奈良なら線せん

奈良なら線せん
奈良なら線せんを走行そうこうする221系けい「みやこ路ろ快速かいそく」 （2020年ねん4月がつ11日にち 京都きょうと府ふ木津川きづがわ市し山城やましろ町まち付近ふきん）
基本きほん情報じょうほう
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	京都きょうと府ふ
種類しゅるい	普通ふつう鉄道てつどう（在来ざいらい線せん・幹線かんせん）
起点きてん	木津きづ駅えき
終点しゅうてん	京都きょうと駅えき
駅えき数すう	19駅えき
電報でんぽう略号りゃくごう	ナラセ
路線ろせん記号きごう
開業かいぎょう	1879年ねん8月がつ18日にち
全通ぜんつう	1896年ねん3月13日にち
所有しょゆう者しゃ	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう
運営うんえい者しゃ	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう
車両しゃりょう基地きち	吹田すいた総合そうごう車両しゃりょう所しょ奈良なら支所ししょ
使用しよう車両しゃりょう	205系けい、221系けい
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	34.7 km
軌間きかん	1,067 mm
線路せんろ数すう	複線ふくせん（玉水たまみず駅えき - 山城多賀やましろたが駅えき間あいだ、城陽じょうよう駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ） 単線たんせん（上記じょうき以外いがい）
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう1,500 V 架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき
閉塞へいそく方式ほうしき	自動じどう閉塞へいそく式しき
保安ほあん装置そうち	ATS-PおよびATS-SW（拠点きょてんP方式ほうしき）
最高さいこう速度そくど	110 km/h

奈良なら線せん（ならせん）は、京都きょうと府ふ木津川きづがわ市しの木津きづ駅えきから京都きょうと府ふ京都きょうと市し下京しもぎょう区くの京都きょうと駅えきに至いたる西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）の鉄道てつどう路線ろせん（幹線かんせん）である。

正式せいしきな起点きてんは木津きづ駅えき、終点しゅうてんは京都きょうと駅えきであるが、運行うんこう上じょうや市販しはんの時刻じこく表ひょうでは京都きょうと駅えきから木津きづ駅えきへ向むかう列車れっしゃを「下くだり」、木津きづ駅えきから京都きょうと駅えきへ向むかう列車れっしゃを「上のぼり」としている。

本ほん項こうでは、正式せいしきな起点きてん・終点しゅうてんに合あわせて、本ほん路線ろせんの駅名えきめいの並ならべ方かたや列車れっしゃの走行そうこう区間くかんなどについては、木津きづ駅えき→京都きょうと駅えきの順じゅんとする。

概要がいよう

京都きょうと・奈良なら間あいだ鉄道てつどう路線ろせん図ず

京都きょうと伏見ふしみ付近ふきん拡大かくだい図ず

JR西日本にしにほんのアーバンネットワークの路線ろせんの一ひとつであり、木津きづ駅えきで関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん）と片町線かたまちせん（学研都市線がっけんとしせん）に、京都きょうと駅えきで東海道新幹線とうかいどうしんかんせんと東海道本線とうかいどうほんせん（琵琶湖びわこ線せん・JR京都きょうと線せん）・山陰本線さんいんほんせん（嵯峨野線さがのせん）接続せつぞくし、関西本線かんさいほんせん奈良なら駅えき方面ほうめんとの直通ちょくつう運転うんてんにより、観光かんこう都市としである奈良なら・京都きょうと間あいだの都市とし間あいだ輸送ゆそうを担にない、京都きょうとへの通勤つうきん・通学つうがく路線ろせんであると同時どうじに奈良ならと京都きょうとへ向むかう観光かんこう路線ろせんでもある。

線路せんろ名称めいしょうとしての奈良なら線せんは木津きづ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだであり、奈良なら線せんと称しょうしながら全ぜん区間くかんが京都きょうと府ふ内うちにあり、奈良なら県けん内うちにはまったく路線ろせんがない。もともと本ほん路線ろせんは京都きょうと駅えきと奈良なら駅えきを結むすぶ路線ろせんとして奈良なら鉄道てつどうにより開業かいぎょうしたものの、鉄道てつどう国有こくゆう化か後ごに木津きづ駅えき以南いなんが関西本線かんさいほんせんに編入へんにゅうされた経緯けいいがある。なお、関西かんさい本線ほんせんの奈良なら駅えき・平城山ならやま駅えきでも旅客りょかく案内あんない上じょうは京都きょうと駅えき発着はっちゃくの列車れっしゃは「奈良なら線せん」と案内あんないされ、木津きづ駅えきに乗のり入いれる列車れっしゃは全ぜん列車れっしゃが関西本線かんさいほんせんに乗のり入いれて奈良なら駅えき発着はっちゃくで運転うんてんされる。

ラインカラーは茶色ちゃいろ（■）であり、選定せんてい理由りゆうは「日本にっぽんの古都ことを結むすぶクラシックな落おち着ついたイメージ」としている。路線ろせん記号きごうは D 。

全線ぜんせんにわたって近畿日本鉄道きんきにほんてつどう（近鉄きんてつ）の京都きょうと線せんと競合きょうごうしているが、全線ぜんせん複線ふくせんの近鉄きんてつの方ほうが運転うんてん本数ほんすうが多おおく、JRの奈良なら駅えきの位置いちが近鉄きんてつ奈良なら駅えきに比くらべて奈良なら市しの中心ちゅうしん部ぶからやや離はなれているため、近鉄きんてつ京都きょうと線せんが優位ゆういな状況じょうきょうとなっている。JR西日本にしにほんはかつて全線ぜんせん単線たんせんであった当とう路線ろせんの一部いちぶ区間くかんを複線ふくせん化かし、快速かいそく列車れっしゃの増発ぞうはつやスピードアップを行おこなうことで近鉄きんてつに対抗たいこうしている。ただ、外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくに関かんしては、ジャパンレールパスが近鉄きんてつでは利用りようできないため、JRを使つかうケースも多おおい。 また、宇治うじ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだは京阪けいはん宇治線うじせん・京阪本線けいはんほんせんの宇治うじ駅えき - 中書島ちゅうしょじま駅えき - 東福寺とうふくじ駅えき間あいだとも並行へいこうしている。

全線ぜんせんが大都市だいとし近郊きんこう区間くかんの「大阪おおさか近郊きんこう区間くかん」およびIC乗車じょうしゃカード「ICOCA」エリアに含ふくまれている。なお上狛かみこま駅えき - 長池ながいけ駅えき間あいだでは無人むじん駅えきも混在こんざいするため簡易かんい型がた自動じどう改札かいさつ機きが設置せっちされている。電車でんしゃ特定とくてい区間くかんとはなっておらず幹線かんせん運賃うんちんが適用てきようされるが、特定とくてい運賃うんちんが城陽じょうよう駅えき・奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだなどに設定せっていされている。

路線ろせんデータ

• 管轄かんかつ（事業じぎょう種別しゅべつ）：西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（第だい一種いっしゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）
• 路線ろせん距離きょり（営業えいぎょうキロ）：34.7 km
• 軌間きかん：1,067 mm
• 駅えき数すう：19（起おこり終点しゅうてん駅えき含ふくむ）
  • 奈良なら線せん所属しょぞく駅えきに限定げんていした場合ばあい、関西本線かんさいほんせん所属しょぞくの木津きづ駅えき、東海道とうかいどう本線ほんせんの所属しょぞくの京都きょうと駅えきが除外じょがいされ、17駅えきとなる。
• 複線ふくせん区間くかん：玉水たまみず駅えき - 山城多賀やましろたが駅えき間あいだ、城陽じょうよう駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん電化でんか（直流ちょくりゅう1,500 V）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：自動じどう閉塞へいそく式しき
• 保安ほあん装置そうち：ATS-P（拠点きょてんP方式ほうしき）およびATS-SW
• 運転うんてん指令しれい所しょ：大阪おおさか総合そうごう指令しれい所しょ
• 最高さいこう速度そくど：
  • 110 km/h（複線ふくせん区間くかん）
  • 95 km/h（単線たんせん区間くかん）
• IC乗車じょうしゃカード対応たいおう区間くかん：
  • ICOCAエリア：全線ぜんせん（全線ぜんせん PiTaPaポストペイサービス対象たいしょう区間くかん）

全ぜん区間くかんを近畿きんき統括とうかつ本部ほんぶが管轄かんかつしている。

歴史れきし

近鉄きんてつ京都きょうと線せんの橋梁きょうりょう下かに奈良なら線せん旧きゅう線せんの橋台きょうだいが残のこる（伏見ふしみ駅えき - 近鉄きんてつ丹波橋たんばばし駅えき間あいだ）

奈良なら鉄道てつどうによって奈良なら駅えき - 木津きづ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだが開通かいつうしたが、この区間くかんのうち桃山ももやま駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだは当初とうしょ現在げんざいの近鉄きんてつ京都きょうと線せんのルートを通とおっていた。東海道本線とうかいどうほんせんの馬場うまば駅えき（現在げんざいの膳所ぜぜ駅えき） - 京都きょうと駅えき間あいだが東山ひがしやまトンネル経由けいゆの現在げんざい線せんに切きり替かえられた1921年ねんのその日ひに、桃山ももやま駅えき - 稲荷いなり駅えき間あいだの新しん線せんと稲荷いなり駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだの旧きゅう東海道とうかいどう本線ほんせんが奈良なら線せんとなり、桃山ももやま駅えき - 伏見ふしみ駅えき間あいだが貨物かもつ線せん化かされ、伏見ふしみ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだは廃止はいしされた。のちに桃山ももやま駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ（厳密げんみつには桃山ももやま駅えき - 伏見ふしみ駅えき間あいだの現げん・近鉄きんてつ丹波橋たんばばし駅えき付近ふきんまで）は近鉄きんてつ京都きょうと線せんの前身ぜんしんである奈良なら電気でんき鉄道てつどうに払はらい下さげられた。

奈良なら電気でんき鉄道てつどうの路線ろせんが1928年ねんに開業かいぎょうした後のちは、運行うんこう頻度ひんどや所要しょよう時間じかんで劣おとるため直通ちょくつう需要じゅようを大おおきく奪うばわれる。戦後せんご、1950年代ねんだいにいち早はやく旅客りょかく列車れっしゃを気動車きどうしゃ化かし、また駅えきの増設ぞうせつが行おこなわれるなどしたが、それ以降いこうは特とくに目立めだった投資とうしはなされず、1984年ねんになってようやく電化でんかが完成かんせいするといったように、完全かんぜんなロろーカル線かるせんと化かしていた。国鉄こくてつ時代じだいは天王寺てんのうじ鉄道てつどう管理かんり局きょくが奈良線ならせん全線ぜんせんを管轄かんかつしていた。

本格ほんかく的てきな活性かっせい化か策さくがとられるようになったのは、国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かに伴ともないJR西日本にしにほんの所属しょぞく路線ろせんとなってからである。

