朝鮮 民謡 の主題 による変奏曲
チャンスはこの
編成 [編集 ]
Fl. | 2, Picc. | Tp. | 3 | Cb. | ● |
Ob. | 2 | Hr. | 4 | Timp. | ● |
Fg. | 2 | Tbn. | 3 | Xylo., Vib., Glock., Temple Block, S.D., B.D., Cym., Tri., Gong | |
Cl. | 3, E♭, Alto, Bass, C-Bass | Bar. | ● | ||
Sax. | Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 | Tub. | ● |
曲 の構成 [編集 ]
『アリラン』による
主題 - Con moto主題 は2回 呈示 される。一回 目 の呈示 は変 イ調 のユニゾンで、クラリネットの低 音域 から始 まり、小節 が増 えていくたびに、フルート、ピッコロに受 け継 がれる。二 回 目 の呈示 は変 ニ長調 に変 わり、ユーフォニアム、アルトサクソフォーン、テナーサクソフォーンが吹 いてホルンが入 る。第 3節 で初 めて二 つに分 かれるが、第 4節 でユニゾンに戻 る。主題 の最後 から2小節 目 の反復 により、呈示 の小 終結 部 を構成 する。第 1変奏 - Vivace変 ト長調 。主題 が16分 音符 の速 いパッセージに変奏 され、楽器 法 を変 えて3回 反復 される。はじめは木管 楽器 と木魚 が演奏 し、次 にトゥッティになる。基本 的 にユニゾンながら、途中 、1拍 ずれた2声 のカノン、1拍 ずつずれた3声 のカノンを成 す。最後 に、吹奏楽 全体 がユニゾンでこの変奏 の核 となる16分 音符 の動機 を演奏 して終 わる。第 2変奏 - Larghetto変 ホ短調 、ゆったりとした変奏 。オーボエのソロにより主題 が反 行 型 で変奏 される。フルート、ホルンに受 け継 がれた後 、短縮 された形 で、オーボエに戻 ってくる。最後 は変 ハ長調 に変 わり、トランペットのソロにより主題 の第 1節 が元 の形 で示 される。第 3変奏 - Allegro con brio変 ロ長調 、6/8拍子 の行進曲 。トランペットが8分 音符 で、主題 を変奏 する。木管 が異 なる調 で反復 した後 、変 ロ長調 に戻 ってトゥッティで演奏 され、行進 は最高潮 に達 する。メロディーの最後 の小節 から、全音 音階 によって下降 し、低 い嬰ヘ音 に達 する。第 4変奏 - Sostenuto- ロ
長調 、3/2拍子 の非常 にゆったりとしたコラールによる変奏 。最 も低 い声 部 は最 も高 い声 部 の反 行 形 になっており、2つの外 声 が上下 対称 の動 きを形成 している。主題 の前半 は木管 によって演奏 され、後半 から金管 も入 り壮大 に演奏 される。 第 5変奏 - Con Islancio変 ロ長調 、3/4拍子 。第 5変奏 では、主題 の第 3節 の4小節 がオスティナートのように反復 される。はじめはメロディーを抜 いた形 で打楽器 により示 され、その後 、ビブラフォンと木管 により、ユニゾンによる4声 のカノンがストレットのように3小節 ずれて入 ってくる。4声 がすべて揃 うと、主題 が音 価 を3倍 にして、金管 により演奏 される。この部分 は、金管 が各 小節 を2つに分割 し、木管 は各 小節 を3つに分割 したような、ヘミオラのリズムが特徴 であるので、指揮 者 によっては、1小節 単位 で振 ることがある。金管 による演奏 は主題 の二 回 目 の呈示 の再現 に相当 し、さらに曲 尾 ではトゥッティで第 1変奏 の16分 音符 の動機 を再現 して終 わる。
脚注 [編集 ]
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秋山 紀夫 ・著 『吹奏楽 曲 プログラム・ノート‐秋山 紀夫 が選 んだ689曲 』 エイト社 2003年 6月 ISBN 4-87164-282-8 - ^
磯田 健一郎 ・編 『200CD吹奏楽 名曲 ・名演 魅惑 のブラバン』立 風 書房 1999年 12月 ISBN 4-651-82043-3