧海へきかい純一じゅんいつゼミ)卒業そつぎょう[6]東大とうだい在学ざいがくちゅう司法しほう試験しけん次席じせき合格ごうかく国家こっか公務員こうむいん上級じょうきゅうしょく法律ほうりつしょく合格ごうかく[5]1967ねん昭和しょうわ42ねん)、大蔵省おおくらしょう当時とうじ)に入省にゅうしょう大臣だいじん官房かんぼう秘書ひしょ調査ちょうさがかり配属はいぞく[注釈ちゅうしゃく 1][7]

同省どうしょうでは、しゅとして国際こくさい金融きんゆう主税ちからはたけでキャリアをみ、「ミスターえん」としてられた榊原さかきばら英資えいすけ後任こうにんとして財務ざいむかん就任しゅうにん1999ねん平成へいせい11ねん)から同省どうしょう退官たいかんするまでの3ねんはんにわたってどうポストにあった。

2003ねん平成へいせい15ねん)に財務省ざいむしょう退官たいかんには一橋大学ひとつばしだいがく大学院だいがくいん教授きょうじゅアジア開発銀行あじあかいはつぎんこう総裁そうさい就任しゅうにん[8]、2013ねん3がつ18にち退任たいにん[9]

2013ねん平成へいせい25ねん)2がつ28にち政府せいふは、しゅうまいり議院ぎいん運営うんえい委員いいんかい理事りじかいに、黒田くろだ次期じき日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい候補者こうほしゃとする人事じんじあん正式せいしき提示ていじした[10]。3月4にち衆議院しゅうぎいん所信しょしん聴取ちょうしゅ[11]、3月11にち参議院さんぎいん所信しょしん聴取ちょうしゅ[12]おこなわれ、3月14にち衆議院しゅうぎいん採決さいけつおこなわれ、賛成さんせい多数たすう同意どうい、3月15にち参議院さんぎいん採決さいけつおこなわれ、賛成さんせい186、反対はんたい34で承認しょうにんされる[13]。3月20にち日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい就任しゅうにん

任期にんき途中とちゅうふく総裁そうさい任期にんきわせて前倒まえだおしで辞任じにんした前任ぜんにん白川しらかわほうあきら任期にんきかたち就任しゅうにんしたため、2013ねん平成へいせい25ねん)4がつ8にち一旦いったん任期にんきれとなる。同年どうねん4がつ5にちに、2013ねん4がつ9にちから2018ねん4がつ8にちまでの任期にんき黒田くろだ再任さいにんする人事じんじあん衆参しゅうさん両院りょういん同意どういしたため、2018ねん4がつ8にちまでの任期にんき確定かくていした[14][15]

2018ねん3がつ16にち衆参しゅうさん両院りょういんいて黒田くろだ日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい再任さいにんする国会こっかい承認しょうにん人事じんじあん議決ぎけつされ[16]、4がつ9にち総裁そうさい2任期にんき開始かいしされた[17]日銀にちぎん総裁そうさいに2連続れんぞく任命にんめいされたのはだい20だい総裁そうさいつとめた山際やまぎわ正道せいどう以来いらいとなる[16]

2024ねんみずたからだい綬章じゅしょう受章じゅしょう[18][19]

略歴りゃくれき

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学歴がくれき

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職歴しょくれき

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2010ねんにタイ王国おうこく首相しゅしょうアピシット・ウェーチャチーワみぎ)を表敬ひょうけい訪問ほうもんしたおりバンコク首相しゅしょう官邸かんていにて

主張しゅちょう

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  • リフレーション政策せいさく重視じゅうしするいわゆるリフレ (reflationist) の一人ひとりである。長年ながねん日本にっぽん銀行ぎんこう批判ひはんしてきた黒田くろだは、15ねんにわたる日本にっぽんデフレーション責任せきにん所在しょざいわれると「責務せきむ日銀にちぎんにある」と明言めいげんしている[30]
  • ただし、2%インフレの物価ぶっか目標もくひょう景気けいき回復かいふく矛盾むじゅんしてしまうめんおお消費しょうひぜい増税ぞうぜいには一貫いっかんして賛成さんせい意向いこうしめしている(以下いか詳述しょうじゅつ#マイナス金利きんり導入どうにゅうとその前後ぜんご経済けいざい動向どうこうなど参照さんしょう)。消費しょうひ増税ぞうぜい経済けいざい失速しっそくの“戦犯せんぱん”であり、黒田くろだ総裁そうさい再任さいにんにはその反省はんせい微塵みじんもない、との論評ろんぴょうがある[31]

金融きんゆう政策せいさく

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物価ぶっか

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物価ぶっかについて「中長期ちゅうちょうきてきには金融きんゆう政策せいさくおおきく影響えいきょうあたえる」とべ、金融きんゆう政策せいさくのみでインフレターゲット達成たっせい可能かのうとの見方みかたしめしている[32]

2%の物価ぶっか目標もくひょう達成たっせいするには「大胆だいたん金融きんゆう緩和かんわ継続けいぞくたいするつよコミットメント必要ひつよう」「やれることはなんでもやる姿勢しせいしめさなければ、物価ぶっか安定あんていという最大さいだい使命しめい達成たっせいできない」とし、金融きんゆう緩和かんわ副作用ふくさようたいする懸念けねんをけんせいしている[32]物価ぶっか上昇じょうしょう実現じつげんする経路けいろについては「期待きたい物価ぶっか上昇じょうしょうりつがり、実質じっしつ金利きんりがり、企業きぎょう手元てもと流動りゅうどうせいくずし、かぶだかにより資産しさん効果こうか企業きぎょう設備せつび投資とうし消費しょうひにプラスの影響えいきょうあたえる」と説明せつめいし、量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわ政策せいさく拡大かくだい人々ひとびと期待きたい物価ぶっか上昇じょうしょうりつげる経路けいろ強調きょうちょうしている[32]

デフレーション原因げんいんについて「人口じんこう減少げんしょうしている先進せんしんこくはいろいろあるが、デフレにおちいっていない」として「人口じんこう成長せいちょうりつはデフレやインフレしゅたる要因よういんでない」と明言めいげんしている[32]

