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つが高原こうげん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
つが高原こうげん
つがゴンドラから見下みおろすつが高原こうげん
位置いち
北緯ほくい3644ふん54.6びょう 東経とうけい13752ふん16.7びょう / 北緯ほくい36.748500 東経とうけい137.871306 / 36.748500; 137.871306座標ざひょう: 北緯ほくい3644ふん54.6びょう 東経とうけい13752ふん16.7びょう / 北緯ほくい36.748500 東経とうけい137.871306 / 36.748500; 137.871306
所在地しょざいち 長野ながのけん北安曇きたあずみぐん小谷おたにむら
プロジェクト やま
テンプレートを表示ひょうじ

つが高原こうげん(つがいけこうげん)は、長野ながのけん北安曇きたあずみぐん小谷おたにむらひろがる、白馬しろうまたけし(しろうまだけ)東麓ひがしふもと展開てんかいする高原こうげんである。高原こうげん上部じょうぶには高層こうそう湿原しつげんつが自然しぜんえんがあり、ふもとにはつが高原こうげんスキーじょう白馬しろうま乗鞍のりくら温泉おんせんスキーじょうがある。

概要がいよう

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具体ぐたいてきには小字こあざである「はらおやはら)」「松沢まつざわ」「川内せんだいいきす。落倉高原こうげん白馬はくば乗鞍高原のりくらこうげんあいだ南端なんたん松沢まつざわのアルプスきょうとし、北端ほくたん親沢おやざわがわまで、ひがしはし国道こくどう148ごう白馬大池はくばおおいけえき周辺しゅうへん集落しゅうらく)のエリアとなる。

名称めいしょう由来ゆらいは、高原こうげんないにある「つが」といういけであり、高原こうげん上部じょうぶには”かみ田圃たんぼ”としょうされる高層こうそう湿原しつげんつが自然しぜんえんひろがる。

標高ひょうこう松沢まつざわ地区ちくやく800メートルから、自然しぜんえん上部じょうぶ2,000メートル程度ていどにまでいたり、ゴンドラ・リフト・ロープウェイをいでアクセスすることができる。

また、おやはらには、近世きんせい糸魚川いといがわから塩尻しおじり方面ほうめんしおはこんだせんこく街道かいどうしおみち)がとおり、周辺しゅうへんには石仏いしぼとけぐんうしかた宿やどのこる。

歴史れきし

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昭和しょうわ30年代ねんだいまでのつが高原こうげんおやはら)は、近隣きんりん川内せんだい松沢まつざわおやはら沓掛くつかけせんこく集落しゅうらく共有きょうゆうであり、牧場ぼくじょう森林しんりん屋根やねようのカヤじょうなどがあった。昭和しょうわ40年代ねんだいになり、スキーじょう開設かいせつされたことで近隣きんりん集落しゅうらくからの移住いじゅうしゃまれ、民宿みんしゅく・ペンションなど近年きんねん宿泊しゅくはく施設しせつえリゾート開発かいはつすすんだ。

地理ちり

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高原こうげん高地こうちにあるつがといういけ高原こうげん由来ゆらいである。ゴンドラリフトロープウェイいで、2,000メートルほどのところまでくことが出来できる。おやはら段丘だんきゅう地形ちけい白馬はくば乗鞍のりくら火山かざんからの火山かざんせい堆積たいせきぶつおおわれている。かつてしおみち利用りようされており、だい世界せかい大戦たいせん直後ちょくご開拓かいたくとして利用りようされはじめ、赤土あかつちおおわれたやせ現在げんざいのように開発かいはつされ、スキーじょう観光かんこうとしてにぎわうようになった。つが高原こうげんにはそう面積めんせき194ヘクタールのつが高原こうげんスキーじょう中部ちゅうぶ山岳さんがく国立こくりつ公園こうえん指定していされているつが自然しぜんえんがある。

自然しぜん

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様々さまざま高山たかやま植物しょくぶつ分布ぶんぷしており、固有こゆうしゅもいる。また、やく100ヘクタールのひろさの高層こうそう湿原しつげんをそのまま自然しぜん公園こうえんとしたつが自然しぜんえんがあり、自然しぜんえんなかには5.5キロメートルの遊歩道ゆうほどうどう)がつながる。天狗てんぐばらへの登山とざんどうは、自然しぜんえんへの案内あんないばんしたがって舗装ほそうされたみちのぼり、ビジターセンターの手前てまえから指導しどうしるべしたが登山とざんどうはいる。なお、ビジターセンターは自然しぜんえん入園にゅうえんりょうねて有料ゆうりょうである[1]

