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江頭 憲治郎(えがしら けんじろう、1946年11月3日 - )は、日本の法学者。専門は商法。学位は、博士(法学)(東京大学・論文博士・1996年)(学位論文「結合企業法の立法と解釈」)。東京大学名誉教授、早稲田大学名誉教授[2]。元公益社団法人商事法務研究会会長[3]。紫綬褒章受章者、日本学士院会員、文化功労者[2]。鴻常夫門下。弟子に、黒沼悦郎、藤田友敬、森田果、大杉謙一など。
兵庫県揖保郡(現たつの市)出身[4]。日本の商法学会の大御所であり、法務省法制審議会会社法(現代化関係)部会長として、2005年(平成17年)に成立した会社法の制定に尽力した。2009年紫綬褒章受章。2014年日本学士院会員。2018年文化功労者。2019年、「講書始の儀」の進講者として皇居に招かれる[5]。
私生活においても、飲まない・食べない・走らない、で約40kmを歩くかち歩きに連続して参加するなど体力にも優れている。熱心な阪神ファン。東京大学・早稲田大学時代の弟子やゼミ生らによって組織される「江友会」がある。
- 『会社法人格否認の法理』(東京大学出版会、1980年)
- 『結合企業法の立法と解釈』(有斐閣、1995年)
- 『株式会社・有限会社法 第4版』(有斐閣、2005年)(第3版2004年、第2版2002年、初版2001年)
- 『商取引法第6版』(弘文堂法律学講座双書、2010年)(第5版2009年、第4版2005年)
- 『株式会社法第6版』(有斐閣、2015年)(第5版2014年、第4版2011年、第3版2009年、第2版2008年、初版2006年)
- 「取引相場のない株式の評価」法学協会編『法学協会百周年論文集第3巻民事法』(有斐閣)
- 「社債の管理に関する受託会社の義務と責任」江頭憲治郎編『八十年代商事法の諸相-鴻常夫先生還暦記念』(有斐閣)
- 「手形保証とスタンドバイ信用状-その独立性をめぐって-」岩原紳作編『現代企業法の展開-竹内昭夫先生還暦記念』(有斐閣)
- 日本海法学会・小町谷賞 (1986年、国内 )
- 日本海法学会・日本海法学会賞(小町谷特別賞) (1992年)
- 紫綬褒章 (2009年)[6]
- 文化功労者(2018年)
- 日本私法学会 (1988年-1992年と1994年-2000年には理事)
- 日本海法学会 (2000年から理事長)
- 日本空法学会 (1983年から理事)
- 金融法学会 (1991年から1996年まで理事)
- 日米法学会
- 租税法学会