2013ねん平成へいせい25ねん)3がつ11にち参院さんいん議院ぎいん運営うんえい委員いいんかい所信しょしん聴取ちょうしゅで、日銀にちぎん総裁そうさい就任しゅうにんまえ黒田くろだは「(エネルギー生鮮せいせん食品しょくひんのぞく)コアコアCPIのターゲット目標もくひょうさだめる必要ひつようはない」との認識にんしきしめし「中身なかみえることになると信用しんよう影響えいきょうあたえるおそれがある」「物価ぶっか安定あんてい目標もくひょうかかげるCPI(コアCPI)をえる必要ひつようはない」とべている[33]

同年どうねん7がつ11にち黒田くろだ金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、消費しょうひしゃ物価ぶっか判断はんだんするさい指標しひょうについて「生鮮せいせん食品しょくひん天候てんこうなどの短期たんきてき要因よういん左右さゆうされるので、生鮮せいせん食品しょくひんのぞいてみるのは合理ごうりせいがある」との見方みかたしめした一方いっぽうで、コアコアCPIについては「(物価ぶっか指標しひょうとして)一定いってい合理ごうりせいはあるが、全体ぜんたいの3ぶんの2ぐらいしかふくんでいない」とし、「従来じゅうらいどおりコアCPIでていくのが適当てきとうである」とべた[34]

2014ねん平成へいせい26ねん)8がつ1にち都内とない講演こうえんで「2%物価ぶっか上昇じょうしょう早期そうき実現じつげん成長せいちょうりょくたかめる」「物価ぶっかさえがればよいとおもっているわけではない」とべた[35]

為替かわせ

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リーマン・ショック急激きゅうげきえんだか一因いちいんについて「欧米おうべいくらべてマネタリーベースでギャップがあった」とべ、日銀にちぎんバランスシート拡大かくだいペースが欧米おうべいより消極しょうきょくてきだったことが要因よういんの1つとした[32]為替かわせレートは「中期ちゅうきてきには金融きんゆう政策せいさくちがい、長期ちょうきてきには購買こうばいりょく平価へいかせつまる」とべ、「中央ちゅうおう銀行ぎんこうのバランスシートの規模きぼ為替かわせレート直接的ちょくせつてき関係かんけいがない」とした白川しらかわほうあきらぜん日銀にちぎん総裁そうさい見方みかた否定ひていした[32]。また、人民元じんみんげ防衛ぼうえいのために自由じゆうではなくて資本しほん規制きせいをすべきと中国ちゅうごく政府せいふ提案ていあんしており[36]フィナンシャル・タイムズなどから支持しじけている一方いっぽう中国共産党ちゅうごくきょうさんとう市場いちば統制とうせい容認ようにん批判ひはんするきもある[37]

不動産ふどうさん

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2014ねん7がつ24にち黒田くろだタイ中央ちゅうおう銀行ぎんこう主催しゅさい会合かいごうでの講演こうえんで、2014ねん現在げんざい世界せかいてき金融きんゆう緩和かんわつづなかアジア複数ふくすうくに不動産ふどうさん価格かかく大幅おおはば上昇じょうしょうしていることを指摘してきし、「アジア諸国しょこくへのグローバル資金しきん流入りゅうにゅうが、健全けんぜんでないかたちしょうじている可能かのうせいがある」とべた[38]

消費しょうひぜい

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2013ねん7がつ29にち都内とないでの講演こうえん質疑しつぎ応答おうとうで、2014ねん4がつから2にわたり予定よていされている消費しょうひ税率ぜいりつ影響えいきょうについて「消費しょうひぜい段階だんかいげによって、日本にっぽん経済けいざい成長せいちょうおおきくそこなわれるということにはならない、と日銀にちぎん政策せいさく委員いいんかいかんがえている」とべている[39]。また、日本にっぽん財政ざいせい信認しんにんうしなわれた場合ばあいについて「リスクプレミアム拡大かくだいから長期ちょうき金利きんり上昇じょうしょうする」とべ、政府せいふによる財政ざいせい再建さいけんけた積極せっきょくてきみをもとめている[40]

2013ねん8がつ8にち金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、政府せいふ財政ざいせい規律きりつゆるめば「金融きんゆう緩和かんわ効果こうか悪影響あくえいきょうがある」と指摘してきし、消費しょうひ税率ぜいりつげのさきばしろんをけんせいしている[41]。また黒田くろだは「だつデフレと消費しょうひ増税ぞうぜい両立りょうりつする」とべ、「財政ざいせい規律きりつゆるみや財政ざいせいファイナンス[注釈ちゅうしゃく 2]懸念けねんされると、長期ちょうき金利きんりがはねかえり、金融きんゆう緩和かんわ効果こうか減殺げんさいされる」との懸念けねん表明ひょうめいしている[41]

2013ねん9がつ5にち金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、2014ねん4がつ消費しょうひぜいげるよう政府せいふうながし、げをおくらせればその結果けっか重大じゅうだいなものになるとの見解けんかいしめしている[42]黒田くろだは、消費しょうひ税率ぜいりつげが見送みおくられて「かりに、そうした状況じょうきょう財政ざいせいたいする信認しんにんきずがつき、国債こくさい価格かかく下落げらくすることになった場合ばあい財政ざいせい拡張かくちょうするわけにはいかず、財政ざいせい政策せいさく対応たいおうすることはむずかしく、金融きんゆう政策せいさくでもそうした状況じょうきょうでは対応たいおうすることは困難こんなんである」とべた[43]一方いっぽうで、予定よていどお消費しょうひ税率ぜいりつげがおこなわれたさいは「かりに、景気けいきおおきな影響えいきょうるリスクが顕在けんざいしたとすれば、財政ざいせい政策せいさく十分じゅうぶん対応たいおうできるし、金融きんゆう政策せいさくでも2%の『物価ぶっか安定あんてい目標もくひょう』の実現じつげんたいして下方かほうリスクが顕在けんざいすれば、それにたいして適切てきせつ対応たいおうをとる」とべた[43]

