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国語こくご (歴史れきししょ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

国語こくご』(こくご)は、中国ちゅうごく春秋しゅんじゅう時代じだいあつかった歴史れきししょである。著者ちょしゃは『春秋しゅんじゅうひだりでん』の著者ちょしゃとされるひだりおかあきらであるとわれているがさだかではない。実際じっさい戦国せんごく末期まっき史書ししょであるというせつもある。だが、ふるくから『春秋しゅんじゅうひだりでん』の「外伝がいでん」であるとわれており(『漢書かんしょ』のなかでは春秋しゅんじゅう外伝がいでんという名称めいしょうばれている)、両者りょうしゃにはなんらかの関係かんけいがあるとかんがえられている。

内容ないよう[編集へんしゅう]

西にしあまね後期こうきから『春秋しゅんじゅう』のわりとされる紀元前きげんぜん481ねんまでのしゅう・魯の2ヶ国かこく春秋しゅんじゅうとされるひとしすすむすわえこしの5ヶ国かこく、そしてていけい8ヶ国かこく(「てい」については元々もともとは「しゅう」の一部いちぶであり、本来ほんらいは7ヶ国かこく構成こうせいだったといわれている)の王侯おうこう文武ぶんぶかん言動げんどうかたり)を採集さいしゅう記録きろくして21へんまとめたものだとわれている。孔子こうし否定ひていてきであったために『春秋しゅんじゅう』などではあつかわれなかったうらないや予言よげん権謀術数けんぼうじゅっすうかんする記事きじげられており、儒教じゅきょうてきなフィルターがかかっていない、より本来ほんらいげん史料しりょう沿った記述きじゅつがなされているとされている。

くれ」「えつ」ではえつあらそいを中心ちゅうしんにしており、出来事できごと人物じんぶつたいする集中しゅうちゅうてき叙述じょじゅつられる。しかし『春秋しゅんじゅうひだりでん』よりもかた平坦へいたん文章ぶんしょうかれている。ぜんじゅういちかんのうちきゅうかんが「すすむ」である。

評価ひょうか[編集へんしゅう]

中国ちゅうごく古典こてん代表だいひょうてき史書ししょとしてげられるのは、『春秋しゅんじゅうひだりでん』、『史記しき』、『漢書かんしょ』と、この『国語こくご』である[1]。これらの書物しょもつ歴史れきし記録きろくであるから、かなり儒教じゅきょうてきなイデオロギーから解放かいほうされるはずではあるが、著者ちょしゃ史観しかんによって左右さゆうされる要素ようそがある。そのなかで『ひだりでん』、『史記しき』、『漢書かんしょ』は堂々どうどうたる体系たいけいっているのにたいして、『国語こくご』だけは断片だんぺんてき資料しりょうとしての指摘してきがある。とうやなぎはじめもとは「国語こくごはその文章ぶんしょう深淵しんえん迫力はくりょくがあり、世人せじん愛読あいどくして寝食しんしょくわすれるぐらいである。しかし、その内容ないようはすべて荒唐無稽こうとうむけい馬鹿馬鹿ばかばかしいだいぼらで、聖人せいじんみちにそむく」ときびしく糾弾きゅうだんし、『国語こくご』をあらわしている[2]

みなみそうしゅ内容ないようのみならず文体ぶんたいもまた非難ひなん対象たいしょうにしている。その一方いっぽうこうかん賈逵さんこく時代じだい韋昭おそれこぼしなどが注釈ちゅうしゃくあらわし、きたそうやなぎはじめもと批判ひはん反論はんろんしている。

構成こうせい[編集へんしゅう]

  1. しゅうじょう
  2. しゅうちゅう
  3. しゅう
  4. 魯語じょう
  5. 魯語
  6. ひとし
  7. すすむいち
  8. すすむ
  9. すすむさん
  10. すすむよん
  11. すすむ
  12. すすむろく
  13. すすむなな
  14. すすむはち
  15. すすむきゅう
  16. てい
  17. すわえじょう
  18. すわえ
  19. えつじょう
  20. えつ

おも注解ちゅうかい[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 4さくわせ「ひだり国史こくしかん」と通称つうしょうする。
  2. ^ 大野おおの たかし国語こくご明徳めいとく出版しゅっぱんしゃ原著げんちょ1969-6-30)、16ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]