小沢おざわ武雄たけお

小澤おざわ　武雄たけお
生誕せいたん	1844年ねん12月19日にち; 豊前ぶぜん国こく小倉おぐら
死没しぼつ	1926年ねん1月がつ29日にち（81歳さい没ぼつ）
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
軍ぐん歴れき	18?? - 1890
最終さいしゅう階級かいきゅう	陸軍りくぐん中将ちゅうじょう
指揮しき	陸軍りくぐん参謀さんぼう本部ほんぶ長ちょう; 参謀さんぼう本部ほんぶ次長じちょう
戦闘せんとう	長州ちょうしゅう征伐せいばつ; 戊辰戦争ぼしんせんそう; 西南せいなん戦争せんそう
除隊じょたい後ご	貴族きぞく院いん議員ぎいん
墓所はかしょ	青山あおやま霊園れいえん1イ11-8
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小澤おざわ武雄たけお（おざわたけお、1844年ねん 12月19日にち（天保てんぽう15年ねん11月10日にち） - 1926年ねん 1月がつ29日にち）は、日本にっぽん陸軍りくぐんの軍人ぐんじん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん中将ちゅうじょう。貴族きぞく院いん議員ぎいん、男爵だんしゃく。幼名ようみょう・直之なおゆき丞すすむ。

経歴けいれき

小倉こくら藩はん士し・小澤おざわ義よし房ぼうの長男ちょうなんとして生うまれる。1866年ねん、第だい二に次じ長州ちょうしゅう征伐せいばつにおいて軍ぐん議ぎ役やく兼けん陣場じんば奉行ぶぎょうを勤つとめる。1868年ねん、戊辰戦争ぼしんせんそうに出征しゅっせいし越後えちご・会津あいづへ転戦てんせんした。明治めいじ政府せいふの若松わかまつ民生たみお局きょくに出仕しゅっしし、軍務ぐんむ官かん筆生ひっせい、兵部ひょうぶ少しょう録ろく、兵部ひょうぶ権けん大だい録ろく、兵部ひょうぶ大だい録ろく、兵部ひょうぶ権けん少しょう丞すすむ、兵部ひょうぶ省しょう7等とう出仕しゅっしを経へて、1871年ねん、陸軍りくぐん少佐しょうさに任官にんかん。第だい二に副官ふっかん、陸軍りくぐん省しょう官房かんぼう長ちょう、アメリカ出張しゅっちょう、陸軍りくぐん省しょう第だい1局長きょくちょう代理だいりなどを歴任れきにん。1877年ねん2月がつから10月がつまで西南せいなん戦争せんそうに征討せいとう総督そうとく本営ほんえい参謀さんぼうとして出征しゅっせい。

1878年ねん11月、陸軍りくぐん少将しょうしょうに進級しんきゅう。陸軍りくぐん省しょう第だい3局長きょくちょう、同どう第だい1局長きょくちょう、同どう総務そうむ局長きょくちょう、兼けん陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう長ちょう、陸軍りくぐん少しょう輔などを経へて、1885年ねん5月、陸軍りくぐん中将ちゅうじょうとなった。陸士りくし校長こうちょう、参謀さんぼう本部ほんぶ次長じちょう、陸軍りくぐん参謀さんぼう本部ほんぶ長ちょう、欧州おうしゅう出張しゅっちょうなどを経へて、1890年ねん10月、予備よび役やくに編入へんにゅうされた。

1887年ねん5月24日にち、男爵だんしゃくを叙爵じょしゃくし華族かぞくとなり^[1]、1890年ねん9月29日にち^[2]から1926年ねん1月がつまで貴族きぞく院いん勅みことのり選せん議員ぎいんに在任ざいにんした。1891年ねん12月17日にち、舌禍ぜっか事件じけんにより陸軍りくぐん中将ちゅうじょうを諭旨ゆし免官めんかんとなった。谷たに干城かんじょう提出ていしゅつの建議けんぎ案あんの賛成さんせい演説えんぜつで、軍機ぐんき遺漏いろうがあったとの理由りゆうであった^[3]^[4]。貴族きぞく院内いんないでは谷たにと同一どういつ行動こうどうをとった^[5]。

1893年ねん、近衛このえ篤麿あつまろ・曾我そが祐ゆう準じゅんとともに北海道ほっかいどう協会きょうかいの設立せつりつ発起人ほっきにんとなった^[6]。

1898年ねん設立せつりつの徴兵ちょうへい保険ほけん株式会社かぶしきがいしゃ（東京とうきょう市し日本橋にほんばし区く）の社長しゃちょうに就任しゅうにん^[7]。ほか、日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃ副ふく社長しゃちょう、上野うえの鉄道てつどう（上うえ信しん電鉄でんてつ）初代しょだい社長しゃちょうを勤つとめた。

栄典えいてん

位階いかい

1874年ねん（明治めいじ7年ねん）2月がつ18日にち - 従したがえ五ご位い^[8]
1885年ねん（明治めいじ18年ねん）7月がつ25日にち - 従したがえ四よん位い^[9]
1886年ねん（明治めいじ19年ねん）10月がつ20日はつか - 従したがえ三さん位い^[10]
1902年ねん（明治めいじ35年ねん）12月20日にち - 正せい三さん位い^[11]

勲章くんしょう等とう

1882年ねん（明治めいじ15年ねん）12月29日にち - 勲くん二に等とう旭日重光章きょくじつじゅうこうしょう^[12]
1889年ねん（明治めいじ22年ねん）11月25日にち - 大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽう発布はっぷ記念きねん章あきら^[13]
1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）11月10日にち - 大礼たいれい記念きねん章あきら^[14]