2013ねん10がつ4にち金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうが2014ねん4がつ消費しょうひ税率ぜいりつ8%へのげをめたことについて「もっと重要じゅうようなことはくに全体ぜんたいとして財政ざいせい運営うんえいたいする信認しんにん確保かくほすることであり、大変たいへん意義いぎのある決断けつだんをされた」と評価ひょうかしている[44]

2013ねん11月5にち大阪おおさかひらかれた大阪おおさか経済けいざいよん団体だんたい[注釈ちゅうしゃく 3]共催きょうさい懇談こんだんかいで、2014ねん4がつ消費しょうひ税率ぜいりつげについて「将来しょうらい負担ふたんやわらげる効果こうかがある」との見方みかたしめしている[45]

2014ねん8がつ8にち金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、実質じっしつ賃金ちんぎんがっていることの大半たいはんは、消費しょうひぜいげによるものであり、消費しょうひぜいのぞくと実質じっしつ賃金ちんぎんがっていると指摘してきした[46]

2014ねん9がつ4にち金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、4がつ消費しょうひ増税ぞうぜい以降いこう個人こじん消費しょうひよわめに推移すいいしているてんについて「需要じゅよう反動はんどう実質じっしつ所得しょとくげん影響えいきょう天候てんこう」が要因よういん指摘してきし「いずれも一時いちじてき要因よういんであり、増税ぞうぜいによる実質じっしつ所得しょとく低下ていか影響えいきょう時間じかんってちいさくなる」とべた[47]

2014ねん9がつ12にち、2015ねん10がつ予定よてい消費しょうひぜいさい増税ぞうぜいについて「増税ぞうぜい景気けいきみば財政ざいせい金融きんゆう政策せいさく対応たいおう可能かのうだが、延期えんき国債こくさい価格かかく下落げらく金利きんり上昇じょうしょう)すれば対応たいおうむずかしい」との持論じろんかえした。「いまのところ政府せいふ財政ざいせい再建さいけん方針ほうしんまもられている」と増税ぞうぜい決行けっこう期待きたいしめした[48]

2014ねん9がつ16にち大阪おおさかうち講演こうえんし、消費しょうひ増税ぞうぜいについて「予定よていされていたものであり、あらたなした要因よういんしょうじているわけではない」とし「家計かけい支出ししゅつ行動こうどうたいするマイナスの影響えいきょう減殺げんさいするちからはたらく」とべた[49]

2014ねん11月5にち黒田くろだ質疑しつぎ応答おうとうで「消費しょうひ税率ぜいりつげた場合ばあい、また先送さきおくりした場合ばあい、それぞれリスクはある。まんいち財政ざいせいたいする市場いちば信認しんにんうしなわれると対応たいおう困難こんなんになる」とべた一方いっぽうで、「もっとも、そうしたかくりつひくいとおもっている」とべた[50]

2014ねん11月12にち黒田くろだ衆院しゅういん財務ざいむ金融きんゆう委員いいんかい出席しゅっせきし、金融きんゆう政策せいさく会合かいごうめた追加ついか緩和かんわについて「2015ねん10がつ予定よていされる消費しょうひ税率ぜいりつ10%へのげを前提ぜんてい実施じっしした」と答弁とうべんした[51]

労働ろうどう市場いちば

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2014ねん5がつ21にち黒田くろだは、建設けんせつぎょうなどできている人手ひとで不足ふそく念頭ねんとうに「供給きょうきゅうめん問題もんだい」が経済けいざい成長せいちょう阻害そがいする可能かのうせい懸念けねんしめし、政府せいふたいして労働ろうどう規制きせい緩和かんわなどをふくめた構造こうぞう改革かいかくもとめている[52]

アジア経済けいざい

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黒田くろだは「アジアも経済けいざいてき統合とうごうすすんでいるので、長期ちょうきてきれば共通きょうつう通貨つうかかう可能かのうせいはある」と指摘してきしており[53]ひがしアジア共同きょうどうたい論者ろんしゃとしてられている[54]中国ちゅうごく政府せいふを「1980年代ねんだい後半こうはん日本にっぽんくらべてたか経済けいざい成長せいちょうつづけつつハードランディングを回避かいひする絶妙ぜつみょうなバランスでうまくやってる」と評価ひょうかしている[55]。アジア開銀かいぎん時代じだい黒田くろだ部下ぶか[56]である金立きんりゅうぐん総裁そうさいつとめる中国ちゅうごくアジアインフラ投資とうし銀行ぎんこう (AIIB) もアジアの成長せいちょうするとして支持しじしている[57]

物価ぶっか高騰こうとう

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2022ねん商品しょうひんやサービスの値上ねあがりがつづいてることにかん黒田くろだ講演こうえんで、「家計かけい値上ねあがりをれている」と発言はつげんした[58]。また、「もの家内かないまかせている」とも発言はつげんしている[59]

その発言はつげんけSNSなどでは「#値上ねあれてません」というハッシュタグがトレンドりするなど批判ひはん殺到さっとうしている[60]

同年どうねん6がつ8にちきびしい批判ひはんけ、「表現ひょうげんまった適切てきせつでなかった。撤回てっかいする」と謝罪しゃざいした[61]

