岳たけ藤ふじ豪ごう希まれ

ポータルクラシック音楽おんがく

岳たけ藤ふじ豪ごう希まれ（たけとうごうき、1935年ねん 2月がつ27日にち^[1] - 2007年ねん 9月17日にち）は、日本にっぽんの教会きょうかい音楽家おんがくか、合唱がっしょう指揮しき者しゃ、オルガニスト、作曲さっきょく家か、音楽おんがく教育きょういく者しゃ。聖書せいしょ宣教せんきょう会かい名誉めいよ教授きょうじゅ。大分おおいた県けん生うまれ。

人物じんぶつ

東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく卒業そつぎょう後ご、1965年ねんドイツ渡航とこう、シュトゥットガルト音楽おんがく演劇えんげき大学だいがくを卒業そつぎょう、フランクフルト音楽おんがく大学だいがくで指揮しき法ほうを学まなぶ。ドイツ留学りゅうがく時代じだい、ヘルムート・リリング、ヘルムート・ヴァルヒャらに師事しじした。1971年ねん、3月がつドイツで日本人にっぽんじんとして初はじめて教会きょうかい音楽家おんがくかA級きゅう国家こっか試験しけん(カントル)に合格ごうかく。

ドイツの国教こっきょう会かいは聖書せいしょを否定ひていするリベラルだと見みなされることが多おおいが、その中なかにあって岳たけ藤ふじの恩師おんしであるハンス・アルノルト・メツガー教授きょうじゅは聖書せいしょ信仰しんこうを守まもるために戦たたかっていた。ドイツのカントルの集あつまりで、メツガー教授きょうじゅはリベラルな近代きんだい主義しゅぎ者しゃたちに向むかい、「プロテスタント教会きょうかい音楽おんがくの中心ちゅうしんは聖書せいしょのみことばを伝つたえることにあり、もし聖書せいしょのみことばに疑問ぎもんを抱いだく神学しんがくがあるなら、バッハまで続つづいた、またバッハ以後いご続つづいてきたプロテスタント教会きょうかい音楽おんがくの伝統でんとうを全ぜん否定ひていしなければならない」と指摘してきすると、大勢おおぜいの近代きんだい主義しゅぎ者しゃたちはそれを認みとめ、沈黙ちんもくせざるを得えなかった。^[2]

『教会きょうかい合唱がっしょう曲きょく集しゅう』の33番ばんはボヘミア兄弟きょうだい団だんが、迫害はくがいの中なかで聖書せいしょは誤あやまりのない神かみのことばだと主張しゅちょうした賛美さんび歌かである。

1973年ねん日本にっぽんに帰国きこく。東京とうきょうと名古屋なごやにエヴァンゲリウム・カントライ（福音ふくいん聖歌せいか隊たい）を設立せつりつ。聖書せいしょ宣教せんきょう会かい音楽おんがく舎しゃの教授きょうじゅに就任しゅうにんして、ドイツ音楽おんがくの教会きょうかい音楽家おんがくかを多数たすう育そだてる。