JR西日本にしにほんの奈良なら線せんに対たいする投資とうしを報ほうじた1991年ねんの朝日新聞あさひしんぶんの記事きじには、投資とうしの背景はいけいとして「（前年ぜんねんの）即位そくいの礼れいの一連いちれんの行事ぎょうじで関西かんさいを訪問ほうもんされた天皇てんのう、皇后こうごう両りょう陛下へいかはJR東海とうかいの東海道新幹線とうかいどうしんかんせんで京都きょうと駅えきに着つくと、そのまま近鉄きんてつで奈良なら方面ほうめんへ向むかわれ、地元じもとJR西日本にしにほんの列車れっしゃはまったく利用りようされなかった。こんな『屈辱くつじょく感かん』や、関西文化学術研究都市かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとしの開発かいはつなどで沿線えんせん人口じんこうが増ふえていることが、JR西日本にしにほんの投資とうし意欲いよくを駆かり立たてているようだ」との記述きじゅつが見みられる。しかし、その後ごも皇族こうぞくの奈良なら方面ほうめんへの移動いどうには主おもに近鉄きんてつが利用りようされており、当とう路線ろせんの利用りようは実現じつげんしていない。

2011年ねん3月がつ11日にちに発生はっせいした東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしんの影響えいきょうにより、電動でんどう機きに使用しようしている部品ぶひんを製作せいさくしているメーカーが被災ひさいして製造せいぞうの見通みとおしが立たたなかったため、使用しようできない車両しゃりょうが発生はっせいする恐おそれがあることから、2011年ねん4月がつ11日にちから当分とうぶんの間あいだ、日にち中ちゅうのみやこ路ろ快速かいそくの運転うんてんを取とり止やめる予定よていであったが、部品ぶひん調達ちょうたつの目処めどが立たったのでこの措置そちは行おこなわれず、4月がつ11日にち以降いこうも通常つうじょうのダイヤで運転うんてんされた。

年表ねんぴょう

奈良なら鉄道てつどう（1905年ねん）

• 1879年ねん（明治めいじ12年ねん）8月がつ18日にち 官営かんえい鉄道てつどう（後ごの東海道とうかいどう本線ほんせん）として京都きょうと駅えき - 稲荷いなり駅えき - 大谷おおや駅えき間あいだが開業かいぎょう。稲荷いなり駅えき開業かいぎょう。
• 1895年ねん（明治めいじ28年ねん）
  • 9月5日にち：奈良なら鉄道てつどうにより京都きょうと駅えき - 伏見ふしみ駅えき間あいだ（3M23C≒5.29km）が開業かいぎょう。伏見ふしみ駅えき開業かいぎょう。京都きょうと駅えきは官設かんせつ鉄道てつどうと共用きょうよう。
  • 11月3日にち：伏見ふしみ駅えき - 桃山ももやま駅えき間あいだ（1M9C≒2.19km）が延伸えんしん開業かいぎょう。桃山ももやま駅えきが開業かいぎょう。
• 1896年ねん（明治めいじ29年ねん）
  • 1月がつ25日にち：桃山ももやま駅えき - 玉水たまみず駅えき間あいだ（12M46C≒20.24km）が延伸えんしん開業かいぎょう。木幡きばた駅えき・宇治うじ駅えき・新田にった駅えき・長池ながいけ駅えき・玉水たまみず駅えきが開業かいぎょう。
  • 3月13日にち：玉水たまみず駅えき - 木津きづ駅えき間あいだ（4M50C≒7.44km）が延伸えんしん開業かいぎょう。棚倉たなぐら駅えき・木津きづ駅えきが開業かいぎょう。
  • 4月がつ18日にち：木津きづ駅えき - 奈良なら駅えき間あいだが延伸えんしん開業かいぎょうし、京都きょうと駅えき - 奈良なら駅えき間あいだが全通ぜんつう。
  • 4月がつ21日にち：東寺とうじ仮かり停車場ていしゃじょうが開業かいぎょう。
• 1897年ねん（明治めいじ30年ねん）4月がつ1日にち：奈良なら鉄道てつどう京都きょうと駅えきを七条しちじょう駅えきに改称かいしょう。
• 1902年ねん（明治めいじ35年ねん）
  • 5月3日にち：上狛かみこま駅えきが開業かいぎょう。
  • 11月12日にち 営業えいぎょう距離きょりの単位たんいをマイル・チェーンからマイルのみに簡略かんりゃく化か（21M48C→21.6M）。
• 1905年ねん（明治めいじ38年ねん）2月がつ7日にち：奈良なら鉄道てつどうが路線ろせんを関西かんさい鉄道てつどうに譲渡じょうと。
• 1907年ねん（明治めいじ40年ねん）10月1日にち：関西かんさい鉄道てつどうが国有こくゆう化か。
• 1908年ねん（明治めいじ41年ねん）8月がつ1日にち：七条しちじょう駅えきを京都きょうと駅えきに統合とうごう。
• 1909年ねん（明治めいじ42年ねん）10月12日にち：国有こくゆう鉄道てつどう線路せんろ名称めいしょう制定せいてい。木津きづ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだが奈良なら線せんに、木津きづ駅えき - 奈良なら駅えき間あいだが関西本線かんさいほんせんになる。
• 1910年ねん（明治めいじ43年ねん）12月19日にち：宇治うじ駅えき - 木幡きばた駅えき間あいだに宇治川うじがわ信号しんごう所しょが開設かいせつ。
• 1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）
  • 6月がつ20日はつか：東寺とうじ仮かり停車ていしゃ場じょう - 京都きょうと駅えき間あいだに八はち条じょう信号しんごう所しょが開設かいせつ。
  • 11月5日にち 宇治川うじがわ信号しんごう所しょが廃止はいし。
• 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）
  • 7月がつ23日にち：東寺とうじ仮かり停車場ていしゃじょうが廃止はいし。
  • 8月がつ15日にち：八はち条じょう信号しんごう所しょが廃止はいし。
• 1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）
  • 3月がつ20日はつか：宇治うじ駅えき - 木幡きばた駅えき間あいだに宇治川うじがわ信号しんごう所しょが開設かいせつ。
  • 8月がつ1日にち：奈良なら線せんの伏見ふしみ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ（3.3M≒5.31km）廃止はいし。桃山ももやま駅えき - 伏見ふしみ駅えき間あいだ（1.1M≒1.77km）の旅客りょかく営業えいぎょうを廃止はいし。東海道とうかいどう本線ほんせんの稲荷いなり駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ（1.8M≒2.90km）を奈良なら線せんに編入へんにゅうすると共ともに単線たんせん化か。桃山ももやま駅えき - 稲荷いなり駅えき間あいだ（2.6M≒4.18km）の新しん線せん開業かいぎょう。
• 1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）4月がつ1日にち：宇治川うじがわ信号しんごう所しょを宇治川うじがわ信号しんごう場じょうに変更へんこう。
• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）
  • 2月がつ13日にち：青谷あおや梅林うめばやし仮かり停車場ていしゃじょうが開業かいぎょう。
  • 4月がつ1日にち：宇治川うじがわ信号しんごう場じょうが廃止はいし。
• 1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）
  • 9月3日にち：貨物かもつ支線しせん 桃山ももやま駅えき - 伏見ふしみ駅えき間あいだが廃止はいし。伏見ふしみ駅えきが廃止はいし。
  • 11月15日にち：伏見ふしみ廻まわりの旧きゅう線せんの廃はい線せん跡あとを転用てんようして奈良なら電気でんき鉄道てつどう京都きょうと駅えき - 桃山御陵前ももやまごりょうまえ駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）4月がつ1日にち：営業えいぎょう距離きょりの単位たんいをマイルからメートルに変更へんこう（21.6M→34.7km）。
• 1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）12月1日にち：青谷あおや梅林うめばやし仮かり停車場ていしゃじょうを山城やましろ青谷あおたに駅えきに変更へんこう。
• 1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）6月29日にち：京都きょうと市内しない一帯いったいで発生はっせいした鴨川かもがわ水害すいがいで、賀茂川かもがわ鉄橋てっきょうが流失りゅうしつ。しばらくの間あいだ運休うんきゅうとなる。
• 1953年ねん（昭和しょうわ28年ねん）8月がつ15日にち：南山城みなみやましろ水害すいがいにより、玉水たまみず駅えき駅舎えきしゃが流失りゅうしつするなどの被害ひがいを受うける。
• 1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）
  • 2月がつ15日にち：全ぜん列車れっしゃ気動車きどうしゃに統一とういつ。
  • 7月がつ15日にち：山城多賀やましろたが駅えきが開業かいぎょう。
• 1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）12月27日にち：東福寺とうふくじ駅えきが開業かいぎょう。
• 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）7月がつ11日にち：城陽じょうよう駅えきが開業かいぎょう。
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）4月がつ21日にち：黄檗おうばく駅えきが開業かいぎょう。
• 1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）10月がつ1日にち：定期ていき列車れっしゃ無煙むえん化か（蒸気じょうき機関きかん車しゃ使用しよう廃止はいし）。
• 1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）7月がつ1日にち：木津川きづがわ橋梁きょうりょうが架かけ替かえられる。
• 1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）12月19日にち：自動じどう信号しんごう化かが完成かんせい。
• 1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）
  • 3月2日にち：列車れっしゃ集中しゅうちゅう制御せいぎょ装置そうち (CTC) が導入どうにゅう。
  • 11月15日にち：奈良なら線せんの荷物にもつ列車れっしゃが廃止はいし。
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）
  • 10月1日にち 奈良なら駅えき - 木津きづ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだが電化でんか。105系けい・113系けい電車でんしゃによる運転うんてん開始かいし。京都きょうと駅えき - 桜井さくらい線せん・桜井さくらい駅えき間あいだに直通ちょくつう列車れっしゃを設定せってい。急行きゅうこう「紀ノ川きのかわ」（京都きょうと駅えき - 和歌山わかやま駅えき、奈良なら線せん・桜井さくらい線せん・和歌山わかやま線せん経由けいゆ）廃止はいし。
• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつ1日にち：国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かにより西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどうに承継しょうけい。日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどうが全線ぜんせんで第だい二に種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃになる。
• 1991年ねん（平成へいせい3年ねん）
  • 3月14日にち：奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだで小規模しょうきぼ自動じどう進路しんろ制御せいぎょ装置そうち (SRC) が使用しよう開始かいし。
  • 3月16日にち：城陽じょうよう駅えき・黄檗おうばく駅えきに行いき違ちがい施設しせつが新設しんせつ。117系けい電車でんしゃによる快速かいそくが奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだで運転うんてん開始かいし。新設しんせつ当初とうしょの途中とちゅう停車駅ていしゃえきは木津きづ駅えき・宇治うじ駅えきのみで、これに加くわえ正月しょうがつには稲荷いなり駅えきに臨時りんじ停車ていしゃしていた。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）10月22日にち：六地蔵ろくじぞう駅えきが開業かいぎょう。城陽じょうよう駅えきが快速かいそくの停車駅ていしゃえきになる。
• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん）
  • 3月がつ：113系けいの運用うんようが終了しゅうりょう。
  • 9月4日にち：105系けいの運用うんようが終了しゅうりょう。桜井さくらい線せんとの直通ちょくつう列車れっしゃを廃止はいし。
• 1997年ねん（平成へいせい9年ねん）3月8日にち：JR藤森ふじもり駅えきが開業かいぎょう。
• 1998年ねん（平成へいせい10年ねん）1月がつ22日にち：第だい1期き複線ふくせん化か工事こうじに着手ちゃくしゅ。
• 1999年ねん（平成へいせい11年ねん）5月がつ10日とおか：六地蔵ろくじぞう駅えきが快速かいそくの停車駅ていしゃえきになる。
• 2001年ねん（平成へいせい13年ねん）
  • 3月3日にち：新田にった駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだ、JR藤森ふじもり駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだが複線ふくせん化か。JR小倉こくら駅えきが開業かいぎょう。区間くかん快速かいそくと221系けいによるみやこ路ろ快速かいそくの運転うんてんを開始かいし。117系けいの運用うんようが終了しゅうりょう。
  • 10月1日にち 東福寺とうふくじ駅えきが快速かいそく・区間くかん快速かいそくの停車駅ていしゃえきになる。
• 2003年ねん（平成へいせい15年ねん）3月15日にち：東福寺とうふくじ駅えきと玉水たまみず駅えきがみやこ路ろ快速かいそくの停車駅ていしゃえき、玉水たまみず駅えきが快速かいそくの停車駅ていしゃえきになる。
• 2004年ねん（平成へいせい16年ねん）4月がつ1日にち：日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどうの第だい二に種しゅ鉄道てつどう事業じぎょうが廃止はいし。
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）
  • 4月がつ23日にち：木津きづ駅えき - 山城やましろ青谷あおたに駅えき間あいだでATS-P（拠点きょてんP方式ほうしき）導入どうにゅう。
  • 4月がつ27日にち：山城やましろ青谷あおたに駅えき - 黄檗おうばく駅えき間あいだでATS-P（拠点きょてんP方式ほうしき）導入どうにゅう。
  • 4月がつ30日にち：黄檗おうばく駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだでATS-P（拠点きょてんP方式ほうしき）導入どうにゅう。
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん）7月がつ1日にち：全ぜん駅えきでホーム上じょうの喫煙きつえんコーナーを廃止はいしして全面ぜんめん禁煙きんえん化か。
• 2010年ねん（平成へいせい22年ねん）12月1日にち：組織そしき改正かいせいにより、大阪おおさか支社ししゃおよび京都きょうと支社ししゃの管轄かんかつから近畿きんき統括とうかつ本部ほんぶの管轄かんかつに変更へんこう。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）3月がつ14日にち：路線ろせん記号きごうが本格ほんかく導入どうにゅう開始かいし。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん）7月がつ26日にち：第だい2期き複線ふくせん化か工事こうじに着手ちゃくしゅ。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん）3月17日にち：各駅かくえきに駅えきナンバリングが導入どうにゅうされ、使用しようを開始かいしする。205系けいが営業えいぎょう運転うんてんを開始かいしする。
• 2020年ねん（令れい和わ 2年ねん）
  • 3月14日にち：ダイヤ改正かいせいにより、土ど休日きゅうじつのみやこ路ろ快速かいそく全ぜん列車れっしゃを6両りょう編成へんせいに統一とういつ。
  • 12月6日にち：玉水たまみず駅えき - 山城多賀やましろたが駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）
  • 2月がつ27日にち：城陽じょうよう駅えき - 新田にった駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
  • 3月11日にち：103系けいの定期ていき運用うんようが終了しゅうりょう。
  • 5月22日にち：黄檗おうばく駅えき - 六地蔵ろくじぞう駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
  • 12月18日にち：宇治うじ駅えき - 黄檗おうばく駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）2月がつ26日にち：六地蔵ろくじぞう駅えき - JR藤森ふじもり駅えき間あいだが複線ふくせん化か。これにより第だい2期き複線ふくせん化か工事こうじが完了かんりょう。

