小向おぶけ駅えき

小向おぶけ駅えき
	駅舎えきしゃ（1989年ねん3月がつ）
	こむかい; Komukai;
	◄一本松いっぽんまつ (3.3 km) (2.3 km) 弘道こうどう►
所在地しょざいち	北海道ほっかいどう紋別もんべつ市し小向こむかい北緯ほくい44度ど16分ふん30.4秒びょう東経とうけい143度ど27分ふん8.6秒びょう / 北緯ほくい44.275111度ど東経とうけい143.452389度ど
所属しょぞく事業じぎょう者しゃ	北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう（JR北海道ほっかいどう）
所属しょぞく路線ろせん	名寄本線なよろほんせん
キロ程ほど	105.9 km（名寄なよろ起点きてん）
電報でんぽう略号りゃくごう	コム
駅えき構造こうぞう	地上ちじょう駅えき
ホーム	2面めん2線せん
開業かいぎょう年月日ねんがっぴ	1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）3月25日にち
廃止はいし年月日ねんがっぴ	1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）5月1日にち
備考びこう	名寄本線なよろほんせんの廃止はいしに伴ともない廃はい駅えき
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小向おぶけ駅えき（こむかいえき）は、かつて北海道ほっかいどう（網走あばしり支庁しちょう）紋別もんべつ市し小向こむかいに設置せっちされていた北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう（JR北海道ほっかいどう）名寄本線なよろほんせんの駅えき（廃はい駅えき）である。事務じむ管理かんりコードは▲122120^[3]。

歴史れきし[編集へんしゅう]

1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）3月25日にち - 鉄道てつどう省しょう名寄東線なよろとうせんの中湧別なかゆうべつ - 興部おこっぺ間あいだの開通かいつうに伴ともない開業かいぎょう^[1]。一般いっぱん駅えき^[1]。
1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）11月5日にち - 路線ろせん名めいを名寄本線なよろほんせんに改称かいしょう、それに伴ともない同線どうせんの駅えきとなる。
1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）6月1日にち - 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうに移管いかん。
1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）12月1日にち - 貨物かもつ・荷物にもつの取とり扱あつかいを廃止はいし^[1]^[4]。同時どうじに改札かいさつ・出札しゅっさつ業務ぎょうむを停止ていしし、旅客りょかく業務ぎょうむについて無人むじん化か^[5]。但ただし、運転うんてん要員よういんは継続けいぞく配置はいち^[6]。乗車じょうしゃ券けんは簡易かんい委託いたく化か。
1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）11月1日にち - 出札しゅっさつを再開さいかい。
1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつ1日にち - 国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かにより、JR北海道ほっかいどうに継承けいしょう^[1]。
1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）5月1日にち - 名寄本線なよろほんせんの全線ぜんせん廃止はいしに伴ともない、廃はい駅えきとなる^[1]^{[注ちゅう 1]}。

駅名えきめいの由来ゆらい[編集へんしゅう]

コムケ湖こむけこのアイヌ語ご名めいについては「コムケ湖こむけこ」を参照さんしょう

所在しょざいした地名ちめいより。コムケ湖こむけこのアイヌ語ご名なの「コㇺケト」の前半ぜんはん部ぶに「小向こむかい（こむけ）」と当あて字じしたもので^[7]、その後ご「こむかい」と読よみが変化へんかした。

駅えき構造こうぞう[編集へんしゅう]

廃止はいし時点じてんで、相対そうたい式しきホーム2面めん2線せんを有ゆうする地上ちじょう駅えきで、列車れっしゃ交換こうかんが可能かのうな交換こうかん駅えきであった^[8]。互たがいのホームは、駅舎えきしゃ側がわホーム北側きたがわと島しま式しきホーム北側きたがわを結むすんだ構内こうない踏切ふみきりで連絡れんらくした^[8]。駅舎えきしゃ側がわホーム（北西ほくせい側がわ）が下くだりの1番線ばんせん、対向たいこうホームが上のぼりの2番線ばんせんとなっていた^[8]。そのほか1番線ばんせんの遠軽えんがる方かたから分岐ぶんきし駅舎えきしゃ南東なんとう側がわのホーム切せつ欠かき部分ぶぶんの貨物かもつホームへの貨物かもつ側線そくせんを1線せん有ゆうしていた^[8]。

