(Translated by https://www.hiragana.jp/)
第6SS装甲軍 - Wikipedia コンテンツにスキップ

だい6SS装甲そうこうぐん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
だい6SS装甲そうこうぐん
だい6装甲そうこうぐんのインシグニア
創設そうせつ 1944ねん9月24にち
廃止はいし 1945ねん5月9にち
所属しょぞく政体せいたい ナチス・ドイツの旗 ドイツこく
所属しょぞく組織そしき ドイツ国防こくぼうぐん陸軍りくぐん
 ナチス・ドイツ武装ぶそう親衛隊しんえいたい
部隊ぶたい編制へんせい単位たんい ぐん
担当たんとう地域ちいき 西部せいぶ戦線せんせん
東部とうぶ戦線せんせん
戦歴せんれき 西部せいぶ戦線せんせん
東部とうぶ戦線せんせん
テンプレートを表示ひょうじ

だい6SS装甲そうこうぐんナチス・ドイツ武装ぶそうSSナチス親衛隊しんえいたい戦闘せんとう部隊ぶたい)で編成へんせいされた最初さいしょ装甲そうこうぐんであり、設立せつりつ当初とうしょだい6装甲そうこうぐんであり、1945ねん4がつ2にちにドイツ国防こくぼうぐんから武装ぶそうSSへ移籍いせきだい6SS装甲そうこうぐんとなった。

だい6SS装甲そうこうぐん編成へんせいラインのまも作戦さくせんどき[編集へんしゅう]

だい1SS装甲そうこう軍団ぐんだん

だい2SS装甲そうこう軍団ぐんだん

装甲そうこうぐん編成へんせい[編集へんしゅう]

だい6SS装甲そうこうぐん1944ねん9月だい6装甲そうこうぐんとして編成へんせいされた。司令しれいかんにはヨーゼフ(ゼップ)・ディートリヒSS上級じょうきゅう大将たいしょう就任しゅうにんし、装甲そうこうぐん西部せいぶ戦線せんせんのBぐん集団しゅうだん所属しょぞくとなって「ラインのまもり」作戦さくせん準備じゅんびはいった。だが、装甲そうこうぐん所属しょぞくする4装甲そうこう師団しだん状態じょうたい良好りょうこうではかった。これらの師団しだんノルマンディーのたたかからフランス撤退てったいまでたたかつづけており、戦力せんりょく低下ていかしていた。さい編成へんせいされてはいたが、その内容ないようくるしいものであり、戦車せんしゃIVごう戦車せんしゃパンター戦車せんしゃ混成こんせい1個いっこ大隊だいたい編成へんせいじゅう戦車せんしゃ大隊だいたい駆逐くちく戦車せんしゃ大隊だいたい師団しだん編入へんにゅうして2大隊だいたいとしている状態じょうたいだった(ドイツの1個いっこ装甲そうこう師団しだんには連隊れんたい所属しょぞくで2戦車せんしゃ大隊だいたい編成へんせい)またへい補充ほじゅうも90%おこなわれたとされたが、なかには6週間しゅうかん訓練くんれんしかけていないへいおおく、空軍くうぐん海軍かいぐんから2000めいもの“補充ほじゅう”をけた師団しだんもあった。さらに兵士へいし以上いじょう指揮しきかん不足ふそく深刻しんこくであり、質量しつりょうども戦力せんりょくたかいとはえなかった。

「ラインのまもり」作戦さくせん[編集へんしゅう]

1944ねん12月16にち早朝そうちょう西部せいぶ戦線せんせんにおけるドイツぐんはんげきである「ラインのまもり」作戦さくせんはじまった。だい6SS装甲そうこうぐん攻勢こうせい中核ちゅうかくとなり、ヨアヒム・パイパーSS中佐ちゅうさ指揮しきのパイパー戦闘せんとうだん尖兵せんぺいとしてアントウェルペン目指めざして進撃しんげき開始かいしした。だが、作戦さくせん最初さいしょいちでつまづいた。国民こくみん擲弾へい師団しだん降下こうかりょうへい師団しだんべいぐん戦線せんせんやぶり、そのパイパー戦闘せんとうだん先頭せんとう装甲そうこう師団しだん進撃しんげきする計画けいかくだったが、べいぐんなおりがはやく、戦線せんせん突破とっぱ出来できなかったのである。パイパー戦闘せんとうだん進撃しんげき変更へんこうし、べいだい99歩兵ほへい師団しだん撃退げきたいして戦線せんせん突破とっぱ成功せいこうした。そのパイパー戦闘せんとうだん進撃しんげきおくれるほか部隊ぶたい尻目しりめ地雷じらいはら強引ごういん突破とっぱしてまでさい先頭せんとうすすんだ。しかし、べいぐんはし爆破ばくはしてその進撃しんげきはばみ、燃料ねんりょう集積しゅうせきしょにある14まんガロンの燃料ねんりょうやして戦闘せんとうだん利用りようされることをふせいだ。こうしたべいぐん行動こうどうによって、パイパー戦闘せんとうだん進撃しんげきめられてしまった。