外国がいこく勲章くんしょう佩用はいよう允許いんきょ

1907年ねん（明治めいじ40年ねん）11月29日にち - プロイセン王国おうこく：赤十字せきじゅうじ第だい三さん等とう記章きしょう^[15]

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ 『官報かんぽう』第だい1169号ごう、明治めいじ20年ねん5月がつ25日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい2182号ごう、明治めいじ23年ねん10月がつ6日にち。
^ 東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん1891年ねん12月18日にち1面めん。
^ 山形やまがた自由じゆう新聞しんぶん、東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん明治めいじ24年ねん12月18日にち『新聞しんぶん集成しゅうせい明治めいじ編年史へんねんし第だい8巻かん』（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）
^ 東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん1894年ねん3月がつ15日にち1面めん「谷たに子爵ししゃく一派いっぱの会合かいごう」。
^ 東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん1893年ねん3月がつ28日にち1面めん「北海道ほっかいどう協会きょうかい発起人ほっきにん会かい」。
^ 實業じつぎょう興信所こうしんじょ 1908, p. 30.
^ 『太政官だじょうかん日誌にっし』明治めいじ7年ねん第だい1-63号ごうコマ番号ばんごう109
^ 『官報かんぽう』第だい621号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1885年ねん7月がつ27日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい994号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1886年ねん10月がつ21日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい5842号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1902年ねん12月22日にち。
^ 「陸軍りくぐん少将しょうしょう黒川くろかわ通どおり軌外六ろく名めい勲くん二に等とうニ進しん叙じょ」アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.A15110025500
^ 『官報かんぽう』第だい1928号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1889年ねん11月30日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい1310号ごう・付録ふろく、「辞令じれい」1916年ねん12月13日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい7333号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん12月6日にち。

参考さんこう文献ぶんけん

秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
福川ふくかわ秀樹ひでき『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、2001年ねん。
外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。
實業じつぎょう興信所こうしんじょ『日にち韓かん商工しょうこう人名じんめい録ろく』《上巻じょうかん》實業じつぎょう興信所こうしんじょ、1908年ねん。
　男爵だんしゃく　小澤おざわ武雄たけお　自叙傳じじょでん

公職こうしょく
先代せんだい大山おおやま巌いわお（→欠員けついん）	陸軍りくぐん少しょう輔 1881年ねん - 1885年ねん	次代じだい（欠員けついん→廃止はいし）
軍ぐん職しょく
先代せんだい熾仁親王たるひとしんのう参謀さんぼう本部ほんぶ長ちょう	陸軍りくぐん参謀さんぼう本部ほんぶ長ちょう 1888年ねん - 1889年ねん	次代じだい熾仁親王たるひとしんのう参謀さんぼう本部ほんぶ長ちょう
先代せんだい曽我そが祐ゆう準じゅん	参謀さんぼう本部ほんぶ次長じちょう（陸軍りくぐん） 1886年ねん - 1888年ねん	次代じだい（廃止はいし→）川上かわかみ操六そうろく
先代せんだい三浦みうら梧楼ごろう谷たに干城かんじょう	陸軍りくぐん士官しかん学がく校長こうちょう 1885年ねん - 1886年ねん 1881年ねん - 1882年ねん	次代じだい曽我そが祐ゆう準じゅん三浦みうら梧楼ごろう
ビジネス
先代せんだい（新設しんせつ）	高砂たかさご生命せいめい保険ほけん社長しゃちょう 1914年ねん	次代じだい原はら邦造くにぞう
先代せんだい（新設しんせつ）	上野うえの鉄道てつどう社長しゃちょう 1895年ねん - 1897年ねん	次代じだい臼井うすい哲夫てつお
日本にっぽんの爵位しゃくい
先代せんだい叙爵じょしゃく	男爵だんしゃく小澤おざわ（武雄たけお）家か初代しょだい 1887年ねん - 1926年ねん	次代じだい小澤おざわ定雄さだお

[1] 『官報かんぽう』第だい1169号ごう、明治めいじ20年ねん5月がつ25日にち。

[2] 『官報かんぽう』第だい2182号ごう、明治めいじ23年ねん10月がつ6日にち。

[3] 東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん1891年ねん12月18日にち1面めん。

[4] 山形やまがた自由じゆう新聞しんぶん、東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん明治めいじ24年ねん12月18日にち『新聞しんぶん集成しゅうせい明治めいじ編年史へんねんし第だい8巻かん』（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）

[5] 東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん1894年ねん3月がつ15日にち1面めん「谷たに子爵ししゃく一派いっぱの会合かいごう」。

[6] 東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん1893年ねん3月がつ28日にち1面めん「北海道ほっかいどう協会きょうかい発起人ほっきにん会かい」。

[FOOTNOTE實業興信所190830-7] 實業じつぎょう興信所こうしんじょ 1908, p. 30.

[8] 『太政官だじょうかん日誌にっし』明治めいじ7年ねん第だい1-63号ごうコマ番号ばんごう109

[9] 『官報かんぽう』第だい621号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1885年ねん7月がつ27日にち。

[10] 『官報かんぽう』第だい994号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1886年ねん10月がつ21日にち。

[11] 『官報かんぽう』第だい5842号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1902年ねん12月22日にち。

[12] 「陸軍りくぐん少将しょうしょう黒川くろかわ通どおり軌外六ろく名めい勲くん二に等とうニ進しん叙じょ」アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.A15110025500

[13] 『官報かんぽう』第だい1928号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1889年ねん11月30日にち。

[14] 『官報かんぽう』第だい1310号ごう・付録ふろく、「辞令じれい」1916年ねん12月13日にち。

[15] 『官報かんぽう』第だい7333号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん12月6日にち。

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