沿線えんせん概況がいきょう

木津きづ駅えき - 奈良なら駅えき間あいだについては「関西本線かんさいほんせん#加茂かも駅えき - JR難波なんば駅えき間あいだ（大和やまと路線ろせん）」を参照さんしょう

説明せつめいの都合つごう上じょう、この節ふしでは下くだり方向ほうこう（京都きょうと駅えきから木津きづ駅えきの方向ほうこう）に説明せつめいする。

京都きょうと駅えきでは、奈良なら線せんの列車れっしゃは東海道新幹線とうかいどうしんかんせんに隣接りんせつした8 - 10番ばんのりばから発車はっしゃする。東海道本線とうかいどうほんせん（琵琶湖びわこ線せん）とわずかに並なみ走そうし、南進なんしんするためにカーブを進すすみながら東海道新幹線とうかいどうしんかんせんをくぐり、鴨川かもがわ・琵琶湖びわこ疏水そすいに架かかるトラス橋梁きょうりょうを渡わたると京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう（京阪けいはん）との共同きょうどう使用しよう駅えきである東福寺とうふくじ駅えきである。その先さきの稲荷いなり駅えきは伏見ふしみ稲荷いなり大社たいしゃの最寄もより駅えきで、国鉄こくてつ最古さいこのランプ小屋こや（準じゅん鉄道てつどう記念きねん物ぶつ）が現存げんそんしている。

稲荷いなり駅えきを出でて左ひだりにカーブすると直線ちょくせんが続つづき、その先さきで右みぎにカーブするが、かつてはこの付近ふきんからまっすぐ東海道とうかいどう本線ほんせん旧きゅう線せんが続つづいていた。名神めいしん高速こうそく道路どうろをくぐると掘割ほりわり駅えきのJR藤森ふじもり駅えきを過すぎ、伏見桃山ふしみももやま陵りょうへの参拝さんぱい客きゃくで賑にぎわいを見みせた桃山ももやま駅えきに着つく。同どう駅えきには、自動じどう信号しんごう化か1万まんkm達成たっせいの記念きねん標識ひょうしきがホームに置おかれている。ここからは進路しんろを一度いちど東ひがしに変かえ、桃山ももやま丘陵きゅうりょうの南みなみ縁えんをたどるように時折ときおり眼下がんかに宇治川うじがわ、旧きゅう巨きょ椋むく池ちを望のぞみながら、やがて右みぎにカーブし、山科やましな川がわを渡わたって京都きょうと市しから宇治うじ市しに入はいり、京都きょうと市営しえい地下鉄ちかてつ東西線とうざいせんとの接続せつぞく駅えきである六地蔵ろくじぞう駅えきに至いたる。

木幡きばた駅えき・黄檗おうばく駅えきと続つづき、京阪けいはん宇治線うじせんと並なみ走はしするが、ほどなくして別わかれて京滋けいじバイパスを越こえ、京阪けいはん宇治うじ駅えきが右手みぎてに見みえると宇治川うじがわを渡わたり、宇治うじ駅えきに到着とうちゃくする。宇治うじ駅えきでは改良かいりょう工事こうじにより、上下じょうげ共どもに緩急かんきゅう接続せつぞくができるようになり、一部いちぶは京都きょうと方面ほうめんから折おり返かえし運転うんてんもしている。

宇治うじ駅えきからは、奈良なら線せんで最もっとも新あたらしい駅えきであるJR小倉こくら駅えき、続つづいて新田にった駅えきと続つづく。その後ご、城陽じょうよう市しに入はいると京都きょうと府ふ南部なんぶ最大さいだいの古墳こふんである久津ひさつ川がわ車塚くるまづか古墳こふんを縦断じゅうだんし、城陽じょうよう駅えきに着つく。城陽じょうよう駅えきには折おり返かえし運転うんてんのための引ひき上あげ線せんがある。ここからは単線たんせんとなり、田園でんえん地帯ちたいが開あける。長池ながいけ駅えき周辺しゅうへんは、京都きょうとへ五ご里り、奈良ならへ五ご里さとの奈良なら街道かいどうの中なか間あいだ地点ちてんで、宿場しゅくば町まちとして栄さかえていた地域ちいきである。長池ながいけ駅えき以南いなんは丘陵きゅうりょう部ぶから木津川きづがわの河谷こうだににできた低地ていちを横断おうだんして木津川きづがわに流ながれ込こむため天井川てんじょうがわが多おおく、奈良なら線せんでも6つの天井川てんじょうがわと交差こうさする。このうち、山城やましろ青谷あおたに駅えき - 山城多賀やましろたが駅えき間あいだの青谷あおたに川がわと、玉水たまみず駅えき－棚倉たなぐら駅えき間あいだの不動川ふどうがわは短みじかい単線たんせんトンネルをくぐって交差こうさしており、形状けいじょうは通常つうじょうの山岳さんがくトンネルと同様どうようである。山城やましろ青谷あおたに駅えきは京都きょうと府内ふないでも一番いちばんを誇ほこる青谷あおたに梅林ばいりんの最寄もより駅えきで、奈良なら線せんでは最もっとも利用りようの少すくない山城多賀やましろたが駅えきと続つづき、ここから1駅えき間あいだだけ再度さいど複線ふくせん区間くかんとなって、快速かいそく停車駅ていしゃえきである玉水たまみず駅えきに到着とうちゃくする。玉水たまみず駅えきのホームには、1953年ねん8月がつ15日にちに発生はっせいした南山城みなみやましろ水害すいがいで駅えきの南東なんとう約やく500m先さきの玉川たまがわから押おし流ながされた岩石がんせきと記念きねん碑ひが水難すいなん記念きねんとしてホームに置おかれている。

玉水たまみず駅えきを発車はっしゃすると、桜さくらの名所めいしょで平成へいせいの名水めいすい百ひゃく選せんに選定せんていされた玉川たまがわの天井川てんじょうがわをくぐり棚倉たなぐら駅えきを通過つうかし、椿井つばい大塚山おおつかやま古墳こふんの中なかを抜ぬけて上狛かみこま駅えきと続つづき、木津川きづがわを渡わたると片町線かたまちせん（学研都市線がっけんとしせん）・関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん）との分岐ぶんき駅えきである木津きづ駅えきに到着とうちゃくする。同どう駅えきに発着はっちゃくする奈良なら線せんの列車れっしゃはすべて関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん）の奈良なら駅えきまで直通ちょくつう運転うんてんを行おこなっている。

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  単線たんせん区間くかんを走行そうこうする奈良なら行いきの列車れっしゃ
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  宇治川うじがわ橋梁きょうりょうを渡わたる奈良なら線せんの列車れっしゃ（単線たんせん時代じだい）