評価ひょうか

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2008ねんに、福田ふくだ康夫やすお政権せいけんすすめられた福井ふくい俊彦としひこ日銀にちぎん総裁そうさい後任こうにん人事じんじさいモルガン・スタンレー証券しょうけんロバート・フェルドマン博士はかせは、日銀にちぎん総裁そうさい人事じんじなどの重要じゅうよう案件あんけんには「特定とくてい基準きじゅんらしてひらかれた議論ぎろん」がのぞましいと主張しゅちょうし、中央ちゅうおう銀行ぎんこうマン・官僚かんりょう財界ざいかいじんら19にんを「マクロ経済けいざいがく独立どくりつせい」「政策せいさく決定けってい機関きかんトップの経験けいけん」「国内外こくないがいのネットワーク」の3指標しひょう採点さいてんした結果けっかを「次期じき日銀にちぎん総裁そうさい -- 候補者こうほしゃ比較ひかくする」とだいする調査ちょうさ報告ほうこくしょとして発表はっぴょうした[62]黒田くろだは「マクロ経済けいざいがく独立どくりつせい」および「国内外こくないがいのネットワーク」を重視じゅうしする基準きじゅんで13、「政策せいさく決定けってい機関きかんトップの経験けいけん重視じゅうし基準きじゅんで7にとどまった(「マクロ経済けいざいがく独立どくりつせい」の基準きじゅんもっと評価ひょうかたかかったのは日銀にちぎん出身しゅっしん経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう (OECD) のふく事務じむ総長そうちょうつとめた重原しげはら久美くみはるであり、小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう内閣ないかく経済けいざい財政ざいせい担当たんとうしょう金融きんゆうしょうなどを歴任れきにんした竹中たけなか平蔵へいぞうだい2、また、「政策せいさく決定けってい機関きかんトップの経験けいけん」「国内外こくないがいのネットワーク」の2指標しひょう重視じゅうしした評点ひょうてんでも両者りょうしゃ最高さいこうであった)。

黒田くろだが、国際こくさい金融きんゆう財務ざいむかんだったころからのいであった経済けいざい学者がくしゃジョセフ・E・スティグリッツは「黒田くろだ世界せかいもっと著名ちょめい日本人にっぽんじんエコノミストの1人ひとりだ。かれ経済けいざいがくたいするふか理解りかい敬意けいいあらわしている」とべ、黒田くろだ日銀にちぎん総裁そうさい就任しゅうにんしたことについて「日本にっぽん一刻いっこくはや成長せいちょう軌道きどうせようという意気込いきごみをかんじる」とひょうした[63]

経済けいざい学者がくしゃ榊原さかきばら英資えいすけは「2%のインフレりつ達成たっせいはほとんど不可能ふかのう無理むりやりやろうとすると、資産しさんバブルになって株価かぶか不動産ふどうさん価格かかく必要ひつよう以上いじょう上昇じょうしょうする。だから、やらないほうがいいんだが、黒田くろださんは真面目まじめひとだから、約束やくそくしたら一生懸命いっしょうけんめいやっちゃうとおもう」とべている[64]

アメリカのウォールストリート・ジャーナル社説しゃせつで、黒田くろだ主導しゅどう日銀にちぎんあらたな金融きんゆう緩和かんわさくしたことについて「連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかい (FRB) が金融きんゆう危機ききのち採用さいようした金融きんゆう政策せいさくへの転換てんかんだ」とし黒田くろだを「日本にっぽんバーナンキ(FRB議長ぎちょう」とひょうした[65]量的りょうてき質的しつてき緩和かんわ日本にっぽん国外こくがいぜいから「バズばずカ砲かほう」とひょうされた[66]

エコノミストの片岡かたおか剛士たけしは「黒田くろだ日銀にちぎん総裁そうさい就任しゅうにんし、白川しらかわ時代じだいくらべるとリークがった」と指摘してきしている[67]

2014ねん1がつ2にち、「日銀にちぎんへの信認しんにん回復かいふくし、日本にっぽん経済けいざい自信じしんをもたらした」としてザ・バンカーの「セントラル・バンカー・オブ・ザ・イヤー2014」しょう世界せかい部門ぶもん受賞じゅしょうした[68]

本田ほんだ悦朗えつろうは「日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさいには金融きんゆう政策せいさく専念せんねんしてほしい。消費しょうひぜいをどのタイミングでどうするかは、政府せいふ専権せんけん事項じこうである」とべている[69]。2014ねん11月13にちかんよしえら官房かんぼう長官ちょうかん記者きしゃ会見かいけんで、黒田くろだが12にち国会こっかい追加ついか緩和かんわ消費しょうひさい増税ぞうぜい前提ぜんていだったと発言はつげんしたことについて、「政府せいふ判断はんだんすることである」とべ、消費しょうひぜい判断はんだん政府せいふおこなうものだとの認識にんしきしめしている[70]

経済けいざい学者がくしゃ高橋たかはし洋一よういちは「黒田くろだ総裁そうさいは、『リカードの中立ちゅうりつ命題めいだい』のかんがかた利用りようしている。消費しょうひ増税ぞうぜいはいつかはやらなければならないと国民こくみん認知にんちしており、増税ぞうぜいのタイミングは消費しょうひには影響えいきょうしないとかんがえている」と指摘してきしている[71]

経済けいざい学者がくしゃポール・クルーグマンは「黒田くろだはインフレりつ2%を目標もくひょうとしているが、実際じっさいに2%を達成たっせいさせるためには、4%を目標もくひょうにしなければならない。インフレ目標もくひょうひく設定せっていすることは『臆病おくびょうわな』である。黒田くろだは2%インフレを予想よそうしているが、その根拠こんきょしめしていない。2%目標もくひょうこうきょうすのに十分じゅうぶんではない可能かのうせいがある。2%という数字すうじは、その基礎きそとなるモデルがなにかわからない」と指摘してきしている[72]

政策せいさく

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だい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわ実施じっしとその経済けいざい動向どうこう

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日銀にちぎんのマネタリーベースの推移すいい。1990ねんより。たてじく単位たんいちょうえん

2013ねん4がつ黒田くろだ総裁そうさい就任しゅうにんはじめてとなる金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうで、2%の物価ぶっか目標もくひょうを2ねん程度ていど実現じつげんするために日銀にちぎん供給きょうきゅうするマネタリーベースを2年間ねんかんで2ばいにするなど大胆だいたん金融きんゆう緩和かんわった[73]。2012ねん12月時点じてんで138ちょうえんだったマネタリーベースは、14ねんまつには270ちょうえん拡大かくだいする見通みとおしとした[74]実際じっさい推移すいいみぎのグラフ参照さんしょう