職員しょくいん配置はいち駅えきとなっており、駅舎えきしゃは構内こうないの北東ほくとう側がわに位置いちし下くだり線せんホーム中央ちゅうおう部分ぶぶんに接せっしていた。営業えいぎょう末期まっきに出札しゅっさつを再開さいかいするまで、長ながらく無人むじん駅えき扱あつかいの運転うんてん取扱とりあつかい要員よういんのみが配置はいちされた駅えきであり^[8]、乗車じょうしゃ券けんは簡易かんい委託いたく化かされていた時期じきがあった。

駅えき周辺しゅうへん[編集へんしゅう]

国道こくどう238号ごう（オホーツク国道こくどう）^[9]
小向こむかい郵便ゆうびん局きょく
紋別もんべつ市立しりつ小向おぶけ小学校しょうがっこう
畑作はたさく研究けんきゅうセンター
コムケ原生花園げんせいかえん^[9]
コムケ湖こむけこ - 駅えきから東ひがしに約やく1.3km^[8]。
北きた紋もんバス・北海道ほっかいどう北見きたみバス「小向こむかい」停留所ていりゅうじょ

駅えき跡あと[編集へんしゅう]

廃はい駅えき後ご、しばらくは空あき地ちとなっていたが、2001年ねん（平成へいせい13年ねん）時点じてんでは「紋別もんべつ市し小向おぶけ農業のうぎょう公園こうえん」として整備せいびされていた^[10]。公園こうえん名めいが記載きさいされた看板かんばんが切符きっぷの形かたちをしており、駅えきがあったことを伝つたえていた^[10]。2011年ねん（平成へいせい23年ねん）時点じてんでも同様どうようであったが、駅舎えきしゃがあった位置いちにレプリカの駅名えきめい標しるべと模擬もぎのホームが作つくられ、転うたて轍わだちてこも設置せっちされていた^[11]。名寄なよせ方かたから当とう駅えき跡あとへの線路せんろ跡あとは、未み舗装ほそうの道路どうろとなっていた^[11]。小向おぶけ駅えき前後ぜんこうの区間くかんでは旭川あさひかわ紋別もんべつ自動車じどうしゃ道どうの機能きのうの一部いちぶを当面とうめん代替だいたいさせる国道こくどう238号ごう紋別もんべつ防雪ぼうせつ事業じぎょうが進すすめられている（2024年度ねんど全線ぜんせん開通かいつう予定よてい）^[12]^[13]^[14]。冬季とうきに吹雪ふぶきによる通行つうこう規制きせいが多おおく発生はっせいしており、追突ついとつ事故じこや正面しょうめん衝突しょうとつ事故じこを多おおく誘発ゆうはつしていることから、旧きゅう名寄本線なよろほんせんの防雪ぼうせつ林りんを活用かつようして道路どうろ防雪ぼうせつ林りんの設置せっちが行おこなわれる^[15]^[16]。

隣となりの駅えき[編集へんしゅう]