運行うんこう形態けいたい

各かく列車れっしゃ種別しゅべつの現行げんこうの停車駅ていしゃえきについては「#駅えき一覧いちらん」を参照さんしょう

沿線えんせんにある京都きょうと市しの伏見ふしみ稲荷いなり大社たいしゃ、宇治うじ市しの平等院びょうどういんなどへの観光かんこうや、城陽じょうよう市しなど京都きょうと府ふ南部なんぶ地域ちいきからの通勤つうきん・通学つうがく路線ろせんとしての性格せいかくが強つよくなっている。しかし新田にった駅えき - 桃山ももやま駅えき間あいだは東側ひがしがわに大おおきく迂回うかいする線形せんけいであり（これは奈良なら鉄道てつどう敷設ふせつ当時とうじ、この一帯いったいにあった巨きょ椋むく池ちの周囲しゅういを迂回うかいしたためである）、また城陽じょうよう以南いなんは町まちの中心ちゅうしん部ぶから外はずれた場所ばしょを走はしっており、JR西日本にしにほん発足ほっそく後ごに一部いちぶ区間くかんの複線ふくせん化かや快速かいそくの増発ぞうはつなどの輸送ゆそう改善かいぜんが図はかられているものの、並行へいこうする近鉄きんてつ京都きょうと線せんとは京きょう奈間・地域ちいき輸送ゆそうともにまだ格差かくさがある。

定期ていき列車れっしゃ

みやこ路ろ快速かいそく・快速かいそく・区間くかん快速かいそく・普通ふつうの4種しゅ別べつの列車れっしゃが運転うんてんされている。

朝あさには大和やまと路線ろせんのJR難波なんば駅えきからの直通ちょくつう列車れっしゃがあり、2022年ねん3月がつ12日にち改正かいせい時点じてんで平日へいじつにのみJR難波なんば駅えき - 奈良なら駅えき間あいだを普通ふつう、奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだを区間くかん快速かいそく及および快速かいそくで運転うんてんする列車れっしゃが2本ほん設定せっていされている。この列車れっしゃはJR難波なんば駅えきの時点じてんで京都きょうと行いきとして案内あんないされる。逆ぎゃくのパターンである京都きょうと駅えきから奈良なら駅えきを経由けいゆしてJR難波なんば駅えきに直通ちょくつうする列車れっしゃは年末年始ねんまつねんしの終夜しゅうや運転うんてん時じやダイヤ乱みだれ時じを除のぞきない。

このほかにも運用うんよう上じょうの都合つごうで朝ちょうや夕方ゆうがた以降いこうに、大和やまと路線ろせん王寺おうじ方面ほうめんと直通ちょくつうする列車れっしゃがある。前述ぜんじゅつの早朝そうちょうにJR難波なんば駅えきから直通ちょくつうする列車れっしゃのみ、JR難波なんば・王寺おうじ方面ほうめんからの直通ちょくつう列車れっしゃとして時刻じこく表ひょうに掲載けいさいされている（2004年ねん3月がつ13日にち改正かいせい前まえの時刻じこく表ひょうには掲載けいさいされていなかった）。

日にち中ちゅう1時じ間あいだあたりの運転うんてん本数ほんすう
（2021年ねん10月がつ2日にち現在げんざい）

種別しゅべつ＼駅名えきめい	京都きょうと	…	城陽じょうよう		…	木津きづ		…	奈良なら
みやこ路ろ快速かいそく	2本ほん
大和やまと路ろ快速かいそく	←加茂かも					1本ほん
普通ふつう	2本ほん
	2本ほん

みやこ路ろ快速かいそく

みやこ路ろ快速かいそくの種別しゅべつ幕まく

221系けい電車でんしゃによる「みやこ路ろ快速かいそく」

2001年ねん3月3日にちから設定せっていされた最速さいそく達たちの種別しゅべつで、奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだで日ひ中ちゅうを中心ちゅうしんに運転うんてんされている。全ぜん区間くかんで快速かいそく運転うんてんを行おこなう。停車駅ていしゃえきは奈良なら駅えき・木津きづ駅えき・玉水たまみず駅えき・城陽じょうよう駅えき・宇治うじ駅えき・六地蔵ろくじぞう駅えき・東福寺とうふくじ駅えき・京都きょうと駅えきである。関西かんさい本線ほんせんへの直通ちょくつう区間くかんのうち大和やまと路線ろせんの快速かいそくが停車ていしゃする平城山ならやま駅えきには停車ていしゃしない。

この種別しゅべつは近鉄きんてつ京都きょうと線せんの急行きゅうこうのライバル的てき存在そんざいとなっている。みやこ路ろ快速かいそくの種別しゅべつ名めいは運転うんてん開始かいし前まえに一般いっぱん公募こうぼにより決定けっていした。2,548通つうの応募おうぼがあり、このうち「古都こと」「古都路こみやこじ」などが使つかわれたものは520通つうで1位い、「みやこ」が使つかわれたものも386通つうで2位いであったが、76通つうであった「みやこ路ろ快速かいそく」が採用さいようされた。この名称めいしょうは当時とうじ物議ぶつぎを醸かもした。

基本きほん的てきに1時じ間あいだに2本ほん（30分ふん間隔かんかく）の運転うんてんで、宇治うじ駅えきで普通ふつう電車でんしゃと相互そうご接続せつぞくを行おこなっている。また、京都きょうと行いきは、土ど休日きゅうじつダイヤの1本ほんをのぞいて、城陽じょうよう駅えきでも普通ふつう電車でんしゃと接続せつぞくしている。観光かんこう地ちである京都きょうとと奈良ならを結むすぶ列車れっしゃとして、日本人にっぽんじんだけでなく国外こくがいからの観光かんこう客きゃくの利用りようも多おおい。また、京都きょうと市しから宇治うじ市し・城陽じょうよう市しなどへの通勤つうきん通学つうがく列車れっしゃ・近郊きんこう列車れっしゃとしての役割やくわりも担になう。複線ふくせん化か完了かんりょうまでのダイヤでは、下くだりと上のぼりが単線たんせん区間くかんで行いき違ちがうための運転うんてん停車ていしゃがあったため下くだりと上のぼりとで所要しょよう時間じかんに若干じゃっかん差さがあったが、2023年ねん3月がつ18日にちのダイヤ改正かいせいで単線たんせん区間くかんでの行いき違ちがい待まちを解消かいしょうしたため、京都きょうと駅えき - 奈良なら駅えき間あいだの標準ひょうじゅん所要しょよう時間じかんは上下じょうげとも約やく44分ふんになった。

2022年ねんのダイヤ改正かいせいで廃止はいしになったが土ど休日きゅうじつの朝あさに大和やまと路線ろせん・JR難波なんば発はつの快速かいそくで、奈良ならから「みやこ路ろ快速かいそく」となる京都きょうと行いき列車れっしゃが2本ほん（2021年ねん時点じてんでは1本ほんのみ）運行うんこうされていた。

車両しゃりょうは全ぜん列車れっしゃ221系けいで、平日へいじつ日び中ちゅうと土ど休日きゅうじつの全ぜん列車れっしゃが6両りょう編成へんせいで運転うんてんされている。運転うんてん開始かいし当初とうしょはすべて4両りょう編成へんせいであった。なお、ダイヤ乱みだれ時じは205系けいで運転うんてんされる場合ばあいもある。

正月しょうがつ三さんが日にちと1月がつ4日にちや多客たきゃく時じには伏見ふしみ稲荷いなり大社たいしゃへの参詣さんけい客きゃくのため稲荷いなり駅えきに臨時りんじ停車ていしゃする。奈良なら歴史れきしキャンペーンに伴ともない、2003年ねんおよび2004年ねんの9月がつ - 11月の土ど休日きゅうじつダイヤでは、「みやこ路ろレジャー号ごう」として京都きょうと駅えき - 桜井さくらい駅えき間あいだ（京都きょうと駅えき - 奈良なら駅えき間あいだは定期ていきのみやこ路ろ快速かいそく）で運転うんてんされていた。

快速かいそく

221系けい電車でんしゃによる快速かいそく

朝夕あさゆうラッシュ時じに運転うんてんされており、朝あさラッシュは上のぼりのみ2本ほん、夕ゆうラッシュは下くだりが30分ふんに1本ほん・上のぼりが1時じ間あいだに1本ほん運転うんてんされる。全ぜん区間くかんで快速かいそく運転うんてんを行おこなうが、みやこ路ろ快速かいそくが通過つうかする新田にった駅えき・JR小倉こくら駅えきにも停車ていしゃし、前述ぜんじゅつのみやこ路ろ快速かいそくと同様どうように大和やまと路線ろせんの快速かいそくが停車ていしゃする平城山ならやま駅えきは通過つうかする。上下じょうげともすべての列車れっしゃが宇治うじ駅えきで普通ふつうと緩急かんきゅう接続せつぞくを行おこなう。車両しゃりょうは全ぜん列車れっしゃ221系けいで運転うんてんされ、4両りょうまたは6両りょう編成へんせいで運転うんてんされている。

みやこ路ろ快速かいそくが設定せっていされる前まえの2001年ねん3月がつ2日にちまでの途中とちゅう停車駅ていしゃえきは、木津きづ駅えき・城陽じょうよう駅えき・宇治うじ駅えき・六地蔵ろくじぞう駅えきで、これに加くわえて正月しょうがつダイヤ時じは稲荷いなり駅えきと東福寺とうふくじ駅えきに停車ていしゃしていた。車両しゃりょうには117系けいが使用しようされていたが、みやこ路ろ快速かいそく設定せってい以後いごは奈良なら線せんでは使用しようされていない。また設定せってい当初とうしょは六地蔵ろくじぞう駅えきと城陽じょうよう駅えきを通過つうかしていた。

区間くかん快速かいそく

221系けい電車でんしゃによる区間くかん快速かいそく

奈良なら駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだは各駅かくえきに停車ていしゃし、宇治うじ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだでのみ快速かいそく運転うんてんを行おこなう。朝夕ちょうせきを中心ちゅうしんにすべて221系けいの4両りょうまたは6両りょうで運転うんてんされているが、かつては103系けいでの運用うんようもあった。当初とうしょは平日へいじつダイヤのみだったが、2006年ねん3月18日にちのダイヤ改正かいせいから土ど休日きゅうじつダイヤにも運転うんてんされるようになった。基本きほん的てきに途中とちゅう駅えきで普通ふつうを追おい抜ぬくことはないが、京都きょうと行いきの上のぼりは全ぜん列車れっしゃ宇治うじ駅えきで普通ふつう電車でんしゃと接続せつぞくする。 平日へいじつ朝あさの京都きょうと行いきの上のぼり2本ほんは大和やまと路線ろせん・JR難波なんば発はつで運転うんてんされ、大和やまと路線ろせん内ないは各駅かくえきに停車ていしゃする。