2014ねん1がつ31にち発表はっぴょうされた12月消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすうのぞ生鮮せいせん、コアCPI)は前年ぜんねんプラス1.3%と、黒田くろだ日銀にちぎんの2014年度ねんど見通みとおしに一致いっちするところまで上昇じょうしょうした[75]次項じこうのグラフ参照さんしょう日本銀行にっぽんぎんこうが2013ねん4がつに2ねん程度ていど消費しょうひしゃ物価ぶっか上昇じょうしょうりつを2%までたかめるという「物価ぶっか安定あんてい目標もくひょう」をかかげたさいには、目標もくひょう達成たっせい不可能ふかのうとの見方みかた大勢おおぜいだった。しかし、2014ねん1がつ現時点げんじてんでは消費しょうひしゃ物価ぶっかおおむ日銀にちぎん目標もくひょう沿ったうごきとなっている。消費しょうひ税率ぜいりつは2014ねん4がつに5%から8%へとげられる。消費しょうひ税率ぜいりつげによってコアCPIは2%程度ていどげられるとの見方みかたがコンセンサスとなっている[76]

2014ねん3がつ19にち都内とないひらかれた国際こくさい通貨つうか研究所けんきゅうじょ主催しゅさい講演こうえんかいで、完全かんぜん失業しつぎょうりつはすでに3.7%まで低下ていかしており、3.5%と試算しさんされる自然しぜん失業しつぎょうりつちかい「ほぼ完全かんぜん雇用こよう状態じょうたい」と指摘してきしている[77]

経済けいざい産業さんぎょうしょうが2014ねん5がつ29にち発表はっぴょうした4がつ商業しょうぎょう販売はんばい統計とうけい速報そくほうによると、小売こうりぎょう販売はんばいがく全店ぜんてんベース)は、消費しょうひぜいげにともな反動はんどうげん市場いちば予測よそくえる1997ねん上回うわまわみとなり、前年ぜんねん4.4%げんの11ちょう0110おくえんとなった[78]

2014ねん5がつ30にち総務そうむしょう消費しょうひ増税ぞうぜいぶんふくめた4がつ全国ぜんこく消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう(2010ねん=100)を発表はっぴょうし、コアCPIは前年ぜんねん同月どうげつより3.2%がり103.0となり、増税ぞうぜい影響えいきょうで1991ねん2がつ以来いらい、23ねん2カ月かげつぶりのたか上昇じょうしょうはばとなった[79]日本銀行にっぽんぎんこうは、消費しょうひ税率ぜいりつげによる4がつ物価ぶっかぶんは1.7%と試算しさんしており、増税ぞうぜい影響えいきょうのぞいた上昇じょうしょうはばは1.5%としている[79]

2014ねん6がつ13にち黒田くろだ日銀にちぎん消費しょうひ増税ぞうぜい影響えいきょう自動車じどうしゃなど耐久たいきゅうざい明確めいかくとしつつ、想定そうていないとし、2015ねんをめどに2%の物価ぶっか目標もくひょう達成たっせいする見通みとおしはわらないと強調きょうちょうした。4月の消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう増税ぞうぜい影響えいきょうのぞ前年ぜんねん1.5%上昇じょうしょうしたが、今後こんごしばらくは1%たい前半ぜんはん上下じょうげするとの見通みとおしをしめした[80]

追加ついか金融きんゆう緩和かんわとその経済けいざい動向どうこう

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日銀にちぎんのマネタリーベースの推移すいい。2011ねんより。たてじく単位たんいちょうえん
前年ぜんねん同月どうげつ消費しょうひしゃ物価ぶっか推移すいい水色みずいろ総合そうごうあか生鮮せいせん食品しょくひんのぞ総合そうごううすみどり食料しょくりょう酒類しゅるいのぞく)およびエネルギーをのぞ総合そうごうである。たてじく単位たんいは%。2014ねん消費しょうひぜい増税ぞうぜいぶんふくんでいる。

2014ねん10がつ31にち日本銀行にっぽんぎんこうは「物価ぶっかめんでは、このところ、消費しょうひ税率ぜいりつ需要じゅようめんでのじゃくめのうごきや原油げんゆ価格かかく大幅おおはば下落げらくが、物価ぶっか下押したお要因よういんとしてはたらいている」として、「マネタリーベースが、年間ねんかんやく80ちょうえんやく10~20ちょうえん追加ついか)に相当そうとうするペースで増加ぞうかするよう金融きんゆう市場いちば調節ちょうせつおこなう」、「長期ちょうき国債こくさいについて、保有ほゆう残高ざんだか年間ねんかんやく80ちょうえんやく30ちょうえん追加ついか)に相当そうとうするペースで増加ぞうかするよう買入かいいれをおこなう」などと発表はっぴょうした[81]。この追加ついか緩和かんわ世界せかいてきおどろきをもってめられ、世界せかいレベルでの平均へいきん株価かぶか大幅おおはば上昇じょうしょうにつながり、また、えんやすおおきくすすんだ[82]

2015ねん1がつ物価ぶっか上昇じょうしょうりつ消費しょうひ増税ぞうぜいぶん生鮮せいせん食品しょくひんのぞき、前年ぜんねん同月どうげつ0.2%まで大幅おおはば低下ていかし、消費しょうひぜい増税ぞうぜい原油げんゆやす物価ぶっかへの影響えいきょうおおきいことが示唆しさされたが、黒田くろだ総裁そうさいは2%物価ぶっか上昇じょうしょうりつ目標もくひょう早期そうき実現じつげんにこだわるとのかんがえをあらためてしめした[83]黒田くろだ公約こうやくである2015年度ねんどないの2%物価ぶっか目標もくひょう非常ひじょう困難こんなんであるとの指摘してきふたたがってきている[84]。2014ねん全体ぜんたいでの実質じっしつ国内こくないそう生産せいさん (GDP) は、0.03%のマイナス成長せいちょうとなった[85]。2015ねん3がつ黒田くろだ物価ぶっか上昇じょうしょうりつ消費しょうひ増税ぞうぜいぶん生鮮せいせんのぞく)について、先行さきゆきは当面とうめん「プラスはば縮小しゅくしょう」から「0%程度ていど」にそれぞれ下方かほう修正しゅうせいすることにまれ、マイナスにてんじる可能かのうせいもあることをみとめた[86]

