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2025年日本国際博覧会 - Wikipedia コンテンツにスキップ

2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、2025年ねんに大阪おおさか市し此花このはな区くで開催かいさい予定よていの国際こくさい博覧はくらん会かい（大阪おおさか・関西かんさい万博ばんぱく）について説明せつめいしています。
EXPO 2025
1,000日にち前まえイベントの様子ようす
概要がいよう
BIE区分くぶんUniversal
標語ひょうごいのち輝かがやく未来みらい社会しゃかいのデザイン Designing Future Society for Our Lives
運営うんえい者しゃ公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじん2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい協会きょうかい
会場かいじょう
国くに日本の旗 日本にっぽん
都市とし大阪おおさか市し
会場かいじょう夢ゆめ洲しゅう（大阪おおさか市し此花このはな区く）
座標ざひょう北緯ほくい34度ど39分ふん12.7秒びょう 東経とうけい135度ど23分ふん11.1秒びょう / 北緯ほくい34.653528度ど 東経とうけい135.386417度ど / 34.653528; 135.386417座標ざひょう: 北緯ほくい34度ど39分ふん12.7秒びょう 東経とうけい135度ど23分ふん11.1秒びょう / 北緯ほくい34.653528度ど 東経とうけい135.386417度ど / 34.653528; 135.386417
経緯けいい
立候補りっこうほ2017年ねん4月がつ22日にち
選出せんしゅつ2018年ねん11月23日にち
初日しょにち2025年ねん4月がつ13日にち
最終さいしゅう日び2025年ねん10月がつ13日にち
Universal
前回ぜんかいドバイ国際こくさい博覧はくらん会かい（ドバイ）
次回じかい2030年ねん国際こくさい博覧はくらん会かい
テーマ型がた博覧はくらん会かい
前回ぜんかいアスタナ国際こくさい博覧はくらん会かい（アスタナ）
次回じかいベオグラード国際こくさい博覧はくらん会かい（ベオグラード）
園芸えんげい博覧はくらん会かい
前回ぜんかいドーハ国際こくさい園芸えんげい博覧はくらん会かい（ドーハ）
次回じかい 横浜よこはま国際こくさい園芸えんげい博覧はくらん会かい（横浜よこはま市し）
インターネット
ウェブサイトwww.expo2025.or.jp ウィキデータを編集

2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい（にせんにじゅうごねんにっぽんこくさいはくらんかい、英えい称しょう：Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan）は、日本にっぽんの大阪おおさか府ふ大阪おおさか市し此花このはな区くの夢ゆめ洲しゅうで開催かいさい予定よていの国際こくさい博覧はくらん会かいである。開催かいさい期間きかんは2025年ねん（令れい和わ7年ねん）4月がつ13日にち－10月がつ13日にちの184日間にちかん[1]。公式こうしき略称りゃくしょうは、「大阪おおさか・関西かんさい万博ばんぱく」（おおさか・かんさいばんぱく）[2]。報道ほうどうでは「2025年ねん大阪おおさか・関西かんさい万博ばんぱく」と用もちいられる[3]。

概要がいよう

2025年ねんに日本にっぽん・大阪おおさか府ふで開催かいさいされる予定よていの国際こくさい博覧はくらん会かいであり、公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじん2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい協会きょうかいが準備じゅんびから開催かいさい運営うんえいまでを行おこなう。登録とうろく博覧はくらん会かい（登録とうろく博はく）に区分くぶんされており、総合そうごう的てきなテーマを扱あつかう大だい規模きぼ博覧はくらん会かいとして実施じっしされる予定よていである。

  • テーマ：いのち輝かがやく未来みらい社会しゃかいのデザイン（英語えいご: Designing Future Society for Our Lives） [1]
  • コンセプト：-People’s Living Lab- 未み来社らいしゃ会かいの実験じっけん場じょう [1]
  • 公式こうしきキャラクター：ミャクミャク
  • 開催かいさい期間きかん：2025年ねん4月がつ13日にち〜10月13日にち（184日間にちかん）
  • 開場かいじょう時間じかん：午前ごぜん9時じ-午後ごご10時じ
  • 主催しゅさい：公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじん 2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい協会きょうかい
  • 面積めんせき：約やく155ha（USJ 約やく3個こ分ぶん[注釈ちゅうしゃく 1]）
  • 事業じぎょう費ひ：3,187億おく円えん（内訳うちわけ：会場かいじょう建設けんせつ費ひ2350億おく円えん、運営うんえい費ひ837億おく円えん）[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 入場にゅうじょう料りょう：大人おとな3,700-7,500円えん 中ちゅう人じん2,000-4,200円えん 小人こども1,000-1,800円えん[4]
  • 想定そうてい来場らいじょう者しゃ数すう：2,820万まん人にん[5]