奈良なら線せんの区間くかん快速かいそくは大和やまと路線ろせんの区間くかん快速かいそくとの誤あやま乗の防止ぼうしを図はかるため、ラインカラーが入はいった種別しゅべつ幕まくが使用しようされている。種別しゅべつ幕まくの「区間くかん快速かいそく」の文字もじ色しょくについても大和やまと路線ろせんの緑色みどりいろとは異ことなり橙色だいだいいろとなっている。2008年ねん3月がつ15日にちから10月がつ17日にちまでの期間きかんは、221系けい用ように新調しんちょうされた種別しゅべつ幕まくでは奈良なら線せん区間くかん快速かいそく用ようの表示ひょうじが用意よういされておらず、大和やまと路線ろせん同様どうようの緑みどりラインカラー・緑みどり文字もじの区間くかん快速かいそく表示ひょうじで運行うんこうされていた。

普通ふつう

103系けい電車でんしゃによる普通ふつう

全ぜん区間くかんで各駅かくえきに停車ていしゃし、基本きほん的てきに奈良なら駅えき・城陽じょうよう駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだで運転うんてんされている。日にち中ちゅう時間じかん帯たいは1時じ間あいだに4本ほん（城陽じょうよう駅えき - 奈良なら駅えき間あいだは2本ほん）が運転うんてんされている。朝夕ちょうせきラッシュ時じには、京都きょうと駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだの列車れっしゃも運転うんてんされている。過去かこには桜井さくらい線せんとの直通ちょくつう列車れっしゃもあり、1992年ねん頃ごろには土曜どよう・休日きゅうじつを中心ちゅうしんに桜井さくらい線せんへの直通ちょくつう列車れっしゃが定期ていき快速かいそくを延長えんちょうする形かたちで天理てんり駅えきまで1時じ間あいだに1本ほん運転うんてんされていたが、1994年ねん9月4日にちのダイヤ改正かいせいで奈良なら線せんと桜井さくらい線せんは系統けいとう分割ぶんかつされた。

車両しゃりょうは基本きほん的てきに205系けいの4両りょう編成へんせい・221系けいの4両りょうまたは6両りょう編成へんせいで運転うんてんされる。2011年ねん3月がつ12日にちのダイヤ改正かいせいで平日へいじつの221系けいによる運用うんようが大幅おおはばに増ふえた。103系けいの廃車はいしゃ進行しんこうに伴ともない行おこなわれた2016年ねん10月がつの運用うんよう変更へんこうで、平日へいじつ・土ど休日きゅうじつとも全体ぜんたいの約やく3分ぶんの1が221系けいで運用うんようされている。

基本きほん的てきに奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ直通ちょくつう列車れっしゃが宇治うじ駅えきでみやこ路ろ快速かいそくもしくは快速かいそくの接続せつぞく待まちを行おこない、城陽じょうよう駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだの区間くかん列車れっしゃが全ぜん区間くかん先着せんちゃくするダイヤになっているが、朝晩あさばんには奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだ直通ちょくつう列車れっしゃでも全ぜん区間くかん先着せんちゃくする列車れっしゃがある。また城陽じょうよう始発しはつの上のぼり1本ほんは宇治うじ駅えきで後発こうはつの区間くかん快速かいそくの接続せつぞく待まちを行おこなう。

車内しゃない自動じどう放送ほうそう

2018年ねんから奈良なら線せん・嵯峨野線さがのせんの普通ふつう・快速かいそく列車れっしゃにてタブレット端末たんまつによる多言たげん語ご車内しゃない自動じどう放送ほうそうが行おこなわれている。

その他た　

6両りょう編成へんせいの221系けいには女性じょせい専用せんよう車しゃの表示ひょうじがあるが、奈良なら線せんでは終日しゅうじつ設定せっていされていない。

臨時りんじ列車れっしゃ・ダイヤ

特急とっきゅう

臨時りんじ列車れっしゃとして特急とっきゅう列車れっしゃが運転うんてんされたことがある。1987年ねんから1988年ねんにかけて「ふれ愛あい紀州きしゅう路ろ」、1988年ねんから1989年ねんまで「しらはま」の愛称あいしょうで381系けい電車でんしゃを用もちいて京都きょうと駅えき - 白浜しらはま駅えき間あいだに関西本線かんさいほんせん・阪和はんわ貨物かもつ線せん（現在げんざいは廃止はいし）・阪和線はんわせん・紀勢本線きせいほんせん経由けいゆで運転うんてんされた。

1998年ねん1月がつ6日にちには、奈良なら線せんの一部いちぶ区間くかんが複線ふくせん化かされる2001年ねんを目処めどに、定期ていき列車れっしゃとして特急とっきゅうが運転うんてんされると報ほうじられたこともあり、485系けいまたは381系けいを短たん編成へんせいに改造かいぞうした3両りょう編成へんせいで、日にち中ちゅうに1時じ間あいだ1本ほん設定せっていされ、途中とちゅうの宇治うじ駅えきのみに停車ていしゃするか、ノンストップかにするかは検討けんとう中ちゅうとしていたが、この計画けいかくは中止ちゅうしされ、その後ご特急とっきゅう列車れっしゃの運転うんてんは行おこなわれていない。

宇治川うじがわ花火はなび大会たいかい

2013年ねんまでは毎年まいとし8月がつ中旬ちゅうじゅんに宇治うじ駅えき周辺しゅうへんで宇治川うじがわ花火はなび大会たいかいが行おこなわれていたが、この際さいには通常つうじょうダイヤでは輸送ゆそう力りょくが確保かくほできないため夕方ゆうがた以降いこう最終さいしゅうまで全ぜん列車れっしゃ普通ふつうの特別とくべつダイヤで運転うんてんされ、宇治うじ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだは上下じょうげともに約やく10分ふん間隔かんかくで運転うんてんされ、通常つうじょうダイヤでは設定せっていされていない木津きづ駅えき発着はっちゃくの列車れっしゃも設定せっていされていた。2013年ねん夏なつにおける輸送ゆそうでは、奈良なら支所ししょの6両りょう編成へんせいの103系けいを運行うんこうに加くわえ、日根野ひねの支所ししょ・森ノ宮もりのみや支所ししょからも編成へんせいを借かり入いれて多客たきゃく輸送ゆそうに使用しようした。

大晦日おおみそか臨時りんじ列車れっしゃ

沿線えんせんには東福寺とうふくじや伏見ふしみ稲荷いなり大社たいしゃといった大おおきな社寺しゃじがあるため、大晦日おおみそか深夜しんやから元日がんじつ午前ごぜん3時じ頃ごろかけて、奈良なら線せんでは京都きょうと駅えき - 城陽じょうよう駅えき間あいだにおいて、普通ふつうのみ約やく30分ふん間隔かんかくで臨時りんじ列車れっしゃが増発ぞうはつされている。

かつては元旦がんたんにかけて全線ぜんせんで終夜しゅうや運転うんてんが実施じっしされており、1999年度ねんどまでは京都きょうと駅えきから先さき、大阪おおさか方面ほうめんとも直通ちょくつう運転うんてんを行おこない、奈良なら駅えき - 京都きょうと駅えき - 大阪おおさか駅えき - 西明石にしあかし駅えき間あいだで普通ふつうのみ30分ふん間隔かんかくで運転うんてんされていたこともあった。その後ごは奈良なら駅えき - 城陽じょうよう駅えき間あいだにおいては普通ふつうのみ約やく60分ふん間隔かんかくの運転うんてんとなり、中なかには京都きょうと発はつ奈良なら線せん・大和やまと路線ろせん経由けいゆJR難波なんば行いき（大和やまと路線ろせん内ないは定期ていき列車れっしゃ）が1本ほん設定せっていされたこともあった（2017年度ねんど）が、同どう区間くかんの終夜しゅうや運転うんてんは2017年度ねんどをもって取とり止やめとなった。城陽じょうよう駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだにおいては2018年度ねんども普通ふつうのみ約やく30〜60分ふん間隔かんかくで終夜しゅうや運転うんてんを実施じっししたが、2019年度ねんどからは午前ごぜん3時じ頃ごろで運行うんこうを打うち切きっており、終夜しゅうや運転うんてんではなくなっている。

正月しょうがつ三さんが日にち

かつては正月しょうがつ三さんが日にちは臨時りんじダイヤとなり、宇治うじ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだでは快速かいそくが各駅かくえきに停車ていしゃするほか臨時りんじ列車れっしゃも運転うんてんされていた。年としによっては桃山ももやま駅えき折おり返かえし列車れっしゃの設定せっていもあった。2003年ねん正月しょうがつ期き頃ごろまでは日ひ中ちゅうを中心ちゅうしんに正月しょうがつ特別とくべつダイヤを組くんでいた（当時とうじは「みやこ路ろ快速かいそく」は稲荷いなり駅えきのほか東福寺とうふくじ駅えきにも臨時りんじ停車ていしゃしていた）が、現在げんざいは通常つうじょう時じの運転うんてん本数ほんすうが増加ぞうかしたこともあり特別とくべつな増発ぞうはつは行おこなわれず、正月しょうがつ三さんが日にちと1月がつ4日にちに稲荷いなり駅えきに「みやこ路ろ快速かいそく」が臨時りんじ停車ていしゃするのみとなっている。

秋あきの紅葉こうようシーズン

東福寺とうふくじ駅えきが紅葉こうようの名所めいしょである東福寺とうふくじの最寄もより駅えきであること、さらに東福寺とうふくじ駅えきから京阪本線けいはんほんせんへの乗換のりかえ利用りよう客きゃくが増加ぞうかしていることから、2009年ねん以降いこう、11月下旬げじゅんの土日どにち祝日しゅくじつに、桃山ももやま駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだの臨時りんじ普通ふつう列車れっしゃが設定せっていされることがあった（2012年ねんは11月23 - 25日にちの午後ごごに3往復おうふく設定せってい）が、2017年ねんより複線ふくせん化か工事こうじの一環いっかんとして桃山ももやま駅えき構内こうないの工事こうじが開始かいしされたことにより、2017年ねん以降いこうは設定せっていされなくなった。代かわりに伏見ふしみ稲荷いなり大社たいしゃへの参詣さんけい者しゃの増加ぞうかに伴ともない、2018年ねん以降いこうは11月下旬げじゅんの土日どにち祝日しゅくじつの日にち中ちゅうのみ「みやこ路ろ快速かいそく」が稲荷いなり駅えきに臨時りんじ停車ていしゃしている。

団体だんたい列車れっしゃ

奈良なら線せんには、日本にっぽん各地かくちからの団体だんたい臨時りんじ列車れっしゃが乗のり入いれることがある。

毎年まいとし5月がつ上旬じょうじゅんから6月がつ下旬げじゅんにかけて、姫路ひめじ市しの小学校しょうがっこうが利用りようしている修学旅行しゅうがくりょこう列車れっしゃが姫路ひめじ駅えきなどから奈良なら駅えきまで運転うんてんされており、この列車れっしゃにはキハ189系けい気動車きどうしゃが使用しようされている。2010年度ねんどまでは、キハ181系けい気動車きどうしゃが使用しようされており、同どう列車れっしゃの老朽ろうきゅう化かに伴ともなって、2010年度ねんどを最後さいごに運転うんてんを終了しゅうりょうするとしていた。

