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朝廷ちょうてい

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朝廷ちょうてい(ちょうてい)とは、漢字かんじ文化ぶんかけん諸国しょこくにおける君主くんしゅせいした官僚かんりょう組織そしきともなった政府せいふおよび政権せいけん[注釈ちゅうしゃく 1]。また、君主くんしゅ政治せいじ執務しつむおこな場所ばしょ建物たてもの[1]ちょうどういん朝政ちょうせいあさおこな廟堂びょうどう)。

字義じぎ

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  • あさ」は草原そうげんのぼようあらわす。とともに臣下しんか天子てんし拝謁はいえつ執政しっせいしていたことから、天子てんし政務せいむそのものをすようになった。
  • 「廷」はおおきな壇上だんじょうひとようあらわし、これが臣下しんか天子てんし拝謁はいえつする別格べっかく場所ばしょという意味いみになった。「广」は建物たてもの意味いみし、したがって「にわ」は造営ぞうえいされた「廷」という意味いみになる[注釈ちゅうしゃく 2]

中国ちゅうごく朝廷ちょうてい

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中国ちゅうごくで「朝廷ちょうてい」のかたりは、前漢ぜんかんの『戦国せんごくさく』「朝廷ちょうていしん莫不かしこおう」、『論語ろんご郷党きょうとうだいじゅう「其在宗廟そうびょう朝廷ちょうてい便便べんべんごとただ謹爾」、『淮南ワイナンまききゅう おもじゅつくん朝廷ちょうていかぶら而無迹、田野でんや辟而無草むそう」などにられ、「廷」の文字もじ成立せいりつからして、朝廷ちょうてい観念かんねんすくなくともしゅうだいまでさかのぼり、中央ちゅうおう集権しゅうけんてき政治せいじ概念がいねんとしての確立かくりつ始皇帝しこうてい中国ちゅうごく統一とういつしたはただいとなる。

れい玉藻たまもちょうふく以日あさ於内あさ」や『国語こくご』魯語きょう以下いかごう官職かんしょく於外あさごう家事かじ於内あさ。」とあるように、中国ちゅうごくでははやくもしゅうだいから国家こっかてき行事ぎょうじ儀式ぎしきそとあさもしくはそと王宮おうきゅうらす人々ひとびと生活せいかつうちあさもしくは内廷ないていとして区別くべつしていた。なお、そとあさ内廷ないてい双方そうほうできる皇帝こうてい側近そっきんとして、去勢きょせいした男子だんしによる宦官かんがんもうけられた。

きよしあさにおいては、むらさき禁城きんじょうのうちふとかず殿どの中和ちゅうか殿どのかず殿どのを「そとあささん殿どの」(もしくは「ぜん殿しんがり」)としょうし、いぬい清宮きよみや、交泰殿どのひつじさるやすしみやは「さんみや」としょうし、前者ぜんしゃそとあさ後者こうしゃうちあさとされていた。

日本にっぽん朝廷ちょうてい

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 欧州おうしゅうなどの君主くんしゅせいのものには通常つうじょうおう廷」がもちいられる。ローマ皇帝こうていなどの帝政ていせいのものには「宮廷きゅうてい」がもちいられることがある。
  2. ^ この場合ばあいの「にわ」は「廷」と同義どうぎであり、木々きぎいけなどをはいした「にわ(にわ)」の意味いみく、その場合ばあいは「えん」がもちいられる。

出典しゅってん

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  1. ^ 朝廷ちょうてい(ちょうてい)の意味いみ”. goo国語こくご辞書じしょ. 2019ねん11月15にち閲覧えつらん