  • キヌガサソウ - 8 - 10まいおおきな輪状りんじょう中央ちゅうおうに、直径ちょっけい6 - 7センチメートルのしろはないちりん、ひときわ目立めだってく。日本にっぽん固有こゆうしゅ学名がくめいにも japonica表記ひょうきがある。1884ねん明治めいじ17ねん)に白山はくさんはじめて記録きろくされた。花期かきは6 - 8がつで、つが自然しぜんえんではよくることができる。6月のはな新鮮しんせんしろであるが、8がつになるとやや色味いろみび、雄蕊おしべあかくなるが、子房しぼう発達はったつはじめる。はな構造こうぞうはよくると複雑ふくざつで、外側そとがわしろ花弁はなびらのようにえるものは「がくへん」で、外花とばなへん内側うちがわ外花とばなへん同数どうすうほそ棒状ぼうじょう内花うちはなへんがあり、これが本来ほんらい花弁はなびらである。子房しぼう緑色みどりいろだがあきにはくろ紫色むらさきいろじゅくし、べられる。学名がくめいKinugasa japonica で、メランチウムキヌガサソウぞく多年草たねんそうである。以前いぜんユリ分類ぶんるいされていた。白山はくさん以東いとう赤石あかしたけし以北いほく日本海にほんかいがわおおく、青森あおもりけん北限ほくげんである。深山みやま湿しめった草地くさち群生ぐんせいする。
  • オニシオガマ - くき直立ちょくりつしてたかさは40 - 100センチメートルほどになり、くきには白色はくしょくの軟毛がややみつえる。対生たいせいし、4 - 6まい大型おおがた生葉いくはちょうたまごがたはねじょうぜんれつし、きれへんふかけ、両面りょうめんしろがつく。くきにつく小型こがたはねきれせず、上部じょうぶのものはつとになる。花期かきは8 - 9月で淡紅あわべに紫色むらさきいろくちびるがたはな下段げだんから上段じょうだんいていく。上唇うわくちびるふねせたようなかたちで、なかには雄蕊おしべが4ほんしたくちびるは3きれしてひろがる。石川いしかわけんから青森あおもりけんにかけた本州ほんしゅう日本海にほんかいがわ分布ぶんぷし、深山みやま湿しめった谷間たにま生息せいそくする。

気候きこう気象きしょう

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つが高原こうげんのある小谷おたにむらぞくする北安曇きたあずみぐんは、長野ながの県内けんないでも気温きおんひく地域ちいきで、とく冬期とうきいちじるしく気温きおんひくい。つが高原こうげんなかでも標高ひょうこうによっておおきく、川内せんだい標高ひょうこうやく600メートル)と、おやげん台地だいち中央ちゅうおうやく830メートル)では、かなりの気温きおんがある。だてについては、1990ねん平成へいせい2ねん)の月別つきべつ平均へいきん気温きおん最高さいこうは7がつの18.3 最低さいていは2がつの−5.2 ℃で、とし平均へいきんでは7.6 ℃だった。

つが高原こうげん遺跡いせき

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つが高原こうげんには、縄文じょうもん時代じだい早期そうきの「はやしがしら遺跡いせき」をはじめ、縄文じょうもん時代じだい遺物いぶつ出土しゅつどした遺跡いせきが17ほどある。出土しゅつどした遺物いぶつだい部分ぶぶんは、小谷おたにむら郷土きょうどかん収蔵しゅうぞうされている。

  • 沓掛くつかけ(くつかけ)
  • おやはら(おやのはら)
  • 蛇沢へびさわ(へびざわ)
  • 丸山まるやま(まるやま)
  • やまかみ(やまのかみ)
  • ちいさうと(こうと)
  • 霧山きりやま(きりやま)
  • 萱場かやば(かやば)頂上ちょうじょう付近ふきん
  • ぶんどびやくぼ、したたかでっき
  • 萱場かやば(かやば)東麓ひがしふもと
  • はやし(はやし)がしら
  • あわら
  • あまわらび(あまわらび)
  • からしさき(からさき)
  • 行人こうじん(ぎょうにん)づか
  • はちんぼうづか


交通こうつうアクセス

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アルピコ交通こうつう つが高原こうげんバス停ばすてい

鉄道てつどう利用りよう場合ばあい

  • JR大糸線おおいとせん白馬大池はくばおおいけえきからつが高原こうげんバス停ばすていまでタクシー利用りようまたは徒歩とほとう (やく5キロメートルののぼどう)
  • JR大糸線おおいとせん白馬はくばえきからアルピコ交通こうつうバス (長野ながの白馬はくばせん) でつが高原こうげん下車げしゃ
  • JR大糸線おおいとせん南小谷みなみこたにえきから小谷おたに村営そんえいバスでつが高原こうげん下車げしゃ
  • JR大糸線おおいとせん信濃大町しなのおおまちえきからアルピコ交通こうつうバス (安曇あずみ大町おおまち白馬はくば新宿しんじゅく) でつが高原こうげん下車げしゃ
  • JR大糸線おおいとせん穂高ほたかえきまえ安曇あずみ穂高ほたかバス停ばすていからアルピコ交通こうつうバス (安曇あずみ大町おおまち白馬はくば新宿しんじゅく) でつが高原こうげん下車げしゃ

トレッキングコース しおみち せんこく街道かいどう

  • せんこくえコース 小谷おたにむら郷土きょうどかん (JR大糸線おおいとせん南小谷みなみこたにえきから徒歩とほやく6ふん) からつがだか原松はらまつ沢口さわぐちまで6.8キロメートル、徒歩とほやく3あいだ10ふん

高速こうそく特急とっきゅうバス利用りよう場合ばあい

マイカー利用りよう場合ばあい

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 登山とざんルート・やまたびスポット. “つが自然しぜんえんから白馬岳はくうまたけ 登山とざんルート・難易なんい時期じき”. やまたびたび. 2020ねん9がつ25にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • つが川内かわうち松沢まつざわ耕地こうちのあゆみ―』つが編纂へんさん委員いいんかい (2003)
  • 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ小学館しょうがくかん
  • 小谷おたにむら 自然しぜんへん小谷おたにむら編纂へんさん委員いいんかい (1993)
  • 信州しんしゅう白馬はくば山麓さんろく 小谷おたにほん長野ながのけん小谷おたにむら観光かんこう連盟れんめい (2007)

外部がいぶリンク

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