また、天理教てんりきょうの行事ぎょうじで特とくに7月がつ下旬げじゅんから8月がつ上旬じょうじゅんにかけてのこどもおぢばがえりや10月26日にちの大祭たいさい時じには「天理てんり臨」と呼よばれる列車れっしゃが天理てんり駅えきまで運転うんてんされている。関東かんとう地方ちほうからの列車れっしゃについては183系けい・189系けい電車でんしゃにより運転うんてんされていたが、新幹線しんかんせん利用りようへの移行いこうが進すすんだこともあり、2011年ねん1月がつを最後さいごに運転うんてんを終了しゅうりょうしている。かつてはDD51牽引けんいんの客車きゃくしゃ列車れっしゃ（12系けいや14系けい座席ざせき車しゃなど）で運転うんてんされることが多おおかった。

その他た

1997年ねん9月がつ11日にちにJR京都きょうと駅えきビルのグランドオープンを記念きねんした臨時りんじ列車れっしゃは、奈良なら駅えきから223系けい1000番台ばんだいで運行うんこうされた。

過去かこの列車れっしゃ

急行きゅうこう 「紀ノ川きのかわ」

奈良なら線せん・桜井さくらい線せん・和歌山線わかやません経由けいゆで京都きょうと駅えき - 和歌山わかやま駅えき間あいだを結むすんでいた急行きゅうこう列車れっしゃ。奈良なら線せん内ないの途中とちゅう停車駅ていしゃえきは宇治うじ駅えきのみだった。

1962年ねん3月がつ1日にちに京都きょうと駅えき・名古屋なごや駅えき・天王寺てんのうじ駅えき - 白しろ浜口はまぐち駅えき（現げん・白浜しらはま駅えき）間あいだに運転うんてんを開始かいしした準急じゅんきゅう「はまゆう」を前身ぜんしんとする。京都きょうと駅えき発着はっちゃく編成へんせいが奈良なら線せんを通とおり、奈良なら駅えきで名古屋なごや駅えき発着はっちゃく編成へんせいと併結して和歌山線わかやませんを経由けいゆして、東ひがし和歌山わかやま駅えき（現げん・和歌山わかやま駅えき）でさらに阪和線はんわせん経由けいゆの天王寺てんのうじ駅えき発着はっちゃく編成へんせいと併結して白しろ浜口はまぐち駅えきとを結むすんでいた。1966年ねんに急行きゅうこうに格上かくあげされ奈良なら駅えき - 高田たかだ駅えき間あいだが桜井線さくらいせん経由けいゆとなり、1968年ねんに新宮しんぐう駅えき - 名古屋なごや駅えき間あいだに運転うんてんされていた急行きゅうこう 「はやたま」とともに、急行きゅうこう「しらはま」に改称かいしょうされ、名古屋なごや駅えき・京都きょうと駅えき - 白浜しらはま駅えき・新宮しんぐう駅えき間あいだの運転うんてんとなった。

1980年ねん10月がつ1日にちに京きょう駅えき発着はっちゃく編成へんせいが急行きゅうこう「紀ノ川きのかわ」に改称かいしょうされて京都きょうと駅えき - 和歌山わかやま駅えき間あいだの運転うんてんとなった。なお、名古屋なごや駅えき発着はっちゃく列車れっしゃは急行きゅうこう「かすが」に編入へんにゅうされ名古屋なごや駅えき - 奈良なら駅えき間あいだの運転うんてんとなった。急行きゅうこう「紀ノ川きのかわ」は奈良なら線せん・和歌山わかやま線せんが電化でんかされた1984年ねん10月がつ1日にちに廃止はいしされた。

使用しよう車両しゃりょう

現在げんざいの使用しよう車両しゃりょう

すべて吹田すいた総合そうごう車両しゃりょう所しょに所属しょぞくし、奈良なら支所ししょに配置はいちされている3扉とびらの221系けい電車でんしゃ4両りょう編成へんせいと6両りょう編成へんせい、および4扉とびらの205系けい（0番台ばんだい・1000番台ばんだい）電車でんしゃ4両りょう編成へんせいが使用しようされている。電化でんか以来いらい、近畿きんき統括とうかつ本部ほんぶの電化でんか路線ろせんでは唯一ゆいいつ、207系けいや223系けいなどのVVVFインバータ制御せいぎょ車くるまは運用うんようされていない。

快速かいそく列車れっしゃは原則げんそくとして全ぜん列車れっしゃが221系けいで運転うんてんされている。普通ふつう列車れっしゃは2017年ねんまでは103系けい4両りょう編成へんせいでの運用うんようが大半たいはんであったが、次第しだいに221系けいの普通ふつう列車れっしゃ運用うんようも増加ぞうかし、2018年ねん3月がつ17日にちのダイヤ改正かいせいからは吹田すいた総合そうごう車両しゃりょう所しょ日根野ひねの支所ししょから転入てんにゅうした205系けいも普通ふつう列車れっしゃの運用うんように入はいった。なお、205系けいの帯おび色しょくについては、奈良なら線せん転入てんにゅう前まえまで配置はいちされていた阪和線はんわせんのスカイブルー色しょく（青あお24号ごう）のまま奈良なら線せんで営業えいぎょう運転うんてんを開始かいししており、奈良なら線せんの本来ほんらいの車体しゃたい色しょくであるウグイス色うぐいすいろ（黄き緑みどり6号ごう）には変更へんこうされていない。

2022年ねん3月がつ11日にち、奈良なら支所ししょに最後さいごまで所属しょぞくしていた103系けい2編成へんせいが営業えいぎょう運転うんてんを終了しゅうりょうした。これにより奈良なら線せんの車体しゃたい色しょくであるウグイス色うぐいすいろをまとった車両しゃりょうは消滅しょうめつした。

• 
  221系けいみやこ路ろ快速かいそく（2018年ねん4月がつ）
• 
  205系けい（1000番台ばんだい）普通ふつう（2019年ねん1月がつ）

過去かこの使用しよう車両しゃりょう

電化でんか以前いぜん

旅客りょかく列車れっしゃに使用しようされた気動車きどうしゃは以下いかのとおり。気動車きどうしゃ導入どうにゅう前まえは定期ていき旅客りょかく列車れっしゃにも客車きゃくしゃが使用しようされていた。

• キハ17系けい
• キハ20系けい
• キハ35系けい
• キハ45系けい
• キハ40系けい
• キハ55系けい
• キハ58系けい
• キハ65形かたち

電化でんか以後いご

京都きょうと駅えき奈良なら線せんホームに停車ていしゃ中ちゅうの105系けい

103系けい普通ふつう（2017年ねん12月がつ）

すべて電車でんしゃが使用しようされている。

• 103系けい
  • 1994年ねん3月がつ23日にち運用うんよう開始かいし。4両りょう編成へんせいが主体しゅたいであるが、2001年ねん3月がつ2日にちまでは6両りょう編成へんせいが朝あさラッシュ時じに運用うんようされていた。主おもにウグイス色うぐいすいろ（黄き緑みどり6号ごう）の車両しゃりょうが運用うんようされており、かつては全すべての普通ふつう列車れっしゃの運用うんように就ついていた時期じきもあったが、前述ぜんじゅつの205系けい転入てんにゅうにより置おき換かえが進すすみ、最後さいごに残のこった2編成へんせいも2022年ねん3月がつ11日にちに定期ていき運用うんようを終了しゅうりょうした。
• 105系けい
  • 1984年ねん10月がつ1日にちに奈良なら線せんとともに電化でんかされた和歌山線わかやません五条ごじょう駅えき - 和歌山わかやま駅えき間あいだと紀勢本線きせいほんせん和歌山わかやま駅えき - 和歌山わかやま市し駅えきでの運用うんようのために、103系けいから改造かいぞうされた車両しゃりょうが使用しようされた。1994年ねん9月がつ4日にちに桜井さくらい線せん・和歌山わかやま線せんに運用うんようを集中しゅうちゅうさせるために奈良なら線せんの運用うんようから退しりぞいた。朝あさのラッシュ時間じかん帯たいには2両りょう編成へんせいを2編成へんせい繋つなげた4両りょう編成へんせいでの運用うんようや、2両りょう編成へんせいを3編成へんせい繋つなげた6両りょう編成へんせいでの運用うんようも見みられた。
• 113系けい
  • 主おもに灰色はいいろ（灰色はいいろ9号ごう）地ちに朱色しゅいろ（朱色しゅいろ3号ごう）帯たいの「関西本線かんさいほんせん色しょく」の車両しゃりょうが使用しようされていた。奈良なら線せんでは1994年ねん3月がつ22日にちに運用うんようを終了しゅうりょうしている。
• 117系けい
  • 1991年ねん3月がつ16日にちのダイヤ改正かいせいで奈良なら線せんに快速かいそくが設定せっていされたのに伴ともない、宮原みやはら電車でんしゃ区く（現在げんざいの網干あぼし総合そうごう車両しゃりょう所しょ宮原みやはら支所ししょ）の車両しゃりょうを使用しようして運用うんようを開始かいしした。2001年ねん3月がつ3日にちにみやこ路ろ快速かいそくが新設しんせつされ、221系けいが充当じゅうとうされるようになったため、奈良なら線せんの運用うんようから退しりぞいた。この他ほかに前述ぜんじゅつした団体だんたい臨時りんじ列車れっしゃとして入線にゅうせんすることがあった。

輸送ゆそう改善かいぜん

並行へいこうする京阪けいはん宇治線うじせんや近鉄きんてつ京都きょうと線せんは以前いぜんから多数たすうの列車れっしゃが運行うんこうされていたのに対たいし、奈良なら線せんは国鉄こくてつ末期まっきの1984年ねん10月がつ1日にちに電化でんかされるまで気動車きどうしゃによる毎時まいじ片道かたみち1本ほん程度ていどの運行うんこうで、電化でんか後ごも1988年ねん3月がつ12日にちまでは105系けい電車でんしゃの2両りょう編成へんせいの運用うんようが多おおく、運転うんてん本数ほんすうも多おおくはなかった。しかしJR西日本にしにほんの発足ほっそく後ご、列車れっしゃの4両りょう編成へんせい化か（一部いちぶは6両りょう編成へんせい）、部分ぶぶん複線ふくせん化か、「みやこ路ろ快速かいそく」などの快速かいそく列車れっしゃを始はじめとする列車れっしゃの増発ぞうはつなど、急速きゅうそくに輸送ゆそう改善かいぜんが図はかられた。

第だい1期き複線ふくせん化か

1994年ねん12月に、京都きょうと府ふの公共こうきょう交通こうつう網もう整備せいび研究けんきゅう会かい鉄道てつどう部会ぶかいは奈良なら線せんの活性かっせい化か策さくとして、高速こうそく化か・複線ふくせん化かのほか、新田にった駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだに新駅しんえき設置せっちや宇治うじ駅えきの自由じゆう通路つうろを設もうけた橋上はしがみ化かなどの改良かいりょうなどが盛もり込こまれた提言ていげんを知事ちじに答申とうしんし、これを受うけた京都きょうと府ふはJR西日本にしにほんなどの関係かんけい機関きかんとの協議きょうぎを開始かいしした。折おりしも2002 FIFAワールドカップに向むけて、城陽じょうよう市し富野とみの地区ちくでサッカースタジアム（京都きょうとスタジアム）を中心ちゅうしんとする木津川きづがわ右岸うがんスタジアム公園こうえん建設けんせつの基本きほん計画けいかくも決定けっていしており、奈良なら線せんの利便りべん性せいの向上こうじょうは大おおきく望のぞまれていた。