経緯けいい

2018年ねん11月23日にちにフランスのパリで開ひらかれた第だい164回かいBIE総会そうかいで開催かいさい国こくを決きめる投票とうひょうが行おこなわれた。最終さいしゅうプレゼンテーションはバクー、大阪おおさか、エカテリンブルクの順じゅんで、30分間ふんかんに渡わたって意見いけんを提示ていじし、その後ごの投票とうひょうはコンピューターの無む記名きめい投票とうひょうによって開催かいさい地ちを決定けっていした。総数そうすうの3分ぶんの2以上いじょうを得えた都市としが開催かいさい権けんを獲得かくとくし、達たっしない場合ばあいは最下位さいかいの都市としが脱落だつらく。2都市としに絞しぼり込こんだ場合ばあいは過半数かはんすうを得えた都市としが開催かいさい権けんを獲得かくとくすることになっていた。最終さいしゅうプレゼンテーション後ごに行おこなわれた初回しょかいの投票とうひょうで、大阪おおさかは85票ひょうを獲得かくとくし、48票ひょうのエカテリンブルクと23票ひょうのバクーを上回うわまわったが、投票とうひょう総数そうすうの3分ぶんの2には達たっせずエカテリンブルクとの決選けっせん投票とうひょうとなった。2回かい目めの投票とうひょうで大阪おおさかが92票ひょうを獲得かくとく、エカテリンブルクは61票ひょうだった（その他た、棄権きけん2票ひょう）。これにより、2025年ねん国際こくさい博覧はくらん会かいの開催かいさい地ちが大阪おおさかに決定けっていされた[6][7]。

日本にっぽんでの国際こくさい博覧はくらん会かい開催かいさいは2005年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい（愛あい・地球ちきゅう博はく）以来いらい20年ねんぶり6回かい目めで、登録とうろく博はく（旧きゅう一般いっぱん博はく）としても20年ねんぶり、3回かい目めである。大阪おおさかで開催かいさいされるのは登録とうろく博はく（旧きゅう一般いっぱん博はく）としては1970年ねんに吹田すいた市しで開催かいさいされた日本にっぽん万国博覧会ばんこくはくらんかい以来いらい55年ねんぶり2回かい目め、特別とくべつ博はくも含ふくめると1990年ねんに大阪おおさか市し鶴見つるみ区くで開催かいさいされた国際こくさい花はなと緑みどりの博覧はくらん会かい以来いらい35年ねんぶり3回かい目めである。

投票とうひょう結果けっか

→詳細しょうさいは「2025年ねん万国博覧会ばんこくはくらんかいの大阪おおさか招致しょうち構想こうそう」を参照さんしょう
投票とうひょう結果けっか
都市とし 第だい1回かい 第だい2回かい
日本の旗 大阪おおさか 85 92
ロシアの旗 エカテリンブルク 48 61
アゼルバイジャンの旗 バクー 23 —
テーマ： 「人ひとという資本しほん」[8]
テーマ： 「変化へんかする世界せかい、包括ほうかつ的てきな技術ぎじゅつ革新かくしん－子供こどもと将来しょうらいの世代せだいへ」[9]
テーマ： 「いのち輝かがやく未来みらい社会しゃかいのデザイン」

立候補りっこうほ取とり下さげ;

テーマ： 「共有きょうゆうすべき知見ちけん、守まもるべき地球ちきゅう」[11]。2018年ねん1月がつに立候補りっこうほを断念だんねん[12]。

テーマ

経済けいざい産業さんぎょう省しょうが2017年ねん4月がつ7日にちに発表はっぴょうした「2025年ねん国際こくさい博覧はくらん会かい検討けんとう会かい報告ほうこく書しょ」では、テーマ・サブテーマは、以下いかのようになった[13]。

