本庄ほんじょう房ぼう長ちょう

本庄ほんじょう 房ぼう長ちょう（ほんじょう ふさなが）

• 室町むろまち時代ときよの人物じんぶつ。三河みかわ守まもるを称しょうす。
• 戦国せんごく時代じだいの人物じんぶつ。大和やまと守もりを称しょうす。

本庄ほんじょう房ぼう長ちょう (三河みかわ守まもる)

本条ほんじょう 房ぼう長ちょう（ほんじょう ふさなが）は、室町むろまち時代ときよの人物じんぶつ。越後えちごの国人くにびとである本庄ほんじょう氏し当主とうしゅ。本庄ほんじょう長ちょう員いんの子こ。本庄ほんじょう時長ときながの父ちち。三河みかわ守まもる。

本庄ほんじょう氏しは揚あげ北きた衆しゅの一いち氏しであり、秩父ちちぶ氏しの流ながれを汲くむ。

守護しゅごの上杉うえすぎ氏しの支配しはいに対たいし反抗はんこう的てきで、延徳えんとく元年がんねん（1489年ねん）反乱はんらんを起おこし、数すう年ねん後ごの明あかり応おう2年ねん（1493年ねん）、同おなじ揚あげ北きた衆しゅの黒川くろかわ頼よりゆき実みと共ともに守護しゅご上杉うえすぎ房ぼう定じょうに反乱はんらんを起おこすなど、独自どくじ勢力せいりょくを保持ほじした。下記かきの房ぼう長ちょうは孫まごである。

本庄ほんじょう房ぼう長ちょう (大和やまと守まもる)

本庄ほんじょう 房ぼう長ちょう（ほんじょう ふさなが、? - 天文てんもん8年ねん11月28日にち（1540年ねん1月がつ7日にち））は、戦国せんごく時代じだいの武将ぶしょう。越後えちごの国人くにびとである本庄ほんじょう氏し当主とうしゅ。本庄ほんじょう時長ときながの子こ。本庄ほんじょう繁しげる長ちょうの父ちち。大和やまと守まもる。なお、祖父そふ（時長ときながの父ちち）は同名どうめいの「房ぼう長ちょう」である。

越後えちご北部ほくぶの有力ゆうりょくな国人くにびとで揚あげ北きた衆しゅの一人ひとり。嫡男ちゃくなんではなかったが、父ちちの時長ときながが長尾ながお氏しに反乱はんらんを起おこし、居城きょじょうが落城らくじょうした際さい、兄あにの弥次やじ郎ろうが戦死せんししたため、後継こうけいとなった。永えい正ただし6年ねん（1509年ねん）には父ちちの時長ときながも没ぼっし、家督かとくを継承けいしょうした。天文てんもん4年ねん（1535年ねん）、色部いろべ氏しの内紛ないふんをきっかけに本庄ほんじょう氏しの不満ふまん分子ぶんしが色部いろべ氏し家中いえじゅうにも呼よびかけて両氏りょうしに対たいする反乱はんらんを起おこす計画けいかくがある事ことが発覚はっかくした。これを機きに色部いろべ勝長かつなが・鮎川あいかわ清きよし長ちょうとの同盟どうめいを強化きょうかする。越後えちごの守護しゅごである上杉うえすぎ氏しに従したがって長尾ながお為景ためかげと争あらそったが、天文てんもん8年ねん（1539年ねん）、一転いってんして上杉うえすぎ定実さだざねと伊達だて実みのる元もとの養子ようし縁組えんぐみに反発はんぱつして挙兵きょへいし、大宝寺たいほうじ氏しと同盟どうめいを結むすんで定実さだざねや揚あげ北きた衆しゅの中条ちゅうじょう藤ふじ資し、それに加担かたんする伊達だて氏しの援軍えんぐんと戦たたかう。同族どうぞくである鮎川あいかわ氏しとは境界きょうかい上じょうにある下しも渡島ととう城じょうの支配しはいを巡めぐって対立たいりつしたようであるが、色部いろべ勝長かつながが両者りょうしゃの仲裁ちゅうさいに入はいったことで一応いちおうの終息しゅうそくはみたようである。しかし、出羽でわ国こくの大宝寺たいほうじ氏し救援きゅうえんのための遠征えんせいを行おこなっている最中さいちゅうにかねてから兄あにに不満ふまんを抱だいていた定実さだざね派はの弟おとうとの小川おがわ長ちょう資しとこれを支持しじした鮎川あいかわ清きよし長ちょうによって居城きょじょうを奪うばわれ、その衝撃しょうげきにより陣中じんちゅうで病やまいに倒たおれて急死きゅうしした。

なお、諸説しょせつあるものの村上山むらかみやま一帯いったいに村上むらかみ城しろを築きずいたのは、この房ぼう長ちょうであるとされている。