1994年ねん8月がつに「JR小倉こくら駅えき（仮称かしょう）建設けんせつ促進そくしん協議きょうぎ会かい」が発足ほっそくし、また複線ふくせん化かについては沿線えんせん6市町しちょう（当時とうじ）および宇治田原うじたわら町まちからなる「JR奈良なら線せん複線ふくせん化か促進そくしん協議きょうぎ会かい」も9万まん人にんの署名しょめいを添そえてJR西日本にしにほんに要望ようぼう書しょを提出ていしゅつし、その早期そうき着手ちゃくしゅを強つよく要請ようせいしてきた。

しかし、1995年ねんに発生はっせいした阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいによりJR西日本にしにほんも大おおきな被害ひがいを受うけ、また株式かぶしき上場じょうじょうを控ひかえており奈良なら線せんの輸送ゆそう改善かいぜんについて心配しんぱいされていたが、JR西日本にしにほんは京都きょうと府ふの要望ようぼう通どおり段階だんかい的てきに整備せいびを行おこなうと回答かいとうし、整備せいび計画けいかくは全ぜん区間くかんの複線ふくせん化かを将来しょうらいの目標もくひょうとしながらも次つぎの4期きに分わけて工事こうじを進すすめることになり、2001年ねんの完成かんせいを目指めざして1998年ねん1月がつに着工ちゃっこうを開始かいしした。工事こうじ費ひは162.6億おく円えんで、JR西日本にしにほんと沿線えんせん自治体じちたいで折半せっぱんした。

• 第だい1期き整備せいび工事こうじ：京都教育大学きょうときょういくだいがく駅えき（仮称かしょう、現げん・JR藤森ふじもり駅えき） - 京都きょうと駅えき間あいだおよび、新田にった駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだの複線ふくせん化か
• 第だい2期き整備せいび工事こうじ：木津きづ駅えき - 京都きょうと駅えき間あいだの閉塞へいそく方式ほうしきを、自動じどう閉塞へいそく式しき（特殊とくしゅ）から自動じどう閉塞へいそく式しきへの改良かいりょう
• 第だい3期き整備せいび工事こうじ：宇治うじ駅えきの2面めん4線せん化か及および、新田にった駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだの新駅しんえき設置せっち （現げん・JR小倉こくら駅えき）
• 第だい4期き整備せいび工事こうじ：行いき違ちがい設備せつびの一線いっせんスルー化かや山城多賀やましろたが駅えきの行いき違ちがい設備せつびの新設しんせつなど、駅えき整備せいび改良かいりょう工事こうじ

これに先立さきだって、長年ながねん地元じもとから要望ようぼうがあった稲荷いなり駅えき - 桃山ももやま駅えき間あいだに新駅しんえき設置せっち工事こうじが行おこなわれ、1997年ねん3月がつにJR藤森ふじもり駅えきが開業かいぎょうした。一連いちれんの輸送ゆそう改善かいぜんは当初とうしょの計画けいかく通どおりに進すすみ、2001年ねん3月がつ3日にちのダイヤ改正かいせいにより221系けいを投入とうにゅうして快速かいそくが増発ぞうはつされることになり、所要しょよう時間じかんが大おおきく短縮たんしゅくされることになった。

第だい2期き複線ふくせん化か

また、2004年ねんの近畿きんき交通こうつう審議しんぎ会かい答申とうしん第だい8号ごうで「輸送ゆそう力りょくの強化きょうか等とうによるサービス向上こうじょうに資しする事業じぎょう」として、未いまだに単線たんせん区間くかんが残のこる木津きづ駅えき - 新田にった駅えき間あいだと宇治うじ駅えき - JR藤森ふじもり駅えき間あいだの複線ふくせん化かが盛もり込こまれている。JR西日本にしにほんと京都きょうと府ふは、山陰本線さんいんほんせん（嵯峨野線さがのせん）京都きょうと駅えき - 園部そのべ駅えき間あいだが全線ぜんせん複線ふくせん化かが2010年ねん3月がつに完成かんせいしたことから、奈良なら線せん複線ふくせん化かの協議きょうぎ開始かいしで合意ごういし、2010年ねん4月がつ以降いこうにJR西日本にしにほんや沿線えんせん市町しちょうと費用ひよう負担ふたんや整備せいび方法ほうほうをめぐる協議きょうぎを始はじめる予定よていと同年どうねん1月がつに報ほうじられた。京都きょうと府ふは2010年ねん6月がつの京都きょうと府議会ふぎかいにおいて、整備せいび計画けいかく策定さくてい費ひ1000万まん円えんを補正ほせい予算よさんに計上けいじょうした。ただし、自治体じちたいの財政ざいせい状況じょうきょうやJR西日本にしにほんの経営けいえい状態じょうたいから、全線ぜんせん複線ふくせん化かではなく限定げんてい的てきになる可能かのう性せいが高たかく、2011年ねんに着手ちゃくしゅしたとしても、山陰本線さんいんほんせんと同様どうようの工期こうきと想定そうていした場合ばあい、複線ふくせん化か工事こうじが完了かんりょうするのは早はやくても2018年ねんになる見通みとおしと報ほうじられた。

2012年ねん1月がつ25日にち、京都きょうと府ふは玉水たまみず駅えき - 山城多賀やましろたが駅えき間あいだ (2.0km)、城陽じょうよう駅えき - 新田にった駅えき間あいだ (2.1km)、宇治うじ駅えき - JR藤森ふじもり駅えき間あいだ (9.9km)の複線ふくせん化かに向むけ、測量そくりょうなどの調査ちょうさを新しん年度ねんどから行おこなうことを発表はっぴょうした。この複線ふくせん化かにあわせて、棚倉たなぐら駅えき・京都きょうと駅えきの改良かいりょう工事こうじも予定よていされている。なお複線ふくせん化かが行おこなわれる場合ばあい、宇治うじ駅えき - 黄檗おうばく駅えき間あいだには新駅しんえきが設置せっちされる可能かのう性せいにも言及げんきゅうされている。

2012年ねん6月がつ26日にちの京都きょうと府議会ふぎかいの定例ていれい会かいで知事ちじ（当時とうじ）の山田やまだ啓二けいじは、JR奈良なら線せんの複線ふくせん化かについて2013年度ねんどに着手ちゃくしゅすることを表明ひょうめいした。工期こうきは10年ねん程度ていどとされている。

2013年ねん6月がつ14日にち、京都きょうと府ふおよび関係かんけい市町しちょうとJR西日本にしにほんは、複線ふくせん化か第だい二に期き事業じぎょうについて合意ごういしたと発表はっぴょうし、同年どうねん8月がつ13日にちに基本きほん協定きょうてい書しょが締結ていけつされている。それによると、2012年ねん1月がつの発表はっぴょうにあった3区間くかん合計ごうけい14.0kmが複線ふくせん化かされ、複線ふくせん化か率りつは23.6%から64.0%に向上こうじょうする。あわせて六地蔵ろくじぞう駅えき・京都きょうと駅えきの構内こうない改良かいりょうや棚倉たなぐら駅えきの一線いっせんスルー化かも実施じっしされる。事業じぎょう費ひは約やく369億おく円えんの予定よていで、京都きょうと府ふと関係かんけい市町しちょうが各かく138億おく円えんを補助ほじょする。事業じぎょう期間きかんは約やく10年間ねんかんを想定そうてい。2016年ねん7月がつ26日にちには、複線ふくせん化か工事こうじの起工きこう式典しきてんが行おこなわれた。

2020年ねん3月がつ時点じてんの事業じぎょう費ひは397.1億おく円えん。うち京都きょうと府ふが148.5億おく円えん、関係かんけい市町しちょうが148.5億おく円えんを補助ほじょする。残のこる単線たんせん区間くかんも、第だい二に期き事業じぎょうに城陽じょうよう駅えき以南いなんを含ふくんだことで今後こんごの複線ふくせん化か対象たいしょうとみなされているが、具体ぐたい化かはしていない。

環境省かんきょうしょうは、列車れっしゃ走行そうこうに伴ともなう住居じゅうきょ等とう保全ほぜん対象たいしょうへの騒音そうおん影響えいきょうを回避かいひ・低減ていげんするため、音源おんげん対策たいさくに加くわえ沿線えんせん住民じゅうみんの意見いけんを踏ふまえた防音ぼうおん壁かべの設置せっちを基本きほんとする適切てきせつな措置そちを講こうずること、事後じご調査ちょうさの結果けっかが指針ししんを達成たっせいしない場合ばあいは追加ついか的てきな措置そちを講こうずること、宇治川うじがわの橋梁きょうりょうについて、眺望ちょうぼう景観けいかんへの介在かいざいが小ちいさく、周辺しゅうへん景観けいかんとの調和ちょうわが図はかられる構造こうぞうを採用さいようすること等とうを求もとめている。

近畿きんき地方ちほう交通こうつう審議しんぎ会かいで、将来しょうらい、東海道とうかいどう本線ほんせん（JR京都きょうと線せん）と相互そうご直通ちょくつう列車れっしゃの運転うんてんを図はかる案あんが検討けんとうされている。

2020年ねん12月6日にちに玉水たまみず駅えき - 山城多賀やましろたが駅えき間あいだ、2022年ねん2月がつ27日にちに城陽じょうよう駅えき - 新田にった駅えき間あいだ、同年どうねん5月がつ22日にちに黄檗おうばく駅えき - 六地蔵ろくじぞう駅えき間あいだ、同年どうねん12月がつ18日にちに宇治うじ駅えき - 黄檗おうばく駅えき間あいだ、2023年ねん2月がつ26日にちに六地蔵ろくじぞう駅えき - JR藤森ふじもり駅えき間あいだの複線ふくせん化かが完成かんせいした。

2023年ねん3月がつ18日にちのダイヤ改正かいせいで京都きょうと駅えき - 城陽じょうよう駅えき間あいだの複線ふくせん化かが完了かんりょうすることとなり、同どう区間くかんの時間じかん短縮たんしゅくや一部いちぶ時間じかん帯たいの増発ぞうはつ、奈良なら線せん全体ぜんたいではみやこ路ろ快速かいそくの時間じかん短縮たんしゅくなどが行おこなわれる予定よていとなっている。これにより奈良なら線せんの複線ふくせん化か率りつは24%から64%となる。