  • テーマ：いのち輝かがやく未来みらい社会しゃかいのデザイン（Designing Future Society for Our Lives）
  • サブテーマ
    • 多様たようで心身しんしんともに健康けんこうな生いき方かた
    • 持続じぞく可能かのうな社会しゃかい・経済けいざいシステム

ロゴマーク

→「いのちの輝かがやき」を参照さんしょう

公式こうしきキャラクター

  • ミャクミャク - 3万まん3197件けんの公募こうぼから、厳選げんせんなる審査しんさの上うえ、開幕かいまく1000日にち前まえにあたる2022年ねん7月がつ18日にち午前ごぜんに決定けっていされ、同日どうじつ開催かいさいされた記念きねんイベントで発表はっぴょうされた。 岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょうは、歴史れきし、伝統でんとう、文化ぶんか、世界せかいとのつながりを脈々みゃくみゃくと引ひき継つぐ、そういった意味いみが込こめられている愛称あいしょうであると説明せつめいした。

公式こうしきテーマソング

  • 「この地球ちきゅうの続つづきを」 - アンバサダーにも就任しゅうにんしているコブクロが、万博ばんぱくのために書かき下おろした楽曲がっきょく。開催かいさいの3年ねん前まえである2022年ねん7月がつ19日にちに配信はいしん、同年どうねん10月がつ19日にちにCDシングルとしてリリースされた。「世界せかいの国くにからこんにちは」のオマージュとして、サビが「こんにちは」というフレーズで始はじまっている。万博ばんぱく開催かいさい前まえより万博ばんぱく関連かんれんのイベントでは、この楽曲がっきょくがコブクロによってたびたび披露ひろうされている。

開催かいさい目的もくてき

  • 国連こくれんが掲かかげる持続じぞく可能かのう開発かいはつ目標もくひょう（SDGs）を達成たっせいへの貢献こうけん[16]
  • 日本にっぽんの国家こっか戦略せんりゃくSociety5.0*の実現じつげん

* Society5.0:狩猟しゅりょう社会しゃかい、農耕のうこう社会しゃかい、工業こうぎょう社会しゃかい、情報じょうほう社会しゃかいに続つづく、5番目ばんめの新あたらしい社会しゃかい（超ちょうスマート社会しゃかい）。ICTを最大さいだいに活用かつようし、サイバー空間くうかんとフィジカル空間くうかんとを融合ゆうごうさせた取組とりくみにより、人々ひとびとに豊ゆたかさをもたらす社会しゃかい。

大阪おおさか・関西かんさい万博ばんぱくは、2015年ねん9月がつに国連こくれん本部ほんぶで開催かいさいされた「国連こくれん持続じぞく可能かのうな開発かいはつサミット」において、持続じぞく可能かのうな開発かいはつ目標もくひょうとして17の目標もくひょうを掲かかげたSDGsが達成たっせいされた社会しゃかいを目指めざすために開催かいさいする。SDGs達成たっせいの目標もくひょう年ねんである2030年ねんまで残のこり5年ねんとなる2025年ねんは実現じつげんに向むけた取とり組くみを加速かそくするのに極きわめて重要じゅうような年としである。

大阪おおさか・関西かんさい万博ばんぱくに向むけた取組とりくみ

#thinkexpo2025：万博ばんぱくの理念りねんである「人類じんるい課題かだいの解決かいけつの場ば」として日本にっぽんで開催かいさいする意義いぎや価値かちを国内外こくないがいに広ひろめると共ともに、これからの社会しゃかいを担になう若わかい世代せだいとアイデアを創発そうはつし合あうプロジェクト

WAKAZO.ONLINE：2025年ねんの誘致ゆうちを目指めざす大阪おおさか万博ばんぱくに向むけて、若者わかものからの声こえをあげ、若者わかもの自みずからが主体しゅたいとなって大阪おおさか万博ばんぱくを作つくり上あげるためのプラットフォーム。Webサイト上じょうでは期間きかんごとに設定せっていされたテーマを参考さんこうに、SNS形式けいしきでテキスト・画像がぞう・動画どうがなど自由じゆうな形かたちでのアイデア・意見いけんの投稿とうこうやお気きに入いり、コメントができる。

