法界寺
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
5130005002164 | |
歴史
[その
境内
[薬師堂 (重要 文化財 )本堂 。1904年 (明治 37年 )、奈良 県 斑鳩 町 竜田 にあった伝燈 寺 の本堂 を移築 したもの。棟 札 から室町 時代 、康正 2年 (1456年 )の建築 だと分 かる。上述 の伝燈 寺 は龍田 神社 の神宮寺 であったが現在 は廃絶 している。本 瓦葺 寄 棟 造 、内部 は内陣 が格天井 、内陣 が折 上 格天井 である。本尊 で重要 文化財 の秘仏 ・薬師 如来 立像 は平安 時代 後期 の作 。高 さ88cm、桜 材 の寄木 造 。桜 材 を用 いるのはこの時代 では珍 しい。右手 を施 無 畏 印 、左手 を右手 の高 さ近 くまで持 ち上 げて薬 壺 を持 つ。秘仏 だったため、着衣 の切 金 模様 がよく残 っている。胎内 に小 像 を納 めていることから、胎児 を宿 す婦人 の姿 あるとして妊産婦 からの信仰 を集 め、安産 や授乳 のご利益 をもつ「乳 薬師 」として古 くから信仰 を集 めている。現在 も、薬師堂 の格子戸 には全国 各地 の母親 から願 い事 が書 かれたよだれ掛 けが奉納 され、堂 の内側 が見 えないほどである。脇 侍 として日光 菩薩 ・月光 菩薩 (鎌倉 時代 の作 )が同 じ厨子 に安置 されている。厨子 の正面 には鏡 が貼 り付 けられているため開 かず、拝観 は横 からのみである。本尊 を安置 する厨子 の左右 にはさらに2つの厨子 があり、鎌倉 時代 の十 二神 将 像 が6体 ずつ安置 されている。像 高 60cm余 りの像 であるが躍動 感 に富 み、頭 にはそれぞれ十二支 のを象 った彫 り物 が付 いている(本尊 、十二神 将 ともに非公開 )。薬師如来 立像 は秘仏 であるが、2016年 (平成 28年 )4月 29日 から同年 5月 8日 まで「京都 非公開 文化財 特別 公開 」の一環 として開 扉 され、新聞 報道 等 によれば、51年 ぶりの公開 である[1][2][3]。
阿弥陀堂 (国宝 )鎌倉 時代 初期 の建築 。承 久 3年 (1221年 )の兵火 で焼失 後 、まもない頃 の建立 と推定 される。方 五 間 (間口 、奥行 ともに柱 間 の数 が5間 )の身 舎 (もや)の周囲 に1間 の裳 階 (もこし)をめぐらした形 で、屋根 は宝 形 造 (ピラミッド形 )で檜 皮 葺 きである。裳 階 の屋根 は正面 側 の中央 三 間 分 を一段 高 く切 り上 げる。裳 階 部分 は壁 や建具 を入 れず吹 き放 ちとする。身 舎 の正面 は五 間 とも蔀 戸 (しとみど)である。身 舎 内部 には国宝 の本尊 阿弥陀如来 坐像 を安置 し、本尊 を囲 むように四 天 柱 (方形 をなすように配置 された4本 の柱 )が立 つのみで間 仕切 りはない。平面 構成 は阿弥陀如来 の周囲 を人々 が歩 いてめぐりながら念仏 を唱 える常行 三昧 堂 の形式 を伝 える。身 舎 柱 と四 天 柱 の柱 筋 が一致 せず、四 天 柱 の外側 の空間 を広 くとる点 にこの堂 の特色 がある。四 天 柱 の表面 や、柱 上 の小 壁 には創建 当時 の絵画 が残 る[4]。
鐘楼 庫裏 池 大師堂 山門 日野 御 廟所 -境内 の外 にある。日野 一族 の墓 が建 ち並 んでいる。
-
山門 -
庫裏
文化財
[国宝
[重要 文化財
[本堂 木造 薬師 如来 立像 木造 十 二神 将 立像 阿弥陀堂 内 装飾 画 [5]。阿弥陀如来 並 坐像 8面 飛天 図 10面 飛 行火 舎 ・華 盤 ・楽器 図 5面 宝 相 華 文 (笈 形 )24面 - (
以上 土 壁 著 色 )
- (
金剛 界 諸 尊 ・十二天 ・迦陵頻伽 像 (四 天 柱 )4本 - (
以上 板 絵 著 色 )
- (
内陣 長押 上 の小 壁 に描 かれた23面 (阿弥陀如来 並 坐像 8面 、飛天 図 10面 、飛行 火 舎 ・華 盤 ・楽器 図 5面 )と、その上部 の壁 に描 かれた宝 相 華 文 24面 は、板 壁 でなく土 壁 に描 かれた壁画 として日本 における稀少 な例 の1つである。四 天 柱 (仏壇 周囲 に立 つ4本 の柱 を指 す)にも、金剛 界 曼荼羅 の諸 仏 や、十二天 、迦陵頻伽 などの絵画 が残 っているが、剥落 ・褪色 が甚 だしい。
京都 市 指定 史跡
[法界寺 境内
京都 市 登録 無形 民俗 文化財
[日野 の裸 踊 り
年中 行事
[前後 の札所
[所在地 ・アクセス
[- 9
時 - 17時 (10月 - 3月は、9時 - 16時 )
脚注
[- ^ “
平成 28年度 春期 京都 非公開 文化財 特別 公開 開催 要項 ” (PDF).公益 財団 法人 京都 古文 化 保存 協会 (2016年 ). 2018年 7月 20日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2019年 7月 30日 閲覧 。 - ^ 「
京都 ・法界寺 、半 世紀 ぶりの秘仏 文化財 特別 公開 」(朝日新聞 、2016年 4月 26日 ) - ^ “
京都 非公開 文化財 特別 公開 国宝 や重文 、51年 ぶりの秘仏 も 29日 から10日間 、17社寺 が公開 /京都 ”.毎日新聞 (毎日新聞社 ). (2016年 4月 27日 ) 2019年 7月 30日 閲覧 。 - ^ 『
週刊 朝日 百科 日本 の国宝 』73号 、pp.85 - 86(解説 執筆 は平井 俊行 ) - ^
文化庁 公式 サイトの「国 指定 文化財 等 データベース」では本件 の名称 が「弥 陀堂内 装飾 画 (板 絵 著 色 )」となっているが、「弥 陀堂」は「阿弥陀堂 」の誤 り。また、「板 絵 著 色 」のみでなく「土 壁 著 色 」の部分 もある
参考 文献
[井上 靖 、塚本 善隆 監修 、山崎 正和 、岩城 秀雄 著 『古寺 巡礼 京都 29法界寺 』、淡 交社、1978年 - 『
週刊 朝日 百科 日本 の国宝 』73号 (三宝 院 ・法界寺 ・歓喜 光 寺 )、朝日新聞社 、1998年 - 『
日本 歴史 地名 大系 京都 市 の地名 』、平凡社 - 『
角川 日本 地名 大 辞典 京都 府 』、角川書店 - 『
国史 大 辞典 』、吉川弘文館