片かた奈連絡れんらく線せん

日本にっぽんの国土こくど交通省こうつうしょうは、沿線えんせんの京都きょうと府ふ南部なんぶ・奈良なら県けん北部ほくぶ・大阪おおさか府ふ北東ほくとう部ぶをまたぐ関西文化学術研究都市かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし（通称つうしょう学研がっけん都市とし）の整備せいびに関かんする基本きほん方針ほうしんの一環いっかんとして、奈良なら線せんの長池ながいけ駅えきと片町線かたまちせん（学研都市線がっけんとしせん）の京田辺きょうたなべ駅えきを結むすぶ短絡たんらく線せん「片かた奈連絡れんらく線せん」の整備せいびの必要ひつよう性せいについて検討けんとうしており、実際じっさい1989年ねん5月に出だされた、運輸うんゆ政策せいさく審議しんぎ会かい答申とうしん第だい10号ごうでは、「2005年ねんまでに整備せいびすべき路線ろせん」として挙あげられていたが、2004年ねん10月の近畿きんき地方ちほう審議しんぎ会かい答申とうしん第だい8号ごうには盛もり込こまれなかった。

片町かたまち線せんの木津きづ駅えき - 松井まつい山手やまて駅えき間あいだの早期そうき複線ふくせん電化でんかを促うながす、関係かんけい自治体じちたい（大阪おおさか府ふ・京都きょうと府ふの8市し1町まち）で構成こうせいする「片町線かたまちせん複線ふくせん化か促進そくしん期成きせい同盟どうめい会かい」も2019年ねん8月がつの会合かいごうでJRに対たいし、この片かた奈連絡れんらく線せんの早期そうき実現じつげんに向むけた陳情ちんじょうを行おこなっている。

駅えき一覧いちらん

• 京きょう：特定とくてい都区とく市内しない制度せいどにおける「京都きょうと市内しない」エリアの駅えき
• 停車駅ていしゃえき
  • 普通ふつう … すべての駅えきに停車ていしゃ（表ひょう中ちゅう省略しょうりゃく）
  • 普通ふつう以外いがいの種別しゅべつ … ●印しるしの駅えきは停車ていしゃ、｜印しるしの駅えきは通過つうか、稲荷いなり駅えき（○印しるし）は、正月しょうがつ三さんが日にちと1月がつ4日にちと多客たきゃく期きに臨時りんじ停車ていしゃ
    • 快速かいそく … 平城山ならやま駅えき（※印しるし）は奈良なら線せんの快速かいそくは通過つうか、関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん）の快速かいそく・大和やまと路ろ快速かいそくおよび片町かたまち線せん（学研都市線がっけんとしせん）の快速かいそくのみ停車ていしゃ
• 線路せんろ … ∥：複線ふくせん区間くかん、◇：単線たんせん区間くかん（列車れっしゃ交換こうかん可能かのう）、∨：ここより下したは単線たんせん、∧：ここより下したは複線ふくせん
• 駅えきナンバーは2018年ねん3月がつより導入どうにゅう

正式せいしき路線ろせん名めい	駅えきナンバー	駅名えきめい	駅えき間あいだ 営業えいぎょうキロ	累計るいけい 営業えいぎょうキロ	区間くかん快速かいそく	快速かいそく	みやこ路ろ快速かいそく	接続せつぞく路線ろせん・備考びこう	線路せんろ	所在地しょざいち
奈良なら線せん	JR-D01	京都きょうと駅えき 京きょう	-	0.0	●	●	●	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう： 東海道本線とうかいどうほんせん（琵琶湖びわこ線せん・JR京都きょうと線せん:JR-A31）・ 湖西線こせいせん (JR-B31)・ 山陰本線さんいんほんせん（嵯峨野線さがのせん:JR-E01） 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう： 東海道新幹線とうかいどうしんかんせん 近畿日本鉄道きんきにほんてつどう：B 京都きょうと線せん (B01) 京都きょうと市営しえい地下鉄ちかてつ： 烏丸線からすません (K11)	∥	京都きょうと府ふ	京都きょうと市し	下京しもぎょう区く
	JR-D02	東福寺とうふくじ駅えき 京きょう	1.1	1.1	●	●	●	京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう： 京阪本線けいはんほんせん (KH36)	∥			東山ひがしやま区く
	JR-D03	稲荷いなり駅えき 京きょう	1.6	2.7	○	○	○		∥			伏見ふしみ区く
	JR-D04	JR藤森ふじもり駅えき 京きょう	2.3	5.0	｜	｜	｜		∥
	JR-D05	桃山ももやま駅えき 京きょう	2.2	7.2	｜	｜	｜		∥
	JR-D06	六地蔵ろくじぞう駅えき	2.3	9.5	●	●	●	京都きょうと市営しえい地下鉄ちかてつ： 東西線とうざいせん (T01) 京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう： 宇治線うじせん (KH73)	∥		宇治うじ市し
	JR-D07	木幡きばた駅えき	1.1	10.6	｜	｜	｜		∥
	JR-D08	黄檗おうばく駅えき	1.4	12.0	｜	｜	｜		∥
	JR-D09	宇治うじ駅えき	2.9	14.9	●	●	●		∥
	JR-D10	JR小倉こくら駅えき	1.4	16.3	●	●	｜		∥
	JR-D11	新田にった駅えき	1.8	18.1	●	●	｜		∥
	JR-D12	城陽じょうよう駅えき	2.1	20.2	●	●	●		∨		城陽じょうよう市し
	JR-D13	長池ながいけ駅えき	1.8	22.0	●	｜	｜		◇
	JR-D14	山城やましろ青谷あおたに駅えき	2.0	24.0	●	｜	｜		◇
	JR-D15	山城多賀やましろたが駅えき	1.3	25.3	●	｜	｜		∧		綴喜つづき郡ぐん 井手いで町まち
	JR-D16	玉水たまみず駅えき	2.0	27.3	●	●	●		∨
	JR-D17	棚倉たなぐら駅えき	3.0	30.3	●	｜	｜		◇		木津川きづがわ市し
	JR-D18	上狛かみこま駅えき	2.8	33.1	●	｜	｜		◇
	JR-D19	木津きづ駅えき	1.6	34.7	●	●	●	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう： 関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん:JR-Q38）加茂かも方面ほうめん・ 片町線かたまちせん（学研都市線がっけんとしせん:JR-H18）	∧
関西本線かんさいほんせん
	JR-D20	平城山ならやま駅えき	3.2	37.9	●	※	｜		∥	奈良なら県けん 奈良なら市し
		佐保さほ信号しんごう場じょう	-	40.8	｜	｜	｜		∥
	JR-D21	奈良なら駅えき	3.8	41.7	●	●	●	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう： 関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん:JR-Q36）JR難波なんば方面ほうめん・ 桜井さくらい線せん（万葉まんようまほろば線せん）	∥

• 宇治うじ市しは黄檗おうばく駅えき - 宇治うじ駅えき間あいだに新駅しんえき設置せっちを構想こうそうしている。
• 駅えき業務ぎょうむについては、以下いかの駅えき以外いがいはすべてJR西日本にしにほん交通こうつうサービスによる業務ぎょうむ委託いたく駅えきとなっている。
  • JR西日本にしにほん直営ちょくえい駅えき
    • 京都きょうと駅えき・宇治うじ駅えき・木津きづ駅えき・奈良なら駅えき
  • 簡易かんい委託いたく駅えき
    • 棚倉たなぐら駅えき
  • 無人むじん駅えき
    • 山城多賀やましろたが駅えき・上狛かみこま駅えき

廃止はいし区間くかん

括弧かっこ内ないは京都きょうと駅えき起点きてんの営業えいぎょうキロ。

京都きょうと駅えき (0.00) - 八条はちじょう仮かり信号しんごう所しょ (0.80) - 東寺とうじ仮かり停車ていしゃ場じょう (1.13) - 伏見ふしみ駅えき (5.31) - 桃山ももやま駅えき (7.08)

廃止はいし信号しんごう場じょう

• 宇治川うじがわ仮かり信号しんごう場じょう：1926年ねん廃止はいし、宇治うじ駅えき - 黄檗おうばく駅えき間あいだ（木津きづ駅えき起点きてん約やく20.9km）。

平均へいきん通過つうか人員じんいん

各かく年度ねんどの平均へいきん通過つうか人員じんいん（人ひと/日にち）は以下いかのとおりである。

年度ねんど	平均へいきん通過つうか人員じんいん（人ひと/日にち）	出典しゅってん
	京都きょうと - 木津きづ
2013年度ねんど（平成へいせい25年度ねんど）	27,710
2014年度ねんど（平成へいせい26年度ねんど）	28,615
2015年度ねんど（平成へいせい27年度ねんど）	29,848
2016年度ねんど（平成へいせい28年度ねんど）	29,837
2017年度ねんど（平成へいせい29年度ねんど）	30,315
2018年度ねんど（平成へいせい30年度ねんど）	29,973
2019年度ねんど（令れい和わ元もと年度ねんど）	29,752
2020年度ねんど（令れい和わ02年度ねんど）	20,021
2021年度ねんど（令れい和わ03年度ねんど）	22,026
2022年度ねんど（令れい和わ04年度ねんど）	25,714

参考さんこう文献ぶんけん

• 『天王寺てんのうじ鉄道てつどう管理かんり局きょく三さん十じゅう年ねん写真しゃしん史し』天王寺てんのうじ鉄道てつどう管理かんり局きょく、1981年ねん3月がつ。 
• 『近畿きんき地方ちほうの日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう-大阪おおさか・天王寺てんのうじ・福知山ふくちやま鉄道てつどう局きょく史し』大阪おおさか・天王寺てんのうじ・福知山ふくちやま鉄道てつどう局きょく史し編集へんしゅう委員いいん会かい、2004年ねん12月。 
• 『日本にっぽん鉄道てつどう旅行りょこう地図ちず帳ちょう - 全線ぜんせん・全ぜん駅えき・全廃ぜんぱい線せん』 8 関西かんさい1、今尾いまお恵めぐみ介かい 監修かんしゅう、新潮社しんちょうしゃ、2008年ねん。ISBN 978-4-10-790026-5。 
• 朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん分冊ぶんさつ百科ひゃっか編集へんしゅう部ぶ（編へん）「週刊しゅうかん 歴史れきしでめぐる鉄道てつどう全ぜん路線ろせん 国鉄こくてつ・JR」8 関西本線かんさいほんせん・草津線くさつせん・奈良なら線せん・おおさか東ひがし線せん、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、2009年ねん8月がつ30日にち。 
• 今尾いまお恵めぐみ介かい『新しん・鉄道てつどう廃はい線せん跡あとを歩あるく』 4 近畿きんき・中国ちゅうごく編へん、JTBパブリッシング、2010年ねん。ISBN 978-4-533-07861-3。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう路線ろせん一覧いちらん
• 椿井つばい大塚山おおつかやま古墳こふん
• 京きょう奈和自動車じどうしゃ道どう

外部がいぶリンク

• 奈良なら線せん：JR西日本にしにほん 列車れっしゃ走行そうこう位置いち