参加さんか国こく・地域ちいき・国際こくさい機関きかん

2023年ねん11月14日にちの外務省がいむしょうの発表はっぴょうによる[17]。

参加さんか国こく・地域ちいき

以下いか50音おと順じゅん（160カ国かこく・地域ちいき）

国際こくさい機関きかん

以下いか50音おと順じゅん（9国際こくさい機関きかん）

国内こくないパビリオン

斜体しゃたいは出展しゅってん元もとを示しめす。大阪おおさか関西かんさい万博ばんぱく公式こうしきウェブサイトより作成さくせい。

民間みんかんパビリオン

シグネチャーパビリオン

シグネチャーパビリオンとは、各界かくかいで活躍かつやくする8人にんのプロデューサーが主導しゅどうする展示てんじパビリオンである[18]。敬称けいしょう略りゃく。

関係かんけい各所かくしょ

アンバサダー

万博ばんぱくの顔かおとなる「2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かいアンバサダー」が2020年ねん2月がつ14日にちに発表はっぴょうされた[19]。就任しゅうにんしたのは以下いかの6組くみ（50音おと順じゅん）

プロデューサー

総合そうごうプロデューサーは、大阪おおさか市しの特別とくべつ顧問こもん[20]なども務つとめた大阪おおさか維新いしんの会かいのブレーンである森下もりした竜一りゅういち[21]。

2020年ねん7月がつ13日にち、プロデューサー10人にんの発表はっぴょう記者きしゃ会見かいけんがあった。

会場かいじょうデザインプロデューサー

会場かいじょう運営うんえいプロデューサー

テーマ事業じぎょうプロデューサー8人にん

2021年ねん12月15日にち、催事さいじ企画きかくプロデューサーにクリエイティブディレクター・音楽おんがくイベントプロデューサーで「東京とうきょうパラリンピック閉会へいかい式しき」総合そうごう演出えんしゅつを担当たんとうした小橋こはし賢けん児じが就任しゅうにん発表はっぴょう。開会かいかい式しきなどの催事さいじの計画けいかくや催事さいじ施設しせつの運営うんえい管理かんりを担になうことになる[23]。

共きょう創そうパートナー

2025年ねん万国博覧会ばんこくはくらんかいの大阪おおさか招致しょうちにおけるオフィシャルパートナーに引ひき続つづき、同どう博覧はくらん会かい協会きょうかいにより「TEAM EXPO 2025」と銘打めいうち「共きょう創そうパートナー」が募つのられている[24]。

2022年ねん12月、公式こうしきキャラクター「ミャクミャク」のライセンス事業じぎょうを巡めぐり、博覧はくらん会かい協会きょうかいは電通でんつうや伊藤忠商事いとうちゅうしょうじなど4社しゃで構成こうせいする共同きょうどう企業きぎょう体たい（JV）を選定せんていし11月がつ末まつにライセンス契約けいやくをしたが、2020東京とうきょうオリパラ大会たいかいにおける一連いちれんの贈収賄ぞうしゅうわい事件じけんやテスト大会たいかいの入札にゅうさつ談合だんごうなど「五輪ごりん疑獄ぎごく」の渦中かちゅうにある広告こうこく代理だいり店てん電通でんつうなどの選定せんていに大阪おおさか府議会ふぎかいから批判ひはんがなされているとのこと。
電通でんつうは万博ばんぱく誘致ゆうち時じから誘致ゆうち委員いいん会かいのオフィシャルパートナーを、誘致ゆうち決定けってい後ごの2021年ねん2月がつからは博覧はくらん会かい協会きょうかいの共きょう創そうパートナーを務つとめている[25]。同社どうしゃはこのライセンス事業じぎょう以外いがいにも、小山こやま薫かおる堂どうプロデュース「いのちをつむぐ」、石黒いしぐろ浩ひろしの「いのちを拡ひろげる」、宮田みやた裕章ひろあきの「いのちを響ひびき合あわせる」など計けい8件けんの事業じぎょうを落札らくさつしている。電通でんつうと共ともに五輪ごりんテスト大会たいかい入札にゅうさつ談合だんごうで家宅かたく捜索そうさくを受うけた博報堂はくほうどうは、河瀬かわせ直美なおみの「いのちの輝かがやきプロジェクト」など計けい6件けんの、同様どうように家宅かたく捜索そうさくを受うけたADKマーケティング・ソリューションズも計けい1件けんの万博ばんぱく事業じぎょうを落札らくさつしているなど、「広告こうこく代理だいり店てんの博覧はくらん会かい」と化かしていると批評ひひょうされている[26][27]。