北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう

名寄本線なよろほんせん

一本松いっぽんまつ駅えき - 小向おぶけ駅えき - 弘道こうどう駅えき

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

^ 営業えいぎょう末期まっきの出札しゅっさつでは、常備じょうび券けん（硬かた券けん）発売はつばいは入場にゅうじょう券けんと紋別もんべつゆきの2種類しゅるいのみで、他たの区間くかんは出札しゅっさつ補充ほじゅう券けんにて対応たいおうしていた。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 石野いしの哲あきら編へん『停車場ていしゃじょう変遷へんせん大だい事典じてん国鉄こくてつ・JR編へん Ⅱ』（初版しょはん）JTB、1998年ねん10月がつ1日にち、911頁ぺーじ。ISBN 978-4-533-02980-6。
^ 1948年ねん撮影さつえい航空こうくう写真しゃしん（国土こくど地理ちり院いん地図ちず・空中くうちゅう写真しゃしん閲覧えつらんサービス）
^ 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう営業えいぎょう局きょく総務そうむ課か編へん『停車場ていしゃじょう一覧いちらん昭和しょうわ41年ねん3月がつ現在げんざい』日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう、1966年ねん、242頁ぺーじ。doi:10.11501/1873236。https://doi.org/10.11501/1873236。2023年ねん3月がつ21日にち閲覧えつらん。
^ 「日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう公示こうじ第だい157号ごう」『官報かんぽう』、1978年ねん11月28日にち。
^ 「通報つうほう ●名寄本線なよろほんせん中ちゅう名寄なよせ駅えきほか11駅えきの駅員えきいん無む配置はいちについて（旅客りょかく局きょく）」『鉄道てつどう公報こうほう』日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう総裁そうさい室しつ文書ぶんしょ課か、1978年ねん11月28日にち、4面めん。
^ 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう公示こうじS53.11.28公おおやけ157
^ 山田やまだ秀三しゅうぞう『北海道ほっかいどうの地名ちめい』（2版はん）草くさ風ふう館かん、浦安うらやす市し〈アイヌ語ご地名ちめいの研究けんきゅう　山田やまだ秀三しゅうぞう著作ちょさく集しゅう　別巻べっかん〉、2018年ねん11月30日にち、181頁ぺーじ。ISBN 978-4-88323-114-0。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 宮脇みやわき俊三しゅんぞう編へん『国鉄こくてつ全線ぜんせん各駅かくえき停車ていしゃ1 北海道ほっかいどう690駅えき』原田はらだ勝正かつまさ、小学館しょうがくかん、1983年ねん7月がつ、211頁ぺーじ。ISBN 978-4093951012。
^ ^a ^b 『北海道ほっかいどう道路どうろ地図ちず改訂かいてい版ばん』地勢ちせい堂どう、1980年ねん3月がつ、18頁ぺーじ。
^ ^a ^b 宮脇みやわき俊三しゅんぞう編へん『鉄道てつどう廃はい線せん跡あとを歩あるくVIII』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2001年ねん7月がつ、35-36頁ぺーじ。ISBN 978-4533039072。
^ ^a ^b 本久もときゅう公洋きみひろ『北海道ほっかいどうの鉄道てつどう廃はい線せん跡あと』北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃ、2011年ねん9月がつ、124-125頁ぺーじ。ISBN 978-4894536128。
^ “紋別もんべつ防雪ぼうせつ事業じぎょうが始はじまります” (PDF). 紋別もんべつ市し. 2020年ねん10月がつ31日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2021年ねん8月がつ29日にち閲覧えつらん。
^ “一般いっぱん国道こくどう238号ごう紋別もんべつ防雪ぼうせつ” (PDF). 国土こくど交通省こうつうしょう北海道ほっかいどう開発かいはつ局きょく. 2021年ねん8月がつ24日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2021年ねん9月がつ4日にち閲覧えつらん。
^ “阿寒あかん～釧路くしろ西にし 24年度ねんど開通かいつうなど／7区間くかん計画けいかく段階だんかい評価ひょうかへ調査ちょうさ／強靱きょうじん化かに向むけた道路どうろ5か年ねん対策たいさく - 開発かいはつ局きょく”. DOTSU-NET NEWS. 北海道ほっかいどう通信つうしん社しゃ. (2021年ねん4月がつ28日にち). オリジナルの2021年ねん9月がつ4日にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://archive.ph/pUsA7 2021年ねん9月がつ4日にち閲覧えつらん。
^ 佐藤さとう義よし臣しん; 新岡にいおか勝彦かつひこ; 多田ただ和広かずひろ「一般いっぱん国道こくどう238号ごう紋別もんべつ防雪ぼうせつ事業じぎょうにおける道路どうろ防雪ぼうせつ林りん計画けいかくについて-旧きゅう鉄道てつどう吹雪ふぶき防止ぼうし林りんの保全ほぜん利用りようによる道路どうろ防雪ぼうせつ林りんづくり-」（PDF）『平成へいせい21年度ねんど技術ぎじゅつ研究けんきゅう発表はっぴょう会かい』、北海道ほっかいどう開発かいはつ局きょく、2009年ねん。2022年ねん6月がつ11日にち閲覧えつらん。
^ “2019新春しんしゅんインタビュー②　網走あばしり開ひらき建けん　高速こうそくネットワーク系けいで2路線ろせん、防災ぼうさい系けいで2路線ろせんの整備せいびを推進すいしん”. 道路どうろ構造こうぞう物ぶつジャーナルNET. p. 2. 2022年ねん6月がつ11日にち閲覧えつらん。