省しょう試ためし (日本にっぽん)

省しょう試ためし（しょうし）とは、古代こだい日本にっぽんの律令制りつりょうせい下したの式部しきぶ省しょうで行おこなわれた官かん人じん候補者こうほしゃへの試験しけんである。

概要がいよう

本来ほんらいは式部しきぶ省しょうが実施じっしした、秀才しゅうさい・明あきら経けい・進士しんし・明あかり法ほうなどの試験しけんを指さすものだったが、平安へいあん時代じだい以降いこうは文章ぶんしょう生せい試ためしを指さす場合ばあいが多おおい。文章ぶんしょう生せい試ためしは定員ていいん20名めいの文章ぶんしょう生せいを詩賦しふ（漢かん詩文しぶん）の作成さくせいにより選抜せんばつする試験しけんで、当初とうしょは大だい学寮がくりょうで行おこなわれる寮りょう試ためしであったが、天てん長ちょう4年ねん（827年ねん）から承うけたまわ和わ6年ねん（839年ねん）の間あいだに省はぶけ試ためしになり、式部しきぶ大輔だいすけあるいは少しょう輔が問題もんだいを出だすことになり、さらに、擬なずらえ文章ぶんしょう生せいがその受験じゅけん資格しかく者しゃとして、同おなじく天てん長ちょう4年ねんから貞さだ観かん8年ねん（866年ねん）の間あいだに設置せっちされた。