公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじん2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい協会きょうかい

招致しょうち成功せいこうを受うけて、2019年ねん（平成へいせい31年ねん）1月がつに設立せつりつされた[28]。本部ほんぶは大阪おおさか市しの大阪おおさか府ふ咲さき洲しゅう庁舎ちょうしゃに所在しょざい。同年どうねん（令れい和わ元年がんねん）10月がつに一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんから公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじんに移行いこう。

オフィシャルパートナー

→詳細しょうさいは「2025年ねん万国博覧会ばんこくはくらんかいの大阪おおさか招致しょうち構想こうそう § オフィシャルパートナー」を参照さんしょう

オフィシャルサポーター

→詳細しょうさいは「2025年ねん万国博覧会ばんこくはくらんかいの大阪おおさか招致しょうち構想こうそう § オフィシャルサポーター」を参照さんしょう

問題もんだい点てん

開催かいさい費用ひようの増大ぞうだい

2017年ねん9月、会場かいじょう建設けんせつ費ひを約やく1250億おく円えんと見込みこみ、国くに、大阪おおさか府ふ市し、経済けいざい界かいがそれぞれ400億おく円えん強きょうを負担ふたんするという試算しさんを博覧はくらん会かい国際こくさい事務じむ局きょくに提出ていしゅつした[32]。そのうち経済けいざい界かいからは松本まつもと正義まさよし関西かんさい経済けいざい連合れんごう会かい会長かいちょうの出身しゅっしん母体ぼたい住友すみともグループの白水しろみず会かいと日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かいで100億おく円えん、関西かんさい経済けいざい界かいで200億おく円えんを負担ふたんする案あんがまとめれた。その後ご白水しろみず会かいでは松本まつもと会長かいちょうの呼よびかけで検討けんとうがなされ、2019年ねん9月がつの会合かいごうで100億おく円えんの寄付きふを行おこなうことが決定けっていされた[33][34]。

2020年ねん12月、諸しょ物価ぶっかの高騰こうとうなどを理由りゆうに、会場かいじょう建設けんせつ費ひ見込みこみ額がくは最大さいだい1850億おく円えんと、約やく1.5倍ばいに上方かみがた修正しゅうせいされた。国くに、大阪おおさか府ふ市し、経済けいざい界かいは以前いぜんと同様どうようにそれぞれこの3分ぶんの1ずつを負担ふたんするとしている。このうち約やく180億おく円えん（のちに約やく350億おく円えんに上方かみがた修正しゅうせいされる）は新あらたに整備せいびすることを決きめた環状かんじょうの大だい屋根やね（空中くうちゅうリング）が占しめることが明あきらかとなった。大だい屋根やね（リング）は1周しゅう約やく2キロで、パビリオンエリアのメインストリートとなり、移動いどう時じの雨あまよけや日ひよけの機能きのうも担になうとしている[35]。2021年ねん9月がつには大阪おおさか府ふ木材もくざい連合れんごう会かいがリングを国産こくさんの木材もくざいで建設けんせつするよう提案ていあんした[36]。

2022年ねん10月、パビリオンの建設けんせつ費ひについても当初とうしょの試算しさんよりもさらに25億おく円えん増加ぞうかして99億おく円えんに上うえ振ふれすることが明あきらかとなり、大阪おおさか府ふと大阪おおさか市しの双方そうほうの見積みつもりの甘あまさが指摘してきされた[37]。また、テーマ館かんなどの建設けんせつの競争きょうそう入札にゅうさつが始はじめられたが、初回しょかいの入札にゅうさつでは入札にゅうさつ額がくが予定よてい価格かかくを上回うわまわり不ふ落おとなったり、応札おうさつ者しゃが現あらわれないなどの理由りゆうで 10件けんが不成立ふせいりつとなった。博覧はくらん会かい協会きょうかいは設計せっけいの変更へんこうや経費けいひ削減さくげんをした上うえで、再さい入札にゅうさつを行おこなう方針ほうしんを示しめしたが、予定よてい価格かかくを引ひき上あげる状況じょうきょうが生うまれれば会場かいじょう建設けんせつ費ひ全体ぜんたいの上うえぶれも予期よきできる状況じょうきょうとなった[38]。

