桐山きりやま純孝すみたか

桐山きりやま 純孝すみたか（きりやま じゅんこう、天保てんぽう3年ねん10月（1832年ねん） - 明治めいじ31年ねん（1898年ねん））は、幕末ばくまつの大垣おおがき藩士はんし、明治めいじ初期しょきの内務ないむ官僚かんりょう。石川いしかわ県令けんれい。通称つうしょう・辰次郎たつじろう。

経歴けいれき

大垣おおがき藩士はんし・桐山きりやま富とみ助すけの長男ちょうなんとして生うまれる。慶応けいおう4年ねん1月がつ3日にち（1868年ねん1月がつ27日にち）鳥羽とば・伏見ふしみの戦たたかいが始はじまり、小原おはら鉄心てっしんの婿養子むこようし小原おはら兵部ひょうぶが隊長たいちょうであった大垣おおがき藩はん兵へいが旧きゅう幕府ばくふ方かたとして参戦さんせんした。このため、鉄心てっしんは桐山きりやまと菱田ひしだ重しげる禧を遣つかわし、兵部ひょうぶに対たいして官軍かんぐんに対たいして発砲はっぽうしないよう説とかせた。

同年どうねん閏うるう4月がつ25日にち（6月がつ15日にち）、明治めいじ政府せいふに出仕しゅっしし徴ちょう士し会計かいけい官かん出納すいとう司し知事ちじに就任しゅうにん。その後ご、会計かいけい官権かんけん判事はんじとなり、金座きんざの接収せっしゅうなどを担当たんとうした。明治めいじ2年ねん5月（1869年ねん）人員じんいん整理せいりで免官めんかんとなり、同年どうねん8月がつ23日にち（9月がつ28日にち）大垣おおがき藩はん権けん少しょう参事さんじに就任しゅうにん。少しょう参事さんじ、権けん大だい参事さんじを歴任れきにん。廃藩置県はいはんちけんにより大垣おおがき県けん権けん大だい参事さんじとなるが、廃はい県けんにより明治めいじ4年ねん12月5日にち（1872年ねん1月がつ14日にち）金沢かなざわ県けん権けん参事さんじに転てんじた。その後ご、石川いしかわ県けん権けん参事さんじ、同どう参事さんじを経へて、1875年ねん（明治めいじ8年ねん）4月がつ27日にち、石川いしかわ県けん権けん令れいに就任しゅうにん。同年どうねん6月がつから1876年ねん（明治めいじ9年ねん）1月がつまで五ご等とう判事はんじを兼任けんにん。1878年ねん（明治めいじ11年ねん）5月がつ15日にち、石川いしかわ県けん令れいに昇進しょうしんし、1879年ねん（明治めいじ12年ねん）2月がつ24日にちに依願いがん免めん本官ほんかんとなり退官たいかんした。

参考さんこう文献ぶんけん

• 歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい編へん『新編しんぺん日本にっぽんの歴代れきだい知事ちじ』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1991年ねん。
• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん官僚かんりょう制せい総合そうごう事典じてん：1868 - 2000』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2001年ねん。
• 日本にっぽん歴史れきし学会がっかい編へん『明治維新めいじいしん人名じんめい辞典じてん』吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1981年ねん。
• 安岡やすおか昭男あきお編へん『幕末ばくまつ維新いしん大人おとな名めい事典じてん』上巻じょうかん、新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ、2010年ねん。
• 修史しゅうし局きょく編へん『百官ひゃっかん履歴りれき 下巻げかん』日本にっぽん史籍しせき協会きょうかい、1928年ねん。
• 徳田とくた武たけし『小原おはら鉄心てっしんと大垣おおがき維新いしん史し』勉つとむ誠まこと出版しゅっぱん、2013年ねん。ISBN 978-4-585-22053-4