橋頭堡
「堡」が
用例 [編集 ]
橋 を防衛 する拠点 物資 輸送 路 などを戦略 上 の必要 性 から継続 的 に維持 する必要 がある場合 に、経路 の要所 は防護 しておかねばならない。もし橋 のような一 極 集中 する場所 を経由 して物資 輸送 をおこなっている場合 は、その橋 を防護 しなければ、前線 部隊 は敗走 を余儀 なくされるかもしれない。敵 の破壊 工作 (爆破 ・放火 ・爆 砲撃 など)に対処 するための防衛 施設 として「橋 を守 る砦 =橋頭堡 」が設置 される。橋頭堡 が築 かれた最古 のものの1つは、ロ ーマ帝国 がゲルマン民族 に対 する防衛 線 (リメス)の一部 として、ライン川 に架橋 した橋 の防衛 拠点 であろう。ライン川 を天然 の防壁 とする一方 でその彼岸 数 キロを荒 撫 地 とし、敵 の接近 や侵入 に対 して迎撃 するための出動 拠点 として、橋 の彼岸 に構築 された防 砦 が典型 的 な橋頭堡 である。戦略 上 の橋頭堡 更 に大 規模 な例 として、たとえば過去 、米国 は英国 の港湾 /飛行場 を利用 しなければノルマンディー上陸 作戦 のような、欧州 への大 規模 な展開 は不可能 であった。また、日本 の港湾 /飛行場 を利用 しなければ仁川 上陸 作戦 のような、朝鮮半島 への大 規模 な展開 は不可能 であった。つまり、英国 は大西 洋 を挟 んで米国 の橋頭堡 の役割 を果 たし、日 韓 は太平洋 を挟 んで対 共産 (ソ・中 )戦略 の橋頭堡 の役割 を果 たした。戦術 上 の橋頭堡 兵站 (ロジスティックス)を確保 する上 において、前線 に最 も近 い要衝 となる重要 地点 を防護 する設備 を指 す。戦線 にもっとも近 い防衛 施設 、補給 点 。一方 、後方 で敵 の勢力 が十分 に排除 された兵站 拠点 は橋頭堡 とは呼 ばれない。上陸 作戦 などを行 って敵 地 奥深 く進攻 する場合 などにおいて、まず敵 地 内 に何 らかの活動 拠点 が無 ければ、この戦術 作戦 の実働 部隊 は補給 経路 や退路 を持 たない事 になり、その結果 は得 てして悲惨 な事 になる。これらの事態 を防 ぐために設 けられる「敵 地 内 に真 っ先 に確保 される地域 ・拠点 」が橋頭堡 と呼 ばれる。輸送 や補給 は、この確保 された場所 を介 して行 う。現代 の正規 戦 では、長 射程 射撃 や精密 爆撃 ・誘導 弾 などの兵器 技術 により橋頭堡 は無力 化 されやすい傾向 にあるが、小規模 部隊 による戦闘 や対 ゲリラ・民兵 などとの不正規 戦 においては依然 として橋頭堡 および補給 経路 の確保 は重要 な戦術 行動 である。現代 では、敵 の火砲 の射程 が仮 に15kmならば、拠点 から15km以内 の敵 火砲 を駆逐 しないと誘導 砲弾 ・ミサイルなどで攻撃 される恐 れがある。また、空襲 などにより重要 拠点 が爆破 される可能 性 もあるため、防空 設備 の充実 や制空権 の支配 も重要 である。港湾 や水域 に接 する地点 では、敵 水上 艇 の接近 による砲撃 などを想定 して制海権 の確保 が必要 である。このため侵攻 ・奇襲 作戦 においては飽和 攻撃 により一定 の緩衝 帯 を確保 した上 で橋頭堡 を構築 することが多 い。橋頭堡 は敵 の火砲 やミサイルの火力 が自軍 の交通 の枢要 点 におよばないように十分 な安全 が確保 されるまでの最前線 基地 であり、物資 の輸送 や兵員 の交代 は橋頭堡 を介 して行 う。経済 上 の橋頭堡 国際 経済 の上 で、他国 の市場 に参入 する場合 、現地 支社 などが設置 される。これは、経済 上 の橋頭堡 である。保安 上 の橋頭堡 - コンピュータセキュリティ
上 の問題 として、きちんと設定 された強固 なファイアウォールや、ウイルス添付 メールはチェックするメールサーバなどのある、正 しく外部 との通信 を取 り行 う事 が可能 な、メンテナンスが行 き届 いたLANは、ネットワーク外部 からの侵入 は非常 に困難 を極 め、コンピュータウイルスが外部 から侵入 してくる事 は稀 である。しかし、内部 のLANに不注意 なユーザーが、自宅 から持 ってきたようなウイルスに感染 したノートパソコンを繋 いだ日 には、LAN全体 がウイルスで汚染 される事 もある。この場合 において、不注意 なユーザーの持 ち込 んだノートパソコンは、コンピュータウイルスにとっての橋頭堡 である。