2023年ねん9月、さらに450億おく円えん積つみ増まして当初とうしょ計画けいかくの8割わり増ぞうとなる2350億おく円えん程度ていどにする方向ほうこうで調整ちょうせいが行おこなわれた[39]。この頃ころから木造もくぞうリングの巨額きょがくの費用ひようについて批判ひはんも出でるようになり、万博ばんぱく担当たんとう相しょうの自じ見み英子えいこは「万博ばんぱくの理念りねんを示しめす大おおきなシンボルだ」と説明せつめいした上うえで、リングの下したは来場らいじょう者しゃの日ひよけ、雨あまよけのスペースになるとし、必要ひつよう性せいを強調きょうちょうした[40]。

同年どうねん11月がつ27日にち、会場かいじょう建設けんせつ費ひとは別べつに837億おく円えんの国くにの負担ふたん費用ひようがかかることを万博ばんぱく担当たんとう相しょうの自じ見みが発表はっぴょうした。内訳うちわけは、日本にっぽん館かんの建設けんせつや展示てんじ、運営うんえい、撤去てっきょなどにかかる総そう費用ひようが最大さいだい約やく360億おく円えん、発展はってん途上とじょう国こくの出展しゅってん支援しえんが約やく240億おく円えん、警備けいび費ひが約やく199億おく円えん、万博ばんぱく開催かいさいの機運きうん醸成じょうせいに向むけた費用ひようが約やく38億おく円えんとしている。これには一部いちぶの内装ないそう工事こうじの費用ひようなどは盛もり込こまれておらず、上うえ振ふれが見込みこまれている[41]。

12月14日にち、万博ばんぱく協会きょうかいは万博ばんぱくの運営うんえい費ひ（人件じんけん費ひなど）を当初とうしょ想定そうていの4割わり増ぞうの1,160億おく円えんに引ひき上あげる資金しきん計画けいかく案あんを発表はっぴょうした。会場かいじょうの運営うんえいや安全あんぜん対策たいさくなどの「会場かいじょう管理かんり費ひ」に最多さいたの560億おく円えんを計上けいじょう。前年ぜんねんに発生はっせいした安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけんやソウル梨なし泰たい院いん雑踏ざっとう事故じこを受うけた混雑こんざつ対策たいさくや警備けいびの強化きょうかにより、当初とうしょ想定そうていの2倍ばい近ちかくに膨ふくらんだとしている[42]。

工事こうじの遅おくれ

パビリオンは、各国かっこくが独自どくじのアイデアで建設けんせつするタイプA、日本にっぽん側がわが建設けんせつした施設しせつを参加さんか国こくが使つかうタイプB、タイプCの3種類しゅるいに分わけられている。このうち、タイプB、タイプCについては比較的ひかくてき順調じゅんちょうに工事こうじが進すすんでいるが、タイプAについては2024年ねん1月がつ現在げんざい、現在げんざい建設けんせつを予定よていしている55カ国かこくのうち施工しこう事業じぎょう者しゃが決きまったのは35カ国かこくで、1月がつ10日とおかに初はじめてポルトガルが着工ちゃっこうを開始かいしした[43]。建設けんせつが遅おくれている原因げんいんについて、タイプAの海外かいがいパビリオンは複雑ふくざつな形状けいじょうをしていて建設けんせつが難むずかしく、その分ぶん「万博ばんぱくの華はな」と称しょうされることもあるが、建設けんせつ資材しざいの高騰こうとう、人手ひとで不足ふそく、工期こうきの短みじかさ、会場かいじょうである夢ゆめ洲しゅうへのアクセスの悪わるさなども重かさなって手てを挙あげる業者ぎょうしゃが少すくないからとされている[44]。

