浮桟橋きょう

満潮まんちょう時じ及および干潮かんちょう時じの浮桟橋きょう（有明ありあけ客船きゃくせんターミナル）

浮桟橋きょう（うきさんばし、英えい: Floating Pier）は、港湾こうわんにおいて、水上すいじょうに箱はこ状じょうの浮体ふたい（浮函）を浮うかべ陸りく域いきと連結れんけつした係留けいりゅう施設しせつ。主しゅたる構造こうぞう物ぶつであるこの浮函をポンツーンという。港湾こうわん法ほうにおける港湾こうわん施設しせつの一ひとつ。

構造こうぞう

水面すいめん上じょうに箱はこ状じょうの浮体ふたい（浮函）を浮うかべてアンカー（錨いかり）や杭くいなどで固定こていした施設しせつである。

浮体ふたいの材質ざいしつ等とうによって以下いかのような種類しゅるいがある。

• 鋼はがね製せい
• RC製せい（鉄筋てっきんコンクリート構造こうぞう）
• FRP製せい（繊維せんい強化きょうかプラスチック）
• PC製せい（プレキャストPC桁けた）
• ポリエチレン製せい（組立くみたて式しき浮桟橋きょう）
• 木製もくせいイカダ（養殖ようしょく場じょうなどでの使用しよう）

特徴とくちょう

利点りてん

• 潮しお差さ（潮位ちょうい差さ）の大おおきい水域すいいきに適てきする。
  • 浮桟橋きょうは潮位ちょういの干満かんまんに合あわせて上下じょうげするため、常つねに水面すいめんから一定いっていの高たかさを保持ほじしうる。
  • 潮しお差さ（潮位ちょうい差さ）が大おおきいほど固定こてい式しきの桟橋さんばしよりも工費こうひの点てんで有利ゆうりである。
• 地質ちしつが柔弱にゅうじゃくな場所ばしょにも設置せっちできる。
• 海底かいてい水深すいしんが大おおきい場所ばしょにも設置せっちできる。

欠点けってん

• 上屋うわや、道路どうろ、鉄道てつどう等とうの設置せっちに制約せいやくがあり、固定こてい式しきの桟橋さんばしよりも荷役にやく能力のうりょくが少すくない。
• 波浪はろうによって構造こうぞう物ぶつの動揺どうようや破壊はかいが生しょうじることがある。

ギャラリー

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  沖縄おきなわ県けん宮古島みやこじま市し与那覇よなは前浜まえはまの浮桟橋きょう
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  沖縄おきなわ県けん石垣いしがき市し石垣いしがき港こう離島りとうターミナルの浮桟橋きょう
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  広島ひろしま県けん鞆の浦うら漁港ぎょこうの浮桟橋きょう
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  組立くみたて式しき浮桟橋きょうも存在そんざいする

関連かんれん項目こうもく

• 港湾こうわん施設しせつ
• 埠頭ふとう
• 係留けいりゅう施設しせつ

参考さんこう文献ぶんけん

• 小林こばやし義久よしひさ監修かんしゅう・池田いけだ宗雄むねお著ちょ、『港湾こうわん知識ちしきのABC』、青山あおやま堂どう書店しょてん、1994年ねん、ISBN 4425391241