その、パイパー戦闘せんとうだんは23にち後退こうたいするまでストゥモンとラ・グレーのもりべいぐん攻撃こうげきえた。だい6SS装甲そうこう師団しだん主力しゅりょくは19にちミューズかわへの突破とっぱはかって攻撃こうげき開始かいししたが、べいぐんだい3機甲きこう師団しだんだい7機甲きこう師団しだんだい82空挺くうてい師団しだんがこれをはばみ、だい6SS装甲そうこうぐん攻勢こうせいはここで頓挫とんざした。作戦さくせん全般ぜんぱん指揮しきするBぐん集団しゅうだん司令しれい攻勢こうせい主力しゅりょくだい5装甲そうこうぐんうつしたが、バストーニュ苦戦くせんしたためだい6SS装甲そうこうぐんからだい2SS師団しだん以外いがいの3装甲そうこう師団しだん援軍えんぐんとしておくった。しかし、結局けっきょくバストーニュは陥落かんらくせず、べいぐん救援きゅうえん部隊ぶたい到着とうちゃく天候てんこう回復かいふくによる連合れんごうこく空軍くうぐん出現しゅつげんによって、「ラインのまもり」作戦さくせん自体じたい失敗しっぱいわったのである。

だい6SS装甲そうこうぐん編成へんせいはる目覚めざ作戦さくせん[編集へんしゅう]

だい1SS装甲そうこう軍団ぐんだん

  • だい1SS装甲そうこう師団しだん アドルフ・ヒトラー
  • だい12SS装甲そうこう師団しだん ヒトラーユーゲント

だい2SS装甲そうこう軍団ぐんだん

だい4SS装甲そうこう軍団ぐんだん

はる目覚めざめ」作戦さくせん終焉しゅうえん[編集へんしゅう]

「ラインのまもり」作戦さくせん失敗しっぱいわり、アルデンヌから撤退てったいしただい6SS装甲そうこうぐんふたた戦力せんりょく消耗しょうもうしていた。だい1SS装甲そうこう師団しだんだい12SS装甲そうこう師団しだん海軍かいぐん兵士へいしふくめた補充ほじゅうへい兵員へいいんを9わり(1まん9000めい)・装甲車そうこうしゃりょうは5わり(90りょう)にまで回復かいふくはしたものの、はし榴弾りゅうだんほうが2もんしかない師団しだんがあるといった状況じょうきょうであった。この時期じき、SS最高さいこう指導しどうしゃであるハインリヒ・ヒムラー権力けんりょく優先ゆうせんてき装備そうび兵員へいいんこと出来でき武装ぶそうSSであっても、充分じゅうぶん戦力せんりょく回復かいふくのぞめなくなっていたのである。

だが、それでもSSだい1装甲そうこう軍団ぐんだんは1945ねん2がつハンガリーでのソ連それんぐん橋頭堡きょうとうほ攻撃こうげきする「南風みなみかぜ作戦さくせん参加さんかし、ソ連それんぐん撃退げきたいすること成功せいこうした。東西とうざいから連合れんごうぐんせまり、ドイツ本国ほんごく危機ききたされたなかで、ヒトラーはハンガリーにある小規模しょうきぼ油田ゆでん保持ほじためにハンガリーで攻勢こうせいをかけることめた。「はる目覚めざめ」作戦さくせんである。だい6SS装甲そうこうぐん作戦さくせんまえ偽装ぎそう工作こうさくとしてかく部隊ぶたい補充ほじゅう部隊ぶたい訓練くんれん部隊ぶたいにせ名称めいしょうけ、ハンガリーへかった。

はる目覚めざ作戦さくせんは3がつ6にちからはじまった。しかし雪解ゆきどけのどろによって戦車せんしゃ車輌しゃりょう移動いどう速度そくどにぶったこと、ソ連それんぐんうごきを察知さっちして防御ぼうぎょかためていたことから、ドイツぐん進撃しんげき遅々ちちとしてすすまず、9にちの15にちにははば50キロ、たてふか300キロを確保かくほした時点じてん作戦さくせん中断ちゅうだんした。こうしてドイツ最後さいごだい規模きぼ攻勢こうせい失敗しっぱいした。ヒトラーはこの失敗しっぱい激怒げきどして、だい1SS装甲そうこう師団しだん「ライプシュタンダルテ・SS・アドルフ・ヒトラー」の兵士へいしから軍服ぐんぷくひだりそでそで腕章わんしょうはずせとめいじているが、ディートリヒはわなかったという。

だい6SS装甲そうこうぐんはハンガリーから撤退てったいし、オーストリア防戦ぼうせん展開てんかいしつつ西にしかった。5月8にちから所属しょぞく師団しだんべいぐん降伏ごうぶくし、よく9にちには創設そうせつから司令しれいかんつとめたディートリヒがべいぐん降伏ごうぶくし、だい6SS装甲そうこうぐんはその歴史れきしまくろしたのである。