2023年ねん8月がつ、建設けんせつの遅おくれに対たいして万博ばんぱく協会きょうかいは、協会きょうかい側がわがパビリオンの建物たてものを代理だいりで建たてて費用ひようを後ごから各国かっこくに請求せいきゅうする方式ほうしき「タイプＸ」を提案ていあんした。11月時点じてんではタイプAからタイプXに変更へんこうしたのは2カ国かこくのみ（アンゴラ、ブラジル）であるが、25カ国かこく分ぶんの建物たてものの設計せっけいや資材しざいの確保かくほを行おこなっている。タイプXへの移行いこうが25カ国かこくを下回したまわった場合ばあい、余あまったスペースは物販ぶっぱんコーナーなどに転用てんようするとした[45]。

同年どうねん11月がつ、この状況じょうきょうを踏ふまえて日本にっぽん建設けんせつ業ぎょう連合れんごう会かいの宮本みやもと洋一よういち会長かいちょう（清水建設しみずけんせつ会長かいちょう）は、海外かいがいパビリオンについて「もうデッドラインは過すぎていると思おもってもいい」と強つよい危機きき感かんを示しめした[46]。また建設けんせつ業界ぎょうかいでは、翌よく年度ねんどから時間じかん外がい労働ろうどうの上限じょうげん規制きせい（通称つうしょう：2024年ねん問題もんだい）が設もうけられるため、月つきに45時じ間あいだを超こえる残業ざんぎょうができなくなる。人手ひとでがさらに逼迫ひっぱくし、開幕かいまくに間まに合あわなくなるとの懸念けねんが強つよまっている[47]。

埋没まいぼつガスによる爆発ばくはつ事故じこの懸念けねん

2024年ねん3月がつ28日にちに、グリーンワールド工こう区くで建設けんせつされていたトイレの溶接ようせつ作業さぎょう中ちゅうに、地中ちちゅうから漏もれ出でていたメタンガスに引火いんかする爆発ばくはつ事故じこが発生はっせい。その後ごの調査ちょうさで、5月30日にちに別べつの工こう区く4か所しょでもメタンガスが検出けんしゅつされたことが万博ばんぱく協会きょうかいから発表はっぴょうされた。

大阪おおさかの市民しみん団体だんたい「おおさか市民しみんネットワーク」は、最終さいしゅう処分しょぶん場じょうであった夢ゆめ洲しゅうで発生はっせいしているメタンガスによる爆発ばくはつの可能かのう性せいを以前いぜんから指摘してきしていたが、これに限かぎらず有害ゆうがいなガスの存在そんざいを危惧きぐしている[48]。

政府せいふの対応たいおう

2018年ねん11月23日にち（日本にっぽん時間じかん24日にち未明みめい）の万博ばんぱく招致しょうち決定けっていを受うけ、同年どうねん12月がつ21日にちに世よ耕こう弘ひろ成なり経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんが万博ばんぱくの担当たんとう大臣だいじんに任命にんめいされ、日本にっぽん政府せいふは専任せんにんの万博ばんぱく担当たんとう大臣だいじんを置おくことができるようにするための特措法とくそほうとして「平成へいせい三さん十じゅう七なな年ねんに開催かいさいされる国際こくさい博覧はくらん会かいの準備じゅんび及および運営うんえいのために必要ひつような特別とくべつ措置そちに関かんする法律ほうりつ（万博ばんぱく特措法とくそほう、平成へいせい31年ねん法律ほうりつ第だい18号ごう）」を制定せいていした。これにより2020年ねん9月がつ16日にちより専任せんにんの万博ばんぱく担当たんとう大臣だいじんが設置せっちされた。なお特措法とくそほうの題名だいめいは、2021年ねん9月がつ1日にちに令れい和わ七なな年ねんに開催かいさいされる国際こくさい博覧はくらん会かいの準備じゅんび及および運営うんえいのために必要ひつような特別とくべつ措置そちに関かんする法律ほうりつに改題かいだいされている。