2015ねん8がつ、9月に物価ぶっか上昇じょうしょうりつ生鮮せいせん食品しょくひんのぞ総合そうごう)はともにマイナス0.1%になった(みぎのグラフ、あかせん)。2015ねん10がつ日銀にちぎんは2%物価ぶっか目標もくひょうを2016ねん前半ぜんはんから2016ねん後半こうはん先送さきおくりすることにまれ、さらに追加ついか金融きんゆう緩和かんわ見送みおくった[87]。その理由りゆうについて東京とうきょう新聞しんぶん日経新聞にっけいしんぶん賃金ちんぎん上昇じょうしょうしていないことをげ、『日銀にちぎんなやみは賃金ちんぎん上昇じょうしょうひろがりをき、物価ぶっか上昇じょうしょういついていないことだ。一段いちだん賃上ちんあげがすすまないなかで追加ついか緩和かんわり、えんやす物価ぶっかばかりががると、消費しょうひみ、かえって物価ぶっか安定あんていした上昇じょうしょうとおのく。』(日経新聞にっけいしんぶん)などとし、金融きんゆう政策せいさく判断はんだんジレンマ直面ちょくめんしていると指摘してきした[88]

高橋たかはし洋一よういちは、消費しょうひぜいの5%から8%へのげをしなかったら物価ぶっか上昇じょうしょうりつ消費しょうひぜい増税ぞうぜいぶんのぞく)はすでに2%にたっしていただろうとべ、日銀にちぎん消費しょうひ増税ぞうぜい影響えいきょう予測よそくあまさを批判ひはんした。また、2017ねん4がつ当時とうじ予定よてい)の消費しょうひぜいの10%へのげについても、強行きょうこうすればふたた経済けいざいマイナス成長せいちょうおちいり、黒田くろだ総裁そうさいはお手上てあげになるだろうと警告けいこくした。黒田くろだ総裁そうさい消費しょうひぜいのことになると増税ぞうぜい賛成さんせい傾倒けいとうして客観きゃっかんてき判断はんだんができないと指摘してきした[89]日銀にちぎん原田はらだやすし審議しんぎ委員いいんは、消費しょうひについては「消費しょうひぜい増税ぞうぜい影響えいきょうはかなりおおきい」とし、実質じっしつ所得しょとく減少げんしょう影響えいきょう懸念けねん消費しょうひぜいかんしては「げが消費しょうひ需要じゅようらし、物価ぶっかげる効果こうかがあるが、おおくの議論ぎろんでこのことがわすれられている」とべた[90]

マイナス金利きんり導入どうにゅうとその前後ぜんご経済けいざい動向どうこう

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2016ねん1がつ29にち日本銀行にっぽんぎんこうは「(金融きんゆう機関きかん保有ほゆうする)日本銀行にっぽんぎんこう当座とうざ預金よきんさん段階だんかい階層かいそう構造こうぞう分割ぶんかつし、それぞれの階層かいそうおうじてプラス金利きんり、ゼロ金利きんりマイナス金利きんり適用てきようする」と発表はっぴょうした[91]日銀にちぎんによるマイナス金利きんりについての平易へいい解説かいせつがある[92]

マイナス金利きんり導入どうにゅう一般いっぱんには市中金利しちゅうきんりがったものの、2016ねん前半ぜんはんにおいて消費しょうひしゃ物価ぶっか低迷ていめいつづけ、日銀にちぎん目標もくひょうとする物価ぶっか2%の到達とうたつ時期じきを2017年度ねんどちゅうとすることにまれ、次々つぎつぎ物価ぶっか目標もくひょう先送さきおくりを余儀よぎなくされている状態じょうたいつづいていたものの[93]、2018ねん統計とうけいにおいて改善かいぜんきざしがえつつある。

2016ねん9がつ日銀にちぎん長短ちょうたん金利きんり操作そうさおこなう「イールドカーブ・コントロール」と、物価ぶっか上昇じょうしょうりつ安定あんていてきに2%をえるまでマネタリーベース拡大かくだい方針ほうしん継続けいぞくする「オーバーシュートがたコミットメント」をはしらとする枠組わくぐみを導入どうにゅうしたが、実質じっしつてき追加ついか緩和かんわはなかった。もと日本にっぽん銀行ぎんこう審議しんぎ委員いいん中原なかはら伸之のぶゆきは、長期ちょうき国債こくさい年間ねんかん増加ぞうかペースを80ちょうえんから100ちょうえん拡大かくだいすべきだとのかんがえを表明ひょうめいしており、イールドカーブ・コントロールについてつよ批判ひはんてき見解けんかいべている[94]

消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう生鮮せいせんのぞく)は2015ねんは0.5%、2016ねんは-0.3%、2017ねんは0.5%、2018ねんは0.9%と現在げんざい上昇じょうしょう傾向けいこうにある[95]。1世帯せたいたりの実質じっしつ消費しょうひ支出ししゅつも2015ねんは-2.3%、2016ねんは-1.7%、2017ねんは-0.3%、2018ねんは0.3%[96]上昇じょうしょうしている[97]毎月まいつき実質じっしつ賃金ちんぎんは2014ねんと2015ねんでマイナスであり、2016ねんにわずかにプラスにてんじたのち、2017ねん前年ぜんねん0.2%げんのマイナスとなった[98]ながきょう消費しょうひしゃ根強ねづよ節約せつやく志向しこうのこっていることや賃金ちんぎん上昇じょうしょうおくれから低迷ていめいしていた消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすうだが[99]近年きんねんようやく賃金ちんぎん上昇じょうしょう物価ぶっかげる効果こうかあらわれている[100]

