田た盤ばん

田た 盤ばん（でん ばん、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、春秋しゅんじゅう戦国せんごく時代じだいの斉ひとしの政治せいじ家かで、田た氏しの宗主そうしゅ。姓せいは嬀、氏しは田た、あるいは陳ひね、諱いみなは盤ばん、諡おくりなは襄じょう。田た襄じょう子ことも呼称こしょうされる。

田た恒つね（田た成子しげこ）の子ことして生うまれた。田た恒つねが死去しきょすると、田た盤ばんが代かわって田た氏しの宗主そうしゅとなった。斉ひとしの宰相さいしょうとなり、斉ひとしの宣せん公こうに仕つかえた。田た盤ばんはその兄弟きょうだいや一族いちぞくをことごとく斉ひとしの都邑とゆう大夫たいふとした。晋すすむの趙ちょう無む恤・魏ぎ駒こま・韓かん虎とららが智さとし瑶ようを攻せめ滅ほろぼして、智さとし氏しの領地りょうちを三さん分ふんすると、田た盤ばんは趙ちょう・魏たかし・韓かんと使者ししゃを通交つうこうさせ、斉ひとしの外交がいこう関係かんけいを安定あんていさせた。