歴代れきだいの2025年ねん万博ばんぱく担当たんとう大臣だいじん

→詳細しょうさいは「国際こくさい博覧はくらん会かい担当たんとう大臣だいじん」を参照さんしょう

会場かいじょう内ないへの交通こうつう

夢ゆめ洲しゅうへのアクセス道路どうろは、すでに夢ゆめ咲さきトンネルと夢ゆめ舞まい大橋おおはしの2本ほんが存在そんざいしている。

鉄道てつどうアクセスは、Osaka Metro中央ちゅうおう線せんを2024年度ねんどまでにコスモスクエア駅えきから夢ゆめ洲しゅう駅えきへ延伸えんしんする予定よていである[49]。夢ゆめ咲さきトンネルの建設けんせつ時じに鉄道てつどう用ようトンネルも準備じゅんび工事こうじがなされており[50]、現在げんざいは主おもに夢ゆめ州しゅう駅えき部ぶの建設けんせつが行おこなわれている。

またこれに合あわせて淀川よどがわ左岸さがん線せんが海老江えびえから新御堂しみどう筋すじと接続せつぞくする豊崎とよさき付近ふきんまで延伸えんしんすることが決きまっている。

万博ばんぱく開催かいさい時じの輸送ゆそう

夢ゆめ洲しゅうには駐車ちゅうしゃ場じょうは設定せっていされず、鉄道てつどう、バス、タクシー、自転車じてんしゃ、船舶せんぱく（検討けんとう中ちゅう）でのアクセスとなる。

Osaka Metro 中央ちゅうおう線せん

ピーク時じの輸送ゆそうについて、6両りょう編成へんせいの列車れっしゃを最大さいだい24本ほん／時じ（2分ふん30秒びょう間隔かんかく）で走はしらせるとしている[51]。しかし、朝あさのピーク時じにおいて混雑こんざつ率りつは140%に達たっすると見込みこまれており、安全あんぜんへの対策たいさくが求もとめられる[52]。

桜島線さくらじません（JRゆめ咲さき線せん）

こちらは、ピーク時じの輸送ゆそうについて8両りょう編成へんせいの列車れっしゃを最大さいだい12本ほん／時じ（5分ふん間隔かんかく）で走はしらせ[53]、桜島さくらじま駅えきからはシャトルバス（70台だい）での移動いどうとなる。

シャトルバス

新大阪しんおおさか、大阪おおさか、中之島なかのしま、JR尼崎あまがさき・阪神はんしん尼崎あまがさき、桜島さくらじま、難波なんば、上本うえほん町まち、天王寺てんのうじ、弁天べんてん町まち（非常時ひじょうじ）、堺さかい・堺さかい東ひがしからの運行うんこうを予定よていしている[54]。また、駐車ちゅうしゃ場じょうが尼崎あまがさき（3000台だい）、舞まい洲しゅう、堺さかい（2000台だい）に用意よういされ、各かく駐車ちゅうしゃ場じょうからもパークアンドライドとしてシャトルバスの運行うんこうがある。

自転車じてんしゃ

自転車じてんしゃでもアクセスが可能かのうとなる。ただし、此花このはな大橋おおはし、夢ゆめ咲さきトンネルは通とおれず、常吉つねよし大橋おおはし、夢ゆめ舞まい大橋おおはしからのアクセスのみとなる[55]。夢ゆめ洲しゅうには約やく600台だい収容しゅうようできる駐輪場ちゅうりんじょうが整備せいびされる予定よてい。

船舶せんぱく

2023年ねん11月がつ現在げんざい、調整ちょうせい中ちゅうである。検討けんとうされている発着はっちゃく地ちは、神戸こうべ港こう・神戸こうべ空港くうこう、淡路島あわじしま、市内しない中心ちゅうしん部ぶ、遊覧ゆうらん、堺さかい旧港きゅうみなと、淀川よどがわ（十じゅう三さん）[56]。

関連かんれん項目こうもく

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ USJの面積めんせきは約やく54ha
  2. ^ 2023年ねん12月がつ現在げんざい
  3. ^ 委員いいん会かい設立せつりつ当時とうじの社名しゃめいは「アートコーポレーション」。

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外部がいぶリンク

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ドバイ国際こくさい博覧はくらん会かい 		登録とうろく博はく
日本にっぽん、大阪おおさか市し 		次じ大会たいかい
2030年ねん国際こくさい博覧はくらん会かい
現代げんだい日本にっぽんの経済けいざい史し（戦後せんご・昭和しょうわ時代じだい後期こうき - 令れい和わ時代じだい）
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