日銀にちぎんはそれまで6かい次々つぎつぎ物価ぶっか上昇じょうしょう目標もくひょう到達とうたつ時期じき延長えんちょう余儀よぎなくされてきたが、2018ねん4がつ経済けいざい物価ぶっか情勢じょうせい展望てんぼう展望てんぼうレポート)からその達成たっせい時期じき記述きじゅつ削除さくじょした[101]黒田くろだは2018ねん7がつ物価ぶっかがりにくい理由りゆうわれ、総裁そうさい記者きしゃ会見かいけん要旨ようしでは、「長期ちょうきにわたるてい成長せいちょうやデフレの経験けいけんなどから、賃金ちんぎん物価ぶっかがりがたいことを前提ぜんていとしたかんがかた慣行かんこう根強ねづよのこっていることなどがあります。こうしたもとで、企業きぎょう慎重しんちょう賃金ちんぎん価格かかく設定せっていスタンスや家計かけい値上ねあげにたいする慎重しんちょう見方みかた明確めいかく転換てんかんするにはいたっておらず、分野ぶんやによっては競争きょうそう激化げきかによる価格かかく圧力あつりょくつよいとかんがえています。」とこたえた[102]。しかしながらそのさいに、8%消費しょうひぜい増税ぞうぜいまでは非常ひじょう順調じゅんちょうであった物価ぶっか上昇じょうしょう上述じょうじゅつ)や2014年度ねんど言及げんきゅうした8%消費しょうひぜい増税ぞうぜいによる物価ぶっか経済けいざいへの悪影響あくえいきょう上述じょうじゅつ)についてはれていない。

黒田くろだは2018ねん10がつ消費しょうひぜいが10%にげられても、経済けいざいへの影響えいきょうおおきくない」と発言はつげんした。2014ねん4がつ消費しょうひ税率ぜいりつを5%から8%へげるさいにも、「増税ぞうぜい影響えいきょう軽微けいび」だとったが、結果けっかとして増税ぞうぜいによる日本にっぽん経済けいざいのダメージは回避かいひできなかった。リフレ一角いっかくされつづけてきた黒田くろだ総裁そうさいであったが、こと増税ぞうぜいになると、まるで財務省ざいむしょう主税局しゅぜいきょく職員しょくいんのような発言はつげんかえしている。今回こんかい黒田くろだ総裁そうさい発言はつげんは、消費しょうひ増税ぞうぜいたいする「支持しじ」とみてとれるが、インフレ目標もくひょう達成たっせいに「だい障害しょうがい」の可能かのうせいがあり、それはある意味いみ日銀にちぎん自身じしんくびめる行為こういでもあるのだ、との見解けんかい週刊しゅうかん現代げんだい掲載けいさいした[103]

岩田いわた規久男きくおぜん日銀にちぎんふく総裁そうさいは「日銀にちぎんだけが一生懸命いっしょうけんめいやっているが、財政ざいせいぎゃく噴射ふんしゃしているのが実情じつじょうであり、いま日銀にちぎん金融きんゆうちょう緩和かんわ政策せいさく積極せっきょく財政ざいせい協調きょうちょう不可欠ふかけつ」とし、このまま消費しょうひ増税ぞうぜい実施じっしすれば「黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさいは、10ねんかけても物価ぶっか2%が達成たっせいできなかった駄目だめ総裁そうさいわってしまう」とべ、デフレ脱却だっきゃくには10%の消費しょうひ税率ぜいりつげを撤回てっかいするとともに、国債こくさい発行はっこう財源ざいげんとしてわか世代せだい所得しょとく分配ぶんぱいする財政ざいせい拡大かくだい不可欠ふかけつうったえた。「安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうも、景気けいき後退こうたいときめることになりかねない」と政府せいふ日銀にちぎん対応たいおううながした[104]

2022ねん9がつ 消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすうは、目標もくひょうの2%をえて、前年度ぜんねんど3%となった[105]が、黒田くろだは、だい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわ継続けいぞく表明ひょうめいしている。

どう2022ねん9がつ22にち 黒田くろだだい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわ継続けいぞく表明ひょうめい同日どうじつ政府せいふ日銀にちぎん 黒田くろだは、外国がいこく為替かわせ市場いちばで1ドル=145えんだい後半こうはんまでえんやすすすんだことをけて、急速きゅうそくえんやす歯止はどめをかけるため、22にち夕方ゆうがた、ドルをってえん為替かわせ市場いちば介入かいにゅう[106]

人物じんぶつ

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2017ねんの『週刊しゅうかん東洋とうよう経済けいざい』の取材しゅざいたいし、黒田くろだあね幼少ようしょう黒田くろだのことを「おだやかでおとなしい」性格せいかくかたっている[5]東京大学とうきょうだいがく文科ぶんか一類いちるいにストレートで入学にゅうがくし、在学ざいがくちゅう司法しほう試験しけん合格ごうかく、1967ねん法学部ほうがくぶ卒業そつぎょうした黒田くろだは、当時とうじ裁判官さいばんかん学者がくしゃみちすすむことを希望きぼうしていた[5]。しかしははから「ひとさばくことができるのか」とわれ、ちちから「学者がくしゃ世界せかい出世しゅっせするにはコネが必要ひつよう」と反対はんたいされたと、黒田くろだ日本経済新聞にほんけいざいしんぶん連載れんさいしていたコラムでべた[5]

趣味しゅみ読書どくしょ。『ニコマコス倫理りんりがく』が愛読あいどくしょであるといわれる一方いっぽう宮部みやべみゆき推理すいり小説しょうせつたのしむ。ある知人ちじん日本にっぽんメディアに「公務員こうむいんではあるが、自分じぶんだけの世界せかいかんったひと」とはなした[107]

2023ねん11月日本経済新聞にほんけいざいしんぶん朝刊ちょうかん文化ぶんかめんわたし履歴りれきしょ」にて半生はんせいかえっている[108]

著書ちょしょ

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翻訳ほんやく

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動画どうが配信はいしん

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NIKKEI CHANNNEL

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配信はいしん タイトル
2013ねん3がつ21にち 日銀にちぎん黒田くろだ総裁そうさい しん政策せいさくはじめてかたる!
2013ねん4がつ4にち 黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013ねん4がつ26にち 黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013ねん5がつ22にち 黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013ねん6がつ11にち 黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013ねん7がつ11にち 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけん
2013ねん8がつ8にち 黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013ねん9がつ5にち 黒田くろだひがし日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 大蔵省おおくらしょう同期どうき入省にゅうしょうしゃには伏屋ふしや和彦かずひこ山口やまぐち公生きみお銀行ぎんこう局長きょくちょう)、野村のむらきょう水谷みずたに英明ひであき若林わかばやし勝三かつぞうなどがいる。
  2. ^ 中央ちゅうおう銀行ぎんこう政府せいふ直接ちょくせつ資金しきん供給きょうきゅうすること。
  3. ^ 関西かんさい経済けいざい連合れんごうかい大阪おおさか商工しょうこう会議かいぎしょ関西かんさい経済同友会けいざいどうゆうかい大阪銀行おおさかぎんこう協会きょうかいよん団体だんたい

出典しゅってん

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  1. ^ 黒田くろだ日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい黒田くろだひがし彦の家系かけい
  2. ^ 有馬ありま有馬ありま駿しゅん家系かけい
  3. ^ 現代げんだい日本人にっぽんじんめいだい辞典じてん. 昭和しょうわ5年版ねんばん
  4. ^ 経済けいざい死角しかく 筑駒→東大とうだい法学部ほうがくぶ国家こっか公務員こうむいん試験しけん2ばん合格ごうかく 日銀にちぎん黒田くろだ総裁そうさいあたまがいいというけど、本当ほんとうはどのくらいあたまがいいのか 現代げんだいビジネス 2013ねん3がつ13にち
  5. ^ a b c d e f 日銀にちぎん黒田くろだ総裁そうさいの“上級じょうきゅう国民こくみん生活せいかつ!生涯しょうがい収入しゅうにゅう11おくえんえ、おくションは現金げんきん一括いっかつ購入こうにゅう”. 女性じょせい自身じしん (2022ねん6がつ13にち). 2022ねん6がつ13にち閲覧えつらん
  6. ^ a b 書斎しょさいまど 特別とくべつ企画きかく 碧海へきかい純一じゅんいつ先生せんせいしのんで(2)生涯しょうがい交流こうりゅう
  7. ^ a b 黒田くろだひがしわたし履歴りれきしょ(6)大蔵省おおくらしょう秘書ひしょ”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん (2023ねん11月6にち). 2024ねん1がつ6にち閲覧えつらん
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  9. ^ https://www.nikkei.com/article/DGXNASFL280NX_Y3A220C1000000/
  10. ^ 政府せいふ黒田くろだ日銀にちぎん総裁そうさい岩田いわた中曽なかそふく総裁そうさい正式せいしき提示ていじ野党やとう容認ようにんろんReuters 2013ねん2がつ28にち
  11. ^ http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC04007_U3A300C1000000/
  12. ^ https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS11008_R10C13A3MM0000/
  13. ^ https://www.nikkei.com/article/DGXNASFL150JO_V10C13A3000000/
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  20. ^ 江田えだ五月さつき 活動かつどう日誌にっし 2015ねん9がつ29にち
  21. ^ 職員しょくいんろく 昭和しょうわ47年版ねんばん 上巻じょうかん大蔵省おおくらしょう印刷いんさつきょく、1971ねん発行はっこう、491ぺーじ
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  23. ^ 大蔵省おおくらしょう名鑑めいかん昭和しょうわ62ねん時評じひょうしゃ
  24. ^ 職員しょくいんろく 昭和しょうわ50年版ねんばん 上巻じょうかん大蔵省おおくらしょう印刷いんさつきょく、1974ねん発行はっこう、497ぺーじ
  25. ^ 職員しょくいんろく 昭和しょうわ55年版ねんばん 上巻じょうかん大蔵省おおくらしょう印刷いんさつきょく、1979ねん発行はっこう、495ぺーじ
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  28. ^ 黒田くろだ日銀にちぎんぜん総裁そうさい政策せいさく研究けんきゅう大学院だいがくいんだいとくにん教授きょうじゅに 雨宮あまみや東大とうだい 朝日新聞あさひしんぶんデジタル
  29. ^ 黒田くろだひがし彦氏が特命とくめい教授きょうじゅ就任しゅうにんしました(2023ねん6がつ1にちづけ 京都大学きょうとだいがく
  30. ^ 期限きげん緩和かんわ前倒まえだおだつデフレ「なんでもやる」 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん 2013ねん3がつ5にち
  31. ^ 日銀にちぎん、デフレ脱却だっきゃく完全かんぜん失敗しっぱいへ…経済けいざい失速しっそくの「戦犯せんぱん黒田くろだ総裁そうさい 続投ぞくとうは「最悪さいあくちゅう最善さいぜん Business Journal 2018ねん2がつ24にち
  32. ^ a b c d e f 期待きたいインフレりつげによる実質じっしつ利下りさげで物価ぶっか2%達成たっせいへ=黒田くろだ総裁そうさい ロイター 2013ねん3がつ28にち
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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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先代せんだい
薄井うすい信明のぶあき
三重みえけん総務そうむ部長ぶちょう
1984ねん - 1986ねん
次代じだい
渡辺わたなべ裕泰ひろやす
先代せんだい
浅見あさみ敏彦としひこ
大阪おおさか国税局こくぜいきょくちょう
1993ねん - 1994ねん
次代じだい
若林わかばやし勝三かつぞう
先代せんだい
久保田くぼた勇夫いさお
大蔵省おおくらしょう国際金融局こくさいきんゆうきょく次長じちょう
1995ねん - 1996ねん
次代じだい
浜中はまなか秀一郎しゅういちろう
先代せんだい
天野あまの俊彦としひこ
財政ざいせい金融きんゆう研究所けんきゅうじょちょう
1996ねん - 1997ねん
次代じだい
浜中はまなか秀一郎しゅういちろう
先代せんだい
榊原さかきばら英資えいすけ
大蔵省おおくらしょう国際こくさい金融きんゆう局長きょくちょう財務省ざいむしょう国際こくさい局長きょくちょう
1997ねん - 1999ねん
次代じだい
溝口みぞぐちよし兵衛ひょうえ
先代せんだい
榊原さかきばら英資えいすけ
財務ざいむかん
1999ねん - 2003ねん
次代じだい
溝口みぞぐちよし兵衛ひょうえ